写真家・南しずかさんが手掛けた写真集『MINAMI Carnival』は、世界中の祭りの躍動と人々の表情を収めた作品です。その制作背景、印象に残るエピソード、そしてユニークな経歴を持つ南さんの原点と展望を聞きました。
――今回の写真集『MINAMI Carnival』はどんなコンセプトで制作されたものなのでしょう。
南 世界各地のお祭りの躍動感や人々が楽しんでいる瞬間を捉えることをテーマにまとめました。私は「楽しさや瞬間の美」を視覚で伝えることに興味があって、そうした想いが積み重なり、今回の作品が完成しました。
――特に印象に残っているカーニバルはありますか?
南 やはり祭りの撮影を始めるきっかけになったトリニダード・トバゴ共和国のカーニバルですね。アメリカで出会った中米にルーツのあるおじいさんから「次のカーニバルは100周年記念だ」と聞き、訪れてみたのですが、公共の場でこんなに人が騒いでいいのかと思うほどみんな楽しんでいて圧倒されました。
――リオのカーニバルは日本でも有名ですけれども、トリニダードのカーニバルも華やかですね。
南 カーニバルが一番盛り上がるのは4日間。大勢の参加者が音楽に合わせて街を練り歩くというパレードだけはなくて、色のついた粉を投げ合ったり、音楽イベントがあったりと、日替わりで色々行われます。カーニバルはそもそもキリスト教の謝肉祭に合わせて行われる宗教行事ではあるのですが、カリブ地域の歴史背景もあって、アフリカやインド、ヨーロッパの祝祭の要素も入り混じっています。そうした異文化を受け入れて自分たちの祭りにしてきたために、オープンマインドな参加型のカーニバルなんですよね。そして、とことんポジティブになるためにカーニバルをやっている印象を受けました。
――写真集には、他にもスペインの「トマト祭り」から、米国ワシントン州「トイレ競争」まで世界のお祭り、イベントを撮った35作品が収められています。苦労や達成感を感じた瞬間があれば教えてください。
南 苦労といえば、海外で面白いお祭りを探していると、不便なところでやってたりするんです。バスしか交通手段がなくて、仕事でもないのに何時間もかけて行くと思うと、やっぱり毎回腰は重いんです。ちゃんとお風呂にも入りたいし(笑)。でも、仕事じゃないからこそ感性に正直な撮影ができていて、被写体が躍動している瞬間、私の心が動いた瞬間にシャッターを切ることができているように思います。
――日本では「郡上おどり」や「阿波おどり」も撮影されています。日本のお祭りと海外のお祭りの違いについて感じたことはありますか?
南 日本のお祭りにはあまり行っていないので、詳しく語るのはおこがましいかもしれませんが、阿波おどりや郡上おどりをみると、日本の祭りでは参加者がすごく練習を重ねて臨む印象がありますね。一方で、あくまで肌感覚ですが、スペインのトマト祭りでは文化的や歴史的な背景を重んじるというより、「トマトを投げたら楽しいぞ」というライトな感覚の参加者が多かった印象です。もちろん、リオのカーニバルのように一年中、命をかけて準備している方々もいるので一概には言えませんが。
――確かに、日本のお祭りでは型や伝統を重んじる意識が強いように感じます。
南 そうですね。暫く拠点としていた米国ニューヨークでは、ハロウィンにしても手作りで自由に楽しむイベントが多いと感じます。自分たちで工夫して、時事ネタを取り入れて楽しむ文化があります。それぞれの楽しみ方があって、面白いですね。
――ところで、南さんはとてもユニークなご経歴です。大学では航空宇宙学を専攻されていたそうですね。
南 高校生の頃、将棋で全国ベスト8位になったんです。その一芸推薦で大学に入ったんですけれども、映画『スター・ウォーズ』が好きだったので、航空宇宙学に進みました。でも、入学後すぐに「アレ?」と気づきました。私が学びたかったのはガチの物理学ではなかったなと。「宇宙」を間違えていましたね。でもああいう科学や理系の世界は好きで、そこに自分のフィーリングやクリエイティブを乗せる方法はないかと考えていましたね。
――写真を撮ろうと思ったのはいつからなのですか?
南 大学3年生の時です。ある大学教授の下で研究アシスタントをしていたんですが、NHKのテレビクルーが1年間その教授を追いかけるドキュメンタリーを制作することがありました。それを見て、「ドキュメンタリーっていいな」と思ったんです。それからカメラ屋に行って、「私、カメラマンになりたいんですけど、どのカメラを買えばいいですか」と尋ねて、カメラマンになることを決めました。本当にいい加減ですよね(笑)。
――ここまでのお話だと、映画や動画カメラマンに進む道もありそうですが、その後は、渡米して国際写真センター(International Center of Photography)へ。フォトジャーナリズムとドキュメンタリーを学ばれます。
南 映画やテレビの現場も見学させていただいたのですが、ずっと動画で対象を追うよりも、一瞬を切り取る表現が自分には合っていると思いました。そして英語もできた方が良いだろうということでアメリカに。行き当たりばったりです(笑)。
――何でもできちゃうのがすごいと思います。次々に冒険があって、スター・ウォーズみたいですね。
南 昨日も「エピソード4」を見ていていいなと思ったんですけど、色々な星に冒険に出かけて行って、色々な宇宙人と出会うわけです。そこにワクワクしています。外国に行ってカーニバルを撮るというのは、少しそれに近い感覚がありますね。
――現在は、カーニバルの撮影のほか、国内外の錚々たるメディアにスポーツ写真を提供していらっしゃいます。次に挑戦してみたいテーマはありますか?
南 「パルクール」を撮影したいと思っています。動いている人たちの写真が好きなので、それと街のランドマークを組み合わせて撮影することで、街の魅力を伝えるプロジェクトにしたいです。
――面白いですね!ご活躍、楽しみにしています。本日はありがとうございました。
『MINAMI Carnival』(葉々社BOOKS&PUBLISHING)
2024年刊行 7,150円(定価6,500円+税)
<販売はこちらにて>
・葉々社(東京都大田区大森西6-14-8-103)
営業時間:10:00〜20:00 定休日:月曜日、火曜日
※WEBショップもあります。
・KAIDO books&coffee(東京都品川区北品川2丁目3−7 丸屋ビル 103)
営業時間:9:00〜18:00営業(月・火曜日定休)
<プロフィール>
南 しずか(みなみ・しずか)
1979年東京生まれ。東海大学航空宇宙学科卒。大学卒業後に渡米し、「International Center of Photography(国際写真センター/The ICP School:フォトジャーナリズム及びドキュメンタリー写真1カ年プログラム)」卒。ニューヨークを拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動中。主に「米女子ゴルフ」「変わったスポーツ」「カーニバル」などを撮影。米国スポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」をはじめとして、ゴルフ雑誌「ワッグル」「週刊ゴルフダイジェスト」「GDO」などでも活躍。
HP:https://www.minamishizuka.com/
インスタグラム: https://instagram.com/minamishizuka/
株式会社オマツリジャパン(東京都練馬区、代表:加藤 優子、以下オマツリジャパン)では、一般社団法人関西イノベーションセンター(大阪府大阪市、代表:早乙女 実、以下当社団)、REALITY XR cloud 株式会社(東京都港区、代表:春山 一也、以下REALITY XR cloud)と、スマートフォン向けメタバース「REALITY」において、地域の伝統文化を代表する「祭り」をテーマにしたトーク企画を隔週で開催します。
本取組みは、関西イノベーションセンターが運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansai(以下 MUIC)の課題解決プログラムとして採択され、社会課題の解決に向けた共創型のオープンイノベーションプログラムとして進めています。
近年バーチャル技術の進展に伴い、Vtuberを始めとして様々なアバターと接する機会が増えており、若年層を中心にライブ配信やバーチャル空間内での交流などに活用されています。
今回の企画では、REALITY内で「祭り」をテーマとする配信企画を隔週開催し、地域の伝統文化の魅力を今まで届けられていない方々にも広く伝えていく事を目指します。
各ライブ配信では、「祭り」の魅力に精通されている“プロ”の方々に登壇頂き、REALITY公認として様々なサポートを受けながら積極的に活動されている「スターライバー」の方々と対談します。
こうした異種のコラボレーションを通じて、「祭り」を含む地域伝統のファンとバーチャルの「ライブ配信」のファンの方々が交じり合い、それぞれの魅力を共有し合うような共創の姿を目的とします。
計6回、2ヵ月以上にわたって継続的に開催することで、「祭り」という一つのテーマを様々なジャンルから深堀し、それらを伝える様々な登壇者、ライバーの魅力も一緒に発信してまいります。
それにより、配信を見逃した方や予定が合わなかった方も、いずれかの関心があるトークテーマやファンであるライバーの方をきっかけに本企画を体験いただき、一つの大きなファンコミュニティとなることを目指します。
開催日程:第一回/2024年9月25日(水)、第二回/10月9日(水)、第三回/10月23日(水)、第四回/11月6日(水)、第五回/11月20日(水)、第六回/12月4日(水)
※開催日は変更になる可能性がございます。
開催時間:各日20:00~20:45(予定)
トークテーマ:「獅子舞」「阿波踊り」「よさこい」など
参加方法:スマートフォンアプリ「REALITY」のインストールと無料アカウント(アバター)作成が必要です。アプリ内に表示されるイベントバナーを選択しご参加ください。
参加料:無料
主催: MUIC Kansai、REALITY XR cloud、オマツリジャパン
スマートフォン1つで自分だけのオリジナルアバターを作成し、ライブ配信による交流からゲームまで楽しめるコミュニケーションプラットフォームです。「ワールド」機能ではアバターの姿のまま3D仮想空間内で友だちとのコミュニケーションが楽しめるほか、ライブ配信で受け取ったギフトの収益化も可能です。
関西イノベーションセンターは株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(代表執行役社長 亀澤 宏規)、および株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員 半沢 淳一)が設立し、関西経済の活性化と2025 年大阪・関西万博の成功に貢献することを目的とした活動を行っております。
社名:一般社団法人関西イノベーションセンター
所在地:大阪府大阪市中央区伏見町3丁目6番3号
代表者:理事⻑ 早乙女 実
開業:2021年2月
URL:https://www.muic-kansai.jp/
法人向けに3DCG やXR テクノロジーを活用したメタバース構築プラットフォーム「REALITY XR cloud」を展開しています。
社名:REALTY XR cloud株式会社
所在地:東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズゲートタワー
代表者:代表取締役社長 春山 一也
設立:2023年1月
事業内容:法人向けメタバース事業
2010年にはじまり、今年で14回目の開催となった「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」。今年は過去最大規模にパワーアップして、11月24日からクリスマス当日の12月25日まで開催されています。毎年たくさんの方が訪れるこちらのクリスマスマーケットですが、今年は飲食とグッズを提供するお店が延べ64店舗出店。さらに初の試みで、「プレミアムラウンジ」の設置や「クリスマスツリーの光の演出」も行われるんです。それではここからは、今年の様子を現地から紹介してきますよ!
