八王子周辺に住んでいる方はもちろん、わざわざ出かける価値あり!
今回ご紹介する八王子まつりは、意外と知られていないお祭りですが、山車に神輿に見どころが満載のお祭りです。
今回は、8月に3日間の日程で行われる八王子祭りの見所をまとめました。
2023年、4年ぶりに完全復活する八王子まつりにお出かけください。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2023年7月28日 編集部更新)
まずは現地のSNSからお祭りの様子をご紹介します!映え写真が撮れるイベントが満載!
日程:2023年8月4日(金)~8月6日(日)
まずは2023年の八王子まつりの日程から確認しておきましょう。
8月という夏真っ盛りの時期、暑さも吹き飛ばすほど活気あふれる八王子まつり。毎年8月の第1金曜日から日曜日まで開催されています。2023年の八王子まつりは8月4日(金)から8月6日(日)開催です。
お祭りの会場は八王子駅北口・西放射線ユーロード周辺です。
駅から降りてすぐなので、遠方の方は電車で行くのがいいかもしれません。
八王子まつりをよく知らない方には、お祭りの内容がもっとも気になる所。3日間に渡り沢山のイベントが行われますので、見逃すことの無い様、事前にチェックしておきましょう!
・居囃子
【開催時刻】8月4日(金)18:00~21:00、 8月5日(土・日)12:00~21:00
【場所】パーク壱番街通り、駅前銀座通り、旭町(三井住友銀行駐車場)、織物組合向い、ジョイ5番街通り、桑都テラス、三菱UFJ銀行向い(仮)
・夜店
【開催時刻 】12:00~21:00
場所(金・土)下地区、上地区(日)上地区のみ※甲州街道の南北の歩道に約230店の露店が並びます。
・氷の彫刻展
【開催時刻】15:00~17:40
【場所】西放射線ユーロード
・宵宮の舞(八王子芸妓)
【開催時刻 】18:30~19:00
【場所】西放射線ユーロード 中町公園
2日目は「関東太鼓大合戦」「台湾・高雄市のパフォーマンス」、4000名もの踊り子による「民踊流し」のあとで「山車巡行」「神輿渡御」が甲州街道を練り歩きます。
・子ども音頭の集い
【開催時刻】16:30~17:30
【場所】八日町交差点南側
・関東太鼓大合戦
【開催時刻】14:00~16:00
【場所】甲州街道
・民踊流し
【開催時刻】16:00~18:30
【場所】甲州街道
・台湾・高雄市パフォーマンス
【開催時刻】15:30~15:50, 18:00~18:20
【場所】八日町交差点南側
・山車巡行・神輿渡御
【開催時刻】18:30~21:00
【場所】甲州街道
そして3日目は「八幡八雲神社宮神輿渡御」「多賀神社宮神輿千貫みこし渡御」の後、「獅子舞」「山車巡行」「神輿渡御」が終わると、八王子まつりの見どころ「ぶっつけ」が始まります。
・獅子舞
【開催時刻】16:00~18:00
【場所】西放射線ユーロード
・台湾・高雄市パフォーマンス
【開催時刻】15:30~15:50, 18:00~18:20
【場所】八日町交差点南側
・多賀神社宮神輿「千貫みこし」渡御
【開催時刻】14:00~17:00
【場所】甲州街道
・八幡八雲神社宮神輿渡御
【開催時刻】14:00~17:00
【場所】甲州街道
・上地区 神輿連合渡御
【開催時刻】18:10~21:00頃
【場所】甲州街道
・上地区 山車八幡大辻合わせ
【開催時刻】18:40~
【場所】甲州街道
・下地区 神輿連合渡御
【開催時刻】17:00~20:00
【場所】甲州街道
・下地区 山車辻合わせ
【開催時刻】18:00~18:30
【場所】甲州街道
八王子まつりといえば迫力満点の「ぶっつけ」がおすすめ!
しかし八王子まつりを知らない方には「ぶっつけ」とは何なのかと疑問ですよね。
「ぶっつけ」とは、山車同士のお囃子の競い合いのこと。
競い合い…と言っても、山車をぶつけ合う…ワケではありません!笑
では何で競い合うのかと言うと、「お囃子」で対決をします。山車同士がすれ違う時に山車を寄せてお囃子対決をし、相手のお囃子につられたら負け!という見応え抜群の対決です。
通常は2台で競うものですが、運が良ければ3台、4台もの山車の競い合いが見られることも。
「民謡流し」とは、盆踊りのこと…なのですが、、八王子祭りの「民謡流し」は普通の盆踊りとは違うんです。
なんと甲州街道の横山町~追分町1.8㎞を2000人以上の人が歩きながら踊る…というスケールの大きさ!
