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「民俗芸能の宝庫」とされる北上市民俗芸能団体の運営課題は「後継者不足」

更新日:2018/11/8 M ipo
「民俗芸能の宝庫」とされる北上市民俗芸能団体の運営課題は「後継者不足」

北上市民俗芸能団体連合会が、加盟団体を対象に2018年度実施したアンケート結果によると、運営上の悩みでは「後継者不足」が最多となり、保存育成に向けた取り組み方針をまとめました。

民俗芸能団体運営課題 「後継者不足」最多 北上市連合会 伝 承の維持厳しく

https://www.iwanichi.co.jp/2018/11/05/250225/?fbclid=IwAR3YWt09rJN9UzCElSNv74FFAHyzZade0C_xrjGMMNi-pWqlY-_quqsQsbM
岩手日日新聞社(2018.11.8)

https://www.sankei.com/economy/news/181022/ecn1810220036-n1.html
産経新聞(2108.10.22)

2018年度のアンケート結果は以下のようになりました。民俗芸能が盛んな北上であっても担い手不足や資金面での負担増に直面している現状です。

北上市民俗芸能団体連合会(菅原晃会長)は、加盟団体を対象に2018年度実施したアンケー ト結果をまとめた。今後の継承見込みは23%が「困難、分からない、休止中…」と回答。芸能種別 でも年代別構成員数にばらつきがあり、運営上の悩みでは「後継者不足」が最も多かった。 鬼剣舞や神楽など100を超える民俗団体があり、「民俗芸能の宝庫」とされる北上でも少子高 齢化や過疎化で、将来にわたる保存継承は大きな課題。同連合会は実態把握のため、加盟63団体を 対象に調査し、74・6%に当たる47団体(神楽15、剣舞15、田植踊(たうえおどり)2、鹿(し し)踊1、太神楽3、奴子(やっこ)踊1、盆踊3、太鼓7の各団体)が回答した。

運営上の悩み(複数回答可)は後継者不足が最も多く、次いで指導者の高齢化、用具の老朽化、 資金不足、稽古場の確保と続いた。このほか「労働環境が厳しく出演できない」「組織運営の人材 不足」「地域に子供がいない」などがあった。 収入は公演謝金や寄付金などで賄っているものの、用具の補修、更新にも多額の自己資金を要 し、通常の運営全体の経費が捻出できないといった悩みもある。

引用:https://www.iwanichi.co.jp/2018/11/05/250225/?fbclid=IwAR3YWt09rJN9UzCElSNv74FFAHyzZade0C_xrjGMMNi-pWqlY-_quqsQsbM 岩手日日新聞社(2018.11.8)

アンケート結果から今後の課題が大きく見えてきました。地域の伝統芸能は人々をつなぎコミュニティを創造する力がありますが、それらが損なわれることが懸念されます。

菅原会長は「いろいろな民俗芸能があって、北上の芸能全体が底上げされる。『やれなくなる芸 能は仕方ない』『残る芸能だけ残る』ではいけない」と強調。「民俗芸能は地域活性化、コミュニ ティーの力になってきた。これがなくなれば地域の活力が失われ、教育力が落ちる」と危機感を示 す。

引用:https://www.iwanichi.co.jp/2018/11/05/250225/?fbclid=IwAR3YWt09rJN9UzCElSNv74FFAHyzZade0C_xrjGMMNi-pWqlY-_quqsQsbM 岩手日日新聞社(2018.11.8)

結果から今後の課題を具体的に取り組みへ。官民一体となった施策を強化し、長期スパンで積み重ねて行く必要性も。

保存継承に向け▽官民協働の「民俗芸能を活(い)かした地域活性化を図るプロジェクト」実行 委員会設立など体制強化▽取り組み方針の策定、推進▽振興条例の制定-の三つを基軸とした振興 策を主張している。

具体的取り組みとして▽発表機会の提供、子どもの体験機会の促進▽青壮年層への働き掛けと人 材確保、次世代を担うリーダー育成▽地域外の人材受け入れ-などを推奨。企業などの協力体制構 築や効果的な情報発信、記録・保存などの必要性も指摘している。 冊子は200部作成。

市に提出し、市議会にも説明した。市民、行政、民俗芸能の役割を明確化 した振興条例の制定を働き掛けていく。

今回の取組方針について、同連合会の菅原晃会長は「短期間で成果が出るものではなく10年、20 年後を見据え、着実な積み重ねが必要。市や関係団体と共に取り組んでいきたい」と話している。

引用:https://www.iwanichi.co.jp/2018/11/05/250225/?fbclid=IwAR3YWt09rJN9UzCElSNv74FFAHyzZade0C_xrjGMMNi-pWqlY-_quqsQsbM 岩手日日新聞社(2018.11.8)

鬼の館

北上市には将来を担う子供達に民俗芸能の理解を深めてもらいたい思いを近くで体験できる「鬼の館」もあります。市外、県外からも冬休みなどを利用して鬼を味わってもらうのもいいですね。

《鬼っこわんぱく講座》
平成31年1〜2月
冬季鬼剣舞体験(全6回)

《鬼ッズプレイミュージアム》
平成30年12〜平成31年1月
冬休みワークショップ

毎月第3日曜日
鬼ッズの日

平成30年12月2日 日曜日 13:30 14:30
鬼の館芸能公演 (岩崎鬼剣舞保存会)

平成31年3月24日 日曜日 13:30 14:30
鬼の館芸能公演 (黒岩鬼剣舞保存)

http://www.city.kitakami.iwate.jp/bunya/kyoikubunkashisetsu07/kyouikubu/?fbclid=IwAR1Dh2ZlqVNhWQ6uiKFFmCJIOC2I-LVRk_h9tXAZEV_b9QD8-GFiZGq95R0

山形市ではGCFで集めた支援金で後継者育成事業を始めている例も。

後継者難から継承が難しくなっている伝統工芸産業の技術を残していくため、山形市は11月9日からインターネットで寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」で集めた支援金で後継者育成事業を始める。市は伝統工芸産業の修業者に年間150万円を限度に最長3年間支給する。

山形市には、鋳物や仏壇、打刃物、こけし、平清水焼など数多くの伝統工芸産業が伝承されてきている。中でも約300年の歴史をもつ漆器「権之助塗(ごんのすけぬり)」や杵、臼などをつくる特技木工、打刃物の鍛造技術で手作業でつくる鋸、江戸時代から続く和傘の4業種で事業者が1~2人に減り、後継者難に陥り継承が困難になっている。

https://www.sankei.com/economy/news/181022/ecn1810220036-n1.html
産経新聞(2108.10.22)

今どのような取り組みをしていくかで、日本の伝統芸能の歩みが変わっていくのではないでしょうか。企業などとの連携により、更なる活性化の一歩が期待されます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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