横浜赤レンガ倉庫の北東に設置された入場ゲートへとやってきました。ゲートから早速イルミネーションがはじまっていて、これはテンションが上がりますね!会場のイルミネーションは、毎日16時から点灯されています。
ちなみに、事前にアプリ会員になっておくとお得な割引もありますので要チェック。
入場すると目の前に現れるのがこちらのクリスマスツリーです。高さ約10mのツリーにはライトが付けられ、温かい光で出迎えてくれます。
日の入りの時間(クリスマス当日は16時半頃)に合わせて来ると、夕焼けに映える赤レンガ倉庫との共演も楽しめますよ!
そしてクリスマスツリーの周りに立ち並ぶのは、本場ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を感じさせるたくさんのお店。
それではお店で提供されているクリスマスグッズを見に行ってみましょう!
横浜赤レンガ倉庫に沿って連なる、クリスマスグッズを販売するお店。異国情緒を感じさせる趣きがありますね。
各店舗の屋根にはイルミネーションやクリスマス装飾がされていて、こちらもポイントです。
さあ、クリスマスグッズのお店を覗いてみましょう!最初に訪れたのは「スパイス オーナメント」です。その名の通りスパイスで作られたクリスマスグッズを提供するお店で、店頭に飾られたグッズに近づくとスパイスの良い香りがしますよ。
中でもベリースパイスリースは必見。たくさんのスパイスを中心に、木の実などの身の回りにある素材で豪華に飾られたリースは美しいですね!
他にもたくさんのオーナメントが並べられていて、選ぶのに迷ってしまいそうです。
続いてのお店は「スノードーム」。こちらも店名の通りたくさんのスノードームが店頭を飾っていますよ!
このお店のスノードームはオーストリアのウィーンの老舗、PERZY社が作るもので、なんと中に使用されている水はアルプスの天然雪解け水なんだとか。きめ細かく舞い散る雪が素敵ですね。
サンタクロースはもちろん、犬や雪だるまを包んだスノードームもあります。
また中でも目を惹くのが緑色のカエル。一見珍しく感じますが、カエルはヨーロッパで幸運のシンボルと捉えられているんだとか。前にしか跳ねないことから前向きで商売繁盛に通じたり、子だくさんなことから子宝のご利益があると考えられたりしているそうなんです。
次のお店は紅茶を取り扱う「DEMMERS THEEHAUS」。こちらもオーストリアのウィーンに本店を構えているティーブランドで、かわいらしいドールハウス缶に紅茶を詰め込み出店されていました。
他にもクリスマスにぴったりのデザインの入れ物に紅茶を入れて並べています。プレゼントにも良さそうですね。
「Candy Town」に並ぶカラフルなお菓子にも目を惹かれます。
大きなマシュマロにチョコレートもクリスマスのテーブルを彩ってくれそうです。
店頭に並べられていた、キャンディケインは大人気商品なんだそうですよ!
この他にもたくさんのお店が並んでいますので、お気に入りのクリスマスグッズをぜひ探してみてください!
クリスマスグッズを手に入れた後は、食事も楽しみたいですよね。会場にはたくさんのクリスマスメニューを提供する飲食店も立ち並んでいますよ。
本場ドイツでも人気のソーセージがたくさん。
ビールを合わせて楽しむというのもたまらないですよね!
数あるメニューの中から今回は、こちらの2品をご紹介。クリスマスを感じられる内容になっていますよ。
まずは「ドイツの郷土料理とビールのお店」が提供する「ケーニヒスベルガー・クロプセ ~ベルリン名物肉団子のクリーム煮~」。ベルリン名物のこちらですが、肉団子が冬らしくホワイトなクリーム煮になっているんです。パンも付けられているので、このメニューだけでもお腹を満たすことができますね。
続いては「ホットチョコレートとシチューパンのお店」が提供する「ごろごろチキンのトマトソース煮込みのシチューパン」。トマトベースのシチューがなんとパンの中に入っているんです。大きくカットされた具材もたっぷり入っていて、満足感のある一品でした。パンをシチューに付けて食べても良し、シチューに浸った部分を柔らかくして食べても良しで、いろんな味が楽しめるのもおすすめです。
こちらのお店では身体が温まる「いちごとはちみつのホットチョコレート」もいただきましたが、ドリンクを販売している店舗では公式オリジナルマグカップにドリンクを入れてもらうこともできるんです。毎年デザインの変わるマグカップで持ち帰ることもできるので要チェック!
おいしいもの目白押しのクリスマスマーケットの飲食店。ぜひお好みの一品を探して回ってみてください!
会場内の至る所で行われているイルミネーション。毎日16時から点灯し、こちらを楽しもうと訪れる方も多くなっています。その中でも注目なのが入り口のゲートをくぐってすぐの場所にある「イルミネーションルーフ」。4年ぶりに復活したコーナーで、長さ約50mの光のトンネルがお出迎えしてくれますよ!
キラキラと輝くトンネルを進むのは特別な時間ですね。こちらのイルミネーションルーフの下には、クリスマスグッズを売るお店も並んでいます。
また完全に日が沈んでからのクリスマスツリーもおすすめです。赤レンガ倉庫とのこのような共演も見ることができますよ!
そしてこちらのクリスマスツリー、30分に一度「光の演出」が行われるんです。赤や緑等にライトの色が変化していき、光の幻想的な光景を楽しむことができます。これは必見ですよ!
他にも各店舗の屋根や会場に架かるライトがクリスマスマーケットを彩ってくれています。各所に広がる光の光景もぜひ楽しんでいってください。
・馬車道駅から徒歩で約6分
・日本大通り駅から徒歩で約6分
・みなとみらい駅から徒歩で約12分
・桜木町駅から徒歩で約15分
・関内駅より徒歩で約15分
クリスマス当日の12月25日まで開催されている「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」。クリスマスの雰囲気を味わいにいってみてはいかがでしょうか。
秋の風物詩として定着したハロウィーン。10月31日のハロウィーンに向け、ケーキやドーナツなどのスイーツを取り扱う店舗やコンビニ各社では、見た目も楽しいハロウィーン限定のスイーツが勢揃い。この記事では、みんな大好きミスタードーナツで販売中の「MISDO HALLOWEEN」全5種をご紹介します。
オールドファッションにホワイトチョコをコーティングしたドーナツ。白ねこがモチーフとなっています。
ミルクの風味と優しい甘み、そして表面のサクサクとした食感は安心できる味わい。甘めでミルキーな味わいのホワイトチョコはオールドファッションの生地との相性もバッチリ。苦めのコーヒーと一緒に仕事前のひとときを過ごしてみませんか。
フレンチクルーラーにチョコレートをコーティングして、きなこシュガーで仕上げた黒ねこドーナツ。
ほのかな卵風味の生地は甘さ控えめで自然な味わい。ふわふわの軽い食感の生地と濃厚な甘さのカスタードクリームはベストマッチ。ちょっぴりビターなチョコレートがアクセントとなっていて飽きのこないおいしさ。ミルクたっぷりのカフェオレと一緒にいかかですか。
ポン・デ・リングにチョコレートをコーティングして、チョコスプレーを塗したドーナツ。チョコの目が愛らしい悪魔がモチーフとなっています。
モチモチ・ふわふわ・しっとりの生地は安定のおいしさ。ポン・デ・リングの生地と、ビターな味わいのチョコレートとの組み合わせは相性バッチリ。後を引く余韻はまさに悪魔級!
