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「片江墨つけトンド祭」をレポート!!全員の顔が真っ黒なお祭り

2020/12/9
2020/12/9
「片江墨つけトンド祭」をレポート!!全員の顔が真っ黒なお祭り

※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。(氏子代表による神事のみ開催)
2022年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
(2020年12月9日 編集部)

2020年1月12日(日曜日)島根県松江市美保関町片江へ「片江墨つけトンド祭り」を見にいきました。墨付け祭と呼ばれ、隠岐や出雲に古くから伝わる伝統行事、大根などに墨を含ませ、誰かれ構わず塗りつけるというお祭りです。

(この記事は2020年1月に公開されたものを再編集しています。2020年12月9日 編集部更新)

片江墨付けトンド祭りってどんなお祭り?

島根県松江市美保関町片江地区周辺に伝わる伝統行事。大根などに墨を含ませ、誰かれ構わず塗りつける。墨をつけられると1年間健康に過ごせるという250年近く続く伝統行事です。祭りの中心は、方結(かたえ)神社から担ぎ出された歳徳神の神輿と華やかな2本の竹で作られたトンドです。

トンドを立てる!

2本の孟宗竹を、神木として男衆が横竹を結んでいきます、組みあがると女性陣が先端に御幣、扇、掛け鯛、色とりどりの飾りつけをしていきます。片江地区は港町で、 海の汚れを払い、新年を迎え、天まで届く竹を立てて、神の降臨の場所を記すためです。片江地区ではトンドさん、あるいはトンド焼きといってとても大事な行事です。

大漁旗で着飾ったトンドを、色とりどりの紙テープをそれぞれが持って、自力で上げていくのはお見送りをしてる様で、華やかな気分です。早朝から準備がはじまり、9時頃からトンド立がはじまりました。

2本真っすぐに立ちました。美保関町片江地区は漁業の町として、片江船団が昭和30年頃まで、島根の沖合漁業、遠洋漁業の先駆的役割を持ち、遠くまで出漁していたそうです。トンド立ちができたら、地域の方々が暖かいトン汁をふるまってくれました。

方結(かたえ)神社で神事!

11時半頃から神事がはじまります。神輿は2基あります、皆さんの後ろ姿・・・実は神事の始まりに合わせて順次境内に集まってきましたら、おまちかねの「墨付け祭」はじまります!!

正面はこんな感じになってます。見学は早めに行って待っててください。

毎年墨付けガールズ達が優しく塗りぬりしてくれます。

優しくぐりぐりです。トンドさんのまわりに集まった人たちはたちまち墨で真黒になるのですが、墨をつけられるとその1年間は風邪をひかず、みんな黒くなってるので、全然気になりません。

もちろんカメラマンや取材の方も黒々!!

家にもお伺いぐりぐり!墨付けは、魔除けのおまじないでトンドが立ってトンド宮が担ぎ出されると、女性たちは風呂場やかまどの煤(すす)を集めて水で練った墨を持ち出し、輪切りにした大根などにふくませて道を行く人に塗るのが本来の塗り方らしいです。

そしてカメラマンが来て、撮影会!

御神幸が12時前頃にはじまる。

天気がイマイチだけど、なんだか笑顔になっちゃうんですね、メイクのおかげなのか新鮮な感じです。

「チョーサダー チョーサー」と片江地区を練り歩いていきます。

元気いっぱいに練りあるいて、地域1年の無病息災を一緒に祝っていきます。

黒いけど、皆さん優しいよ!

どんどん、トントンで、トンドのある港を廻って浜辺を目指します。

墨はお酒の匂いもあるので、お神酒が入ってます。寒いので皆さんのお腹にはお酒も入ってるので、グングン進んでいきます。

真っ黒に塗られるほど、いいそうです。

砂浜へ到着、神輿が海へと!

地域巡りの終盤は神輿が海へ入っていきます。13時過ぎ頃です。周りを地域の方や見学者がぐる~っと囲んでるので、気分は最高潮な感じでしょうね。

近年は取材やテレビが多く来てる様で、レポートさんやスタッフさんは身体を張った参加です。

楽しそう!

いつ来ても笑顔になれるいいお祭りでした。

トンドは焼かれてしめくくられ、。しめ縄等は集められ、神木と共に神のおいでになる天へと舞い上がり、1年間の無病息災を願いが届くそうです。お祭りの関係者の皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

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