「“おくんち”って名前、なんか面白いから行ってみようぜ!」
そんな、やや雑なノリで初上陸した長崎県長崎市。まさかこんなにまで”長崎”と”おくんち”に魅せられることになるなんて、そのときのぼくたちには知る由もなかった・・・。
10月7日、昼過ぎに長崎駅に到着すると、長崎に在住の友人が出迎えてくれた。昨日は思案橋で夜遅くまで飲んでいて二日酔いとのこと。
ふむふむ、やはり長崎の歓楽街は思案橋なのだな、と一人ニヤついていると、急に「モッテコーイ!!」という掛け声が!!
おお!いきなり熱い出迎えだ。観光客も、地元民も拍手喝采。
まだ祭りの全容は見えていないけれど、町の高揚感が伝わってくる。
とはいえ、ひとまず花より団子。思案橋でランチ(と称した昼のみ)をしよう!(祭りレポなのにすみません・・・)
長崎の市街地での主な交通手段は「路面電車」と「バス」だ。
どちらも本数が多いのだが、せっかくなので路面電車に乗ってみたい。
福山雅治御用達の「思案橋ラーメン」を目指し、長崎から思案橋まで。
長崎駅が北西に、思案橋が南東に。ちなみに駅から南西に行くと世界遺産にもなっている造船所がある港、北西に行くと街が一望できる稲佐山がある。
路面電車に乗っていると、外ががやがやしてきた。
「モッテコーイ!!」
そう、街中あちこちで船が駆け回っているのだ。そして、「モッテコーイ」は、アンコールの掛け声らしい。街にいる人の数、声や出店から、駅よりも高揚感が伝わってくる。
よし、ランチ(と称した昼のみ)をしながら、おくんちをどう堪能するか作戦会議をしようではないか!
(食レポはこちら↓)
https://omatsuri-travelog.com/2017/10/30/shianbashi-chanpon/
というわけで、長崎くんちについて調べてみた。
長崎くんちでは、長崎市にある50ほどの町が持ち回りでそれぞれの演し物を披露する(50の町が同じ年に演し物をするわけでなく、7つくらいの町ずつで7年にわたって持ち回る)。
有名なのは10mにも及ぶ巨大な龍を持って舞う「龍踊」。異国風の踊りや、長さ6m・重さ3tにも及ぶ船を担ぎながらも縦横無尽に駆け回る演し物など。
お祭り空気を満喫しながら、長崎市観光をし、先々で演し物に出会えばじっくり鑑賞するというのがオススメの楽しみ方だ。
長崎の諏訪神社の例大祭で、収穫した作物を神に供える「供日」から「くんち」と呼ばれるようになったと言われる(諸説あり)。
街中がおくんち!長崎くんち名物「庭先周り」
くんちの演し物は、街中のいたるところで披露される。市内を巡って企業やお店、官公庁、各家などの前で踊りを呈上することで福をお裾分けし、お祝いするという趣旨だ。踊町は短い踊りやお囃子を玄関先や店先、門前等で演じられる。
先ほど路上電車の項でも載せた地図だが、庭先周りは、この地図の赤と黄色のピンの内側を主に回る。
黄色のピンが座って演し物が見れる「桟敷席」。赤のピンは庭先周りの端の方を示すが、中央のピンの眼鏡橋付近は演し物の通りが多い。
そして、この眼鏡橋の付近は飲食店も多く、食べ歩きながらくんちを楽しむことのできる良い地域になっている。長崎の昔ながらの街並み、眼鏡橋の雰囲気も相まって、非常にフォトジェニックなスポットになる。
https://omatsuri-travelog.com/2017/10/15/フォトジェニックな街・長崎を撮ってみた!撮影/
また、演し物自体も毎年演じる町が変わる上に、いろいろと趣向が凝らされている。
2017年は、県内中学トップレベルの新体操選手たちで舞いを披露する演し物が新しく採用。
伝統的な祭りでも新しい企画をどんどん組み込んでいくのは、さすが、文化のちゃんぽんに慣れた長崎といったところ。
旅先では様々な出会いがある。旅先での解放感や非日常体験からか、恋に落ちることもある。
そう、ぼくたちもおくんちで出会ってしまった、”おくんち美女”に。
庭先周りでは、次どの店・家の前に向かえば良いのかわからなくならないように、目印を持った女の子が隊を先導している。
その町の人間であったり、大学で募集されたりするそうだが、美人・かわいい娘が非常に多い。
傘鉾や船を背負う男たちの汗と怒号、高揚感を楽しむ観光客と地元の人々、そんな祭りの雰囲気の中、南蛮風の衣装が非常にグッとくる。
そんなおくんち美女たちに恋してしまった我々は、おくんち3日目に各所を駆け回り、写真集として記事にまとめた。
https://omatsuri-travelog.com/2018/03/17/ohkunchi-beauty/
「長崎くんち」はこのように、老若男女みなが祭りに関わり、「和」「華」「蘭」様々な要素が混ざり合った祭りなのだ。
毎年10月7-9日に開催される。(9日が”くんち”の語源とする説もある。)
曜日問わず開催されるが、10月第二月曜日が体育の日で休みになるので、比較的休みになりやすい。
東京からの場合、早割で75日前から飛行機を予約しておけば、羽田空港⇔長崎空港の往復25,000~30,000円程度の交通費で済む。
東京・大阪・名古屋からのアクセスについて別の記事でまとめているのでそちらを参照いただきたい。
>>【東京からのアクセス / 大阪からのアクセス / 名古屋からのアクセス】
祭り体験レポートと、グルメや温泉情報をお送りしているので、よければチェックしてほしい。
祭りへのアクセスの良い観光プラン、旬の魚、フォトジェニックな撮影スポットなどを紹介!
>> フォトジェニックな街・長崎を撮ってみた!撮影スポット紹介!
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