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ようこそ、明治へ 生糸が育んだ文明開花 富岡

明治維新によって変化した街と文化

東京から車で2時間。関東平野の北西に位置する豊かな自然と世界遺産の街 群馬県富岡市。かつて養蚕が盛んだったこの街は、明治維新により大きく変化することとなりました。
市内中心部には、日本で最初の官営模範製糸工場 富岡製糸場により発展してきた近代的な明治の面影が残される一方、富岡市北西部 妙義山では文明開化により失われた文化”修験道””山伏”の足跡が残されています。
「明治維新で大きく変わった日本人の暮らし」
その陰と陽を同時に感じられる貴重な土地である富岡市の魅力を深掘りしていきましょう。

マップ

日本の発展の象徴富岡製糸場

日本初!近代器械製糸工場の誕生

日本初!近代器械製糸工場の誕生

豊富な自然と広大な農村地帯に富岡製糸場が誕生したのは明治5年(1872年)のこと。木骨煉瓦造という西洋の建築技術に日本古来の技法を組み合わせた建物に、フランス式の近代的な器械が導入され、日本で最初の本格的器械製糸工場となりました。また、当時の日本の近代化政策を象徴する施設として有名です。

元祖キャリアウーマンの地

元祖キャリアウーマンの地

富岡製糸場では、その働き手として全国から女性が募集されました。江戸時代まで経済活動が盛んではなかった女性たちにとって富岡製糸場は絶好の活躍の場。機械はあれど人の手が品質を大きく左右した時代に、世界最高品質のシルクを作った彼女たちの努力は日本近代化の原動力であり、また日本の女性の社会進出の先駆けとなりました。女性が強い気持ちで働いたこのストーリーこそ富岡製糸場の魅力です。

工女のライフスタイル

工女のライフスタイル

富岡製糸場で働く女性は「富岡乙女」と呼ばれ、それまでの日本にはなかった、寄宿舎付き・1日3食支給・完全週1休暇など、フランス由来の最新のワークライフバランスで働くことができ、明治の女性の憧れでした。
週末になると着物姿の工女たちで賑わう富岡の街は、最盛期には映画館が3か所もできるなど、ハイカラな街へと発展していきました。

今でも富岡製糸場の周辺では、当時の工女たちのライフスタイルを感じられるスポットが残されています。

「いつか自分の地元で技術指導者になる」

「いつか自分の地元で技術指導者になる」

富岡製糸場の工女たちは、優れた技術を持つ“一等工女”を目指し、技術を磨き懸命な努力を続けてきました。彼女たちは、帰郷後に各地の製糸場で技術を伝える指導者となるため、強い思いを持って働いていたのです。富岡製糸場で働いた工女は明治17年までで延べ4000人と言われており、最新の技術を学んだ工女たちによって日本各地の近代化が支えられました。

西置繭所でもっと感じる

西置繭所でもっと感じる

富岡製糸場内の西側に位置する西置繭所が2020年秋に足かけ6年にわたる保存整備工事を経てグランドオープン。全長16mの特大パネルが見所で富岡製糸場全ての歴史がグラフィカルに説明されています。当時の工女の暮らしに関する様々な展示も設置されています。

富岡をより一層楽しむ!街歩きスポット

  • カフェドローム

    カフェドローム

    カフェ

    富岡製糸場から徒歩1分。約150年前から残る長屋をフランスで買い付けたインテリアで飾ったカフェでほっと一息。

  • 龍光寺

    龍光寺

    神社・仏閣

    富岡製糸場から徒歩7分。400年前からある龍光寺には工女の眠るお墓があり、秋には大イチョウが境内を綺麗に色づかせます。

  • 蔟屋 MABUSHI-ya

    蔟屋 MABUSHI-ya

    宿泊施設

    富岡製糸場から徒歩2分。富岡のまちを1つの宿に見立てた新スタイルの宿泊施設。工女が過ごした街並みと人の雰囲気を肌で感じませんか?

  • 世界遺産センターセカイト

    世界遺産センターセカイト

    情報施設

    富岡製糸場から徒歩10分、上州富岡駅の目の前。「世界を変える生糸の力」というテーマを掲げ、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」についても学べます。

  • MERCI COCON & CAFÉ

    MERCI COCON & CAFÉ

    カフェ

    富岡製糸場から徒歩10分、上州富岡駅の目の前。大谷石倉庫を隈研吾事務所が改築。おしゃれな空間でガレット&クレープが人気のカフェ。桑の葉オレや本格的ハンドドリップコーヒーが味わえます。

  • ANEMONE BAKE

    ANEMONE BAKE

    スイーツ&フラワーショップ

    富岡製糸場から徒歩1分。焼き菓子の香りとドライフラワーの儚い美しさが広がる店内。併設のジェラート屋さんも魅力的です。

  • あさや呉服店

    あさや呉服店

    呉服店

    富岡製糸場から徒歩5分。工女の制服「袴」をレンタルできる呉服店。袴で歩く富岡の街は、より明治を感じます。

日本三奇勝妙義山

現在では、せり出た岩肌から望む関東平野の絶景とスリルを求め、幅広い登山客に親しまれている妙義山。
富岡製糸場が明治維新による殖産興業、工女たちの活躍の象徴だった一方、妙義山もまた日本の近代化政策を象徴する舞台となりました。

明治維新で途絶えた文化 山伏

明治維新で途絶えた文化 山伏

奇岩が多く見られることから「日本三奇勝」に数えられ、鋸歯状に岩峰が連なり非常に険しい表情をも見せる妙義山は、かつて”山伏”の修行の場となっていました。山伏は白装束を着てほら貝を携え、山で修行をする日本独自の文化「修験道」の修行者。日本古来の信仰や仏教などが合わさり広まったとされ、山伏たちは、煩悩に勝ち、困っている人に手を差し伸べられる強い自分を作るために山を登り、修行を行っていました。
しかし、明治維新により様々な近代化施策が打ち出されるなか、国内の宗教について見直されることとなり、ついには明治5年(1872年)、奇しくも富岡製糸場が開業した同じ年に修験道廃止令が出され、修験道は途絶え、多くの伝統的な価値観までも失われることとなってしまったのです。

山伏の足跡残る妙義神社

山伏の足跡残る妙義神社

登山道の入り口にある妙義神社には、仏像や山伏の死後の姿とされる天狗の面が残されており、かつて明治政府により禁止され妙義山から去っていた山伏の足跡を今も見つける事ができます。1500年もの由緒がある妙義神社で、日本の近代化の歴史の一片を感じてみてはいかがでしょうか。
また、”上毛の日光”とも称される豪華絢爛な彫刻が施された社殿は国の重要有形文化財にも指定されており見どころのひとつ。

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