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郡上おどり令和祝賀祭は、渋谷のスクランブル交差点以上の大盛り上がり

2019/5/1
2020/5/19
郡上おどり令和祝賀祭は、渋谷のスクランブル交差点以上の大盛り上がり

4/30、平成最後の日。

テレビチャンネルは各局とも令和時代を前にした全国各地域の様子を中継していた。

その際、みていた多くの方が「え?なんだあれは?」となったに違いない。

ある民間局の番組では、渋谷のスクランブル交差点と並んで、とある場所のある光景が大々的に特集されていたという。

その場所とは岐阜県郡上市。

そして、平成から令和に時代が変わるその瞬間、僕はそこにいた。

新元号令和への改元を記念して行われる「郡上おどり」特別祝賀祭に参加してきたのだ。

控え目に言っても雨降る渋谷のスクランブル交差点より断然楽しかったいう確信がある。

そこで僕が伝えたいのは、郡上おどりの楽しさと熱狂だ!

まず、どれくらい楽しかったかというと、

これくらい↓
徹夜で祝う郡上おどり

浮かれている。

圧倒的に浮かれている。

けど、それを良しとして盛り上がれる楽しさと熱狂が、そこにはあった。

この記事でひとりでも多くの方に郡上おどりのを知ってもらいたい!

そして、この夏、郡上へ一緒にカムバックしよう!

そもそも「郡上おどり」ってなんだっけ?

最初に、郡上おどりを知らない方もいるかもしれないので簡単に説明しておこう!

郡上おどりは岐阜県郡上市の郡上八幡で踊り継がれてきた盆おどりだ。

郡上八幡の市街には郡上おどりが愛されていることが随所に見てとれる

郡上おどり

7月中旬〜9月上旬にかけて33夜も行われる、 日本一ロングランの盆おどり。

目玉である「徹夜おどり」は、8月13,14,15,16日の4日間にわたって開催される。
その名の通り、人々が徹夜で踊り明かすのだから驚きだ!

踊りの種類は10種類と多く、長時間踊り続けるのにむしろ丁度良いバラエティの多様さが特徴だ。

ちなみに、郡上おどりの歴史は400年と非常に長い。
郡上藩主により、身分関係なく無礼講で踊り明かすことを推奨したことで大々的に踊られるようになったとか。

そういった歴史的な背景が、郡上おどりが「見るおどり」ではなく「踊るおどり」といわれる所以かもしれない。

観光客・地元の人も皆んなで輪になって楽しく踊るのが醍醐味なのである。

当日レポート!平成最後・令和最初の郡上おどり

平成から令和の切り替わりのタイミングを踊って迎えるお祭りは全国でも異例。
オマツリジャパンの有志たちが岐阜県郡上市に乗り込んだ!

ちなみに全体のスケジュールはざっとこんな感じだ。以下時間に沿ってレポートしていきたい。

19時00分~ 踊り流し、屋形曳き
19時40分~ 開会
20時00分~ 郡上おどり開始
23時45分~ カウントダウンセレモニー
0時20分~ 郡上おどり再開
1時45分~ 閉会(2時終了)

お祭り開始前の街の雰囲気

名古屋からバスに揺られること1時間半。郡上に到着したのは、15:00。

平成も残すところ残り9時間。令和に向けて、街の雰囲気も徐々に高まってきている。

雨が心配されたがこの時は既に止んでおり、何か特別な力が働いているのでは?と少し神々しい気持ちになる。

見渡すと、街のいたるところに今回の祭り用にしつらえられた横断幕やのぼりが!

徹夜で祝う郡上おどり

徹夜で祝う郡上おどり

おどり会場となる、郡上八幡旧庁舎記念館前も既に大勢の運営関係者がプレスが詰めかけており、独特のお祭りムードが漂う。

郡上八幡町役場

仕度を整えるべく宿へと戻る道中、僕たちオマツリジャパン有志メンバーは下駄屋へ立ち寄った。

郡上おどりには「三種の神器」と言われている道具がある。それが「浴衣、手ぬぐい、下駄」だ。

おどりの参加にあたっては服装は自由なので必ず買い揃える必要はない。しかし、あるといずれも風情が際立つ。
特に、郡上おどりではステップを踏み鳴らす音で拍子をとるため、下駄は欲しいところ。

桧下駄

郡上八幡の街中には至る所に下駄屋がある。

今回も祭りに際して、「(祭りにあわせて)深夜2時まで営業します!」とHP上で表明するお店もあるくらい祭りに欠かせないものであるがわかる。

けんのすけも3000円で下駄をゲット!
鼻緒の柄を選んで、その場で仕上げてもらう。まさに職人の技。

職人さんが自分の足にあわせて仕上げてくれる下駄、この特別感が嬉しい。

下駄

熱気ムンムン!開幕直前の様子!

