オマツリジャパン

三重県の景勝地の1つ「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」では、秋冬にライトアップイベント「赤目渓谷 幽玄の竹あかり」が開催されています。

ひんやりと澄んだ空気の中、渓谷に2000本あまりの竹あかりが輝き、その眺めはまさに「幽玄」。こちらのイベント、2023年1月29日(日)までと残り期間はわずか。とても美しく貴重な景観なので、ぜひご覧になってみてください。

渓谷美と伝説の地「赤目四十八滝」

赤目四十八滝は、三重県名張市にある美しい渓谷です。修験者の修行の地であったといわれ、役小角(えんのおづぬ)伝説も残る、山岳信仰の聖地でもあります。

赤目四十八滝

「赤目」という地名にはこんな伝説があります。飛鳥時代の呪術者である役小角(修験道の開祖)がここで修行をしていたところ、牛に乗った不動明王が現れたというのです。その牛の目が赤かったことが、「赤目」の由来となったのだとか。

渓谷には伝説を記した看板と、赤い目の牛の像があります。

赤目四十八滝

伝説もさることながら、飛鳥時代にさかのぼるというその歴史にも驚きますね。

ここにはその名のとおり、大小たくさんの滝があります。滝の形状は、大きく落水するものから、岩肌を滑るように落ちるものまでさまざま。渓谷内は整備され、比較的歩きやすいハイキングコースになっています。

赤目四十八滝

そんな渓谷美と伝説の地を竹あかりで照らすイベントが、今回ご紹介する「幽玄の竹あかり」です。

約2000本の竹あかりが渓谷を照らす

赤目滝バス停から先にいくつかのライトアップスポットがありますが、メインとなるのは、日本サンショウウオセンターのある「滝入口」から「不動滝」までの約230mの区間で、こちらは有料エリアとなっています。
230mというと短いようですが、その間にもいくつかの滝があり、アップダウンもあって変化に富んでいます。

赤目四十八滝左下の「滝入口」が出発点。右に向かって「不動滝」までがライトアップエリア。

ライトアップエリア内では、約2000本の竹あかりが夜の渓谷を金色に彩ります。

赤目四十八滝

竹にはさまざまな模様が彫り込まれていて、1つ1つがとても繊細。

赤目四十八滝

赤目四十八滝

手すりにも、ところどころに竹あかりが施されています。

赤目四十八滝

川の中の岩の上にも。竹あかりが水面に反射して、より複雑な輝きに。

赤目四十八滝

この日は前日に降った雪がところどころ残っていたので、雪に光が散って、さらに幻想的だったように思います。

赤目四十八滝

灯りと自然がつくりだす神秘の空間

真っ暗な森の中をぼんやりと照らす灯り、そして金色に光る竹あかりがつくりだす眺めは、まるで異世界に迷い込んだよう。

赤目四十八滝

川の上に竹あかりを吊るしている箇所もあり、光が浮いているように見えます。

橋の上にもたくさんの竹あかり。

赤目四十八滝

青く浮かび上がる滝も、見惚れるほど神秘的です。

赤目四十八滝

竹あかりに加え、渓流の流れる音や、夜の山の冷気が合わさって、「幽玄」な雰囲気を耳でも肌でも感じられるように思います。

赤目四十八滝

赤目四十八滝

ライトアップエリアの終点は、不動滝の横のこの橋。

赤目四十八滝

橋の上にも竹あかりが。青く照らされた不動滝とのコントラストが見事です。

日中からの渓谷散歩がおすすめ

ライトアップは美しいですが、もしこれまでに赤目四十八滝を見たことがない、あるいはとても久しぶりだったら、明るいうちから来て散策するのがおすすめです。

明るいうちと日が暮れてからではまったく雰囲気が変わるので、その違いを楽しめます。

赤目四十八滝

赤目四十八滝

加えて、夜になり足もとが暗くなる前に経路を把握しておくと、安心して歩けます。

ライトアップのみの入場料は600円。日中に渓谷内に入る場合にも渓谷入山料500円が必要ですが、100円追加することで、ライトアップ時間帯に再度入山することができます(子どもはそれぞれ半額)。
夜だけ入山しても、昼夜両方に入山しても同額です。