イースト生地にストロベリーチョコをコーティングしたドーナツ。ホイップクリームの口と大きなあごが特長のフランケンがモチーフとなっています。
ひとくち食べてみると口の中でとろけるような、ふんわりとした生地の食感が心地良い。甘みが優しく広がる生地と、軽めのホイップクリームはうってつけの名コンビ。甘酸っぱいストロベリーチョコがアクセントとなり、優しい甘みを引き立てます。
チョコレート生地にストロベリーチョコをコーティングして、チョコクランチをトッピングしたドーナツ。オオカミがモチーフとなっています。
しっとりとしたチョコレート生地は、どこか懐かしい味わい。ザクザクとしたチョコクランチの食感がアクセントとして楽しめますが、ポロポロと剥がれ落ちるのが難点。とは言え、濃厚なチョコレート味と、ちょっぴり甘酸っぱいストロベリーチョコのコンビネーションが最高の一品です。
もともとは古代ケルトのお祭りでしたが、現在ではすっかり国内に定着したハロウィーン。東京都調布市に鎮座する布多天神社では「布多天神社ハロウィーン感謝祭」が開催。
2023年は10月28日に開催予定。調布市と調布市観光協会の後援の後援のもと、境内を散策してお菓子をゲットする「Trick or Treat」や、子どもから大人まで参加できる「仮装コンテスト」、みんなで踊れるダンスショーなど、楽しいイベントが盛りだくさん。ハロウィーン×神社で映えな写真を撮影するのもありですね!
今月末はご家族揃ってハロウィーン感謝祭に足を運んでみませんか。
布多天神社ハロウィーン感謝祭
開催日時:2023年10月28日(土) ※雨天時は翌日に順延
開催場所:東京都調布市 布多天神社(調布駅から徒歩5分)
主催:飛鳥ダンススクール
後援:調布市、調布市観光協会
2025年4月の開幕に向け、大阪府・大阪市を中心に着々と準備が進む「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界から2820万人の来場が予想されている一大国際イベントへの期待が高まっている。今回の万博の特徴の一つが、多様な参加形態が準備されていること。中でも多種多様な主体がつながりあい、理想の未来社会を構想する「TEAM EXPO 2025」プログラム(以下、「TEAM EXPO 2025」という)は、「参加型の万博」を体現する取り組みだ。プログラムを主導する2025年日本国際博覧会協会機運醸成局の柴原さんと巣山さんに話を聞いた。
(特記なき写真:高橋昴希)
公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会 ”いのち輝く未来社会のデザイン”
機運醸成局企画部 共創推進課
柴原佳孝氏(写真右) 巣山広大氏
――いよいよ大阪・関西万博まで600日を切り、一般の人々の関心も高まってきました。まずは改めて国際博覧会とはどんなイベントなのでしょうか?
柴原 1851年にイギリス・ロンドンで行われた「万国工業博覧会」という名のイベントが世界初の万博とされています。このイベントは西欧を中心に工業化が進展する中で、新技術や新製品の紹介・展示を目的とした催しで、以降の万博にも「国の産業力の競技場」という側面がありました。
しかし、近年の博覧会では単に最先端技術のデモンストレーションだけが目的ではなく、環境問題や人権、国際協力といったグローバルな問題に焦点を当て、世界共通の課題に対して協調しながら解決策を模索する場になっています。
2021年に開催されたドバイ万博には約2300万人が来場しています。単純に比較はできませんが、同時期の2022年サッカー・カタールワールドカップの観客動員数が約250万人ですから、来場する人の規模で言えば、万博は世界最大級の国際イベントと言えます。2025大阪・関西万博には、現時点(2023年7月末)で世界153カ国・地域、8つの国際機関に参加表明をいただいており、およそ2820万人の方々にご来場いただく目標になっています。
――日本はいつから万博に参加しているのですか?
巣山 幕末の1862年に、日本の遣欧使節団が第2回ロンドン万博を視察しています。使節団にはあの福澤諭吉もいて、万博を「智力工夫の交易を行うが如し」と評しています。
日本が初めて出展したのは1867年のパリ万博です。明治維新前夜とあって、徳川幕府、佐賀藩、薩摩藩の3つがそれぞれ自国産物を出展していました。この時、出品されたのは葛飾北斎の浮世絵や磁器、工芸品などで、和装の女性がお茶を淹れる展示もあり、美しい着物は来場者の人気となったそうです。また浮世絵をはじめとした日本の芸術品が紹介されたことで、ヨーロッパで日本趣味を意味する「ジャポニズム」が起こるなど、万博は、非常に影響力の大きなイベントであったことがわかります。
――記念碑的な1970年大阪万博をはじめ、これまでに日本でも何度も万博が行われていますね。
柴原 はい。かつては開催期間が決まっていなかった万博ですが、現在では5年以上の間隔で、前回のドバイ万博、そして2025年大阪・関西万博といった「登録博覧会」と呼ばれる規模の大きな博覧会が開催されています。
これまで日本で行われた登録博覧会は、1970年の大阪万博、そして2005年の愛・地球博(愛知県)の二つ。その他、1975年の沖縄海洋博、1985年のつくば博、1990年の大阪園芸博は「認定博覧会」と呼ばれる大会が行われました。
ところで、実は1940年にも東京・横浜が会場になる万博が計画されていたのをご存知ですか?
――そうなのですか?それは知りませんでした。
柴原 実際に入場チケットを販売するところまで準備が進んでいましたが、1938年に日中戦争の勃発で中止が決まりました。東京・中央区の勝鬨(かちどき)橋はこの万博のために建造された橋で、各国ゲストを迎え入れるメインゲートでした。
そして、幻となった東京万博の入場チケットですが、その後の1970年大阪万博や2005年の愛・地球博でも入場券として使えたそうです。
――とても興味深い話でした。さて、東京オリパラの記憶も新しいですが、こうした国際イベントの際、日本の文化の象徴として、あるいは歓迎の表明として「お祭り」が披露されています。万博と「お祭り」の関係についても教えてください。
巣山 日本開催の万博では、1970年の大阪万博に始まり、さまざまな形で「日本のまつり」の力を借りて日本文化の紹介やイベントを盛り上げてきた歴史があります。
また、海外開催、例えば2010年上海万博では、日本館において日本の四季を表現する中で、夏の風物詩として青森のねぶたが披露されました。
また2015年ミラノ万博のジャパンデーという催しでは、東北の6つの祭り(青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつり)と、JA福島グループによる福島の4つの祭り(二本松木幡の旗祭り、いわきじゃんがら念仏踊り、郡山うねめまつり、会津彼岸獅子舞)が、東北復興支援に対する感謝と東北の元気を伝えるためにパレードを行い、大好評を得ました。
――2025年大阪・関西万博でもお祭りがフューチャーされる可能性はありますか?
柴原 残念ながら現時点では具体的な企画を公表できないのですが、個人的な意見として、お祭りというものが日本の文化の結晶であることは間違いないと思っています。
一方、私たち機運醸成局が進めている「TEAM EXPO 2025」では、日本各地のお祭り団体様にも加わっていただいて、2025年に向けてすでに取り組みを進めています。
――「TEAM EXPO 2025」について詳しく教えてください。
柴原 まず、2025年大阪・関西万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマは「Saving Lives(いのちを救う)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」の3つです。そして、大会のコンセプトとして掲げられているのが「Peopleʼs Living Lab(未来社会の実験場)」、これを端的に言うと、未来社会はどんな社会なのかみんなで考えようという呼びかけなのです。
これまでの万博では、さまざまな国のパビリオンを見る、というのが基本的な楽しみ方だったわけですが、2025年大阪・関西万博では「参加型万博」、という点も大きな特徴になっています。
そして、このコンセプトを体現するプログラムの一つが「TEAM EXPO 2025」。会期前の現在も進行中で、SDGsをはじめとするグローバルな社会課題に対して今現在解決に向けて取り組んでおられる多種多様な企業・団体が、その取り組みをこの「TEAM EXPO 2025」という場で共有しながら、より良い未来社会を共創していこうというプログラムです。そして、万博の会期中には各団体の成果を万博会場で世界に発信します。
――参加する団体は現在どのくらいの数なのでしょうか。
巣山 「共創チャレンジ」と呼ぶ、万博のテーマやSDGs達成へ向けた活動の総登録数は、現時点(2023年7月末)で1283件、自らのリソースで共創チャレンジを生み出し、他のチャレンジを支援する団体である「共創パートナー」は、327団体になっています。
柴原 「TEAM EXPO 2025」という場の中で、こうした未来を作ろうとする仲間との出会いがある点も強調してお伝えしたい点です。それぞれの取り組みが、プログラムの中で出会い、さらに新しい取り組みを共創していく、これが参加していただいた皆さんにとって大きなメリットになるのではないでしょうか。
ここまでお話ししたように、万博は屈指の国際イベントです。その大きなイベントで自分たちの取り組みを発信すれば、大きな注目を集める可能性があります。いわば万博を通じたブランディングが可能になるということです。
ぜひ、皆さんが社会課題の解決に向けて取り組んでいることを、この「TEAM EXPO 2025」を通じて発表していただきたいのです。
――「万博会場で世界に発信」とおっしゃいました。具体的にはどういう形になるのでしょう?
