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戌の日のご利益って?由来やマナー、服装は?安産祈願で素敵な妊娠ライフを!

戌の日のご利益って?由来やマナー、服装は?安産祈願で素敵な妊娠ライフを!

「妊娠してから初めて知った!」という声も多い、「戌の日」の安産祈願。
赤ちゃんがしっかりとお母さんのお腹の中で育っていることを神様や仏様にご報告し、出産まで見守っていただくようお祈りする大切な日です。

この記事では、妊娠中の大切なイベントである「戌の日参り」について解説します。

そもそも戌の日参りって何?

「戌の日参り」は、妊娠5ヶ月目の最初に迎える戌の日に安産祈願をする風習をいいます。

戌の日に安産祈願をするのは、犬はお産が軽く多産なことから「安産の象徴」とされていることが理由といわれています。「戌の日参り」を境に妊婦さんは「腹帯」を巻くため、帯祝いとセットで行われることも多いです。

妊娠5ヶ月頃といえば、お母さんのお腹の中では胎盤が完成し、安定期に入る時期。お腹の赤ちゃんにも皮下脂肪がつき始め、ふっくらと赤ちゃんらしい姿になります。お腹の膨らみが目立ってきて、早い人では胎動を感じ始める人も!赤ちゃんの存在感は大きくなるものの、まだまだお母さんも活動できるので、妊娠5ヶ月頃はお参りに最適な時期といえるでしょう。

戌の日を境に妊婦さんが身につける腹帯は、「岩田帯」と呼ばれる白いサラシ状の布を指します。

「妊婦さんのお腹に布なんて巻き付けて大丈夫?」と思う人もいるかもしれません。しかし「意外と快適!」と感じる妊婦さんは多く、妊娠後期にかけて腹帯が手放せなくなる人もいるほど。お腹が大きくなるにつれて、骨盤まわりの筋肉やじん帯が緩みますから、腰からお腹が帯で固定されているととても楽なんだそうです。
最近では、昔ながらの岩田帯に代わって、腹巻タイプや、パンツタイプ、骨盤のサポートベルトを着用する人も増えています。

 

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2022年戌の日はいつ?日取りはどうする?

日本では古来より、暦日を数えるときに十二支を当てはめていました。そのため、戌の日は12日に1度やってきます。

「日本の吉日」を知ろう!「戌の日」が12日に1度やってくる仕組みも解説

2022年7月以降の戌の日をピックアップしてみたので、お参りの日取りの参考にしてください。

  • 2022年7月
    8日(金)、20日(水)
  • 2022年8月
    1日(月)、13日(土)、25日(木)
  • 2022年9月
    6日(火)、18日(日)、30日(金)
  • 2022年10月
    12日(水)、24日(月)
  • 2022年11月
    5日(土)、17日(木)、29日(火)
  • 2022年12月
    11日(日)、23日(金)
  • 2023年1月
    4日(水)、 16日(月)、 28日(土)
  • 2023年2月
    9日(木)、 21日(火)

こうして見ると、戌の日にあたる土日はほとんどなく、大安と重なる日もありません。日取りに悩む人は多そうですね。

地域によっては酉の日や子(ね)の日に安産祈願をすることもあるので、必ず戌の日でなければいけない訳ではないようです。お母さんの体調や天候の良い日に行くのが良いかもしれません。

だれと行く?パパ?どっちの両親?一人でもいいの?

戌の日の安産祈願は、帯祝いを兼ねることが多いです。帯祝いには、かつて流産や間引きも多かった時代に、お腹に宿ってくれた命をしっかりと育てていくことを周囲に報告する儀礼的な意味合いがありました。そのため、帯祝いでは近しい親族と集まって食事会などを楽しむことが多いようです。

しかし、安産祈願自体は誰といかなければならないという決まりはありません。1人で行くのはもちろん、一族総出でお参りしても構いません。

そもそも妊娠5ヶ月頃は、つわりが治まらなかったり、体調が安定しなかったりする妊婦さんも少なくありません。「お義母さんにお参りに行ってもらった」というように、他の人に行ってもらってもお祈りは通じるので大丈夫です。

安産祈願はどんなふうにするの?

一般の祈祷を行っている寺社であれば、安産祈願を受け付けています。安産のご利益がある神社はもちろんですが、身近で親しみのある寺社に行くのが良いでしょう。神社によって予約が必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。初穂料は5000〜10000円と差があります。

持参した腹帯にご祈祷していただくこともできますが、初穂料のなかに腹帯が含まれており、神社から腹帯がいただけることもあります。こちらも事前に確認すると良いでしょう。ほかにも、護符や腹帯のなかに入れておく御守りなどがいただけることがあります。これらは産後にご返納するのが望ましいとされているので、大事にとっておきましょう。

昔ながらの「戌の日参り」であれば、安産祈願の後腹帯を巻いて、親族で食事会といった流れが一般的でしたが、それほどこだわらないのであれば、家庭によってそれぞれのやり方で問題ありません。

 

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戌の日参りで必要な持ち物や服装は?