なお、昼間から入山した場合、いったん16:30までに渓谷を出なければなりません。そして17時以降に再入場します。

筆者は15:30頃到着しましたが、不動滝よりさらに先(滝入口から約800m)の千手滝まで行って戻ってくると、無理なく16:30までに入口まで戻って来られると聞き、少しだけ渓谷散歩を楽しみました。

赤目四十八滝

無料のコース、無料のスポットも

無料で見られるスポットもあります。

滝入口の手前には、竹灯りを飾った短い脇道があります。

赤目四十八滝

入口と出口には看板があります。出口側から入ることもできなくはありませんが、道は狭くて途中ですれ違うのが難しいので、逆走はしない方が安全です。

公園にはこんなフォトスポットも。

赤目四十八滝

赤目自然歴史博物館の前にもたくさんの竹あかりが並んでいました。

赤目四十八滝

赤目四十八滝

こちらは全体で1つの作品になっていますね。よく見るとサンショウウオも!

赤目四十八滝

また、近鉄赤目口駅の前にも竹あかりのディスプレイがありました。

赤目四十八滝

赤目四十八滝

竹あかりに照らされた渓谷内の幽玄な景観に加え、1つ1つの竹あかりが繊細で美しく、とても見ごたえがありました。
所要1時間程度で全体を見られると思いますが、慌てず安全に楽しむためにも、時間には余裕をみておくことをおすすめします。

アクセス&注意事項

「赤目渓谷 幽玄の竹あかり」の開催概要は以下のとおりです。

開催期間:2022年10月22日(土)~2023年1月29日(日)
※1月は金土日祝日のみ開催。
点灯時間:17:00~19:30
入場料:大人600円、子ども300円
アクセス:
【車の場合】名阪国道 針ICから約22km、または上野ICから約25km
【車以外】近鉄赤目口駅から路線バスにて約10分
※11・12月は臨時シャトルバスの運行がありましたが、1月は運行予定がありません。
行きは15:12赤目口駅発の路線バスがありますが、帰りは15:45赤目滝発が最終なので、タクシーを利用することになります。タクシーも、天候や地域の状況などにより呼んでもすぐには来てもらえないことがあるので、あらかじめ予約しておく方が無難です。

赤目四十八滝は山間部にあり、平野部より気温も低いです。平地では雪がなくても、渓谷には残っているということもあります。雪や雨が降ったり、雪が残っていたりすると大変滑りやすいので、登山靴までではなくとも、できればトレッキングシューズや、靴底のしっかりした運動靴が安心です。

「赤目渓谷 幽玄の竹あかり」公式サイト

朝夕は肌寒く、冬の訪れを感じる季節となってきました。冬の風物詩といえばイルミネーション。寒い時期だからこそ明るく映えるイルミネーションは、デートや観光など冬のおでかけの定番スポットです。
今回の記事では、中部地方(静岡・愛知・岐阜・三重・長野・山梨・新潟・石川・富山・福井)のイルミネーションについて、開催期間、場所、注目ポイントなどをご紹介します!開催情報は、随時更新・追加していきますので、ぜひ参考になさってください。

静岡県のイルミネーション・・・このページ
愛知県のイルミネーション・・・2ページ目
岐阜県のイルミネーション・・・3ページ目
三重県のイルミネーション・・・4ページ目
長野県のイルミネーション・・・5ページ目
山梨県のイルミネーション・・・6ページ目
新潟県のイルミネーション・・・7ページ目
石川県のイルミネーション・・・8ページ目
富山県のイルミネーション・・・9ページ目
福井県のイルミネーション・・・10ページ目

※開催情報は変更される場合がございます。最新情報などは公式サイトなどでご確認ください。
※2022年12月11日現在の情報です。開催情報は変更となる場合があります。

ここからは静岡県のイルミネーションを紹介します。

伊豆高原グランイルミ~8thシーズン~

 

この投稿をInstagramで見る

 