かつては世界最大の盆踊りとしてギネスに登録されたこともあるんです!
どうしても山車や民謡流しにに注目が集まってしまいますが…八王子祭りで忘れてはいけないのが、お神輿です!
多賀神社と八幡八雲神社からそれぞれ異なるお神輿が出されるのも八王子祭りならでは。
どうして2つの神社からお神輿が出るの…?と疑問に思われる方もいると思いますが、これはもともと別に行っていたお祭りを一つに合併したため。
300年以上前から多賀神社と八幡八雲神社はそれぞれ別々にお祭りを行っていて、
・多賀神社⇒上の祭り
・八幡八雲神社⇒下の祭り
と呼ばれていました。
1968年に八王子祭りに合併され、それぞれのお神輿を同じお祭りで担ぐ…という形になったのです。
特に注目したいのは、多賀神社宮神輿「千貫みこし」!
八王子祭り最終日。今年も4トンを誇る千貫みこし、スタートから見れました。 pic.twitter.com/ge8Wm6yV3B
— 柏屋コッコ (@coccokashiwaya) August 9, 2015
「貫」とは重さの単位のことで、1000貫=3750kg に相当しますが、それほど重いという意味で「千貫みこし」と言われています。関東屈指の重さを誇る「千貫みこし」が、甲州街道を進む姿は圧巻の一言。
ぜひ八王子祭りに行った際は、お神輿にも注目してみて下さいね。
八王子市民や近隣住民が毎年楽しみにしている八王子まつりをご紹介しました。
山車同士の「ぶっつけ」や踊り子さんたちの妖艶な「民踊流し」など、盛りだくさんの3日間。
忘れられない夏の思い出が作れることは間違いなしです!ぜひお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
長野県池田町に鎮座する「池田八幡神社」。
例年9月には華やかな山車が町内を巡業し、お囃子の音色が響き渡る秋季例大祭が行われる。故郷を離れて暮らす人も、お祭りの時には必ず帰省すると言われている賑やかなお祭りだ。
2020年の本年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により多くの祭りが中止となる中、ここ「池田八幡神社」では形を変え、秋の例大祭が行われる。
祭りの開催を決定した宮司へのインタビューを通し、コロナ禍における祭りの開催と、込められた想いについてお話を伺った。
池田八幡神社の秋季例大祭は、毎年9月23日、24日の2日間にわたって日付固定で行われる祭り。
見どころは華やかな8台の山車と、2艘の舟型の山車(オフネと呼ばれる)の町内巡業だ。屋台に乗り、運行を指揮するのは氏子の若者たち。山車を曳くのは年配者。賑やかなお囃子の音色が鳴り響く中、いよいよ陽が落ちて提灯がともる頃になると、祭りの熱気は最高潮を迎える。
就職や進学で地元を離れて暮らす人も、祭りの時期になると帰省する人が多く、この地域出身者にとってのアイデンティティ=池田八幡神社の秋季例大祭と言っても過言ではない。地域の人に親しまれ、愛されているお祭りだ。
-2020年の今年は、例年通りの祭り開催は難しいのでしょうか??
平林宮司)2020年の今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、中止するお祭りもありますが、9月に行われる池田八幡神社 秋季例大祭では、形を変えて実施する予定です。
もちろん「密」を避ける意味で、例年行われている山車の運行は中止。地元の小学生に浦安の舞を奉納していただくのですが、練習が出来なかったため中止となります。
今回は特別に普段は非公開としている、佐久間象山が書いた大幟を特別に拝観していただこうと考えています。
また、祭り期間中限定の御朱印も頒布する予定です。
有志の方による祭りのライブ配信も実施する予定なので、ぜひ例年とは違う祭りを「密」に配慮した上で楽しんで頂きたいと考えています。
-「形」を変えることについて、歴史のあるお祭りにおいては難しい面もあると思いますが…?
