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本場アメリカのハロウィンとその由来を探る【現地写真レポート】

更新日:2020/10/21 Daye Deura
本場アメリカのハロウィンとその由来を探る【現地写真レポート】

怖―い仮装の人々で溢れるハロウィンのお祭りーその起源と由来とは?

ラスベガスのショッピング街に登場したディスプレイ Photo by Daye Deura

ハロウィンの起源は古代ケルトにあります。古代ケルト民族のドゥルイト教では11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。そう言った意味合いでは、日本で言うところのお盆に近いイメージもありますね。また秋の収穫を盛大に祝う日でもありました。

先祖霊が来るときに、悪霊たちもついて来てしまうので、人々は、悪霊を怖がらせたり、追い払うために、怖い仮装をしたり、仮面を被り、また焚き火なとも起こしたと言います。大切に収穫した作物に悪い影響を与えたり、子供をさらったりなどの悪行を食い止めるためだったのでしょう。

アメリカのショッピングアーケードにもこんな怪人が現れました。Photo by Daye Deura

また、この行事はカトリックの万聖節(All Saint’s Day),の前夜祭の意味も兼ねています。聖人たちを讃えるためのお祭りであり、「ハロウイン」の語源は、神聖な(Hallow)夜(Evening=een)から来ています。

現代、特にアメリカでは、民間行事として定着し、宗教的意味合いはほとんどなくなってきています。

怖い仮面をつけても楽しそうな人たち。(NY,アメリカ合衆国。)

大きなかぼちゃをくり抜いて作るランタンには名前があります

くりぬき専用の大きなカボチャがスーパー店頭で販売されています。(NY,アメリカ合衆国)

ハロウインの時に、悪い慰霊を怖がらせて追い払うために作られる、よく欧米の家のドアの入り口などに飾られている大きなカボチャには、ジャックオーランタンという名前がついています。アイルランドに残る“ジャックランタン”と言う古い民話から来ているそうです。大酒飲み、ケチで嘘つきなジャックは、悪魔をも騙して、銀貨を手に入れた悪者だったと言います。生前の悪行の結果、地獄からも門前払いを受け、行き場を失い、悪魔から石炭に火をつけたカブのランタンを貰い、それを灯しながら永遠に霊界を彷徨ったと言われます。

ホームセンターでは既にくり抜いた顔の電気生カボチャも見受けられる。(NY,アメリカ合衆国)

元々はカブで作られていたのですがアメリカに渡ってきたアイルランド移民たちが南瓜で作り始めたのが、現在のスタイルになりました。

一般家庭の家の前はこんな様子。(NY,アメリカ合衆国)

花の問屋街で見られるカボチャ達。

スーパーで販売される南瓜たち。主に装飾用のもの。(NY,アメリカ合衆国。)

骸骨の鉢植えなども見受けられる。(NY)

子供たちの間で行われるトリックオアトリート

仮装した可愛い子供たちが近所の家々を訪ねて、“トリックオアトリート”(お菓子をくれなきゃ悪さしちゃうぞ)と玄関先で尋ねたら、大人は“ハッピーハロウイン”と答えてお菓子を渡すのが習慣になっています。お菓子は悪霊を追い払う意味合いがあるそうです。この合言葉は、1950年代に、製薬会社、映画会社、テレビ局などの仕掛けにより、アメリカから普及していきました。

ドラッグストアの中にも骸骨登場。(NY)

 

トリックオアトリート用のバケツ。(アメリカのドラッグストア)

ニューヨークのヴィレッジハロウィンパレード

楽しげなコスチュームに身を包む人々。(NY)

40年以上続いているハロウィンパレードで、ニューヨークの名物イベントの一つです。本年度は、やはりコロナの影響で中止となりました。土曜日と重なり、また満月の夜でもあったため、様々なイベントも予定されていたようで、非常に残念ではあります。通常は、午後18時半ごろ参加者が集合しだし、キャナルストリートと6番街の交差点を出発点に、午後19時スタートします。その後、6番街沿いにスプリングストリートから16丁目まで、パレードは続きます。パレード参加者達は、パレード終了後、バーやクラブなどに繰り出すことも多く、ニューヨークは、まさに眠らぬ舞踏会と化します。ハロウィンの特別なイベントやホームパーティーなどは、ハロウィン当日の前の週末などに集中しています。筆者もニューヨーク滞在中は、ホームパティーによく招かれ、奇抜なコスチュームを召す人々に多く出会いました。当日などは、地下鉄の中はさながらもうパーティーに参加しているような気分です。

ホームパーティーで着飾った人たち。(NY)

暗闇で見たら、怖ーいですね。(NY)

ホテルのロビーで演奏するバンドもすっかりハロィンムードいっぱいの様子。(NY)Photo by Daye Deura

カップルのマッチングした服装に注目。(NY)Photo by Daye Deura

 

Photo by Daye Deura

 

ニューヨークには、ワンチャン専用ハロウィンもある!

飼い主とペアの帽子が可愛いですね。(NY)Photo by Daye Deura

Photo by Daye Deura

飼い主さんの迫力と犬達が似てる。。Photo by Daye Deura

飼い主さんのドクロの指輪がかっこいい。
Photo by DayeDeura

今年でなんと30周年を迎えるというワンコちゃんたちのハロウイン仮装大会。トンプキンズスクエアパーク(東7丁目から10丁目にまたがるアベニューAとBに位置する)という小さな公園で始まり数年前からは、イーストリバー沿いにあるEast River Amphitheater で開催されています。本年度は、バーチャルのイベントで10月24日、12時から15時(ニューヨーク時間)開催予定。あなたのワンちゃんもコンテストに参加できるチャンスも?詳しくは。[email protected]  までお問い合わせ下さい。

シンプルイズベスト?Photo by Daye Deura

なんかかっこいいですね。Photo by Daye Deura

Photo by Daye Deura

Photo by Daye Deura

日本各地におけるハロウィン

古くは、1970年代にキディランド原宿店が、ハロウィン関連商品の店頭販売を開始。1983年10月には同店が日本初ハロウインパレードを開催しました。東京ディズニーランドでは、1997年10月31日仮装した入園者が集まるイベント“ディズニーハッピーハロウィンが初めて開催されたことを皮切りに、例年は10月中に行われる園内パレードなどが恒例のイベントとなっています。

神奈川県川崎市J R川崎駅東口で1997年より開催されている川崎ハロウインパレードは、役10万人の人手が出る大きなパレードとなっています。本年度は、オンラインで仮装動画を25日まで募っており、コンテスト優秀者は31日に発表されます。詳しくは、kawasakihalloween.com を参照してください。

左の方が右の方のメーキャップを施しました。photosbyDaye Deura

日本でも恒例のイベントとなってきているハロウィン。今年は、STAYHOMEでそれぞれの形で楽しんで欲しいですね。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
アメリカ生活が長かった私ですが、これからは日本の文化を代表するようなお祭りにどんどん参加して、レポートしたいと思います。イベントやエンタメの写真得意です。

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