Now Loading...

京都嵐山花灯路 渡月橋と竹林の小径だけじゃない!デジタルアートと古都の融合

更新日:2020/1/8 佐々木 美佳
京都嵐山花灯路 渡月橋と竹林の小径だけじゃない!デジタルアートと古都の融合

◆京都の初冬の風物詩「嵐山花灯路」

紅葉が終わり、冬のはじめの12月中旬に開催される「嵐山花灯路」。普段はお寺の拝観時間の終わりとともに夕方には寂しい雰囲気の漂う嵐山が、花灯路の時期には灯りに彩られ、古都の夜を心ゆくまで楽しめます。

普段は見られない嵐山の夜の景色を大人気の渡月橋からレポートいたします!

まずは中之島公園でスタンプラリーの台紙をゲット。4つ以上を押して応募すると、ええもんがもらえる(かもしれません)。

◆現代x古都の美!法輪寺デジタルカケジク

渡月橋のすぐそばには十三参りで有名な法輪寺。江戸時代までは渡月橋の名は法輪寺橋でした。
この法輪寺で一度見ていただきたいのはデジタルカケジク
地球の自転の速度で100万枚の抽象画像が変わっていく万華鏡のようなアート作品です。

本堂にて各日2回公演で18:00、19:00から法輪寺の音楽ライブも行われました。
(※令和元年の情報となりますので、来年もライブ(音楽ほか)を開催するか、また時間や回数などは未定。公式サイトをご確認ください。)

中でも舞も行われた「MAI JAPAN」が美しい!

ダンサーの中山知さんはニューヨークでモダンダンスを学び、YOSHIKI(X JAPAN)、江口洋介、吉村由美(Puffy)などアーティストへのダンスレッスン他、ファッションブランドを設立。及川光博、知念里奈の衣装デザインも手掛けている多彩な方です。
フィギアスケーター小塚崇彦・安藤美姫らのムーブメントトレーナーとしても活動。
新しいダンスジャンル「MAI JAPAN」を創作。2013年ニューヨークで振付けをして、名古屋、東京青山と舞台を経て、京都法輪寺は昨年が2回目の出演。

アート空間でのチリンとなる鈴の音や読経、大般若経転読もめちゃくちゃカッコイイ!

藤扇流の日本舞踊から最後は赤い衣装に早着替え。

電電宮という電気の神様が祀られる場所があるだけあって、デジタルアートと僧侶の融合が神がかったカッコよさを放ってました。
望遠レンズも持ってくれば良かった。いやー、僧侶萌え。今年も良いもの観せていただきました。

◆大人気!竹林の小径ライトアップ

外国人にも人気の竹林の小径。土日はめちゃくちゃ混み合いますので、オススメは平日。特に雨の日は無人の撮影も時間によってはチャンスがあるかもしれません。

竹林の中にある野宮神社のそばには比較的いつも空いている「竹林の散策路」があり、「人力車・えびすけと撮ろう!」記念撮影スポットでは、人力車・えびすけと記念撮影もできます。

竹林の小径を抜けると、JRトロッコ嵐山駅付近にある小倉池もライトアップ。
小倉池のほとりには日本で唯一の髪の神社「御髪神社」。髪がいつまでも豊かで美しくあるように参拝しに行きましょう。

小倉池の雨の日撮影はキラキラと雨粒が写り、晴れの日は鏡のように美しくリフレクションした巨大行灯が写ります。

竹林の小径を抜けると人も少なくなり、ゆっくり楽しめます。

◆落柿舎 あざやか巨大行灯群の競演「竹造」

8月下旬に行われる「愛宕古道街道灯し」の大きな行灯が落柿舎の前に飾られます。

落柿舎のライトアップを拝観出来るのも、この時期だけ。
花灯路限定の御朱印もあります。

◆~四季の灯りと戯れる~歌詠みの杜

歌詠みの社の近くに来ると心地よい香りが漂います。癒しの香りに誘われて進んで行くと足元に灯りで描かれた四季の移ろいが現れます。

和歌が浮かんでは消えるその場所に歩みを進めると紅葉や雪が追いかけて来ます。
海外の子供達も楽しそうに歩き回っていました。

人数制限をしているので少し待ちますが、その分、ゆっくりできます。

すぐそばには「コトノハ行灯」も。
世界各国の言葉で願い事をたくした紅葉で彩られた巨大行灯が飾られています。
雨の日以外はいつでもできます。

この先にはジャンボタクシーの乗合場があります。JR嵯峨嵐山駅か渡月橋のそばまで送迎していただけます。平日は5〜10分くらいで乗れました。歩いても帰れますが、結構な距離があるのでとてもありがたかったです。

◆宝厳院や常寂光寺の特別夜間拝観


写真:トップシーズンの宝厳院の紅葉

宝厳院常寂光寺はどちらも紅葉の名所で、トップシーズンは素晴らしい景色を堪能できます。
が、とても人気で境内に人があふれかえっています。
それが嵐山花灯路ではほとんど貸切のような状態で拝観できました。


写真:常寂光寺ライトアップ 夜間特別拝観

◆阪急嵐山駅や嵐電、嵐山公園でもイベント盛り沢山

阪急嵐山駅には美大生が作成した行灯がずらりと並び、嵐電の駅では通年通してキモノフォレストという友禅で作ったポールがあります。
着物を着て撮影すると昼でも夜でも映えた写真が撮れるフォトスポットです。

中之島公園にはお絵かき行灯という、自分で絵を描く行灯コーナーや、嵯峨美術大学の学生が本気で作った顔ハメ看板もあります。

以上、嵐山花灯路のレポートでした。

【京都嵐山花灯路2019】
開催期間:2019年12月13日(金)~22日(土)
公式URL:http://www.hanatouro.jp/arashiyama/

インスタグラムで期間中はフォトコンテストも開催してますよ。
来年はエントリーしてみるのもいいですね!

さて嵐山では毎年この時期にもうひとつの冬の風物詩があります。
それは12月上旬から下旬までは広沢池で行われる「鯉揚げ」。
大きな広沢池の水抜きをして鯉をあげる冬の行事です。
昼間に広沢池で珍しい鯉揚げを見学し、夜は嵐山花灯路を見に行ってはいかがでしょうか。

関連タグ

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
毎日「京都散歩の旅」なカメラマン。
奈良・吉野アンバサダー。観光経済新聞、楽天トラベル等を執筆。聖地と舞が好き。民俗芸能や瀬織津姫研究中。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/

オマツリジャパン オフィシャルSNS

あわせて読みたい記事