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南山王祭「ホイノボリ」近江・日野の青空に映えるしだれ桜のようなピンクの幟

2023/4/21
2023/4/20
南山王祭「ホイノボリ」近江・日野の青空に映えるしだれ桜のようなピンクの幟

三方よし!近江日野商人が築いた町並み

滋賀県の南東部にある日野町。「買い手よし、売り手よし、世間よし」の「三方よし」の精神で活動した近江日野商人や、戦国武将の蒲生氏郷が有名です。

持ち運びやすく、利益が高い漢方薬や漆器の産地であった日野。いまでもその形跡を日野観光協会「日野まちかど感応館(旧正野玄三薬店)」で見ることができます。

1714(正徳4)年に日野で造られた漢方医薬「萬病感応丸」。これが世の中で珍重されるようになったことで日野はその後、200軒を超える薬屋が並ぶ製薬の町となっていきました。

ここではカフェスペースで一休みしたり、ちょっとしたお土産を買うこともできるようになっています。感応館の目の前は駐車場になっており、車で来る方には便利です。

ホイノボリのグッズもありました

南山王日枝神社の春祭り(ホイノボリの祭)

滋賀県選択無形民俗文化財の南山王日枝神社の春祭り「ホイノボリ」は毎年4月4日に行われる日野町・日枝神社の春祭です。

まず目を引くのは「ホイノボリ」と呼ばれる枝垂れ桜のようなピンクの幟。青空に映える!しかも桜との競演!!うわー!!!最高すぎます。

「ホイノボリ」とは、細長く割った竹ひごに白やピンクの薄紙を花のようにつけた「ホイ」を、幟の先から傘のように垂らしたもの。高さは5メートルほどあります。竹ひごは48本で、花は幟1本につき2000枚ほどもついています。幟の先には御幣などが立てられており、神の依代であることが分かります。幟旗の上には緋羅紗(ひらしゃ)などが円形に吊るしてあり、傘鉾の一種のようです。

お祭りの起源には二つの説があり、1つめは春の花の季節に疫病が広がらないように、そして稲穂が散り、不作にならないように願う鎮花祭説と、2つめは練り物(祭礼行列)説で、先ほど私が感じたように、笠鉾や山車のような風流の装飾を起源としているのではないかとも考えられています。

祭礼の日は朝8時ごろから22の町内から日枝神社にホイノボリが集まってきます。10時ごろになると幟の下で氏子さんたちがのんびりと食事をはじめます。

日枝神社の鳥居の種類は日吉大社が元の山王鳥居

13時になると神事が始まりました。

最初に祝詞奏上が行われ、次に神楽が奉納されます。

そのあと御神酒が氏子さんたちに配られました。

境内からホイノボリを見てみると正面に綿向山が見えます。

無病息災や五穀豊穣を願う湯立神楽

乾杯のあと、湯立神楽がはじまりました。

湯立神楽は無病息災や五穀豊穣を願う神事です。

釜で湯を煮えたぎらせ、清めの塩やお神酒を入れ、笹の葉で雫をまきます。

コロナにより4年振りに行われたお祭りを見て、ホイノボリで疫病退散と豊穣を願うこと、湯立神楽で無病息災を願うこと、そういったことができることに改めて「お祭りが出来る日常のありがたさ」を感じました。

さて、ホイノボリをもう少し撮影しようかな…と見てみると、え!!もう撤去している!!早い!!それぞれのホイノボリの違いや地域の人にお話しを伺いたかった…!と思うものの、もう遅い。

神事が終わる15時ごろにはホイノボリが撤去されるため、この記事を見た方は写真をお早めにお撮りくださいね。

南山王祭
毎年4月4日 午前8時30分頃~午後3時頃
日野町大窪 日枝神社
※雨天の場合、「ホイノボリ」は奉納されません。

その他、「ホイノボリ」が奉納される春祭
・日枝神社(小井口・4月10日)
・井林神社(松尾・4月12日)
・比都佐神社(十禅師・4月14日)
・長寸神社(中之郷・4月17日)
・大屋神社(杉・4月17日)
・八千鉾神社(三十坪・増田・5月1日)

日野めぐりで美味しいランチとカフェタイム

朝から日野に来て、人気のお店を巡ってみたので厳選した2件をご紹介いたします。

守貞

日野に来たらぜひ行ってみてほしい蕎麦屋「守貞」。
日野観光協会もあるメインストリートの日野商人街道沿いにあり、大きな駐車場もあるため車で来られるというのも便利です。

明治時代の近江商人屋敷をリノベーションしており、お蕎麦屋さんとカフェ、ギャラリーがお庭を挟んで併設されています。まるで映画のセットのような古い町並みを楽しめるのも魅力です。

店舗の中も階段箪笥や骨董品などが品よく並べられており、居心地の良い空間です。

しらす丼、ハモ天丼、海老天丼、天ぷら膳…とどれを頼むかとても悩むラインナップ。

穴子天丼+蕎麦(せいろ)

石挽き蕎麦で、細くて食べやすいおそば。天ぷらはサクサクとしており、全く油っこくなかったです。どちらも上品なお味。

姫甘海老かき揚げ丼+蕎麦(せいろ)

併設しているカフェにも行きたかったのですが、蕎麦湯もいただき満腹です。

近江日野牛丼+蕎麦(かけ)

ツバメカフェ

有機野菜や地元の食材を豊富に使ったメニューが特徴のツバメカフェ。ランチで食べるなら石窯ピザがおすすめ。自家製のピザ生地で、日野産ディンケル小麦を使用しています。
今回は日野の卵を使ったデザートを頼んでみました。アイスも食べられて満足感が半端ない一品です。

チャイ・ラ・テと日野卵のクリームブリュレ

日野でこの祭りを見てほしい!

日野祭

まず一番最初におすすめしたいのは日野祭。
馬見岡綿向(うまみおかわたむき)神社の春の例祭で850年以上の歴史を持つ日野で最も大きなお祭りです。毎年5月2日に宵祭、3日に本祭が2日間にわたって行われます。2日の宵祭では夕暮れの頃になると各町内の山倉や辻に曳山が引き出され、提灯にあかりが灯ります。祭囃子の音が奏でられ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
3日の本祭の日は朝早くから日野祭をとり仕切る神調社(シンチョウシャ)・神子(カミコ)等の渡御がはじまります。お昼頃になると各町内から十数基の曳山が神社の境内に集まりはじめます。メインの御神輿3基も日野の町に繰り出し、祭りのボルテージは最高潮に達します。

桟敷窓からのぞくお雛様「日野ひなまつり紀行」

もうひとつぜひ見てほしいお祭りは雛祭りの時期に行われる「日野ひなまつり紀行」。
2月の上旬から3月上旬にかけて、町内150ヶ所以上もの場所に雛飾りが並びます。桟敷窓から家の中を覗くと江戸時代や大正時代のお雛様や、手作りのお雛様が飾られています。家の前に飾られるホイは4月の「ホイノボリ」のため、桟敷窓は5月の「日野祭」の曳山をみるために作られたものです。全てのお祭りが繋がる素敵な雛祭りを楽しめます。

滋賀県の日野の魅力、いかがでしたでしょうか。
筆者はひな祭りの時に訪れたのをきっかけに、日野に魅せられ、足を運ぶようになりました。今回は滋賀県民と一緒に行ったところ「こんな良いところがあるなんて知らなかった!」と、満足していました。改めて地元を知るきっかけになったのなら嬉しいです。4月中旬から5月上旬は「鎌掛谷ほんしゃくなげ群落」も見頃です。

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