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「入間万燈まつり」思い思いに楽しめる市民祭|観光経済新聞

2020/4/18
2020/5/19
「入間万燈まつり」思い思いに楽しめる市民祭|観光経済新聞

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2020年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

思い思いに楽しめる市民祭

入間万燈まつりに行ってきた。西武池袋線の入間市駅は池袋から急行で40分程度。特急も停車する。駅から少々歩いた通りやメイン会場周辺、小学校の敷地、公園の中にまで所狭しと並ぶ数々の出店は、焼きそばなどの定番品の他、地元の方を中心にいろいろなお店が思い思いの品を売っており楽しい。市内の小学校の給食で食べられているメニューや、養護施設の方たち手作りのお菓子、入間市の名産品である狭山茶や、姉妹都市・佐渡島の名産物、東北の復興支援として大船渡から来た焼きさんまなど、とにかくバリエーションに富んでいた。

特設ステージの上では子どもたちが両手をあげて楽しそうに跳ね回っている。デコレーションされた大きな物干しハンガーにお菓子がたくさん付いていて、大人たちが頭上でぴょんぴょんと揺らすのをつかもうとしていた。フィリピンの伝統的な遊びで、入間に住むフィリピン国籍の方々がこの日のために準備してくれたそうだ。ほほ笑ましい光景にほのぼのと見入ってしまう。別の芝生広場では、高校生の男の子が自作の歌をギターで弾き語ったり、ダンス教室のメンバーが練習の成果を披露したりしている。

夕方の会場を盛り上げるたくさんの神輿(みこし)も、見慣れた形状だけでなく、団体ごとに趣向を凝らしてある。印象的だったのはボーイスカウト団体が担ぐ神輿。中にランタンをぶら下げたテントに持ち手を付けて、そろいのユニフォームを着た人たちがひょいひょいと上下させていた。かなり軽そうだが、立派にメイン会場でPRをし、温かい拍手とともに大勢の人々に見送られていた。皆、自分の好きなことをおのおの持ち寄ってそれぞれのやり方でお祭りを盛り上げている。

この幸福感は祭りならではだが、入間市もきっといい街なのだろうと思った。自分も何かをやってみたくなる。祭りのクライマックスには、ひょっとこやお囃子(はやし)の人たちを乗せた屋台や大きな山車などが大集合する「ひっかわせ」が行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。

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