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2023年「浅草・鷲神社」酉の市は?大混雑を避けるには日中を狙うのが吉◎屋台グルメも楽しめる!

2023/11/7
2024/3/5
2023年「浅草・鷲神社」酉の市は?大混雑を避けるには日中を狙うのが吉◎屋台グルメも楽しめる!

毎年11月には、「大鳥」「鷲(おおとり)」などが社名につく関東の神社の多くで「酉の市」が開かれます。酉の市の発祥の地は4か所あるといわれ、足立区花畑の大鷲神社、千住の中酉神社、そして浅草の鷲神社と隣接する寺院の長國寺です。
干支の「酉」の日に各地で行われる酉の市。この記事では、11月11日(土)と11月23日(木・祝)に開催される浅草・鷲神社の「酉の市」の2023年開催情報と、2021年の酉の市の様子をお届けします。酉の市にいく際の参考になさってください。

(この記事は2021年に公開されたものを一部修正し、再編集しています。2023年11月7日 編集部更新)

2023年「浅草・鷲神社」酉の市の開催は?

<一の酉>11月11日(土)午前0時から午後24時まで
<二の酉>11月23日(木・祝)午前0時から午後24時まで

■酉の市御祭儀
酉の市御祭儀(宵宮祭・当日祭)に参列ご希望の方は、事前予約が必要。受付時間は各時間の15分前まで。

・宵宮祭
11月10日(金) PM 11:15~
11月22日(水) PM 11:15~

・当日祭
11月11日(土) PM 1:00~
11月23日(木) PM 1:00~

■酉の市特別御祈願
当日、受付順に随時斎行。御祈祷初穂料は、5,000円~
※参列は一家族・一団体につき上限5名様まで。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

旧社号は鷲大明神社。鷲神社の酉の市とは?

江戸時代中期にはすでに相当な賑わいで、それ以前から年中行事として行われていたという浅草・鷲神社の酉の市。当時の呼び名は「酉の祭(とりのまち)」だったそうですが、ご祭神の神恩に感謝して、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁昌をお祈りするお祭であったことは、現代にも受け継がれています。

出典:鷲神社の酉の市告知チラシ

浅草の酉の市はこの鷲神社と、道1本を隔てて隣接する長國寺との共催です。元々は同じ境内にあったという両者。酉の市の始まりにはいくつかの説がありますが、それぞれ仏教説、神道説を唱えていて、鷲神社は以下のような神道説を酉の市の起源として紹介しています。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が洞窟に隠れて、天宇受売命(あめのうずめ)が洞窟の前で踊り、そこに弦という楽器をつかさどる神がいて天手力男命(あめのたぢからお)が洞窟を開いたそうです。

その時に、弦の先に鷲(わし)が止まったため、神様たちは世の中が明るくなる兆しだと喜びました。その後、神様は鷲の一文字を入れて「鷲大明神」や「天日鷲命(あめのひわしのみこと)」と称したそうです。天日鷲命は、諸国の土地を開いて、開運・殖産・商売繁盛のご利益がある神様として祀られるようになりました。

後に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征討の時に、埼玉県久喜市にある鷲宮神社に立ち寄り、戦勝を祈願したと言われています*。その後、志しを遂げて帰還する途中、神社の前の松の木に武具の「熊手」をかけて勝利を祝いお参りしました。その日が、11月の酉の日だったので、この日を例祭日と定めて始まったのが「酉の市」と言われています。
*立ち寄った神社には諸説あります

この由縁から、浅草鷲神社のご祭神は天日鷲命と日本武尊であり、昔の社号は鷲大明神社であった理由が分かりますね。

ここからは2021年の酉の市の様子をレポート!

まばゆい提灯と熊手があふれる境内!混雑は?

酉の市の日の鷲神社は、外も中もまばゆいばかりの提灯がずらり。入口では両側の高い壇上からお祓いをしてくれます。

お祓いを受けて、振り返ったところ。入口のすぐ前に「古熊手納所」がありますので、今年買った熊手は来年こちらに納めて、また新しい熊手を買いましょう。

本殿に向かうと右にも左にも熊手の露店がぎっしり。売り子さんたちの賑やかな声、購入者への口上や手締めの音があちこちから聞こえてきます。

到着したのが21:30近くと遅かったためか、混雑はそれほどでもありません。入場も並んでいるかと思いきや、とてもスムーズでした。他の場所の酉の市の情報も総合すると、平日開催の場合、混んでいるのはおそらく19:00前後ではないかと思われます。

熊手は後でゆっくり見て回るとして、先にお参りをすませましょう。本殿の上部にも三方向を取り囲む提灯がずらり!

突き当りの拝殿で、お参りするまでの待ち時間は10分足らずでした。

参拝後はいよいよ熊手を見て回りましょう!この日は本殿近くの3か所の札所でも数種類の熊手を出していて人がひっ切りなしに訪れていました。

そして境内にあふれる熊手の露店!鷲神社の公式サイトにはお店の配置図が載っていますが、何とその数は70店近くあります。

やはり熊手の露店が立ち並ぶ通路は少し混雑していますが、これこそが酉の市の風景で、賑わいが返ってきたんだなぁぁぁ!と感慨もひとしおです。

誰かの手締めの音を聞いていると、やはり自分の熊手が欲しくなりますね。

とはいえ、自分用の熊手を買うのは初めての筆者。あまりにたくさんの熊手がありすぎて目移りしてしまいます。
中には人の身長と同じくらいのものも。何㎏くらいあるんでしょう…。

色や飾られているモチーフも様々で、買わずに見ているだけでまったく飽きません。

「お主の落とした熊手はこの銀の熊手かな?」

「それとも、この金の熊手かな?」

「いえ、めっそうもございません。こちらの手のひらサイズの黒い熊手……」もシュッとしててかわいい!

