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富山の「小川寺の獅子舞」に行ってみたら、村の英雄のネーミングがロック過ぎた件!

2020/4/19
2024/3/5
富山の「小川寺の獅子舞」に行ってみたら、村の英雄のネーミングがロック過ぎた件!

どうも。奇祭ハンターのMacです。過去に行った祭りを蔵出しレポート! 今回は富山県で毎年新年の火祭りと春と秋の例大祭の年3回行われるアートなお祭り「小川寺の獅子舞」をご紹介します。

小川寺の獅子舞とは?

「小川寺の獅子舞」は、小川山千光寺に奉納される平安時代から続く古い形式を残した神仏混淆のお祭りです。神輿が観音堂の周りを7回半周るのですが、その際に天狗面、ババ面、獅子、アマネ面の面々が露払いをゆったりはんなり雅に行います。

この露払いに登場するキャラクターたちの美麗な衣装にはフランスの写真家シャルル・フレジェも魅了され、「ヨウカイノシマ」という作品シリーズの一枚に収めています。


いきなり祭りの舞台へ直行ドーン。富山県魚津駅からバスで約30分、小川寺(小川山千光寺の観音堂)に着きました。この寺は1551年の上杉影虎の越中攻略の際に焼失し、その後再建されました。


お堂の前に立つのが石仏の千手観音像。言い伝えでは、海中より漁網にかかってあげられたという(い、いやそれは流石に……)。鎌倉時代の技法が使われているらしいです。


観音堂の中はこんな感じ。

千光寺(観音堂)のすぐとなりの山には白山社という神社が併設。これから神事に入る前に、祈祷が行われました。そう。このお祭りは全国的にも珍しい神仏混淆(神仏習合)のお祭りなのです。


その頃、地元の人々は神輿と太鼓を倉庫から出して準備していました。下に台車を装着し、省エネ仕様にカスタマイズされたお神輿と太鼓。現在では担ぎ手が少なくなってしまったための措置だそうです。五色の布が取り付けられ、きれいになりました。

オマツリの登場人物紹介


祭に参加する登場キャラクターたちも集まってきました。順に紹介していきましょう。


テング面。草鞋に装束をつけた姿。ちりちりドレッドなロングヘアは天狗の中では珍しい気がします。


ババ面(クソタレ)。かぶいた派手な羽織りと、ピエロのような帽子が特徴的です。このクソタレと後述するビッチャルの面は、江戸時代に実在した豪傑、森木三右ヱ門と十王堂(じょうど)六兵衛(力持ち六兵衛)の似顔絵なんだとか。山の境界を巡る争いの際に村を助けた英雄で、六兵衛は傷だらけで戦い、三右ヱ門は非業の死を遂げたと言います。

それにしてもビッチャルはともかくクソタレて! 英雄がモデルなのにそのネーミング、いささかロック過ぎません? その名前になった詳しい経緯が知りたいところです(汗。


ババ面(ビッチャル)。片手をフン!とやる力持ちっぽい仕草から、こちらが十王堂六兵衛(力持ち六兵衛)その人がモデル。六兵衛は鼻べちゃだったそうで、恐らくだからビッチャル。

先が丸まり、ピエロめいた赤い帽子に全身ブルーの市松模様の衣装というコーディネートも斬新で、フランスの写真家シャルル・フレジェが写真に収めたのも納得のアートさ加減です。「水の呼吸」とか使いそう。


行道獅子。行道獅子は、形態としては二人立ちで、テクテク歩いて特に舞らしい動きはない歩行タイプの獅子舞。数々の獅子舞のバリエーションを誇る獅子舞王国・富山県でも唯一の古式ゆかしい貴重種であり、古い箱型の獅子頭「箱獅子」を使い、その鼻には梵字が刻まれているんだとか。

アネマ面(お多福面)。やはり江戸時代に実在した「鬼神のお松」と呼ばれた女傑がモデルとか(この村、豪傑ぞろい過ぎません?)。しかし面の造形がどうにもブサイクなことから山の神だろう(※山の神は醜女とする伝承があるため)とも考えられているそうです。

ライオン・ダンスではない獅子舞⁉


まず天狗面が一行の先頭に立ち、昇竜拳のように片手を高く上げて垂直にピョンピョン跳ねる南蛮踊りを踊ります。


クソタレとビッチャルは踊りこそしませんが、クソタレは身体を斜めにして足を引きずり、ビッチャルは両手を広げて四股を踏むような格好でキメながら進みます。さりげない豪傑感を出してきます。


続いて獅子とお多福面。こちらのグループは振付やダンスめいた動きは特になく(!)、ふつうにテクテク歩きます。獅子のぬっと顔を前に突き出すような仕草に注目。ですが前の3人組の印象が強過ぎて、食われてしまっている感は否めません。それでもこの祭りの名前は「小川寺の南蛮踊り」ではなく、「小川寺の獅子舞」(舞ってないけどな)なのだよ。


一行は千光寺観音堂の周りを7回半回った後、最後はお堂の前に神輿を置いて神主さんが会釈して(神仏混淆か!)、無事に神事は終了しました。それでは最後に動画をご確認ください。各キャラクターの動きに注目!

 

今回のオアソビジャパン(とやま旅)


24時間空いていてサウナ愛好家たちの御用達のスパ・アルプス。アルプスの天然水を使用したお風呂と水風呂が自慢です。食事もできるので深夜バスで朝、早く着き過ぎたときなんかに重宝しますね。富山駅から車で10分、大泉駅から700メートルです。


一汗流したら、珈琲休憩へ。デザイン賞を受賞し、「世界一美しいスターバックス」の異名を持つスターバックス富山環水公園店富山駅から歩いて15分)。ガラス張りのお店のデザインもさることながら、その人気の秘密は向かいの運河を一望できる景観にあります。


富山県のご当地ラーメン富山ブラックは、大量に汗をかくガテン系の人たちの塩分補給のために醤油を濃くしたラーメンが起源。スープはもちろん、メンマもお新香か?っていうぐらい塩気が強いので、ラーメンとセットの白ご飯は必須です。富山駅に隣接したとやマルシェ内にある老舗「西町 大喜」さんのラーメンをいただきました。


富山湾で獲れた白エビ、のどぐろ、ホタルイカの寿司あたりを堪能したら、やはり締めは日本酒で。富山駅内にある「日本酒スローフード とやま方舟」では富山の地酒がたっぷり味わえます。中でも今回、絶対に飲みたかったのが、清都酒造場がたった5人のスタッフで少量生産にこだわって作られているという激レアな日本酒「勝駒」。池田満寿夫が書いたというアートなラベルもカッコよ!

いかがでしたか。今回の「小川寺の獅子舞」。ぜひ富山旅の参考にしてみてくださいね。

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