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【足立しょうぶまつり】かつてのノハナショウブの群生地に蘇る多種の花菖蒲

更新日:2021/6/10 obaq
【足立しょうぶまつり】かつてのノハナショウブの群生地に蘇る多種の花菖蒲

菖蒲沼耕地の湿地を整備した「しょうぶ沼公園」

東京の23区域の北東部の足立区谷中のエリアはかつて、野生のノハナショウブが生い茂り、菖蒲沼耕地と呼ばれていました。東京メトロ千代田線の北綾瀬駅に接するように「しょうぶ沼公園」が整備され、例年5月中旬から6月中旬にかけて花菖蒲が季節の彩りで包まれます。例年「しょうぶまつり」が開催され、2019年は5月24日~6月中旬で行われました。2021年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となり、イベントを楽しむことはできませんが、マスクを着用してソーシャル・ディスタンスをキープしながら6月20日まで花菖蒲を鑑賞することができます。

(この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。 2021年6月10日 編集部更新)

原種の花菖蒲「ノハナショウブ」

東京メトロ千代田線の北綾瀬駅に接する「しょうぶ沼公園」

「しょうぶ沼公園」の入口

園内のコロナウイルス感染予防の掲示

園内のコロナウイルス感染予防の掲示

5つの花菖蒲田が設けられる「しょうぶ沼公園」

「しょうぶ沼公園」は1971年に足立区東部の低湿地を整備した公園です。約2.8ヘクタールの園内には5つの花菖蒲田が設けられ、約8,100株の花菖蒲が育てられています。

「しょうぶ沼公園」の園内マップ

「しょうぶ沼公園」の南東部に広がる花菖蒲田

園内に設けられた5つの花菖蒲田

園内に設けられた5つの花菖蒲田

園内に設けられた5つの花菖蒲田

木の橋、藤棚、四阿、水車が花菖蒲田を演出

花菖蒲田の中央には木の橋が渡されるばかりでなく、エリアの北の藤棚や南の四阿にはベンチが設置されているので、角度を変えて花菖蒲を鑑賞することができます。菖蒲田の一画の三連の水車は、のどかな田園風景を作り演出効果抜群です。

花菖蒲田の中央に渡される木の橋

花菖蒲田の中央に渡される木の橋

花菖蒲田の北の藤棚

花菖蒲田の北の藤棚

花菖蒲田の南の四阿

菖蒲田の一画の三連の水車

品種名を記したプレートで深まる花菖蒲に関する知識

園内の5つの花菖蒲田では江戸系をはじめ、伊勢系、長井系、肥後系、さらにアメリカで産まれた品種まで、約140種が植栽されています。各々の花菖蒲の前には品種名を記したプレートが立てられているので、品種を確認しながら観察をすると花菖蒲に関する知識が深まることでしょう。

花菖蒲の前で品種名を記したプレート

江戸系花菖蒲の一種「絵日傘」

江戸系花菖蒲の一種「黒雲」

江戸系花菖蒲の一種「星空」

伊勢系花菖蒲の一種「寒紅梅」

伊勢系花菖蒲の一種「青柳」

長井系花菖蒲の一種「三筋の糸」

長井系花菖蒲の一種「舞小町」

肥後系花菖蒲の一種「蛍舟」

肥後系花菖蒲の一種「紫鳳殿」

アメリカ系花菖蒲の一種「スティップルド・リップルス」

花菖蒲と同じ時期にはアジサイも花を咲かせます。「しょうぶ沼公園」では、花菖蒲田の南に沿ってアジサイが植えられ、異なる種類の花を視界に収めることができます。

花菖蒲田の南に沿って咲くアジサイ

花菖蒲田の南に沿って咲くアジサイ

東京都足立区の東部には野生のノハナショウブが生い茂り、菖蒲沼耕地と呼ばれたエリアがあります。かつての低湿地を整備して、「しょうぶ沼公園」が開園し、園内の5つの花菖蒲田は例年5月中旬から6月中旬にかけて季節の彩りで包まれ、「しょうぶまつり」が開催されています。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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