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年明けに行きたい北関東の初市4選!埼玉・群馬は新春「だるま」フィーバー、栃木はカワイイ「黄ぶな」も!

年明けに行きたい北関東の初市4選!埼玉・群馬は新春「だるま」フィーバー、栃木はカワイイ「黄ぶな」も!

今年も暮れようとしています。いいことがあった人もそうでない人も、新年はぜひとも良い年にしたいもの。開運招福のスタートダッシュを決めるには「初市(はついち)」がおすすめです。バラエティ豊かなお祭りフードや、かわいい縁起物を売る露店が並ぶ初市へと、エネルギーをもらいに出かけましょう。

この記事では北関東のおすすめ初市を四つご紹介します。

(この記事は2022年に公開されたものに加筆しています。 2023年12月25日 編集部更新)

「初市」とは?

「初市」とは、その名の通り、新年に初めて開かれる市のことです。一年の無病息災を願って、縁起物を求める人々で賑わいます。

会津の十日町初市会津若松市・十日町の初市/写真出典:極上の会津プロジェクト

「初市」と呼ばれる祭りは、地域によって開催時期が1〜3月と幅があります。1月に行われるものとしては、毎年20万人近い人が訪れる山形市の初市や、文化遺産に指定されている会津の初市などが有名ですが、全国には他にも面白い名前の初市が開かれています。

 

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例えば、新潟県十日町市「節季市」、別名「チンコロ市」です。農家の副業で作られた生活用品や民芸品を持ち寄って始めた市場が起源といわれています。「チンコロ」の由来は、犬や十二支をかたどった小さなしんこ(米粉)細工。地域の人々は、豊作や家内安全、安産の願いを込めてチンコロを玄関や居間に飾るそうです。

 

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福岡県朝倉市の甘木安長寺で例年1月上旬に開催されるのが「甘木バタバタ市」。こちらの初市の名前の由来は、「豆太鼓バタバタ」という玩具。いわゆる「でんでん太鼓」に子どもの顔が描かれていて、疱瘡除けのおまじないのほか、産室に置くと胎児の発育が良くなり、床の間に飾ると家に幸運が訪れるといわれる縁起物です。

全国に面白い初市はありますが、北関東一帯にも新春の寒さを吹き飛ばす熱い初市がたくさん開かれています。

◎群馬 いせさき初市!「福まん神事」!

群馬県伊勢崎市では毎年鏡開きの日である1月11日にいせさき初市が開催されています。会場となる伊勢崎市の本町通りには、家内安全や商売繁盛などを祈願しただるまの露店など、100店舗ほど立ち並びます。

いせさき初市は、だるまの一大産地である群馬県の初市なので、高崎だるまを売る店がたくさん並ぶのも特徴です。そしてもう一つの目玉が、伊勢崎神社で行われる「上州焼き饅祭」!直径55センチの群馬名産「焼きまんじゅう」を焼き上げます。焼き上がったまんじゅうは、「福わけ」として参拝客に振る舞われます。

上州焼き饅祭のほか、猿まわしや新春みこしの出初め、木遣り・まとい・はしご乗りなどお正月らしい催しも盛りだくさん。開催詳細やタイムテーブルなどは伊勢崎市公式サイトの案内ページでご確認ください。

◎群馬 前橋初市祭り!大迫力「だるまのお焚き上げ」!

同じく群馬の県都・前橋市では、400年もの歴史をもつ「前橋初市まつり」が、毎年1月9日に開かれています。お祭り熱の高い前橋市が誇る、「七夕まつり」「前橋まつり」と並ぶ、前橋三大まつりの一つです。

祭りの中心となる前橋八幡宮では、お焚き上げが行われます。こちらもだるまの産地らしく前橋市中から前年のだるまが集められ、お祓いの後に焚き上げられます。

神輿渡御が行われるのも見所。だるま市や露店の間をお神輿が練り歩きます。

前橋初市まつり前橋初市まつり/写真出典:ググっとぐんま写真館

開催についてや詳しい時間などは前橋市まちづくり推進課公式サイトの案内ページでご確認ください。

◎埼玉 熊谷初市祭!星川の端をだるまが埋め尽くす

埼玉県北部の熊谷市では、毎年1月の第3日曜日に「熊谷初市祭」が行われます。江戸時代、宿場町であった熊谷の繁栄を願ったものとして始まった祭ですが、地元では星川だるま市とも呼ばれています。

 

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会場となる星川お祭り広場では、午前中から神事が行われるほか、周辺にはたくさんのだるま露店が並びます。

2024年の開催については詳細が未発表です(2023年12月5日現在)が、2023年は案内ページにあるとおりで開催されました。最新かつ詳しい情報は、熊谷市公式サイトなどからご確認ください。

◎栃木 宇都宮初市!縁起物の「黄ぶな」が名物!

栃木県の宇都宮初市は毎年1月11日に、宇都宮駅から北西へ少し進んだ上河原通り一帯で行われます。江戸時代初期の1635年(寛永11年)には現在のようなかたちになった、400年近くも続く歴史ある初市です。

道路が縁起物の露店やグルメ屋台で埋め尽くされますが、宇都宮初市の名物は何といっても縁起物の「黄ぶな(黄鮒)」です。

黄ぶなは、黄色い身体に赤い顔が素朴で愛らしい張子の郷土玩具。江戸時代に天然痘が流行っていた頃、ある村人が病気の方のために田川で釣りをしたところ黄ぶなが釣れました。そして病気の方が黄ぶなを食べたところ、たちまち病気が治ったのだそうです。その感謝や病気除けの祈りを込めて、黄ぶなを玄関や神棚に飾る風習ができました。

黄ぶなの他にも、だるまや竿型の縁起物、酉の市さながらに商売繁盛を祈る熊手なども販売されます。

開催についての詳しい情報は、宇都宮観光コンベンション協会公式サイトの案内ページでご確認ください。

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