平林宮司)本質を踏まえていれば、時代に合わせて形を変えることは問題ないと思っています。
私が取り組んでいる「御朱印さんぽ」についても、普段神職が常駐していない神社なので、参拝したことが分かるような写真を提出いただくことを条件に、御朱印を授与しています。写真が当たり前に撮れる時代でなければ出来なかったことです。
昔は神事を行う際に、木に文字を書いてご奉納していたものが、今は紙に代わった。もしかしたらデジタル端末の時代が来るのかもしれません。電子マネーでお賽銭を奉納する神社も出てきていますしね。
もちろん変えてはいけないことはしっかり守りますが、大切なのは「本質」は何なのかと言うことだと思います。
-コロナ禍の本年、規模縮小しても祭りを開催する意義をお聞かせください。
平林宮司)コロナ禍の本年は、例年通りのお祭りの開催は出来ない。ある意味で「当たり前」と考えて行ってきた行事の一つ一つの「本質」をとらえ直す機会でもあると思うのです。
以前にある神社で、担い手不足で獅子舞が奉納出来なかったことがあるんです。当時はブラウン管テレビの時代だったのですが、かなり大きなテレビを用意して昔の獅子舞の映像を流した。映像を流すことで、代わりにしようと考えたんですね。
でもいざ映像を流してみると、それを観た氏子さん達が、「これじゃあやっぱりだめだ」「ちゃんと舞って奉納しよう」となって、獅子舞は若連という青年団が奉仕するんですが、OBの皆さんが立ち上がったんです。このように出来ない状態になってみて初めて気が付くこともあるんですね。
今年は「コロナ禍」という制約の中で、いかに楽しんで開催するかということを氏子の皆さんと知恵を絞ってきました。工夫を凝らす中で、一つ一つの行事が持つ本来の意味を見直し、本質に立ち返る良い機会を得たと思っています。
長野)疫病退散「アマビエ御朱印」を限定授与 [新型コロナウイルス][朝日新聞]https://t.co/6yjhwdKubz pic.twitter.com/gbfXKfG4er
— 長野県のニュース・天気・交通(ニュース) (@naganoNTK) September 2, 2020
-平林宮司は各メディアへの取材対応も積極的に応じていらっしゃると伺いましたが、その理由についてお聞かせください。
平林宮司)先日、90代のおばあさんとお話をする機会があったのですが、その方は故郷を離れて久しい。「私が心に残っている風景は、雪景色と神社のお祭り」ってお話されてたのが印象的で。
このおばあさんのように、人の心の原風景になれる存在が神社であり、お祭りであるとしたなら、故郷を象徴する存在として神社が担う役割は大きいと思っています。
そのためにも、いかに神社が魅力のある場所でいられ続けるかがポイントですね。
また、地域外からの注目が集まることは、地元の人のやりがいにつながると思うんです。注目してもらって、そして実際に地域外から人が来てくれると地元の人は誇らしくなる。
神社に足を運んでお参りをする人が増えれば、神様もお喜びになるし、地元の人も「せっかく来てくれる人がいるのに、草ボウボウじゃいけない」となって手入れもする。まずは知ってもらうためにも情報発信を積極的に行っています。
2020年の池田八幡神社秋季例大祭は、ライブ配信を行いますので、地域外の方にもぜひ視聴していただいて、来年以降はぜひ神社にお参りしていただければと思います。
2020年の池田八幡神社秋季例大祭は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に配慮し「密」を避けた形で催行される。合わせて平林宮司が管理するFacebookページにてライブ配信を実施予定だ。
20:00頃~
巫女装束の小学6年生女子による神事のご奉仕
20:30頃~
女性神職による「浦安の舞」の奉納
13:00頃~
神事
14:30頃~
新生児の健勝祈願(土俵にて、神職がお祓いを実施)
14:00~16:00
佐久間象山によって書かれた「大幟」原本(池田町文化財)の限定公開
(各限定50組・2枚一組1000円 書き置きのみ)
9/23 17:00~21:00
9/24 10:00~16:00
宮司はおろか、神職も常駐しない。そんな小さな神社に参拝したことはあるだろうか?