柴原 「TEAM EXPO 2025」の取り組みの発表の場となるのは、2025大阪・関西万博会場となる「夢洲(ゆめしま)」の一画に設置予定の「フューチャーライフエキスペリエンス」です。
ここは「未来の生活の体験」ができる場で、「未来のヘルスケア」「未来の食」「未来の行動」についての展示・発表が行われます。
「TEAM EXPO 2025」が実行しているのはまさに「未来の行動」。つまり、インターネットをはじめとする通信・コミュニケーション技術の進展で、今までつながることのなかった人やモノなどがつながる世界で、この新しい行動による出会いによって新しいものが生まれることを検証・実験してみようという試みです。
巣山 万博会場での展示・発表の形としては、2つのメニューを用意しています。一つは、1日ブース出展+準備も含めた30分のステージ、というもの。もう一つはステージのみで1.5時間。前者は20万円、後者は30万円の参加料金を予定しています。
ステージでは世界からやってくる大勢の来場者に向けて広くアピールできます。ステージのみのメニューは、夕方からのスケジュールになっており、夕暮れのよい雰囲気のなかで公演ができるイメージです。
その他、展示・発表内容についての規約や規制は、今後の万博会場全体のレギュレーションが取り決められる中で決まってくることになります。
――誰もが万博に参加できるというのは大変貴重な機会です。当メディアの読者であるお祭り関係者・団体も、万博会場で伝統文化の継承・発展への取り組みを世界に発信することができるわけですね。
柴原 お祭りは、日本人の考え方の縮図というか、伝統文化の結晶だと思うのです。万博のステージで生き生きとした「お祭り」が見られるとあれば、万博を訪れる世界の方々に大きなインパクトを残すと思います。
実は私自身も毎年地元のお祭りに参加して神輿をかつぐのを楽しみにしておりますが、お祭りって、見るだけじゃなくて参加ができる。そして参加すれば人と人がつながることができる。これは、ここまでお話ししてきた「TEAM EXPO 2025」のコンセプト、ひいては万博全体のテーマに通じるものだと思っています。
参加者同士がつながり、会場で来場者ともつながっていく。この体験が世界に広がって、世界中でお祭りをきっかけにした新しいものが生まれることになったら、こんなに素晴らしいことはないと思うのです。
万博は一つのお祭りです。「TEAM EXPO 2025」を通じて、みんなで作り上げるこのお祭りに参加し、万博の主人公になっていただきたいと思います。ぜひ一緒にこのお祭りを盛り上げていきましょう。
――本日はありがとうございました。
<profile>
柴原 佳孝(しばはら・よしたか)
1975年生まれ。2023年5月より現職。
巣山 広大(すやま・こうだい)
1984年生まれ。2022年5月より現職。
2023年7月5日(水)、ユーミンのデビュー50周年を記念して、ユーミンの楽曲を用いた一夜限りの花火イベント東京SUGOI花火2023「Yuming 50th Anniversary~真夏の夜の夢~」が東京競馬場(東京都府中市)にて開催されました。
ユーミン(松任谷由実)のデビュー日である7月5日に行われた東京SUGOI花火の模様を、28枚の写真と共にリポートします。
「Yuming 50th Anniversary~真夏の夜の夢~」公式HP
アーティスト公認のオフィシャル花火で、約60分間の音楽にシンクロした花火を打上げます。
「Yuming 50th Anniversary~真夏の夜の夢~」(東京競馬場)で開催された会場は「右に見える競馬場 左はビール工場〜」(楽曲「中央フリーウェイ」)でお馴染みのロケーション、府中市の東京競馬場で、ユーミンの代表的な楽曲に合わせて打ち上げる花火を担当するのは、日本最高峰の製造技術と打上技術を持つ花火業者(丸玉屋小勝煙火店、紅屋青木煙火店、加藤煙火、菊屋小幡花火店、信州煙火)。この錚々たるメンバーが集結し、総合花火演出は内閣総理大臣賞を受賞した作品や全国の有名花火大会で活躍をされている平山英雄氏(株式会社紅屋青木煙火店)、花火テクニカル・ディレクターは中嶌結希が担当しました。
平山氏の音楽とシンクロする花火演出には定評があり、繊細かつ緻密で斬新な演出で国内外において高い評価を得ている人気の花火演出家です。
また、2020年からは、花火エンターテイメントの更なる可能性を追求するため「H2 Show Design Associates」を設立、国内のトップレベルの花火クリエイターや花火師と共に花火を使った新しいエンターテイメントの創出にも取り組んでおられます(公式HPより引用)
更に中嶌結希氏(坂城煙火代表)をディレクションに加え日本最強チームを結成しました。
東京SUGOI花火2023「Yuming 50th Anniversary~真夏の夜の夢~」
開催日時:2023年7月5日(水)19:30~20:40
開催場所:東京競馬場(東京都府中市日吉町1-1)
1周約2kmの日本最大のスケールを誇る競馬場コースの全体を使用したダイナミックな花火を演出します。
東京競馬場のトラックの中央から最大8号、3ヶ所より最大5号、トラックを縦横無尽に駆け巡るトーチ、フリッカーやトラ等で大迫力の花火を演出します。
また、京王電鉄株式会社では東京 SUGOI 花火 2023「Yuming 50th Anniversary 〜真夏の夜の夢〜」が開催されること を記念して記念ヘッドマーク付き列車の運行や記念乗車券が限定発売されました。
花火打ち上げに先立ち、51年目からのスタートを記念してユーミンこと松任谷由実さんがサプライズで登場。会場は割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
ユーミンが生まれ育った話や、ユーミンの名曲「中央フリーウェイ」の楽曲にも出てくる「右に見える競馬場」が登場する東京競馬場で、ファンの皆さまと一緒に50周年のお祝いの花火を鑑賞できる事に感謝を述べました。
オープニングの真夏の夜の夢のイントロが鳴り響くと、東京競馬場のトラック全体を音楽にシンクロしたトラが駆け巡り、会場はまるでユーミンのLIVEを観てるかのような盛り上がりとなりました。
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ユーミン花火楽しかった〜!!#東京競馬場 #ユーミン
#東京sugoi花火2023 pic.twitter.com/bbWNJM08GW— ふじけん (@fuzikenn) July 5, 2023
右に見える競馬場でユーミン花火みてます。 pic.twitter.com/8O49j8OPME
— 西村ケンサク (@guzzler) July 5, 2023
ユーミン花火、フィナーレ部分のおすそわけ
すごい迫力だったー!ぜひ!!!#東京SUGOI花火 pic.twitter.com/MbxlykZBQ0— 中村 有里 (@saxophone_yuri) July 5, 2023
ユーミンのファンは年齢層も幅が広く、会場は比較的落ち着いた雰囲気でしたが、超満員の会場にユーミンご本人が登場するや否や会場の雰囲気は一気にコンサート会場と化し盛り上がりも最高潮に達しました。
真夏の夜の夢からラストのDESTINYまで、ユーミン世代のワタクシは殆どの曲がなじみ深いものばかりで、楽曲に合わせてシンクロする花火はまるで生きているかのように東京競馬場を駆け巡る観客一体体感LIVE花火を堪能しました。
訪れたファンのみなさんにとっても同様だったようで、花火が終了した後も拍手と声援が鳴り止みませんでした。
これからも世界の名曲と花火がシンクロする体感型ライブ風「SUGOI花火」は日本各地で開催される事でしょう。今後も、どのアーティストのSUGOI花火が開催されるのか目が離せません。
2023年8月25日〜27日、4年ぶりに「えちごせきかわ大したもんじゃ蛇まつり」が開催されます!
その名の通り、ワラでできた巨大な蛇が村人の手で運ばれ、ウネウネと街道を進んでいく……新潟県関川村では、昔話に出て来るような光景が見られます。大蛇の迫力を楽しめることはもちろん、非日常な風景を撮影できるフォトポイントも盛りだくさんです!
