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川辺堀之内どんど焼き -日枝神社での風格あるどんど焼き-

2021/3/12
2021/3/12
川辺堀之内どんど焼き -日枝神社での風格あるどんど焼き-

2021年1月10日(日)に東京都日野市で開催された「三角万願寺のどんど焼き」に参加した後に、近くで行われていた「川辺堀之内どんど焼き」にも参加して来ました。三角万願寺のどんど焼きとは異なり、日枝神社の境内で行われており、川辺堀之内地区の古くからの雰囲気を感じながら、どんど焼きを楽しむことが出来ましたので、その様子をレポートいたします。

どんど焼きについて

小正月になると、疫病等の厄災の侵入防止や子孫繁栄等を祈願するために村の守り神として祀られている民間信仰の石碑・石像等であるサイノカミを祀り、旧年の災いを払い、これから一年の平穏と農作物の豊作を願って燃やす、どんど焼きが農村の風習として行われて来ました。

どんど焼きは、北海道から沖縄まで日本全国で確認することができますが、「道祖神祭」「三九郎」「左義長」「鬼火たき」など、30種類以上が確認されているそうです。以下のサイトが参考になりますが、全国の様々などんど焼きを見ているとワクワクして来ますね。

どんど焼きとは?左義長と同じ?いつの行事なのか意味や由来など地域の差も解説
https://www.jalan.net/news/article/500091/

川辺堀之内地域について

日野市の川辺堀之内地域は畑などが広がり穏やかな風景が広がっておりますが、かつては川辺堀之内城があったのではないかと言われており、歴史ミステリーな場所となっております。高麗左衛門という人物の城である説や、日野吹上遺跡の一部だったのではないか説をネット上で確認することが出来ます。

川辺堀之内は土地区画整理事業が行われており、平成21年から令和3年3月末までが施工期間となっておりましたが、歴史的には特に新しい発見につながるものは、何も出てこなかったのでしょうか。ミステリーを解いてみたいところです。奥多摩等も含む西東京エリアへ足を運ぶと、「武蔵七党」の伝承に行きあたることがあり、ロマンを感じるところであります。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/cpproject/field/hinoekigun/kukakuseiri01.html

どんど焼き会場である、川辺堀之内日枝神社の隣にある延命寺であります。お正月の日野七福神巡りのスポットともなっており、早咲きの梅の古木が迎えてくれるようです。http://shinsenhino.com/archives/spot/temple/050322014743.php

日枝神社での様子について

会場の川辺堀之内日枝神社ですが、徳川時代のはじめに川辺堀之内村設置にあたり、名主が村の安泰を願って京都の比叡山麓の日吉大神を勧請奉仕して社を建立したのだと伝えられているそうです。しかしながら、詳しいことは判っていないようです。西東京はこのようなミステリーが数多く存在します。

手前の社殿も古く感じますが、奥にはとても古く、歴史を感じさせる社が確認出来ました。

今年は新型コロナの影響で、お団子等のふるまいは中止だったようです。日野のどんど焼きでは度々「お焚き上げ」と言う表現が出てきますが、「お焚き上げ」とは、粗末に扱うことができない品物などを、神社や寺院で供養した後に焼却して、神聖な炎によって浄火し、天に還す儀式のことを言います。

どんど焼きの前に行う儀式で使う御神酒と塩が準備されておりました。

やぐらも綺麗に組まれております。これから点火へと移って行きます。

点火後の様子は動画でお楽しみ頂けます。炎はメラメラと燃え上がり、緑の松飾りと赤いダルマ等を燃やして行きます。沢山の煙や灰と共に、直ぐに黒く燃え残りになっていく様子が分かるかと思います。

川辺堀之内どんきに参加して

神社の社殿の背後にムクノキがそびえています。樹齢300年以上と推定され、市天然記念物に指定されていますが、非常に長い歴史を感じます。300年前ですと1700年頃となり江戸時代であります。日野市はのどかな雰囲気の場所ですが、足元を見てみると歴史的に価値のあるものを沢山掘り起こすことができます。

このように様々な歴史が、日本各地にあり、どんど焼きのような伝統行事を通して歴史や伝統を見直すきっかけとなります。これからもこのムクノキのように日野の風格あるどんど焼きが時代にあわせて、末永く継承され愛されていくことを期待します。

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