都市部ではイメージしにくいかもしれないが、地方では祭事以外は1年の大半が無人である神社が少なくない。宮司はいくつかの神社を兼務している場合がほとんどだ。
今回は長野県の大北地域において、15の小さな神社を兼務する宮司が、その全ての神社において「御朱印」を制作した取り組みを紹介する。
代々神職の家系に生まれ、祖父、そして父から受け継いだ膨大な全国の御朱印を元に、自らがデザインを手掛け、さらには御朱印の授与所を自宅敷地内に建てた…という、宮司の取り組みを取材し、御朱印制作に込めた地域振興への想いを語っていただいた。
都市部では想像しにくいかも知れないが、地方では宮司・神職が常駐していない神社は多い。一人の宮司が複数の神社の宮司を兼務し、お祭りの時だけ社務所を開ける他は、無人であることがほとんどだ。長野県もその例に漏れず、今回取材をした平林宮司もその一人。
平林宮司は長野県池田町、松川村、大町市、白馬村…と4市町村、計15箇所の神社の宮司を兼務している。
代々、宮司の家系に生まれた平林宮司は、小さな神社だからこそ出来ることに目を向け、新たに御朱印の作成と授与を開始した。そればかりか、御朱印の授与所を自宅敷地内に建設した…というから驚きだ。
そもそも、なぜ御朱印を製作しようと思ったのか?その理由について質問した。
“きっかけは地域コミュニティの変化ですね。”と平林宮司。
自治会に所属しない家庭が増えている。当然、自治会に所属しないのだから、神社の氏子にも加わらない。どんどん「地域コミュニティに所属しよう」という意識が薄れていると言う。
“そんな中で自分の子供達もちょうど手を離れる時期になりまして。大学進学を機に地域外へ出て行ってしまうんですね。これから先のことを考えた時に、子供達がまた戻って来てもらう地域にしなくてはならない。それには戻るだけの魅力を持っていないと戻って来ないんじゃないかと。そう考えました。
御朱印についても私の代だけではなく、「後世に引き継ぐ」ことを考えた上での取り組みなんです。”と、平林宮司。
またここ数年で、参拝者からの御朱印を求める声が多くなって来たことも理由の一つ。
御朱印をきっかけに地域外からも参拝者として足を運んでもらい、地元の方にとっても、もう一度地域の神社に目を向けるきっかけにして欲しい…
そんな想いから、平林宮司が神職をつとめる15の神社全てにおいて御朱印を制作するに至ったという。
御朱印を新たに製作するにあたり、デザインはなんと全て平林宮司自らが考案されたという。
今回新たに製作されたのは、もともと御朱印があった3つの神社を除き、12の神社。神社の歴史や、祀られている神様にちなみ、家紋や日本の伝統的な文様をモチーフにデザインされたとのこと。
宮司自らがデザインを手掛けた理由を伺ってみた。
‟平林家は代々、神職の家柄なのですが、祖父が日本全国の御朱印を熱心に集めていたんです。父親もそれを受け継いで、御朱印を集めておりまして…御朱印の本を自費出版するほどでした。”と平林宮司。
幼い頃から御朱印を見る目が肥えていた平林宮司だからこそ、自らデザインを手掛けることが出来たのだそう。
ここからは実際に平林宮司がデザインを手掛けた御朱印について、その一部をお祭り情報と共に紹介する。
所在地:白馬村北城5143番地
ご祭神:武御名方命
平林宮司が神職を務める15の神社の中で、一番北に位置するのが、こちらの八方諏訪神社だ。もともとこの地域が「細野」と呼ばれていたことから細野諏訪神社とも呼ばれている。
長野オリンピックの際にアルペンスキーの競技場となった八方尾根スキー場の麓に鎮座し、競技関係者の参拝も多いと言う。
こちらの御朱印はもともと四角い印のみであったが、平林宮司によって「白馬三山」を模った印を組み合わせて授与することになったそうだ。
毎年9月には秋の例祭が行われる。特徴的な「岩神輿」の他、女神輿、子供神輿が賑々しく練り歩くのが特徴。祭りのクライマックスではこの地域で湧き出る「温泉」の湯のかけあいが行われる。
昨日は細野諏訪神社のお祭りでした。丸北前での岩神輿・女神輿と木遣りの様子です。
ベルクトール丸北さんの投稿 2018年9月25日火曜日
所在地:大町市平19723番地
ご祭神:水波之売命
こちらの中綱水神社は、大町市にある3つの湖の内、もっとも小さな「中綱湖」の西岸に位置する神社。水の女神を祀っていることから、御朱印も優し気な印象にデザインしたという。
秋の例祭は9月の秋分の日に行われ、舞台(山車)が飾られる。
