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安養寺会陽@岡山県美作市をレポート・・はだかの男達が前に前に進む!

2020/1/28
2020/1/29
安養寺会陽@岡山県美作市をレポート・・はだかの男達が前に前に進む!

安養寺会陽は「あんようじえよう」と読みます。「えよう」の語源は「エエヨウ、エエヨウ」という掛け声からといわれ(諸説あり)、江戸時代には「会陽」が行われてたと記される文献も。その中でも安養寺会陽は、県下最古800年前からと言われ、大人会陽と子供会陽も行われます。

お寺の檀家さんに牛玉(ごおう)を授けることから始まったらしく、やがては、牛玉で包んだ真木をはだかになって奪い合う現在の「はだか祭り」になったようです。はだかになった理由は、ケガの防止のためとのこと。観覧者のためにも柵が設置され、安全に迫力あるはだか祭を見ることができます。伝統行事として、地元で長く愛され、見る人たちを引き付けるお祭りです。

 

※この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年01月28日 編集部更新

安養寺会陽

2019年2月9日(土曜日)第2土曜日、岡山県岡山県美作市にて「安養寺会陽(通称・安養寺はだかまつり)」を見てきました。午後7時町内にふれ太鼓が打ち鳴らされ、身体を清めるための場所で、お清め式(こりとり場)が近くの吉野川で行われました。

安養寺会陽

心身の健康と一家の安泰を祈るためのこの行事前は身を清めるために、はだかで川に入ります!お~ブルブル!!

川で清めた後に、夜に参加者たちによる真木(しんぎ)の奪い合いが始まり、真木の投下時は照明が落とされ、21時頃に副真木(ふくしんぎ)投下、そして本真木(ほんしんぎ)が闇の中の群衆に投下されるのが流れです。

安養寺会陽

写真の「福」の上から本真木が投下されるようです。本真木は檜(ひのき)で作った牛玉串(ごぶし)に7本、その周りに14本、最後に21本巻いて縛ってあるものを投下して奪い合うのです。その牛玉串を頂くと一年間無病息災で過ごせると信じられています。

安養寺会陽

段々眼光の鋭い方々が集まってきました、会場と見学場所が近いためか、西大寺の会陽では感じられない鋭い雰囲気があります。

安養寺会陽

21時頃に、一番太鼓・二番太鼓(副真木投下)がはじまります。

安養寺会陽

昔は今よりず~っと静かで、暗くて、この会陽の叫び声が響いてたらしいです。

安養寺会陽

雰囲気ががらっと変わりました!本真木投下です、本真木(しんぎ)2本あり、最初に抜け出し納所に納められた真木が「オン(雄)」、後で持ち込まれたものが「メン(雌)」と定められているようです、こちらは山間にあるので、石段もあるので、ある場所越えたら追いかけれません。

安養寺会陽

投下前!暗闇に包まれ、清めの塩が振り下ろされ、本真木が投下!!

安養寺会陽

境内に入った時から、いいにおいが漂ってましたが、真木には香がついていて、暗闇でもそのにおいをたよりに男達が群がって行きます。

安養寺会陽

輪の中心に真木がある、怒声と怒号と叫びと!心が揺さぶられる感じです。うお~!!わりゃ~!!

安養寺会陽

変な動きをしようものなら、取り囲まれます、撮影場所に柵なかったら怖いってもんじゃありません、どりゃ~!おえんぞ~!

安養寺会陽

もし参加してたら、こんな感じです!私がこの場にいたなら・・もう、前にいくしかありません、抜け出して逃げるって選択はできません!進むしかありません、身体がすれて、身動き取れず、痛!痛!!、振り返ったら男達・・・あなたならどうしますか!?

安養寺会陽

もう本能のままです、気合いが違います、真木ないと分かれば、怪しい動きを捉えますまさに勝負師!負けれません!!コソコソしたら締められます!

安養寺会陽

迫力満点、流血、骨折ありです、機動隊も待機して、時々乱入!!さらに怒号、のどがカラカラになってきました。

安養寺会陽

どれぐらい経ったんでしょうか!?段々引けてきましたが、最後の最後まで、うねってる人達がいました!少し体が細いので、たぶん将来の会陽サラブレット達だと思いました。岡山各地に子供会陽があるので、きっと実践本番練習かなと思いました。伝統と歴史が違いますね!

安養寺会陽

あの鋭い気迫や怒声がうそのように、静かに自然に終了をむかえたようです。お疲れ様でした。お怪我された方はお大事にです。

安養寺会陽

鋭さが消えて、優しくなった男達が、本真木を巻いてた檜をひろってくれました、幸せのおすそわけです。感動です!

参加者の皆様お疲れ様でした、お祭り準備の地域の方々もありがとうございました。

怒声や怒号は、皆さんが真剣だからです。会陽祭りに出るのが好きなんです。

頂いた真木の一部で今年も元気に祭りを楽しみます。ありがとうございました。