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ちらし寿司東西対決!東日本と西日本で具材が違うって知ってた?

ちらし寿司東西対決!東日本と西日本で具材が違うって知ってた?

女の子の健やかな成長をお祝いするひなまつり。地域によってお祝いの方法はさまざまですが、「ちらし寿司」をいただく家庭は多いでしょう。
見た目も華やかで子どもも食べやすいちらし寿司には、どのような種類があるのでしょうか。この記事では、ひなまつりに欠かせないお祝い料理「ちらし寿司」について、東西の違いをご紹介します。

ひなまつりにちらし寿司を食べる理由は?

酢飯の上にさまざまな具材をのせていただくちらし寿司は、古くは江戸時代の大奥でも祝い膳として親しまれていた記録があるそうです。
ひなまつりの定番料理としてちらし寿司が定着した背景に明確な起源はなく、比較的歴史は浅いといわれています。しかし、子どもの成長を家族全員でお祝いするにあたって、大人数でいただけるちらし寿司は最適なメニュー。また、縁起の良い食材を用いて彩り豊かな見た目や、子どもがパクパクと食べやすいところなどが、ちらし寿司が今日まで親しまれている理由といえそうです。

ちらし寿司に乗せる具材は、各家庭によってさまざまですが、「エビ」「レンコン」「豆」はちらし寿司に良く使われる縁起物です。エビは「エビのように腰が曲がるまで生きる」という、長寿への願い。レンコンは大きく穴が空いていることから「先まで見通しが利く」「将来を見通せる」という意味。豆は「健康でマメに働く」という意味が込められています。

東日本と西日本ではちらし寿司は異なるメニュー?

「ちらし寿司」と一言でいっても、そのイメージは東日本と西日本で少々異なります。一番の違いは「ご飯」でしょう。東日本のちらし寿司は白い酢飯の上に新鮮な魚介類を乗せますが、西日本では味付けした具材を酢飯に混ぜ込みます。

西日本のちらし寿司が大皿に盛り付けて、皆で分けて食べるスタイルなのに対し、東日本では一人前ずつ盛り付けるという点も大きな違いといえそうです。ちらし寿司にも「江戸前ちらし」や「ばら寿司」など呼び方がありますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。

江戸前ちらし

 

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江戸前ちらしは関東発祥のちらし寿司です。江戸前とは「江戸の前海=東京湾」を意味し、新鮮な海の幸をのせているのが特徴。エビやマグロなど、寿司ネタに使われる魚介類が多いのが一般的です。
それらを白い酢飯の上に見栄え良く並べます。「握らないでいただくお寿司」とも説明できそうですね。なお、酢飯ではなく白飯を使ったものは「海鮮丼」と呼びます。

ばらちらし、ばら寿司

 

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ばらちらしやばら寿司と呼ばれるちらし寿司は、具材を混ぜ込む関西スタイルのものを指します。そのうち、ばらちらしでは具材を混ぜ込んだご飯の上にさらに細かく切ったさまざまな具材を乗せます。上にのせる具材は醤油に漬け込んだ刺身や錦糸玉子、キュウリなど、彩りが重視されます。
ばら寿司にも地域差があり、「丹後のばら寿司」や「備前のばら寿司」は有名です。

ひなまつりのちらし寿司は

最近ではちらし寿司を提供するお店でも、「江戸前ちらし」や「ばらちらし」などの名称を用いて、どのようなちらし寿司なのか区別できるようにしています。東西で傾向はあっても、それぞれが一つのメニューとして市民権を得たといって良いでしょう。

 

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また、ひなまつりにいただくちらし寿司は、子どもたちが楽しめるよう彩りや形にこだわったものが主流になってきました。ここでも、東西の差はあまり重視されなくなってきたといえるかもしれません。
例えば、ご飯をケーキに見立てた「ケーキ寿司」にはいくらやバラの花を形作ったサーモンをデコレーションするなど、子どもたちを喜ばせるためのさまざまなアイデアが活かされています。子どもたちの笑顔のため、ちらし寿司はこれからも可愛く美味しく進化していきそうですね。

まとめ

一般的なちらし寿司のイメージは、東西で異なります。住んでいる地域によって親しみを感じるちらし寿司はありますが、どちらも幸せを運んでくれる祝い料理です。
具材や彩りに工夫を加えることで、自分好みにアレンジしていけるのも、ちらし寿司の形状が多様化した理由なのかもしれません。美味しく美しいちらし寿司で、ひなまつりをお祝いしましょう。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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