所在地:大町市常盤163番地
ご祭神:天忍穗耳命/熊野久須毘命/天穂日命/活津彦根命/天津日子根命/佐依理姫命/多岐理姫命/多岐津姫命/事代主命/建御名方命/天児屋根命/武甕槌命/経津主命
八王子神社はもともと、京都の祇園・八坂神社より「八柱の御子神」を勧請して建立された神社だが、1816年にそれまで別の神社であった「五社神社」が合併され、以来、13のご祭神を祀る神社となった。
八王子神社の秋の例大祭は毎年9月に2日間に渡って行われ、神楽獅子舞、浦安ノ舞、子供神輿、若キ連余興などが行われる。
所在地:松川村5325番地
ご祭神:武御名方命/八坂刀女命/誉田別命
元々は諏訪社と八幡社が別々の場所に祀られていたが、明治時代に合併された。現在の「細野神社」の名称になったのは昭和9年になってからだと言う。本殿は1797年に建造されたもので、松川村の文化財に指定されている。
もともと、この地域は近くを流れる高瀬川の氾濫による水害が多かった地域。御朱印にも安定をあらわす「石」を模り、地域が安定するようにとの願いが込められている。
この地域では舟型の山車を引くお祭りが各所で行われるが、細野神社でも秋の例祭では舟が曳かれ、地元の方に親しまれている。
細野神社 前夜祭です。
「オフネ」が地域を巡り、獅子舞も賑やかに奉納。
明日(敬老の日)は、例祭が三社。
10時 平・源汲神明社(舞台曳)
13時 松川・細野神社(オフネ、獅子舞、浦安の舞、子供神輿)
15時 西山・八王子神社(獅子舞、浦安の舞、子供神輿)
皆さまのご参拝、お待ちしております☺️
ところで、御朱印を制作したとしても、宮司が常駐していない神社では、参拝した際に御朱印を都度授与することは出来ない。この問題を解決するために宮司が採用したのは…なんと自宅の敷地内に授与所を建設してしまうという方法だ。
自宅の脇にある土蔵を改修して新たに御朱印専用の授与所を作ったのだという。
‟新しく建物を建てた方が安く上がったかも知れないのですが…もともとこの土蔵は祖父が建てたものでして。祖父の代から、日本全国の御朱印をするのがライフワークで。その蓄積があったからこそ今回新しく御朱印を作ることが出来た。そんな意味も込めて、今回あえて祖父が建てた土蔵を活かすことにしました。”と平林宮司。
また、‟あまり宗教建築のようにしたくは無かった”との平林宮司の想いから、あえて現代的な雰囲気を採用したのだという。こんな所にも後世に受け継ぐため、これまで神社にあまり興味の無かった方に目を向けて貰いたい…との想いが込められている。
授与所は2020年3月から開所をスタート。開所時には、地域内外から15組ほどの方が訪れた。
今回の取り組みをきっかけに、はじめて神社に参拝をするきっかけを得た地元の方もいたとのことで、「近くに住んでいたけど、お参りしたことのない神社に行けて面白かった」と話していたという。
また地域外からは、片道2時間ほどかけて参拝した方もいらしたとのこと。
特設のWEBサイトもオープンし、Facebookでの情報発信も積極的に行っている。今後は更に神社のリーフレットや、御朱印帳、ライチョウ型のおみくじも配布をするとのこと。
小さな神社だからこそ柔軟に様々な取り組みが可能。大きな神社には出来ない、小さな神社の画期的な取り組みから今後も目が離せない。
宮司宅 土蔵を改修し、授与所(御朱印所)を造っています。
*毎月1日 午前9時~12時 開所することにしました。
(当面は月/1日 朔日のみ)
https://hachiouji-jinja.net/
御朱印は原則 毎月1日 午前9時~正午
八王子神社・東隣りの宮司宅の授与所でお授けいたします。(御朱印さんぽ ルール)
御朱印は、神社参拝の証です。まず、それぞれの神社に参拝。携帯電話やデジカメで、各神社 境内の写真を撮影。
写真画像をお示しいただいた方に参拝された神社の御朱印をお授けいたします。*小人数で対応しております。誠に申し訳ございませんが、お待たせするときもあります。時間には余裕を持ってお越しください。
取材協力:宗教法人 八王子神社 (信州)宮司 平林秀文様、奥様
Facebook:https://www.facebook.com/802.jinja/
HP:https://hachiouji-jinja.net/
参考文献:大糸タイムス「小さな神社にも御朱印 大町など9社平林宮司がデザイン」2019年12月13日(8)