ラブリーワンズ(@lovelywans2002)がシェアした投稿

■開催期間:2022年11月11日(金)~2023年8月末
■点灯時間:2022年11月11日(金)~11月30日(水) 17:00~21:30
2022年12月1日(木)~2023年1月3日(火) 16:30~21:30
■場所:伊豆ぐらんぱる公園
■料金:中学生以上1,700円
小学生以上1,000円 幼児500円
■注目ポイント
☆イルミネーションの上を滑空する往復400mの〝煌めくレール〟ジップライン~流星RYUSEI〜
☆動物とイルミネーションのコラボ!キンカジューやアカハナグマなどの動物たちとの出会い。
■詳細:伊豆高原グランイルミ特設サイト

ウィンターイルミネーション〜光の果樹園〜 2022-2023Version

 

この投稿をInstagramで見る

 

あなたの静岡新聞【TEAM NEXT】(@shizushin_news)がシェアした投稿

■開催期間:2022年10月22日(土)~2023年1月29日(日)まで
■点灯時間:17:00頃~21:00まで
■場所:はままつフルーツパーク時之栖 西エリア
■料金:大人1,500円 <入園料+噴水ショー>
中高校生 1,000円 <入園料+噴水ショー>
小学生750円 <入園料+噴水ショー>
未就学児(0歳〜6歳未満) 無料
■注目ポイント
☆煌びやかな光りで緩やかなカーブとともに幻想的な雰囲気を演出する長さ130メートルの光りのトンネル
☆リニューアルして登場する日本最大級のファウテンイルミネーションショー
■詳細:はままつフルーツパーク公式サイト

御殿場高原 時之栖 ひかりのすみか ROYAL ROAD ~感動を求めて~

 

この投稿をInstagramで見る

 

時之栖フォトコンテスト(@tokinosumika_photocontest)がシェアした投稿

■開催期間: 2022年10月8日(土)~2023年3月12日(日)
■点灯時間:(第1期間) 2022年10月8(土)~2023年1月9日(月)  16:30~22:00
(第2期間) 2023年1月10日(火)~3月12日(日) 17:00~21:30
■場所:御殿場高原 時之栖
■料金: 無料(一部有料エリア)
※有料会場 王宮の宮
2022年11月26日(土)〜2023年1月3日(火) 中学生以上¥1,500 小学生¥500
上記期間以外:中学生以上¥1,200 小学生¥500
■注目ポイント
☆季節のシーンに合わせた曲とともに光のダンスが流れる音と光の洞窟となるキラメキ銀河通り
☆圧倒的な存在感全長300mの「光のトンネル」
■詳細:御殿場高原 時之栖 ひかりのすみか ROYAL ROAD ~感動を求めて~特設サイト

はままつフラワー・イルミネーション2022

 

この投稿をInstagramで見る

 

公式.はままつフラワーパーク(@h_flowerpark)がシェアした投稿

■開催期間: 2022年 11月23日(水) ~ 2023年 1月8日(日)
■点灯時間:17:00~(曜日等により閉園時間が変動します。)
■場所:はままつフラワーパーク
■料金:大人500円(200円分のお買い物券付き)、中学生以下無料
■注目ポイント
☆色とりどりに輝く 100万球のイルミネーション
☆花と光が作り出す心温まる装飾の数々
■詳細:はままつフラワーパーク公式サイト

つま恋リゾート彩の郷 サウンドイルミネーション

 

この投稿をInstagramで見る

 

つま恋リゾート彩の郷(HMIホテルグループ)【公式】(@tsumagoi_sainosato)がシェアした投稿

■開催期間:2022年11月11日(金)~2023年6月30日(金)
■点灯時間:2022年11月11日(金)~11月30日(月) 17:00 12月1日(木)~12月31日(土) 16:45
2023年1月1日(日)~1月31日(火) 17:00、2月1日(水)~2月28日(火) 17:30、3月1日(水)~3月14日(水) 18:00
3月15日(水)~4月14日(金)18:15、4月15日(土)~4/30(月) 18:30、5月1日(火)~6月30日(金) 18:30、19:00
■場所:つま恋リゾート彩の郷
■料金:大 人 1,300円  1,000円  800円
小学生 700円  500円  400円
※期間により料金が変動します
■注目ポイント
☆すべてのエリアが新しく生まれ変わり、リニューアルオープン
☆木道を中心に4つのエリアに季節ごとに色分けして樹木をライトアップ
■詳細:つま恋リゾート彩の郷公式サイト