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木更津恋物語 冬花火in恋人の聖地/中の島大橋。ちょっと都会暮らしに疲れたら小旅行はどうですか?

木更津恋物語 冬花火in恋人の聖地/中の島大橋。ちょっと都会暮らしに疲れたら小旅行はどうですか?

東京側からすると東京湾の対岸に位置する千葉県木更津市。今回は千葉県では珍しい冬の花火を長期間に渡って堪能できる木更津恋物語 冬花火in恋人の聖地/中の島大橋について書いてみました。まだ冬花火の開催期間も残っていますので、この記事を見て行ってみたい人が増えると嬉しいです。

また冬の花火だけではなく、木更津と言う地名の由来、夏の花火大会、昨年の台風15号による復興プロジェクトとして行われているグルメ情報もあわせてご紹介させて頂きます。

木更津市とは

「きさらづ」と言う地名は古事記のきみさらず伝説から呼ばれる様になったと言われています。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国征伐に向かおうと上総(千葉県中央部)へ船で渡ろうとしましたが、海が大荒れで何日も渡る事ができず困っていました。

そんな姿を見て、妃である弟橘媛(オトタチバナヒメ)が人身御供として海中に入り海神を鎮めたところ波は穏やかになり、無事に上総にたどりつく事ができました。しかし、亡くなった弟橘媛を思い日本武尊は何日もその場を立ち去る事ができなかったそうです。この出来事を「君不去」(きみさらず)と名付けられ、後に木更津に変化したと言われています。(※君=日本武尊の事です)

ヤマトタケルノミコトとオトタチバナヒメ きみさらずタワー[木更津市観光協会]

1997年には神奈川県川崎市から木更津市を直線でつなぐ、東京湾アクアラインが完成した事により、これまで外回りでしか行けなかった木更津市が首都圏に住む人にとって身近な場所になりました。

また、童謡の「しょ、しょ、しょうじょうじ♪しょうじょうじの庭は~」でお馴染みの証城寺の狸囃子。近年では氣志團や木更津キャッツアイなども有名です。そして筆者の生まれ故郷でもあります。(それは関係ないかw)

きみさらずタワーからの木更津市全景

木更津恋物語 冬花火in恋人の聖地

今季は年末年始を除く、12月14日~2月8日の毎週土曜日に午後6時から5分程度の花火が打ち上がります。場所は夏の木更津港まつり花火大会と同じく中の島公園からの打ち上げになります。期間中での最大号数の花火は8号玉(開花直径280m)との事ですが、毎回8号玉が打ち上がると言う訳ではなさそうです。また、担当煙火店は夏の花火大会と同じく、立石煙火製造所福山花火工場元祖玉屋が交代で行っている様です。

この冬の花火は、打ち上げ場所の中の島公園に掛かる中の島大橋を恋人の聖地として位置付け、より多くの人に知って貰える様に始めた事が切っ掛けだそうです。最終日にはバレンタインデースペシャルとして音楽付きで普段よりも豪華な花火が行われています。天気が良い日には富士山も見える事で撮影スポットとしても知られ、近年では多くの人が県外からも花火を見に来られているそうです。

中の島大橋

また、週末の夜はアクアラインが混雑傾向にある為、木更津市内で美味しい食事を楽しんでから帰って貰いたいと言う観光促進の側面もある様です。今回は、打ち上げ会場付近の海鮮茶屋 活き活き亭を利用してみました。水槽に入っている魚介をそのまま焼いて食べる事ができ、テレビなどでも紹介される地元でも有名な場所だそうです。

各種定食+浜焼きスタイルがおすすめです。

木更津港まつり花火大会2020

毎年8月15日の終戦記念日に行われる木更津港まつり花火大会。終戦後まもない昭和23年に木更津に住む先人達の慰霊を目的に始められた祭りであり、前日の14日は市民の皆さんによる「やっさいもっさい踊り」が行われます。

やっさいもっさい踊り[木更津市観光協会]

今年は東京オリンピックによる影響で9月20日(土)に開催予定となっています。尺玉の連発打ち上げ、特大スターマインなどが行われます。近年では、特に関東では珍しい二尺玉に力を入れており、フィナーレでは開花直径約480mもの大玉が何発も打ち上がります。

また花火の品質も年々向上しており、プログラムについても文字の打ち出し花火など新しい事にも挑戦している花火大会です。個人的な話になりますが、実は2018年にはJ:COMで放送された花火大会の実況中継に花火の解説者として出演させて頂いた事もあります。生放送なので緊張しましたが、何とか役目を果たそうと頑張ったものです。

復興×エールプロジェクト

昨年は全国各地で台風の被害がありましたが、木更津市では台風15号により多大な被害を受けました。そんな中、木更津市産業・創業支援センター「らずBiz」による台風の被害を受けた事業者を支援していこうと始まった企画が現在、動き出しています。

その第一弾のプロジェクトとして、まずは木更津市で明治30年に創業した老舗の宝家から「花味(はなあじ)たれかつ丼」が1月4日から販売されました。実はこの宝家の5代目 若女将である鈴木希依子さんとは、前述の木更津港まつり花火大会の仕事で御一緒させて頂いたご縁もあります。

女将さんと若女将の鈴木希依子さん

材料として木更津市内からは平野養豚場の豚肉、市原市からワンドロップファームのハチミツが使われています。食べ方としては添え付けの温泉卵を潰し、ハチミツのお皿からスプーンですくって自分好みに味を調節しながら食べます。最初はカツ丼にハチミツが合うのかなとも思ったのですが、意外とやさしい味に変化し、よくあるハチミツの重たい感じもなくあっさりと食べられました。花味と言うメニュー名も百花蜜から付けられている様です。(※材料が貴重な為、売り切れの場合はご容赦ください。)

花味たれかつ丼 1,500円

話によると当初は期間限定の予定だったのですが、好評なので継続してメニューに加えられるかもとの事です。他にも宝家では木更津特産品であるアサリのメニューが有名なので、是非とも花火や観光の際には足を運んでみてください!

また、2月には木更津市のyakitori Roofで「生はちみつジャークチキン(仮称)」、3月には市原市のフェリシアで「はちみつローストビーフサンド(仮称)」と第二、第三弾のメニューも計画されているそうです。この様にその土地の物を食べたり、お土産を買ったりする事で地域の応援にも繋がります。

宝家の店内

まとめ

個人的な思い入れもあり、色々と御紹介させて頂きました。木更津市は東京湾アクアラインを経由すると東京から約1時間で到着する事ができます。また高速バスが東京駅、品川駅、横浜駅などから数多く出ており、車を持たない都会人でもアクセスが便利です。

沿岸部に広がる東京湾の干潟に恵まれ、そこで採れるアサリやハマグリといった海産物、またブルーベリーなどの農産物が特産品になります。また、歴史ある神社仏閣などの観光スポット、木更津アウトレットなどの大型ショッピングモールで買い物も楽しめます。ちょっと都会暮らしに疲れたら軽い旅行気分で英気を養ってみるのもよいかと思いますよ。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火専門カメラマン&花火専門ライターです。
日本の良質な花火文化を後世に残すために記録し、花火に携わる人達を応援しています!

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