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長瀞の魅力とは?埼玉の深部で楽しめるご当地グルメ4選&お祭り

更新日:2021/7/6 obaq
長瀞の魅力とは?埼玉の深部で楽しめるご当地グルメ4選&お祭り

長瀞(ながとろ)で開催される「長瀞火祭り」や「長瀞船玉まつり」

埼玉県北西部の長瀞町は荒川に沿いの豊かな自然に恵まれ、県内でも屈指の観光スポットで、一年を通して特徴的な行事が行われています。毎年3月の第一日曜日に開催される「長瀞火祭り」では、最初に長瀞駅の広場で郷土獅子舞が奉納された後、火祭り会場まで修験僧や獅子舞の「練行」が行われます。クライマックスでは、燃え盛る炎の中に裸足の修験僧が飛び込む「火渡荒行奉修」が行われます。

「長瀞火祭り」の郷土獅子舞の奉納

「長瀞火祭り」の「練行」

「長瀞火祭り」の「火渡荒行奉修」

長瀞に春の訪れを知らせるのは「長瀞火祭り」ですが、真夏の最大イベントは「長瀞船玉まつり」です。毎年8月15日に長瀞を流れる荒川を万灯船が往来し、数え切れない数の灯籠が流れていきます。

「長瀞船玉まつり」で荒川を往来する万灯船

「長瀞船玉まつり」で荒川を流れる数え切れない数の灯籠

秩父そば(大黒屋・とらや・たじま・さくらい)

一年を通して多種多様のイベントが開催される長瀞は、秩父の山々に囲まれ季節や日による気温差が大きく、そばの栽培が盛んに行われています。荒川の源流近くの清流が「秩父そば」を腰が強く風味豊かなものにしてくれます。これに加えて山の幸くるみが、まろやかな風味を添える「くるみだれそば」は、長瀞のご当地グルメの筆頭と言って過言ではないでしょう。長瀞駅の周辺には「秩父そば」の店がひしめき合っています。駅と荒川を繋ぐ岩畳通り沿いの「大黒屋」では、店先に「くるみだれそば」の大きな幟を掲げて営業を行っています。

大黒屋(秩父郡長瀞町長瀞477-3)

「大黒屋」の「くるみだれそば」

長瀞駅広場沿いの「とらや」では、独特な「打込そば」の方法でそばを打っています。予め捏ねておいたそばがきに、そば粉を練り込んでいるのです。粗挽きのそば粉を練られ、茹でても香りが失われることはありません。そば粉によって、田舎、更科、生粉打ち、変わりの4種類のそばが揃っています。つけ出汁には、そば汁、とろろ、胡麻、辛み大根などが準備され、両者を組合せれば、味わいのバラエティーが無限大に広がります。

とらや(秩父郡長瀞町長瀞804-3)

「とらや」の「田舎そばセイロ四汁」

「とらや」の西隣の「たじま」の看板メニューは「特天ざるそば」です。高さ20センチ前後に盛られた天婦羅で顔が隠れてしまいそうです。長瀞の山菜をメインとして20種類前後の具材がサクサクに揚げられています。食べきれなかった天婦羅はテイクアウトができます。

たじま(秩父郡長瀞町長瀞803-3)

「たじま」の「特天ざるそば」

「たじま」から数十メートル西の宝登山神社の一の鳥居下に店を構える「さくらい」は、「わさび菜そば」などの「秩父そば」を中心とした豊富なメニューを揃えています。季節ごとのメニューにも工夫が凝らされ、春は「春天ざるそば」、夏は「鮎そば御膳」、秋は「きのこ御膳」、冬は「鍋焼きうどん」など、旬の食材を楽しむことができます。

さくらい(秩父郡長瀞町長瀞800-7)

「さくらい」の「わさび菜そば」

鮎料理(見晴・丹一)

秩父の自然からは風味豊かなそばが産まれていますが、山裾を流れる荒川も魅力的な食材を提供してくれます。清流を鮎が泳いでいるのです。荒川ライン下りの船の発着ポイント沿いの「見晴」では、薄味の出汁で炊かれたご飯に新鮮な鮎を丸ごとのせた「鮎めし」が人気メニューとなっています。

見晴(秩父郡長瀞町長瀞452)

「見晴」の「鮎めし」

「見晴」の西に隣接する「丹一」では「鮎めし」をはじめ、思いがけない鮎料理に出会えます。「マリネ」、「から揚げ」、「田楽」、「一夜干し」、「うるか」など、メニューは鮎づくしです。「骨酒」や「ひれ酒」まで準備されているので、鮎の多種多様の味わいを体験することができます。

丹一(秩父郡長瀞町長瀞460-1)

「丹一」の「鮎のマリネ」と「鮎の塩焼き」

ジビエ料理(千葉亭)

荒川の鮎の他にも長瀞の山里では猪や鹿なども暮らしています。数多くの土産物店では、味噌漬けの猪肉や鹿肉を店先に並べています。荒川の東岸に店舗を構える「千葉亭」ではジビエ料理を味わうことができます。様々な種類のステーキの他、牡丹鍋、桜鍋、かえで鍋などが一年中メニューに並んでいます。

千葉亭(秩父郡長瀞町井戸675-3)

「千葉亭」の「エゾ鹿もみじ鍋」

天然氷(阿佐美冷蔵)

長瀞では多種多様の食事メニューが揃っていますが、スイーツも見逃せません。「阿佐美冷蔵」では、秩父の天然氷を使ったかき氷を味わうことができるのです。宝登山の沢に設けた氷池に伏流水を引き、長瀞の自然の気候で氷を作っています。天然氷は、ふんわりと柔らかく、なめらかな口当たりになるので、てんこ盛りにされても頭にキーンとくることはありません。長瀞の超人気店で夏には4時間待ちになることもあります。

阿佐美冷蔵 寶登山道店(秩父郡長瀞町大字長瀞781-4)

「阿佐美冷蔵」の「蔵元秘伝極みスペシャル3」

埼玉県北西部の長瀞では、「火祭り」や「船玉まつり」など、一年を通して魅力的な行事が開催されます。荒川沿いの自然の恵みを活かし、ご当地グルメも「秩父そば」、「鮎料理」、「ジビエ料理」、「天然氷」などバラエティー豊富です。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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