宿に戻り身支度を整え、再びおどり会場へ向かう!

時刻は19時。令和まで5時間。
遠くから聴こえる囃子の音に心高まる。

会場では祝賀祭を記念しての参加証や当日限定の手ぬぐいが販売されていた。

参加証

特に手ぬぐいは大人気で、瞬く間に完売御礼!

徹夜で祝う郡上おどり

各屋台を眺めて歩いていたら、踊り流しに遭遇!

祝令和と書かれた提灯を筆頭に、郡上おどりの踊り手が連なる。

徹夜で祝う郡上おどり

踊り行く人々の顔から笑顔がこぼれ、観ているこちらも今にでも飛び込みたくなってくる。

徹夜で祝う郡上おどり

踊り手の列の後に屋形が続く。今日はこの屋形を中心に輪になって踊るのだ。

徹夜で祝う郡上おどり

さあさ踊り狂え!徹夜で祝う郡上おどり祝賀祭

20:00前、いよいよ祝賀祭の開会だ!

郡上市市長の日置さんからの開会の挨拶。

郡上おどりがいかに地域の人々から愛され踊り継がれてきたか、改めて知ることができた。

徹夜で祝う郡上おどり

そして…いよいよ…

郡上おどり、開幕!

発表によると1万5千人もの人々が参加したとのこと。
これは一夜としては郡上おどりでも非常に多い人出らしい。

なるほど、会場が狭く感じてしまうわけだ!

徹夜で祝う郡上おどり

とはいえ、多少ぶつかっても仲良く踊り続けられるのが、郡上おどりの良いところ!

みんなで輪になって踊る会場の一体感、これはフェスなどで感じるトランス状態に近いものがある。
もしかすると自分が感じた楽しさや熱狂はここから生まれているのかもしれない。

特にキラーチューン「春駒」の一体感はヤバイのでぜひみてほしい!

いよいよカウントダウン!平成から令和へ!

 23:57、令和まであと3分!

会場のボルテージも最高潮。

どれくらい最高潮だったかというと、

これくらい↓
徹夜で祝う郡上おどり

正直分かりづらい。

ただ、記事に使用できそうな写真がこれしかない=写真撮る余裕ない、くらいの会場の盛り上がりを想像して欲しい。

そして遂にカウントダウンの時。

3、2、1、令和(れいわ)ー!という絶叫がこだまして、なんと郡上八幡城から祝砲の花火が上がる。

徹夜で祝う郡上おどり


続いて会場全体での万歳三唱。

天皇陛下のご即位、そして新しい時代の到来へのバンザイ!

今までこんな清々しい気持ちでバンザイしたことがなかったので正直、感無量だった。

徹夜で祝う郡上おどり

郡上の夜はまだまだ終わらない!

令和時代を迎え、さらに会場は盛り上がる。

郡上市のゆるキャラGJ8マンと僕たちが持ってきた小道具「菅官房長官の掲げる令和」で写真撮影する人たち。

僕たちはいつの間にかお祭りカメラマンになっていた。それはそれで良い思い出となっている。
こういうコミュニケーションが自然に生まれるのもお祭りの面白いところだ

徹夜で祝う郡上おどり

そしてもちろん、おどりもまだまだ終わらない。

驚くべきことに日が変わる前よりも輪が広がり、いつの間にかおどり会場の外まで輪が延びていた。

閉会の深夜2時までほぼ人は減らず、おどりは続いた。

徹夜で祝う郡上おどり

沿道の屋台も閉店することなく人の賑わいは続き、夜は更けていった。

徹夜で祝う郡上おどり

この夏、郡上おどりに行きたくなった人へ!

いかがだっただろうか?

テレビ局各社も駆けつけ、特番並みに郡上おどりの様子を中継するくらいの熱気!

それくらいの注目を集めた郡上おどりに、もし興味を持っていただけたらとても嬉しい。

2019年夏の郡上おどりの予定は既に郡上八幡観光協会が発表してくれている。

今年は7/13(土)に最初の郡上おどりがあるとのこと!

※郡上八幡観光協会HP

http://www.gujohachiman.com/kanko/odori_schedule.html

かく言う僕もせっかく下駄を買ったし、次は浴衣も着てぜひ参加しようと思っている!

ぜひ一緒に郡上へカムバックしよう!

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