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9月の旅する奇祭 個性が強過ぎるにも程がある秋祭り【2019年版】

9月の旅する奇祭 個性が強過ぎるにも程がある秋祭り【2019年版】

荒々しい体育祭からにぎやかな文化祭へと変化するかのごとく、日本のオマツリも夏祭りから秋祭りへとシフトするにつれ、ますます異彩ぶりを放つようになります。ここではシュール味あふれる秋の奇祭を厳選しました。クレージー・ジャーニーは日本でもできる!

➀八朔祭り【福井】

©shinjyo. All Rights Reserved.

通称「福井県で一番エッチな祭り」。天狗が大きな木製の男根を持ち、見物人の女性に男根をつきつけます。男根にふれると良い子どもを授かると言われています。かつては八朔襦袢と言われる軽装一枚で暴れまわり、樽にはドブロクを詰めて供えてみんなに振舞っていたんだとか。また天狗の周りにはは「オドケ」と呼ばれる世相を表現した仮装衆が加わり、祭りを盛り上げます。なお、八朔とは旧暦8月朔日のことで、月遅れの9月1日のこと。

■日時:毎年9月1日/10:30 ~
■場所:日吉神社(美浜町新庄)
■交通:JR美浜駅美浜町コミュニティバスやまびこ「新庄」バス停から徒歩で25分
https://mihama-shinjo.com/?page_id=86

②近江中山の芋競べ祭り【滋賀】


© 2017 Hino tourist Association.All Rights Reserved.

東西2つの集落が神前でサトイモの長さを競い合うというシュールなお祭り。これに似た祭りはほかに日本のどこにもなく、まさに「天下の奇祭」。そもそも、なぜイモの長さを比べるのか?イモが稲作以前の日本人の常食だったからなど諸説はあるものの定説はなく、まったくの謎に包まれています。平安末期から800年続く由緒ある勧農行事です。

■日時:2020年9月6日(日)(毎年9月の第一日曜)
■場所:熊野神社及び野神山(蒲生郡日野町中山)
■交通:近江鉄道「日野」駅よりタクシーで約10分
https://www.biwako-visitors.jp/event/detail/344

 

ささらすり【長野】

ひょっとこのお面、だらしない襦袢、ちぐはぐな履物というパンクな出で立ちの「ささら師」たちが、竹で作った道具と男根を模した棒で音を出す「ささら」を持って、子どもや女性を追い回します。棒にふれた女性は子宝に恵まれるとされています。社殿では女児による「浦安の舞」、舞台では「獅子舞」も行われます。

■日時:毎年9月第二土曜
■会場:千国諏訪神社(北安曇郡小谷村千国)
■交通:JR千国駅から徒歩15分
http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/looking/chikunisuwajinja/index.html

④ひょうげ祭【香川】

© Kagawa Prefecture Tourism Association ALL RIGHTS RESERVED

漫画「へうげもの」でも有名になったように、ひょうげとは、「滑稽な、ふざけた、おどけた」という意味。「ひょうげ祭り」は日本が誇るうどん県香川で毎年9月の第二日曜に開催。色鮮やかなメーキャップをした共侍が、野菜や日用品で作られた神具を持って、約2キロの道をふさげながら練り歩きます。

■日時:2020年9月13日(日)(毎年9月の第二日曜)
■場所:浅野地区集落研修センターから新池まで(うどん県高松市高松市香川町浅野1965-15)
■交通:「川東」下車。香川総合センターまで徒歩5分

⑤セルフ祭【大阪】


写真提供:セルフ祭実行委員会

己を祭れ」をテーマに誰でも参加OKで展開する21世紀型の奇祭。「ただ見ているだけではなく、参加して、頭がおかしくなって、家に帰ってただいまを言うまで」がセルフ祭だという、なにわのバーニングマン。

「人並べの儀式」、「ふんどしカットの儀式」、「飛び入り一芸」など、脳細胞の一部が死滅しそうな、地上波で放送されない感じの濃い目のつゆだくイベントが満載。そして何と現在、参加者を大募集中!(※自己責任でお願いします!)。


■日時:2019年9月14日(土)・15日(日)
■場所:新世界市場(大阪市浪速区恵美須東1-22-8)
■交通:地下鉄堺筋線「恵美須町駅」3番出口(徒歩1分)、御堂筋線「動物園前駅」1番出口(徒歩8分)、JR 環状線「新今宮駅」東出口(徒歩8分)
http://self-matsuri.wixsite.com/selfmain

 

⑥お熊甲祭(おくまかぶとまつり)【石川】

石川の祭りは「キリコ祭り」だけではない!
「天を貫く深紅の旗の群れ」。お熊甲祭り(おくまかぶとまつり)は、久麻加夫都阿良加志比古[くまかぶとあらかしひこ]神社(熊甲神社)の大祭で、毎年9月20日に行われることから「二十日祭り」とも呼ばれています。

日本神話に登場する謎の神「猿田彦」(猿田彦は天狗の原型とも言われます)の先導により、町内の19の集落から高さ20メートルの大枠旗を備えた神輿が、「イヤサカサー」の掛け声とともに本社に参入。

祭りの一番の見せ場は、枠旗をかついだまま長大な大旗を地面すれすれにまで下げる大技「島田くずし」。のどかな里山に鮮やかな赤い大旗が乱立する様子が美しく、世界遺産級に美しい景観を誇るフォトジェニック奇祭です。

■日時:毎年9月20日
■場所:熊甲神社(久麻加夫都阿良加志比古[くまかぶとあらかしこ]神社)(七尾市中島町宮前)
■交通:北陸新幹線(金沢駅下車)、七尾線に乗り換え。のと里山海道横田ICからすぐ、
https://www.nanaoh.net/p136.html

⑦飛騨古川きつね火まつり【長野】


© Hida City

「君の名は。」の舞台となり、聖地巡礼するファンも多い飛騨古川で開かれる祭り。暗闇の中、松明の明かりを灯しながら狐の花嫁行列が古い街並みや瀬戸川沿いを練り歩き、世界に1つだけの特別な結婚式をみんなで一緒に祝福します。主役となる花嫁・花婿は全国からの応募で決められ、行列への参加も可能。行列に参加しない人にもキツネメイクのサービスもあり、当日は街中がキツネに包まれます。

■日時:2019年9月28日(土)(毎年9月第4土曜)
■場所:まつり広場(飛騨市古川町壱之町15)
■交通:JR高山本線「飛騨古川」駅徒歩5分
https://www.hida-kankou.jp/event/16/article/

その他、下記の奇祭も要注目です。

おわら風の盆(富山、9月上旬)
・石川のニワカ祭り(三ツ屋野の獅子舞)
花巻祭りの鹿踊り
・奈良沢大天狗(長野、9月中旬の土日曜)
日本一の芋煮会フェスティバル(山形)
タバンカ祭(茨城)
・面掛け行列(神奈川)
やっさ祭り(群馬)

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
奇祭ハンター、美酒ナビゲーター。「毎月奇祭」を目標に奇祭旅を行い、お祭りやお酒の情報を挙げています。今までに50以上の奇祭を巡り、600種類以上の日本酒を飲酒。祭りがないときは大体、酒飲んでます。

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