妊婦さんの外出ですから、まずは体調を第一に考え準備しましょう。

つわりがある人は飲み物やタオルなど、必要となるものを持参しましょう。服装もリラックスできることが大切!お腹がまだそこまで大きくなってない人は普通の服が着れるかもしれませんが、外出時間が長くなればお腹が張ってくる可能性もあります。ゆったりしたマタニティ用のワンピースやレギンスなど、ストレスを感じない服装を心がけましょう。

また、腹帯をはじめとした授与品がいただけることもあるので、手提げ袋などを持っていくと便利です。ほかにも、急な体調不良に備え、母子手帳や保険証などを持っていきしましょう。母子手帳は、妊娠中いつでも持ち歩くものであることから、母子手帳にご祈祷してもらうお母さんもいるようです。

お守りや御朱印など可愛い安産祈願グッズをご紹介

性別占いが当たる!安産祈願の名所【鎌倉の大巧寺】

鎌倉・大巧寺は、安産祈願専門のお寺です。境内に祀られている「産女霊神」を「お産女様」(おうめさま)と呼んだことから、「おんめさま」という別名になっています。

 

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大巧寺の安産祈願は、予約不要。初穂料2500円を支払うと、ご祈祷後、安産守りを授与していただけます。御守りの中身はお札、腹帯守、陣痛時に髪を結うための麻紐、秘妙符です。秘妙符のなかにはお米が3粒入っており、1つは出産予定月の朔日に飲み、他の2つは陣痛が始まった際に飲むんだとか。

そして、全国のおんめさま信仰を集める由縁となっているのが、当たると評判の性別占いです。秘妙符のなかに入っている折り紙が、「白い兜」なら男の子、「赤い金魚」なら女の子が生まれるといわれています。

おんめさま「大巧寺」公式サイトはコチラ

子どもの守護神・安徳天皇のご加護を【東京水天宮】

日本橋にある東京水天宮は、福岡県の久留米水天宮の分社です。壇ノ浦の戦いで敗れ、わずか8歳で崩御した安徳天皇を祭っていることから、子どもに縁の深い神社といわれています。また、「水が流れるようにお産が楽になる」ことから安産祈願にもご利益があるといわれています。

水天宮の安産守りは、単独販売ではなく、ご祈祷を受けた際にいただく腹帯とセットになっています。可愛らしい戌の鈴や巾着袋のお守りは出産まで大切に身につけておきたいですね。腹帯と御守りのセットは、初穂料とは別料金なので注意しましょう。

「東京水天宮」公式サイトはコチラ

可愛らしいお守りがたくさん!【信州善光寺】

長野県にある信州善光寺は、古くから女性の救済に力を注いできた由緒あるお寺です。本堂は東日本最大の木造建築として国宝に指定されています。善光寺の隠れた魅力は、御守りの種類が多いこと。どの御守りも可愛らしく、自分で持つのはもちろん、人に贈るにもピッタリです。

特に、安産守りでは桐箱入りのものが贈り物として人気です。巾着は白い生地に鳳凰の刺繍が施されており、とても品があります。桐箱はへその緒ケースとしても使えるそうです。

ほかにも、安産守りがおくるみに巻かれた可愛らしい「おくるみ安産守り」など、お産や子どもの成長の御守りが数種類あります。

「信州善光寺」公式サイトはコチラ

可愛い犬に癒されたい!犬にちなんだ御朱印をいただこう!

 

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犬は、古来より人とともに生きてきた大切なパートナー。霊界を行き来するといった伝承があったり、安産や子育ての象徴であったりと、人の生活に寄り添い、愛情を与えてくれる存在です。

そんな「犬」をモチーフにした御朱印がいただける寺社が全国各地にあります。戌の日限定の御朱印もあるので、妊婦さんをはじめ、犬好きの方も必見です。

まとめ

戌の日の安産祈願は、お母さんとお腹の赤ちゃんの健康をお祈りする行事です。帯祝いなどの風習はあるものの、お母さんの体調が第一ですから、決まったルールなどはほとんどありません。ご祈祷も必ず戌の日に行かなくてはならない訳ではなく、天気が良く、お母さんの気分の良い時に行きましょう。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
人々の心を熱くさせるオマツリは、その地域の歴史や文化を知るための入り口!一味違った角度からオマツリの魅力を紹介します!

普段は金融・経済系の記事ばかり書いてますが、マツログで魂を解放させていただいています。

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