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初戎祭が岩屋神社で開催!鯛や蛸などの瀬戸内海の幸を味わいながら招き寄せる福

更新日:2022/1/20 obaq
初戎祭が岩屋神社で開催!鯛や蛸などの瀬戸内海の幸を味わいながら招き寄せる福

岩屋神社で開催される「初戎祭」

日本の政治の中心は江戸時代に東京に移りましたが、天下の台所は変わることなく大阪が経済をリードし続けています。無数の商人が商売を競う関西地方では各地で、年始に商売繁盛を願う行事が行われています。1月9日から3日間行われる「十日戎」では、軽やかなお囃子に合わせて、「商売繁盛で笹持って来い」と歌われるのです。兵庫県の明石海峡をのぞむ海岸線に社殿を構える岩屋神社でも「初戎祭」が開催されています。

2022年の岩屋神社の「初戎祭」のポスター

2022年の岩屋神社の「初戎祭」の立看板

2022年の岩屋神社の「初戎祭」の立看板

2022年の岩屋神社の「初戎祭」の立看板

御鎮座1880年の岩屋神社

岩屋神社は143年に、成務天皇の勅命によって、淡路島の岩屋から神を勧請して創祀されたと伝えられています。江戸時代には明石藩の手厚い保護を受け藩主の世継の鎧始めの儀が催されました。また、『源氏物語』の主人公、光源氏が月見をしたとされる松が、門かぶりの松となって元気に育っています。

岩屋神社の拝殿

岩屋神社の入口

入口のえびす像

光源氏月見の松

バラエティー豊富な縁起物

「初戎祭」が開催される1月9~11日には、岩屋神社の境内は縁起物が溢れます。福笹をはじめ、熊手、福箕、宝船、福俵、福升、末広などに恵比寿様、お多福、大判小判、鯛などがデザインされます。熊手を使えば福をかき込むことができるでしょう。福箕では福をすくいとることができるでしょう。

バラエティー豊富な縁起物が溢れる境内

バラエティー豊富な縁起物が溢れる境内

福笹

熊手

熊手

福箕

福箕

宝船

福俵

福俵

福升

末広

縁起物を手に福引に挑戦すれば、幸運を掴み取ることができるかもしれません。ご縁探しにもチャレンジしたいものです。砂に埋まった5円硬貨を箸で探り当てるのです。

2013年の「初戎祭」には本殿の裏に小鳥居が新設されました。高さ約37センチ、幅約40センチの鳥居を潜り開運を祈るのです。

福引の会場

ご縁探し

小鳥居

「初戎祭」の3日間は、数々の露店が境内を囲みます。多種多様の露店が姿を現す中には、たい焼とたこ焼きの店が向かい合うところもあります。神社は瀬戸内海の海岸線に隣接しており、明石鯛と明石蛸は明石の特産品となっています。

境内に並ぶ露店

境内に並ぶ露店

向かい合うたい焼とたこ焼きの露店

岩屋神社に隣接する「魚の棚」で味わう瀬戸内海の幸

明石市は瀬戸内海に面しながらも沖合には淡路島が迫り、幅の狭い明石海峡はタイやタコの絶好の漁場となっているのです。岩屋神社はJRと山陽線の明石駅から南に約700メートルのところに社殿を構えていますが、この道中には「魚の棚」と呼ばれる魚河岸のような商店街があります。大漁旗やセール案内の幟が整列する通りには、鮮魚店や飲食店が軒を連ねています。

「魚の棚」の入口

魚の棚

「魚の棚」の海産物店の主役は、明石海峡で水揚げされた明石鯛と明石蛸です。店先には様々な姿をした特産品が並びます。

「魚の棚」の海産物店

刺身用の明石鯛

明石鯛の塩焼き

明石蛸

茹でた明石蛸

干した明石蛸

みりん干しの明石蛸

明石蛸のやわらか煮

商店街には数多くの飲食店が営業しています。特に目を引くのがタコ焼き店です。明石市のたこ焼きの生地は、小麦粉に浮粉(うきこ)や沈粉(じんこ)を加える上に、鶏卵をたっぷり使うので、外はカリカリ、中はフワフワの焼き上がりとなります。これを昆布や鰹節などで取った出汁に浸して食べます。一般のたこ焼きと区別し明石焼や玉子焼と呼び、ご当地グルメとして広く知られています。「魚の棚」の僅か約200メートルの通りに20軒前後の明石焼専門店が密集しているのですから驚きです。

明石焼

明石焼の調理場

「魚の棚」の明石焼専門店

「魚の棚」の明石焼専門店

「魚の棚」の明石焼専門店

「魚の棚」の明石焼専門店

「魚の棚」の明石焼専門店

兵庫県明石市の海岸線近くに社殿を構える岩屋神社では、例年1月9~11日に「初戎祭」が開催されています。3日間、境内にはバラエティー豊富な縁起物が溢れます。神社は魚河岸の「魚の棚」に隣接しており、瀬戸内海の幸を味わうことができます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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