関川村は新潟県北部の山間にある人口4,700人ほどの村。
豪雪地帯で知られ、冬は雪景色が続き、秋には紅葉が楽しめます。
村の中心地の下関は旧米沢街道の宿場町として発展しました。そのため古い町並みが今も残っており、渡邉邸・佐藤邸などの大庄屋・大地主の邸宅が国の重要文化財に指定されています。
関川村の各地域には昔から伝わる祭がありましたが、近年まで村全体で楽しめる祭は存在しませんでした。そこで人材発掘を目的に開塾した「せきかわふるさと塾」が、新しい祭を企画。1988年に第1回「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」を開催したところ、日本イベント大賞奨励賞を受賞する快挙を達成しました。以来、県内外で人気を呼ぶようになり、2023年には33回目の「大したもん蛇まつり」が開催されます。
大したもん蛇まつりでは、その名のとおり、竹とワラで作られた大蛇が登場します。大蛇の長さはなんと82.8m! 「82.8」という数字は、昭和42年(1967年)8月28日に村で多くの犠牲者を出した羽越大水害にちなんでおり、「あの悲劇を忘れることなく、次世代に引き継ごう」という想いから決定されました。ちなみに、重さは2トン。毎年500人もの担ぎ手が参加し、大蛇を掲げて村内をパレードします。担ぎ手は飛び入り参加も大歓迎! 担ぎ手にお神酒が回ると、大蛇の動きもさらにダイナミックさを増すといわれています。
パレードのコースは毎年異なります。2023年度は垂水の里をスタート。高瀬温泉まで練り歩いた後、温泉橋を渡って下関の中心部に入ります。巨大な大蛇が人の波の間を練り歩く様は他では見られない光景で、驚くこと間違いなし! 特に温泉橋を渡る大蛇は映えポイント。大蛇の姿が一望でき、その大きさを改めて実感します。今年のゴールは「柱の関温泉ゆ~む」前。最後にとぐろを巻く姿も圧巻です。
大蛇は関川村の54の集落が分担して手作りします。
集落が分担するのは胴体の部分。54個の胴体に頭をつなぐことで、大蛇全体が完成します。
この大蛇は「竹とワラで作られた世界一長い蛇」として、2001年にギネス認定されています。
2023年度の日程は次のとおり。前夜祭の花火から楽しむ人が多いようです。
・8月25日(金) 17時30分~ 安全祈願祭(蛇喰・おりのの碑広場)
・8月26日(土) 19時00分~ 花火大会(高瀬温泉周辺から打上げ)
・8月27日(日) 9時30分~ 大蛇パレード
関川村の南に位置する大里峠(おおりとうげ)には、古くから大蛇伝説が残されています。まるで水害の危険を知らせるような、先人の教えが感じられる逸話です。
【大蛇伝説(大里峠)】
その昔、炭焼きの男が大蛇を退治し、家に持ち帰って味噌漬けにしました。そして「決して食べてはいけない」と家族に言い聞かせたのですが、夫がいない間に妻がこっそり味噌漬けを食べ、妻は蛇に姿を変えてしまいました。妻は山の川へと逃げ、そのまま行方知れずに。数年後、米沢街道を歩いていた琵琶法師のもとに妻が姿を現し、次のように語りました。「私はわけあって大蛇になってしまい、住むところがありません。いっそ川を堰き止めて湖にしようと思います」。驚いた琵琶法師は下関へ走り下り、大庄屋にこのことを伝えたのですが、話し終えた直後に精魂尽き果て、亡くなってしまいました。彼が最後に残した言葉が「蛇は鉄を嫌います」。そこで大庄屋は村人を集めて鉄くぎをたくさん作り、大里峠で地面一面に釘を打ったところ、土の下の大蛇が大暴れ。7日7晩苦しんだ末に退治されました。その後、関川村の大蔵神社には、琵琶法師の琵琶が大切に祀られたそうです。
関川村の農家で昔から作られてきたのが、「猫ちぐら」です。
「ちぐら」とは子守りのためのゆりかごのことで、狭い場所が大好きな猫が喜んで入るキャットボックスを先取りしたような民芸品。100%天然のワラでできた「ちぐら」は通気性がよく、夏も快適。手作りのため、微妙にかたちが異なるところも風情を感じさせます。
取材ライター、写真家のはしもとんです。
福井県の湊町「三国」で行われる北陸三大祭のひとつ「三国祭」。
三国町は千年以上前の文献にも「三国」の記述があるほど、古くから湊町として栄えており、山車(やま)の迫力だけではなく巡行する歴史ある町並みも魅力的です。
三国独特の建築様式である「かぐら建て」が特徴で、今回のフォトレポートでも何度か見かけるので、ぜひ注目してみてください。
流行り病の関係でココ数年は規模を縮小しての開催だったのですが、今年はなんと4年ぶりにフルスペック、マックスポテンシャルでの開催とのことで、お客さんも超満員。一日中かけて行う6.5mの山車が町中を巡行する様は迫力満点でしたよ!
今回、有り難いことに三国祭の撮影係のひとりとして、三国祭保存振興会の山車の曳き手の仲間に入れてもらい丸一日、三国祭を撮ってきたので皆さまにご紹介です。参番山車に張り付いて撮影した、ちょっと変わったオマツリの雰囲気をお楽しみください。
さてさて、4年ぶりにフル開催となった三国祭ですが、主役となる山車を紹介しましょう。毎年山車を出す地域が変わっていて、今年は以下の6基が三國神社を中心に町を巡行しました。
壱番山車は岩崎区 新選組 吉村貫一郎(しんせんぐみ よしむらかんいちろう)
弍番山車 中元区 勧進帳 安宅の関 富樫左衛門尉(かんじんちょう あたかのせき とがしさえもんのじょう)
こちらがわれらが参番山車、三国祭保存振興会の釣鐘弁慶(つりがねべんけい)です。強そう。実際強かったです(?)
四番山車 上西区 猩々(しょうじょう)
こちらは能で演じられる架空の妖精とのこと。お酒が好き。
手前:五番山車 桜町区 永代櫻(えいたいざくら)
一風変わった永代櫻は、8年に一回しかお目にかかれないとのことで、たくさんの皆さんに撮影の的になっていました。かわいいもんな!
六番山車 橋本区 加藤 清正(かとうきよまさ)
山車は三國神社に6基集まり、町を巡行します。
三国祭の山車は引くタイプなので、力のある大人だけではなく子どもたちが多く参加していたのがとても印象的。
山車の近くには屈強な若い衆たちもいますが、みな生き生きしていました。かっこいい。
今回は3人の外国人モデル、日本人のモデルさん2名と一緒に回ります。
出発時、いきなりすれ違いがあります。
ここは割と余裕がありましたが、町中のかなり狭いところでもすれ違えるのはすごい。
軽く一周し、お昼休憩のあと13時ごろ、いよいよ本番です。壱番山車を先頭に巡行しはじめます。この時間には人でごった返していました。
山車を引くみんなに的確な指示を出します。声が良く、指示がとても気持ちよかった!!「チョイトリー」「チョイトリャァ!!」
山車に乗り、電線や障害物へ当たらないように指示を出します。
的確な指示でデカい山車が路地を通る様子🤯 pic.twitter.com/p7M09yFoVv
— はしもとん📷💻クラウドファンディングサポート🔥 (@kentaro_jp) June 14, 2023
現場での判断、そして曳き手への指示、決して無茶をさせない「ゆっくりでいいよ!」の声掛けがとても心地よい印象でした。
打ち上げ時に、声掛けがカッコよかったことを関係者に共有すると、皆さん同じ様な感想を抱いたようで、かなりノッていた様子でした。
夕方ごろ、駅前ですべての山車が順番にお披露目されました。めっちゃ人多い!!!!
#三国祭 pic.twitter.com/s4tUn2Vyoz
— はしもとん📷💻クラウドファンディングサポート🔥 (@kentaro_jp) June 14, 2023
夕方の駅前方向転換が盛り上がったところで、夜のクライマックスの神社に向けて山車が巡行します。来年も同じようにルート案内のチラシが配られたり、ホームページでチェックできたりするので、確認した上でいきましょう。
また、QRコードを読み取るといまの山車の位置がわかるツール「やまナビ」も当日稼働していました。オマツリもハイテクですね。
それでは夜に向かってより神秘的な弁慶様を御覧ください。
夕方ごろになると、外国人を含む我らのチームは山車の後方に移動。坂が多くブレーキをかける事が多いフィジカルが必要な位置ですが、より楽しそうにしていたのが印象的です。
一緒に回った福井県に住む外国人モデルのお3方の様子は、朝からの参加だったので、途中疲れる様子もありましたが、終日楽しそうにしていました。山車や神輿など撮影スポットも多かったので、山車を曳きつつ、方向転換の際に動画を撮ったり、SNSに随時アップするなど楽しんでいました。
曳き手のお兄さん方と英語や日本語でコミュニケーションをとっていたのも印象的です。
お祭りが終了した際には、「楽しかったので来年も参加したいね」と言っていましたよ!俺も同じ気持ちです!