熊手形じゃなくて、こちらの七福神の宝船のように置けるタイプも人気で増えてきているそうです。

境内を3周くらいつぶさに見て回り、そろそろ決めたいところです。熊手選びのコツについては熊手職人さんにインタビューしたこちらの記事を読んではきたのですが、いざ大量の熊手を目の前にすると迷う、迷う。

すると圧倒的にかわいい熊手が目に飛び込んできました。てんこ盛りの猫チャン…!

さすがにこれほど大きいのは買えませんが、猫のモチーフがメインの熊手を買うことに決め、さらに境内をもう1周。

ついに決めて買ってかえった熊手がこちら!

両手を上げてニッコリしている招き猫ちゃんとかもあったのですが、大きな鯛をゲットするため「むむむぅ~~」と頑張ってる顔がとても良くてこちらに決定。

大きさは15㎝四方くらいで2000円でした。熊手は毎年少しずつ金額を上げて買っていくのがよいそうなので、スタートからちょっと奮発しちゃいました。飾るときは福をかっこむために、前面を玄関の方に向けて飾るとよいとのことなので、さっそく自宅でそのように飾っております!

酉の市の限定御朱印は?

鷲神社の酉の市では、とてもかっこいい限定御朱印を頒布しています。頒布場所は本殿に向かって左側の、お隣の長國寺の方向に進んだところにある「福銭守り」の授与所です。

銀色に輝く地紙の左上には鷲が羽ばたく様が、右下には福の象徴、おかめの絵柄が入っていて、中央には朱印と社号の墨書き、しっかりと日付と「一の酉」が入った1日限定の御朱印です!

しかし!筆者の到着が遅すぎた(21:30過ぎ)ため、本日の頒布分はすでに終了してしまったとのこと…(涙)

でも、何と郵送対応していただけました。まさに神!鷲大明神様、ありがとうございます。封筒に自宅の住所を書いて渡してきたところ、1週間ほどで自宅に届きました。
ちなみに、切手代は初穂料の500円に含んでいただいているようで、追加料金はありませんでした。

現物は銀色が輝いてとても綺麗。熊手と御朱印でよいご利益がいただけそうな気がします!二の酉でも同じ御朱印が限定頒布されるそうですので、当日に手に入れたい方は、お早めに授与所へ行きましょう。

ちなみに、御朱印を集めている方は、お隣の長國寺でも酉の市限定の御朱印があります。詳しくはこちらの記事で確認してください。

グルメ屋台の出店はある?

酉の市といえば、熊手と並んで最大のお目当てはお祭りグルメ!
コロナ禍ではグルメ屋台の出店を中止する場所も多いのですが、ご安心を。浅草は鷲神社と長國寺の共同開催なので、鷲神社~長國寺の裏手を走る道路と、鷲神社の南側の通りをびっしりと屋台が埋め尽くしていて、どちらの酉の市に来た人もそれらのすべての屋台のグルメを堪能できます!!

酉の市名物、切山椒のお店はもちろん、はしまき、べったら漬けのお店、おでん・魚介焼き・串焼きのお店、鶏卵にこだわった京都のベビーカステラのお店、大たこ焼きなどなど。

「切山椒」は、甘さの中に山椒をほのかに効かせた短冊形のお菓子で、縁起物グルメとして名高い餅菓子です。山椒の木は、古くから生薬に使われ、実から木の皮に至るまで捨てるところがない縁起が良い木とされてきました。

切山椒を食べると1年間風邪を引かないと言われ、無病息災を叶えるお菓子として江戸時代より親しまれてきました。これぞ浅草酉の市の名物ですね。

ただ、到着したのが遅く21:30すぎだったため、ほぼ何も残っていないお店がほとんど…(涙)道の半分はすでに撤収を始めているといった状態でした。

せめて20:30くらいまでには、グルメは堪能してしまったほうがよさそうです!!

ただ、屋台ではなくてビールやサワー、升酒などのドリンク類を売っているお店にはまだまだ人が並んでいましたよ。

交通アクセスは?

専用の駐車場がなく、当日は車線規制や人出の多さなどで渋滞するため、公共交通機関で行くのが吉です!なかでも一番近くて分かりやすい日比谷線・入谷駅から行くのがおすすめ。

入谷駅の3番出口を出たら広い道路(昭和通り)沿いに直進します。
最初の信号を右斜め前方向に曲がって、ひたすら真っすぐ進むと、遠く道の突きあたりに鷲神社の提灯が並んでいるのが見えてくるはず。

鷲神社の入り口が見えたら、目の前の横断歩道を渡りましょう。

信号を渡ればすぐ右に鷲神社の入り口があります。入谷駅からは徒歩7~8分で到着です。

2023年の酉の市は二の酉まで。土曜日と祝日の開催となっていますので混雑が予想されます。時間に余裕をもって予定を立てるのがよいでしょう。

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