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日本三大凧合戦とは?白根大凧合戦、いかざき大凧合戦、もう一つはどこ?

日本三大凧合戦とは?白根大凧合戦、いかざき大凧合戦、もう一つはどこ?

5月5日の端午の節句(こどもの日)に空高く上がるものといえば、こいのぼり。ですが、日本の各地で子どもの誕生を祝い健やかな成長を願って「凧」を空高くあげるお祭りも開かれます。そして凧といえば、お互いの糸を切り合ったりして競うのも楽しみ方の一つ。なかでも、

◎浜松まつり 凧揚げ合戦(静岡県浜松市)
◎いかざき大凧合戦(愛媛県内子町)
◎白根大凧合戦(新潟県新潟市)

の3つは、凧を戦わせるところが最大の見どころで「日本三大凧合戦」や「日本三大喧嘩凧」などとと称されています。この記事では、3つの祭りそれぞれについてご紹介します。

浜松まつり 凧揚げ合戦(静岡県浜松市)

浜松まつりは毎年5月3日から5日まで開催されるお祭り。いくつも見どころがありますが、遠州灘に面した中田島砂丘を会場として行われる「凧揚げ合戦」が昔からとても有名です。

浜松まつりが始まったのは約450年も前、当時の浜松を治めていた引間城主に長男が生まれたことを祝い、凧をあげたのが起源という説があります。現在は市内170超の町ごとに組まれた「連」や「組」がそれぞれの大凧を揚げ、互いに糸を切り合う「糸切り合戦」が繰り広げられます。太鼓やラッパの音が響く中、各町の意地をかけて行われる攻防は必見です。

昼間の凧あげの熱狂も冷めやらぬ中、夜には市内中心部に豪華な彫刻や幕などで装飾された「御殿屋台」が登場。80台以上もが勇壮に引き回され、たくさんの提灯による光のパレードや、子どもたちが奏でるお囃子が花を添えます。

さらに2023年は、大河ドラマ「どうする家康」とのコラボが実現。徳川家康が引間城から浜松城に改名し、17年間城主を務めた縁により、5月5日の最終日の騎馬武者行列にドラマ出演陣がゲストでやってきます!
主役で家康役の松本潤さんをはじめ、板垣李光人さん、岡部大さん、甲本雅裕さんの出演が決まっており、浜松っ子みんなが愛する市民の祭典は例年に輪をかけた熱狂と興奮に包まれそうです。

詳細は浜松まつり公式サイトでご確認ください。

いかざき大凧合戦(愛媛県内子町)

愛媛県喜多郡の旧五十崎(いかざき)町、現在は内子町五十崎の豊秋河原で、毎年5月5日に行われるのが「いかざき大凧合戦」です。お祭りが誕生したのは今から400年以上前で、新たに生まれた子どもの元気な成長を祈願し、子どもの名前が書かれた大凧「出世凧」をあげたことに由来しています。

戦前は凧合戦のことを喧嘩凧と呼んでいたというとおり、最大の特徴は「カガリ(ガガリ)」と呼ばれる刃物を糸に仕込んで対戦相手と糸を切り合う競技であること。小田川を挟んで五十崎側と天神側に分かれた約500統もの凧が、定められたルールや審査の元で技能を競い合います。

また、大凧合戦のほかに、100名近くの中学生らが参加する100畳大凧揚げにも注目です。

2022年は中止となったものの、今年2023年は開催されます!5月5日は、500もの凧が大空で繰り広げる爽快なバトル、大凧合戦を見に行ってみませんか。
午前11時からは「凧踊り」が披露され、12時から「100畳大凧あげ」、午後1時~3時まで「大凧合戦」の予定です。詳細情報は、内子町公式観光サイト内のお知らせから確認できます。

白根大凧合戦(新潟県新潟市)

 

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新潟県新潟市の白根地区で毎年6月上旬に行われるのが白根大凧合戦です。
このお祭りの起源は一風変わっていて、何と江戸時代に起こったご近所トラブル。中ノ口川の堤防完成記念に白根側の住民があげた凧が、対岸の西白根側に落下してしまいます。田畑を荒らされて怒った西白根の住民も凧をあげ、白根側に叩きつけたのだそうです。

そのバトルが現在まで受け継がれお祭りに発展しました。今では凧は高さ7m(畳24畳分)、重量50㎏もの大きさに巨大化。この大凧が相手側に向かってあがるよう、先人の技術にさらなる改良が重ねられ、一枚でも多く合戦することを目的に凧が作られあがっています。

川の両岸からあがった大凧は空中で互いに絡まりあって川に落下。実はそこからが勝負で、両者の力いっぱいの引き合いが始まり、相手の凧糸を切って勝者が決するまで続くのです。

お祭りでは大凧のほか、高さ3m(畳5 畳分)の六角形の「巻凧」も1200枚以上があがり、こちらも必見です。今年2023年も6月1日から5日まで開催、各日13:00に開戦が決定しています。先がけて5月31日の14:00からは「子ども大凧合戦」も行われますので、両方合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳しくは、新潟市南区観光協会ホームページ内の「白根大凧合戦」のページからご確認ください。

まとめ

今回は子どもの日の前後などに行われる、空に大凧をあげて競い合うことが特徴の「日本三大凧合戦」に数えられるお祭りをご紹介しました。

ただ凧をあげるだけでなく、お互いに糸を切り合ったり、引っ張り合ったりと激しい攻防に胸が躍ること間違いなし!今年はぜひお子さんと一緒に見に行ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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