というわけで、朝から丸一日、釣り鐘弁慶の巡行に付き添いつつ、三国祭を満喫できました。とにかく人が多く、写真・動画を撮るスポットも数多く、非常に盛り上がったオマツリだと感じました。マスクが任意になったこともあり、観に来ていた方々の表情も印象的でしたね。
三国祭の公式HPでは山車の詳細な説明や数多くの写真が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
三国祭 お問い合わせ 三国祭保存振興会
福井県坂井市三国町神明1丁目4-20
(三国コミュニティーセンター内)
Tel 0776-82-6400
[email protected]
取材協力:Actibaseふくい
福井県坂井市三国町北本町4丁目4番18号
2月3日は節分!そして節分に食べたくなるのが”恵方巻“ですよね!恵方巻が欲しいとなれば地元のお寿司屋さんやスーパーに行かれる方も多いと思いますが、身近な存在の回転寿司チェーンでも持ち帰り用恵方巻が販売されているんです。今回は全国展開をされている”はま寿司“さんに注目。2023年の恵方巻情報をご紹介していきます!
今年のはま寿司は「特上海鮮恵方巻」の一本勝負!こだわりの9種の具材が入った、約18cm丸々一本のみと言う潔さ。そしてチラシのビジュアルからしてこの豪華な内容。これは食べるのが楽しみになります。また節分から一ヶ月前の1月4日より、店頭・電話・ネットから予約できると言うのが便利でありがたいですね。
事前予約をし店頭へ受け取りに行くと、店内は恵方巻で彩られていました!行事を感じさせてくれる店内と言うのは、なんだか嬉しくなりますね。こちらで「特上海鮮恵方巻」を手に入れてきましたので、ここからはその内容に迫りご紹介していきます!
店頭で受け取り、持ち帰ってきた恵方巻の姿がこちら!見て分かるのは、謳い文句にもあるこの長さではないでしょうか。
約18cmの長さとのことですが、はみ出た具材まで入れると20cm程の長さになっていました!また直径は約4.5cmもあり、これは食べ応えがあること間違いなしですね。それでは食べてみたいと思います!
食べてみる前に、9種の具材をしっかり見ようと半分にカットしてみました。9種の具材の内訳は、えび・いくら・とびこ・まぐろたたき・厚焼きたまご・大葉・海鮮サラダ・きゅうり・かにカマボコと言う豪華ラインナップ。彩豊かな断面に食欲がそそられますね!
食べてみると、口の中に広がるとろけるまぐろ。そして爽やかなきゅうりと甘いかにカマボコの香りに、ますます食べ進めてしまいたくなる食べ心地です。大ぶりの玉子に、ぷちっとアクセントになるいくらやとびこもポイントですね。これは節分をより楽しませてくれる恵方巻に違いありません!
また店舗で持ち帰りの際には、醤油やわさび、お箸などの付属品も手に入ります。お家に帰り、他に何も用意する必要がなく恵方巻が食べられると言うのも嬉しいサービスです!
こちらの恵方巻以外には、お家で楽しめる手巻きセットも用意されています。何人かで節分を楽しむ際は、こちらで自分のお好みに恵方巻を作ってみるのも良いかもしれません!
■商品情報
【商品名】特上海鮮恵方巻
【価格】680円(税込)
節分当日は全国各所で豆まきが行われますが、東京都台東区にある小野照崎神社では、鬼が登場する「節分祭追儺式」が毎年開催されています。こちらの見どころは、神楽殿や橋の上を激しく動き回る鬼たちの姿。豆まきをされ逃げ惑う鬼の様子には地元の子どもたちからも歓声が上がります。例年ですとこの後に、参拝客に向かって福豆が撒かれるのも魅力の一つとなっています。
※2023年は2月3日(金)15時より節分祭、15時45分より追儺の豆まき神事が催行予定です。また今年は当日の参列が難しい方向けに、授与所にて福豆の授与も行っているとのことですので、ぜひチェックしてみてください。
クリスマスの定番料理の一つとして思いつくのが「七面鳥」。日本ではフライドチキンが主流ですが、海外では七面鳥が主流です。なぜそのような違いが生まれたのでしょうか。またクリスマスに向け七面鳥をどこで調達し、どのように食べるのが良いのでしょうか。こちらの記事で詳しくご紹介します。
七面鳥は北アメリカに生息する大型の鳥で、七面鳥の丸焼きはアメリカの感謝祭(サンクスギビング)に欠かせない料理とされています。
17世紀、イギリスから大量の移民がアメリカ大陸に押し寄せましたが、新天地での食料獲得が上手くいかず多くの人が飢えに苦しみました。そんな時、先住民であったネイティブ・アメリカンの人びとが自分たちの食料を差し出し、移民を救いました。そのお礼として、移民は自分たちで獲った野生の七面鳥や収穫した作物でネイティブ・アメリカンをもてなしました。
以降、感謝祭だけでなく結婚式やクリスマスなどのお祝いの席でも、七面鳥の丸焼きが食べられるようになりました。
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では、日本ではクリスマスに七面鳥の丸焼きではなくフライドチキンを食べるのはなぜなのでしょうか。いくつかの理由が考えられます。
アメリカでは七面鳥はポピュラーな食材で、スーパーで入手可能、値段も比較的安価です。しかし日本にはもともと七面鳥が生息していなかったため七面鳥を飼育する農家は少なく、ほとんどが輸入品で入手が困難でした。
七面鳥を丸焼きにするには大きなオーブンが必要です。アメリカのように広い住宅が少ない日本では、小さなオーブンレンジが主流で大きな備え付けオーブンは普及しませんでした。
クリスマスの料理として、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)を思い浮かべる日本人は多いでしょう。実はクリスマスにフライドチキンを食べる習慣、KFCを生んだアメリカにはないそうです。
第二次世界大戦後の高度経済成長期、国力を伸ばし西洋のファッションや文化に興味を持った日本人に目を付けたKFC日本法人の経営者。「クリスマスにはケンタッキーを」の宣伝文句でキャンペーンを打ち、セットメニューを売り出しました。戦略は大成功し、今ではクリスマスにフライドチキンを食べる文化がすっかり根付いています。
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入手困難な七面鳥ですが、どうしても手に入れたい方には通販がおススメです。また近頃ではコストコでも鶏の丸焼きが入手可能なので、代替品としてそちらも検討してみてください。
ミートガイはお肉の通販専門店で、365日発送を行っています。アメリカ産の七面鳥の丸焼きを各種サイズ取り揃えています。
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鶏肉と鶏卵の専門店で、こだわりの鶏肉や自然卵を販売しています。ベビーターキーはフランス産の七面鳥の中でもAランクのものを用意しています。ECサイトで購入できるので、気になった方は早めにチェックしてみてください。
クリスマス用ベビーターキー到着。ベビーだけど普通の鶏サイズで、さすがは七面鳥といったところか。どんなお味するのか楽しみ pic.twitter.com/q5E20KQoyi
— 雪 (@YUKI8888) December 20, 2021
フランス語で「炙り焼き」を意味するロティールが語源のロティサリーチキンですが、身近な所ではコストコで手に入ります。価格は、値上がりしたものの税込みで798円(2022年12月現在)とお安く、家庭用のオーブンレンジにも何とか入る大きさなので丸ごと加熱も可能です。
\マツログでは、コストコで購入したロティサリーチキンの実食レポも掲載中!/
分解した鳥の丸焼きは、むね肉、もも肉、ささみ、手羽肉、鶏ガラの5つに分けられます。
焼き上がった丸焼きを3~40分置いて肉汁を落ち着かせたら、
①胴体ともも肉の間にナイフを入れ、関節に沿って切り左右の足を外す
②左右の手羽も関節に沿って切り、取り外す
③残った胴体の胸の中心部に縦に切り込みを入れ、胴体を二つに分ける
④切り離したむね肉の内側の肉=ささみを取り外す
残った部分が鶏ガラです。スープにするとダシが取れます。難しい場合は、写真や動画を参考にしてみてください。
うまくいかなくても、ざっくり切り方が分かれば、問題なく食べることができるので、一度トライしてみましょう!
以前に比べ、ネット通販や大規模チェーン店で七面鳥や鶏の丸焼きの入手が容易になりました。デパ地下やケンタッキーでフライドチキンを買うも良し、思い切って七面鳥を取り寄せるもよし、今年のクリスマスも美味しい「鳥」料理に舌鼓を打ってください。
映画やドラマ、スポーツ、ニュース、バラエティなど、多彩なチャンネルが視聴できるケーブルテレビの「J:COM」。その数あるチャンネルの中でも、「J:COMチャンネル」はお祭りに関するコンテンツが充実!花火をはじめとする、迫力あるお祭りの中継映像などを楽しむことができます。
ご時世柄、なかなか現地に行ってお祭りを体験できない、という方も多い中、テレビで見るからこそのメリットや魅力もあるのではないか!?ということで、今回はオマツリジャパンの本間美咲が、J:COMの社員さん二人に、お話を聞いてみました。
櫻井芳子さん
多摩地域エリアでの地域情報番組の制作を担当。時にはアナウンサーとして番組に出演することも。表に出る仕事から、裏方までを担う。お祭りや花火の番組制作にも長年関わっている。
田川雅士さん
編成プロモーショングループに所属。現職になる前は関西で番組制作の現場に身を投じ、長年カメラマンとして活躍。お祭りを中継する番組での撮影経験も豊富。
本間美咲
オマツリジャパン1年生。上京して初めて見た隅田川花火大会は、雨。室内に移動しテレビで花火中継を見て「クーラーきいてるし、雨に濡れないし、テレビ中継最高!」と実感した記憶がある。
本間:
最初に、「J:COMチャンネル」とはどういった特徴を持つチャンネルなのか、教えていただけますか?
