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奈良【長谷寺もみじまつり】観音さまのお御足に触れよう!

更新日:2020/11/12 佐々木 美佳
奈良【長谷寺もみじまつり】観音さまのお御足に触れよう!

奈良県の長谷寺は毎年11月中旬頃から迫力のある美しい紅葉に囲まれます。2020年は10月10日(土)から12月6日(日)に「長谷寺もみじまつり」が開催されます。
この期間には特別拝観で観音さまにも触れることが出来ますので、是非合わせてお参りくださいね!
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年11月11日 編集部更新)

「わらしべ長者」のルーツ・奈良 長谷寺

奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺。

どんなお寺かというと、誰でも知っている有名なお話をルーツに持つお寺です。
それは「今昔物語」に載っている昔話「わらしべ長者」。

観音様のご利益により手にした「わらしべ」を交換していくことで長者になった、というお話です。
この願いを叶えた観音様は実は長谷観音なのです。

他には「馬頭夫人(めずぶにん)」というお話が長谷寺には伝わっています。
物語の主人公は馬のような顔を持つお后様。長谷観音に七日七夜、真心をこめて祈願したところ、紫雲(しうん)に乗り、香染(こうぞめ)の袈裟を着た僧が現れ、良い香りの瓶水(びょうすい)を馬頭夫人の顔に注ぎました。すると、それはそれは見目麗しい顔立ちになり、末永く王の寵愛を受けたのだそうです。

長者になったり、美しくなったりという嬉しいご利益が、はるか昔から語り継がれる長谷観音。
霊験あらたかな長谷観音のいらっしゃる奈良 長谷寺にお参りしにいきましょう!

長谷寺もみじまつり・秋季特別拝観

長谷寺では2020年10月10日(土)から12月6日(日)まで「もみじまつり」が行われます。
現在の紅葉の状況は長谷寺のインスタグラムからもわかります。

11月中旬に訪れたところ、紅葉は5~7割の色づき!
緑から黄色、赤までグラデーションの美しい景色に出会えました。

まずは平安時代に作られたと起源をもち、現在は明治期の再建の399段の登廊(のぼりろう)からスタート!
下から眺めると段数の多さに圧倒されますが、歩いてみるとゆるやかなので意外に楽ちん。
ゆるゆると景色を楽しみながら、ゆっくりとのぼりましょう。

登廊は上中下の三廊にわかれており、階段の途中にある梅心院では桜と紅葉の共演に遭遇!

階段はまだまだ続きます!
眼下を見下ろすと、今度は紅葉のフォトスポットを発見!

お地蔵様がいらっしゃるところまで来れば、本堂まであと少しです。

大迫力!「本尊大観音尊像秋季特別拝観」

「もみじまつり」に訪れたなら、ぜひ一緒に訪れていただきたいのは「本尊大観音尊像秋季特別拝観」!
2020年10月10日(土)~12月6日(日)の9時半~16時まで本堂にて1000円で観音さまのお御足に触れることができます!(写真撮影禁止)


写真:「結縁の五色線」記念の袋とともに持ち帰りできます。

本堂の入口で記念の「結縁の五色線」をいただき、左手首に巻きます。
この五つの色は仏の知恵をあらわした白・赤・黄・青・黒の色。この災厄から身を守る腕輪をつけ、お香で体を清めて中に入ると、ご本尊の足下に辿り着きます。見上げると大迫力の大きなお姿が目の前に!


写真:長谷寺提供「本尊大観音尊像秋季特別拝観」

この重要文化財の十一面観音菩薩の高さは10mほど。楠の霊木を使い、たった三日間で造ったと言われています。

本堂内陣では観音菩薩が33もの変身をした「観音應化三十三身板絵(かんのんおうげ さんじゅうさんじん いたえ)」が飾られています。
他に非常に珍しい稲荷明神立像や、十一面観世音菩薩立像の裏観音も「本尊大観音尊像秋季特別拝観」のみどころのひとつです。

特別拝観を満喫したあとは、本堂を一巡り。
ここで、びんずるさんと紅葉を一緒に撮影していきましょう。

本堂は懸造り(舞台造)の大殿堂。そこから眺める紅葉の中の五重塔は壮観!
戦後初めて建てられたという五重塔です。

もみじまつり」の期間に他には「長谷寺本坊特別拝観」や「観音画家木綿花個展」などが行われます。

どれにする?!7種類の御朱印

長谷寺の御朱印は全部で7種類!
江戸時代の復刻の御朱印や奈良ならではの西国三十三カ所をはじめとした御朱印があります。

①西国三十三カ所
②西国三十三カ所 御詠歌 「いくたびも 参る心は はつせ寺 山もちかいも 深き谷川」
③江戸時代の復刻
④十一面観音(大和路秀麗八十八観音巡礼)
⑤奈良大和四寺巡礼
⑥大黒天(大和七福八宝)
⑦期間限定の特別な御朱印

今回は「本尊大観音尊像秋季特別拝観」特別拝観開催時だけの結縁の御朱印をいただきました。観音様のお姿とともに、脇侍も描かれた御朱印です。

また「もみじまつり」だけではなく、毎年2月14日に行われる「だだおし」も是非見ていただきたい行事です。「だだおし」とは無病息災、厄除け開運祈願をする春のお祭です。
三匹の大鬼や大きな松明を持って練り歩く姿は圧巻!
長谷寺へまたお参りしたくなる行事です。

奈良 長谷寺【だだおし】大和の二大火祭と鬼の共演

長谷寺「もみじまつり」はいかがでしたでしょうか。
奈良大和四寺巡礼で室生寺に行きやすいバスもあります。
美しい奈良の紅葉を満喫していってくださいね。

奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺
〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1
TEL.0744-47-7001
https://www.hasedera.or.jp/
https://www.instagram.com/hase_dera/
近鉄「長谷寺駅」徒歩20分

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
毎日「京都散歩の旅」なカメラマン。
奈良・吉野アンバサダー。観光経済新聞、楽天トラベル等を執筆。聖地と舞が好き。民俗芸能や瀬織津姫研究中。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/

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