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【吉浜のスネカ】岩手の来訪神はなまはげとどう違う?【解説】

【吉浜のスネカ】岩手の来訪神はなまはげとどう違う?【解説】

わっしょい!仮面系祭りが大好き!
奇祭ハンターのちよ子です。

日本の仮面のお祭りとして代表的なのが、2018年にユネスコ無形文化遺産に登録された日本の来訪神。

「来訪神ってなに?」と思われるかもしれませんが、代表的なのが「男鹿のナマハゲ(秋田県)」でしょうー!

その「男鹿のナマハゲ」に似ていてすこーし薄い印象の来訪神「吉浜のスネカ(岩手県)」がいることは皆さんご存じでしょうか?

今回は岩手県の吉浜地区のスネカに行ってみてはじめて知る、ツッコミどころ満載で親しみやすいスネカをご紹介しますね!

吉浜のスネカとなまはげとの違いは?

なまはげとの共通点

男鹿のナマハゲ

なまはげといえば藁などで作った衣装をまとって異形の仮面を被り、
「悪い子はいねーがぁ」と怠け者を戒める文化として有名です。
今回のスネカも、同様に怠け者を戒める風習としておよそ200年前からの行事になります。

元々は年の初めや季節の変わり目などの大晦日や小正月(1月15日)に各集落の家々をめぐり、幼児に強く健やかに育つことを願う他にも五穀豊穣をもたらしてくれるとも考えられています。

名前の由来も
・なまはげ=暖炉で怠けているとできてしまう低温火傷「ナモミ剥ぎ」の語源から。
・スネカ=暖炉で怠けていると脛に付いた火の斑「脛皮たくり」の語源から。
と似ています。

スネカは動物の顔?設定がこわいスネカの特徴

仮面

同じように藁をまとう恰好ではありますが、異形の仮面が異なります。
なまはげといえば鬼人の仮面ですが、スネカの仮面はどことなくイヌやウマなどの動物が鬼化した独特の仮面になります。
何故だかはわかりません…!笑

持ち物

なまはげもスネカも出刃包丁を手に持っていますが、
スネカが持つ出刃包丁は血のりが付いている演出付き。
背中には俵のようなゴザを背負っていて、そのゴザからは…子どもの靴が見えていて・・・ひーーーー!笑

というこわい背景が垣間見れるのがたまらないですね!笑

恰好

雄たけびを上げ集落をめぐるなまはげとは違い、地元特産のアワビの殻を腰に付け、ガラガラガラと音を立てて訪問するのがスネカの特徴。
このアワビの殻の音が聞こえてくるとスネカがやって来たことがわかるんだって!

行動

そしてスネカは絶対に背中を見せないという独特の動きがあります。
居間まで上がったあとも移動中のときも家を去るときも背中を見せないように後ずさりするそうです。

性格

スネカは悪い子には戒め脅すといったなまはげと同じ態度をしますが、
良い子にはしっかり褒めるという面もあるんだとか。

スネカを目の前に「ごめんなさい」と泣き叫ぶ子どもは多いですが、
両親のお手伝いや宿題をしっかりしている子には「ちゃんとそのまま良い子でいろよ!」と励ましてくれる場面もあります。

吉浜のスネカの開催情報

開催日・開催場所(アクセス方法)

毎年小正月の1月15日に開催に固定されています。
この日は岩手県全土でスネカが行われているそうです。(その中でも有名なのが今回の吉浜地域)

開催場所は、岩手県大船渡市三陸町吉浜。

17:30~にスネカ出発式が吉浜駅にて行われ、
18:00〜20:00計12班(各2体)吉浜の集落の家々をスネカがまわります。

・東京駅からのアクセスについて
①東京駅から出発の場合、東北・北海道新幹線はやぶさにて「仙台駅」もしくは「一ノ関駅」を目指します。
②「仙台駅」もしくは「一ノ関駅」から「盛駅」行きのバスに乗り、
③「盛駅」から三陸鉄道リアス線で「吉浜駅」に到着です。

東京駅から吉浜駅までは所要時間5~6時間かかりますので、仙台あたりに前泊することをおすすめします。

撮影希望の申し込み方法

16時頃~テレビ・新聞、そして一般カメラマン向けに説明会が行われます。
場所は駅隣の施設にて。

スネカの行事は主に家の中で行われるので、撮影を希望する場合は説明会にてパスをもらいましょう。
説明会にてスネカが訪問する中で撮影許可が出されているお宅の案内があります。
許可が出されているお宅以外の撮影は控えましょう!

お祭りに行くときの注意点

・撮影許可を出しているお宅の住所が「〇〇さん家」といった案内のため、集落のどの辺りか説明会の時に聞いておきましょう。笑
撮影許可の出るお宅は毎年変わるそうなので、歩きで可能かどうかもチェックが必要かも・・・っ!!!

・メディア用のスネカは、テレビ(フラッシュなし)➡新聞(フラッシュあり)➡一般カメラマンの順番で家々をまわります。
郊外から吉浜を訪問する場合は、終電の時間や宿泊先の手配をしておきましょう~!

ではではエンジョーイ!

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
奇祭ハンターちよ子です💓
国内外問わず「ナニコレ?!」と2度見してしまうようなお祭りが大好物💓
地球4周88ヵ国88祭りを訪問済。
好きな国は北朝鮮で、2020年は北朝鮮のガイドブック『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫~』を出版しました。

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