田川:
全国のJ:COMサービスエリアを70の地域に区切って、地域密着の番組をお届けするチャンネルです。特徴としては、やはり細かい地域で区切って番組を編成していること。これによって、例えば地域の防災情報や市・町の選挙の模様を速報でお伝えするなど、地域の皆さんに関わる「我が街の情報」をきめ細かにお届けすることが可能になります。
本間:
地域密着番組を作る上で、工夫されていること、苦労されていることなどはありますか?
田川:
「我が街の情報」をお届けするために、スタッフが地道に足を使って情報を集めたり、また市民の方にも参加いただいたりして、番組作りをしています。
櫻井:
番組を制作する際には、「どの地域に発信する情報なのか」ということを常に意識しています。「J:COMチャンネル」は、編成上は70の地域に分けてはいるのですが、複数の地域に関わる情報の場合は、いくつかの地域を束ねて編成することもあります。そうなった場合、例えば地名ひとつにしても「●●町」で伝わる地域もあれば、「●●市●●町」まで言わないと伝わらない地域もあるので、皆さんに伝わるよう、情報の取捨選択にはとても気を配っています。
本間:
いずれも、地域密着でさまざまなエリアに情報発信をされている「J:COMチャンネル」ならではの、こだわりですね!
本間:
「J:COMチャンネル」では様々なお祭りを放送されていますが、テレビでお祭りを見るメリットって何だと思いますか?
櫻井:
こだわり抜いたアングルからの映像で、お祭りを楽しむことができることですね。一般の人では立ち入れないような高所から撮ったり、阿波おどりのような祭りであれば、踊り手の表情がよく見える場所にカメラを置いたり、お祭りをよく撮すにはどうしたらいいだろうと、練りに練って決めたアングルは、ぜひ視聴者の皆さんには楽しんでいただきたいです。
田川:
アングルに関しては、現場とはまた違う迫力を出すためにドローンを活用することもあります。人の目線では見ることができない映像を提供してくれますよ。
櫻井:
また、テレビ番組であれば、お祭りの臨場感だけでなく、担い手たちの人間模様や、お祭りの歴史など、会場に行っただけでは見えてこない、深掘りした情報をお届けすることもできる、これも大きなメリットだと思います。
地域の人はこんな思いで祭りをやっているんだとか、あのお神輿はとても貴重なものだったんだとか、そういった気づきが得られますし、地域に住んでいる人にとっては、思い出に浸ったり、地域愛が深まったりするきっかけとなるかもしれません。
本間:
背景にあるストーリーなどを知れて深く祭りを楽しめるというのは、まさにテレビならではのメリットですね!
櫻井:
だから私たちもただお祭りを見せるのではなく、「何を伝えたいのか」テーマを明確にした上で、事前に取材をしたりと、あの手この手で情報を集めて番組作りをしています。
そして、やむを得ない理由でお祭り会場に行けない人でもお祭りを楽しめるということも、テレビを見るお祭りの大きなメリットになります。体調を崩してしまったり、小さなお子さんがいて外出ができなかったり、混雑した場所が苦手だったり、いろいろな理由で足を運べない方もいらっしゃいますからね。
また、J:COMは放送エリアがあるので大阪のお祭りが東京で見られないということもあるのですが、J:COM が提供している「ど・ろーかる」というアプリなら、放送エリアには関係なく、全国のお祭りのライブ配信を視聴することができます。山車がいつ来るかという情報もリアルタイムでわかるので、お祭り会場でも活躍します。
本間:
民放でも夏の花火大会など、お祭りを中継する番組はありますが、J:COMさんの番組ならではの、強みや魅力というものはありますか?
櫻井:
お祭りを途切れることなく、最初から最後まで放送しているのはJ:COMだけなのではないでしょうか。また、お祭り主催者さんとの結びつきが強いというのも私たちの強みになると思います。関係性ができているので事前に交渉して、いい場所にカメラを置かせてもらえますし、お祭り当日だけでなく開催されるまでの過程や、後日談までも取材をして番組作りができる。点でなく、線や面で伝えられるという部分で、ケーブルテレビは民放に負けていないと自負しています。
本間:
それはドラマティックな番組作りができそうですね。
田川:
お祭りの実行委員会にJ:COMのスタッフが入ることもあって、まさに地域の人たちと一緒にお祭りを作っているという感覚がありますね。
本間:
これまで携わってきた中でオススメの花火大会やお祭りを教えてください!
櫻井:
東京都の日野市で行われている「ひの新選組まつり」ですね。新選組の土方歳三の命日に行われるお祭りなんですけど、お祭りのメインとなるのが2日目の「隊士パレード」。
新選組が大好きな人たちが仮装して街の中を練り歩きます。新選組って隊長がいますよね、近藤勇とか沖田総司とか。その隊長はオーディションで決まります。オーディションに全国から参加してくるのですが、大好きすぎて、抑えきれない新選組愛が大炸裂!といったレベルで振り切っちゃうんですよね(笑)。
緊張で顎がガクガクしているのに、それでも新選組が大好きで、自己PRを話していたり、このために殺陣を習ってくる人とか、髪の毛を結ってちょんまげにしてくる人がいたりと、みんな見た目もキャラクターも一目見たら忘れられないくらい個性的なんです。とても見応えがあって大好きなお祭りです。
本間:
すごい。それは見たい!(笑)
櫻井:
オーディションの模様もじっくり撮影して放送しますので、ぜひ番組を見てみてください(笑)
田川:
好きなお祭りというか、カメラマンをしていた時に印象に残っているのが、大阪府池田市の「がんがら火祭り」ですね。大文字焼きといえば、京都の「五山送り火」ですが、池田にも「大文字」を山に灯すお祭りがあるんです。
男衆が愛宕山から松明を持って街中を歩くのですが、以前はカメラケーブルが大文字の所まで届かなかったので、山の上の様子を生放送出来ず、苦肉の策として、山で撮影した後に急いで駆け降りてリレー放送するという形をとっていましたが、なんとか生放送がしたかったので、無線で映像を送る装置を導入したんです。
リアルタイムで山の上の様子と下の様子と、松明をずっと追いかけて生放送ができた時は感動しました。
本間:
それは熱いエピソードですね!
本間:
最後に視聴者の皆さんに向けてお伝えしたいことがあればお願いします!
田川:
地域の皆さんに関わる放送をしておりますので、街のお祭りに現場で参加することはもちろん、J:COMを通じて「我が街の情報」をご覧いただけたらと思います。
櫻井:
制作側の思いとしては、まずは(主催者や地域の人たちに対して)私たちのカメラを受け入れてくださることへの感謝の思いが強いです。皆さんがオッケーを出してくださらなければ放送もできないので日々感謝しております。
視聴者の皆さんには、かしこまらずにビール片手にリラックスしながらご覧いただけたらと思います。違和感なくお祭りを見ていただくべく頑張っているのが伝わらないようサラっとみていただけるような、気持ちの良い番組を作っていきたいと思います。
田川:
花火大会は真っ暗にしてみてくださいね。部屋を真っ暗にして、ボリュームをあげれば現場にいる感覚になります。
本間:
それはぜひやってみたいと思います。本日はありがとうございました!
