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うそ替え神事が久伊豆神社で開催!孔雀をアイドルとするクイズの聖地で行われる祭祀

更新日:2022/1/28 obaq
うそ替え神事が久伊豆神社で開催!孔雀をアイドルとするクイズの聖地で行われる祭祀

「うそ替え神事」が行われる久伊豆神社の末社、北野天満宮

日本の全国各地に学問の神様とされる菅原道真を祀る神社が社殿を構えています。さいたま市岩槻区に社殿を構える久伊豆(ひさいず)神社では、末社の北野天満宮で菅原道真を祀っています。菅原道真に因んだ行事も行われ、例年1月25日には「うそ替え神事」が行われています。

久伊豆神社の本殿の東に接して建つ北野天満宮

北野天満宮

菅原道真は平安時代に天皇に重陽され右大臣まで務めましたが、901年の1月25日に大宰府に左遷されてしまいました。降職の地で道真は神事を行いましたが突如、無数の蜂が現われ参拝者を襲いました。そこにウソの群れが飛来し参拝者を救ったため、ウソは「幸運を招く鳥」とされるようになりました。

東京上野の五條天神社の社務所に掲示されるウソの写真

神棚に大小の木鷽が供えられ粛々と行われる祭祀

久伊豆神社では、本殿の東に建立された北野天満宮で、例年1月25日の10:00から「うそ替え神事」の祭祀が行われています。社殿の神棚には大小の木鷽が供えられます。

北野天満宮の神棚

北野天満宮の神棚に供えられる小さな木鷽

北野天満宮の神棚に供えられる小さな木鷽

北野天満宮の神棚に供えられる大きな木鷽

北野天満宮の神棚に供えられる大きな木鷽

定刻になると社殿の前に宮司や神職が姿を現し、神事が粛々と斎行されます。神職によるお祓いによって清められた社殿にはお供え物が献饌され、宮司による祝詞の奏上が行われます。

神職によるお祓い

神職によるお祓い

神職による献饌

神職による献饌

宮司による祝詞の奏上

宮司による祝詞の奏上

神事最後の拝礼

社務所で頂く木鷽や御朱印

祭祀の後には例年、参拝者が「替えましょう、替えましょう」と声を交わしながら木鷽を手渡すのですが、2022年は中止となりました。木鷽に前年の嘘や不運が幸運に替わることを願い合うのです。神棚に供えられた木鷽は神職の手のみによって社務所に運ばれます。参拝者は社務所で神事によって清められた木鷽を頂くことができます。

北野天満宮前の「うそ替え神事」の会場

神職によって社務所に運ばれる木鷽

神職によって社務所に運ばれる木鷽

神職によって社務所に運ばれる木鷽

社務所の窓口に並べられた木鷽

社務所では御朱印を頂くこともできます。久伊豆神社の他に、境内に社殿が建立される水天宮の御朱印も準備されています。2022年1月下旬には水天宮勧請記念の特別御朱印の頒布も行われていました。見開きの2倍サイズの紙面には九千坊河童が個性的なポーズで描かれています。

久伊豆神社の拝殿に向かう参道の西に設けられる社務所

社務所

社務所内

久伊豆神社の御朱印

水天宮の御朱印

水天宮勧請記念の特別御朱印

6世紀に勧請された神社はクイズの聖地

久伊豆神社は6世紀の欽明天皇の時代に、出雲族の土師氏が東国に移住した折に、一族の親神の大国主命を勧請したのが始まりと伝わります。戦国時代には太田道灌が岩槻城を築くと、岩槻の総鎮守とされました。久伊豆がクイズと読むこともできるためクイズの聖地とされ、テレビでクイズ番組を開始する際にはスタッフが訪れているようです。

久伊豆神社の一の鳥居

久伊豆神社の拝殿

久伊豆神社の本殿

御朱印や授与品にデザインされるアイドルの孔雀

1500年前後の歴史を受け継ぐ境内で一際目を引くのが、神楽殿に接する小屋で育つ孔雀です。1937年に旧皇族の朝香宮鳩彦王から3羽の孔雀を頂いたのです。神社で大切に育てられた孔雀は世代を繋ぎ、現在では20羽近くの大家族となっています。

神楽殿に接する孔雀小屋

孔雀小屋

神社のアイドルとなっている孔雀

神社のアイドルとなった孔雀は、御朱印や授与品にデザインされます。毎月9日限定の切絵の御朱印には、孔雀と麻の葉紋様が描かれます。御朱印帳やお守りにも孔雀をあしらったものが準備され、こちらであれば一年を通して窓口に並んでいます。

毎月9日限定の切絵の御朱印

孔雀が描かれる御朱印帳

救邪苦(くじゃく)守

さいたま市岩槻区の久伊豆神社の末社、北野天満宮では菅原道真を祀り、例年1月25日には「うそ替え神事」が行われています。1月25日の10:00には、神棚に大小の木鷽が供えられ、粛々と祭祀が行われます。6世紀に勧請された神社は、久伊豆がクイズとも読めるためクイズの聖地となりました。境内には孔雀が飼育され、神社のアイドルとして定着しています。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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