これからの季節も、花火大会や秋祭りなど、注目のお祭りが目白押し!ぜひ「J:COMチャンネル」で、テレビで見るお祭りの醍醐味を堪能してみてください。
2022年8月1日の日経MJにて、祭り・イベント総合研究所の調査データが引用されました。
8月2日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にて青森ねぶた祭のプレミアム観覧席が紹介され、菅原が出演しました。
8月6日の東奥日報にて、青森ねぶた祭のプレミアム観覧席について取材していただきました。また、本記事は同日Yahoo!ニュースにてトップに掲載されました。
8月8日、TBS「THE TIME」のコーナー「バズったワード」にて、青森ねぶた祭のプレミアム観覧席が紹介されました。
8月12日、AIR-G’エフエム北海道「北川久仁子の brilliant days×F」に本間が出演しました。
8月12日、トラベルボイスにて、青森ねぶた祭のプレミアム観覧席が紹介されました。
8月17日、ITmediaにて、青森ねぶた祭のプレミアム観覧席について取材していただきました。また、本記事は同日Yahoo!ニュースにてトップに掲載されました。
8月17日、BSよしもと「ワシんとこ・ポスト」にて、青森ねぶた祭のプレミアム観覧席が紹介されました。
8月18日、TBSラジオ「金曜ボイスログ」に代表の加藤が出演しました。
8月22日、日本経済新聞「My Purpose」にて、代表、加藤のインタビューが掲載されました。
8月12日から9月2日まで、4週にわたってBS松竹東急「松本幸四郎が沼る」に代表の加藤が出演しました。
また、秋田魁新報(26日)、中部経済新聞(26日)、山陰中央新報(28日)、日本海新聞(29日)にて代表、加藤のインタビューが掲載されました。
今後もオマツリジャパンは、「祭りで日本を盛り上げる!」をミッションとし、日本全国の祭りや伝統文化の開催支援や観光活用を通し、地域活性化に取り組んでまいります。
週ごとに、旬のお祭り情報をお届けしている、オマツリジャパンInstagram。今週のテーマは「重陽の節句」について。由来や関連するお祭りなどを紹介していきます。
毎年9月9日に行われる、重陽の節句。子どもの日として知られる5月5日の端午の節句や、雛祭りの3月3日・桃の節句などと並ぶ、五節句の一つです。
ですがそもそも「節句」とはどういったものなのでしょうか?節句とは季節の節目のこと。中国の陰陽五行説に由来し、日本へは飛鳥時代周辺に伝来してきます。(諸説あります。)
陰陽五行説において、奇数を“陽”・発展を象徴するもの、偶数を陰・安定を意味する数字とし、奇数の重なる日はとても縁起の良い日とされていました。しかし陰と陽はバランスをとって存在しており、強すぎる“陽”は強すぎる“陰”、つまり不吉を起こす、と恐れられてもいました。
奇数同士を足すと偶数になることもあり、陽から陰に転じやすい不安定な日と考えられ、邪気を払うべくそれぞれの日を節句としたのです。
伝来した当時多くの種類が存在していた節句は、日本の文化と混ざることで減少。後年、江戸時代まで残った、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5つを幕府が公的な催事と取り決めました。
邪気を払うため生命力を分けてもらうという考えから、すべての節句はそれぞれの時期の植物で華やかに装飾されました。
また旬の食物を食べるのも同様の考えが由来。一度神様にお供えしたあと、生命力あふれる食物をいただくことで、家族などの無病息災を願うのです。
9月9日においては、菊が見頃を迎える時期であること、そして菊に防虫があることなどから、菊が供えられるようになりました。
またその防虫効果から、邪気を払う効果や長寿の効能があるとも信じられており、菊を浮かべ香りを移した日本酒「菊酒」を飲む風習が親しまれるようになっていったのです。
9月9日の重陽の節句当日には、各地で「菊祭り」や「重陽祭」が開催。
例えば大阪府中央区にある少彦名神社では、毎年9月9日に「重陽祭」が行われています。祭りでは、菊の献花や、限定の御朱印・菊守りの授与などがなされます。
みなさんもぜひ、お近くで開催される「菊祭り」「重陽祭」を通し、重陽の節句を楽しんでみてくださいね!
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渓谷から見上げる高千穂町の景色も絶景ですが、高いところから眺める高千穂町の景色も絶景! そんな素敵な景色をじっくり味わうことができるのが「あまてらす鉄道」です。
知っておけば、よりアトラクションが楽しくなる!「あまてらす鉄道」が生まれた経緯や見どころをご紹介します。
「あまてらす鉄道」が走っていた路線は、かつて「高千穂鉄道 高千穂線」と呼ばれていました。五ヶ瀬川に沿って、延岡市から高千穂町までの50キロを走る路線だったのです。
この路線が生まれたきっかけは、大正11年(1922)に制定された「改正鉄道敷設法」。昭和3年(1928)に立野駅~高森駅間が、宮地線として開業し、昭和10年(1935)に延岡駅~日向岡元駅間が日ノ影線として開業。そして、昭和47年(1972)に、ようやく高千穂駅までが開通し、路線名も高千穂線と改称。1989年4月には、第3セクターのTR高千穂鉄道となります。
しかし、厳しい自然の中を走る線路を保つことは容易ではありませんでした。平成17年(2005)の台風14号では、ふたつの橋梁が流失したことに加え、土砂崩れ箇所もあったため全線運休に。その後、復旧が叶わず、平成20年(2008)に廃線となってしまいました。
廃線となってしまった高千穂鉄道の線路を活かして、今ではすっかり高千穂町の人気スポットとなっている「あまてらす鉄道」が産声をあげたのは、2008年3月。
最初は、駅構内で動力のない木製トロッコを人力で押すところから始まりました。
2013年の夏休みからは、軽トラック改造車両を走らせるようになり、アトラクションのメインスポット・高千穂鉄橋まで走れるようになります。
さらに、今では60人乗りのグランド・スーパーカート(GSC)を運行中!高千穂随一の景観を楽しめるアトラクションなのです。
見どころはなんといっても、鉄道折り返し地点にある「高千穂橋梁」。下を流れる岩戸川からの高さはなんと105m! 全長352mもあるこの鉄橋は、かつては東洋一の高さでした。今も四季折々の自然と、迫力満点の大パノラマを見せてくれる絶景ポイントなんですよ。
電車に乗った後は、カフェ「ミラコロ」で郷土料理を味わったり、高千穂あまてらす鉄道オリジナルのお土産をチェックしたり。常設の展示室では、高千穂鉄道駅時代に使用していた機器や資料を目にすることができます。
また、旧高千穂鉄道時代に走っていたディーゼルカーを、本物の線路で走らせる体験も!(要予約/参加条件あり)当時の運転手さんから、直接手ほどきを受けられるとのこと。電車好きなら、最高の体験になりそうですね!
災害を乗り越えて残された路線で走る「あまてらす鉄道」。グランド・スーパーカートでしか味わえない景色を、ぜひ満喫してみてください。
【あまてらす鉄道】
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1425-1
TEL 0982-72-3216 / FAX 0982-72-3217
https://amaterasu-railway.jp/
<グランドスーパーカート>
最大定員:60名/1便当たり
距離:5.1km/高千穂鉄橋まで
所要時間:30分/往復
料金:
高校生以上 1,500円
小・中学生 900円
未就学児 500円
※2019年7月改定
※時刻表については公式サイトでご確認ください。
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今週のテーマは、夏の代名詞とも言える“盆踊り”です。
今年の夏に念願の復活を遂げた地域も多く、すでに「2年ぶりのお祭りで、盆踊りを楽しんだ」という方も多いのではないでしょうか?
しかしなぜ、盆踊りという風習が行われるようになったのでしょうか?
今回はその謎に迫るべく、お祭りの代名詞、盆踊りについてのアレコレをお話ししていきます。
夏祭りで行われるイメージが強い「盆踊り」。しかしなぜ、この時期に行われるのでしょうか?
盆踊りとは、文字通り「お盆」の時期(地域によって異なるが7月13日〜16日あたり。現代では8月15日を中心に行われることが多い)に行われる「踊り」行事のことです。
ですが、そもそも「盆」とは何でしょうか? 一般的には、仏教の伝来によって外国から伝わった行事「盂蘭盆・盂蘭盆会」の略称と言われており(あるいは供物を載せる器「ボニ」に由来するとも)、死者を供養する行事として日本では推古天皇の時代から行われていました。この行事に日本古来の祖霊信仰などが融合し、「お盆」の行事として確立したようです。
それでは、なぜお盆の時期に踊るのでしょうか? その起源の一つが「踊り念仏」であると言われています。
「踊り念仏」とは、よく知られる仏様のお名前を唱える“念仏”を発展させたもので、文字通り踊りながら念仏を唱える行為です。
最初に行った人物は、平安時代に活躍した僧侶、空也(くうや)。彼は、念仏に独自の節をつけ、片手に持った瓢箪を叩きながら歌い、布教活動をしていました。
この空也の独特な念仏に踊りがついたものが、”踊り念仏”となったのです。その後、歌い手と踊り手が別れた“念仏踊り”が生まれました。
時がたち鎌倉時代になると、一遍上人(いっぺんしょうにん)が空也の思想を広め、本州を旅し、“念仏踊りを広めていきました。
“念仏踊り”が広まっていった背景には「先祖の霊を彼岸へ送りかえす」といった意味もあったそう。足で床を踏みつける音に、鎮魂の効果があると信じられていたのです。
やがて、民衆の間で親しまれるようになった”念仏踊り”が、娯楽性をもともなう“盆踊り”という文化へ発展していきました。
記事を読まれている方には「帰省のタイミングで、家族と一緒に踊りに行った」や「子どものころの夏祭りの思い出は、友人たちと出かけた盆踊りだった」という方も多いのではないでしょうか?
このように盆踊りは、知人たちの間の繋がりを深める場や思い出の場となっているケースが多くあります。
しかしそれだけでなく、現代ではコミュニティの核となっている地域も存在しているんです。
盆踊りが、今よりも広く民衆に親しまれていた江戸時代のころには、男女の出会いの場であったとも言われています。
盆踊りは昔も今も、大切な人との縁を深める憩いの場として親しまれているんですね。
先祖を送り出す意味が込められている”足”が重要!
盆踊りは足に重きを置いて振り付けられていることが多いです。「踊」という漢字も「あしへん」ですもんね。
ご先祖様に気持ちよく帰っていただけるよう、しっかりと足で床を蹴り、踊りましょう。
最後に大切なのは、皆で踊ることを楽しむ心!地域によって違う風情を感じながら楽しんでくだいさいね!
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