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冬至とは?何をする?何を食べる?パワスポが並ぶ「レイライン」、「一陽来復」と冬至の関係は?

冬至とは?何をする?何を食べる?パワスポが並ぶ「レイライン」、「一陽来復」と冬至の関係は?

毎年12月の下旬にやってくる冬至。一年のうちで太陽の出ている時間が短く、夜が一番長い1日。2022年の冬至は12月22日(木)です。
二十四節気の一つである冬至には、昔から柚子の風呂に浸かったり、かぼちゃを食べたりする風習がありますが、それはなぜなのでしょうか?

他にも、冬至の日には日本各地のパワースポットの上を、太陽がめぐるというミステリアスな現象が起きます。
この記事では冬至にまつわるさまざまな疑問や日本各地のお祭りを紹介します。

冬至とは?

「冬至」は「二十四節気」の一つ。二十四節気とは太陽の動きを元にした、中国発祥の暦です。1年をおよそ半月ずつ24の期間に分け、その期間にそれぞれ呼び名をつけています。毎年12月21日か、22日が冬至に当たり、2022年の冬至は12月22日(木)です。

そして、冬至の反対に当たるのが夏至、太陽の出ている時間が一番長い日ですね。それぞれの期間を半分に分けると、春分の日、秋分の日となります。冬至は、季節の移り変わりを表す大切な日だったのです。

さて、冬至は北半球で1年のうち、最も太陽の出ている時間が短くなる日です。2022年12月22日、日本では日の出が午前6時47分、日の入りは午後4時32分、太陽が出ている時間は9時間45分になります。2022年の夏至の日と比べると、4時間55分も昼が短くなっています。
では、なぜ昼が短くなるのでしょうか。それは、地球の自転軸が傾いているからです。

地軸は、地球が太陽の周りを回るコース(公転)に対して、23.4度傾いています。この傾きが太陽に向いている側は太陽が当たる時間が長くなり、気温も高くなり、逆側では太陽が当たる時間が短く、気温が低くなります。地軸の傾きが地球に四季をもたらすのです。北半球と南半球で季節が反転するのも、地軸が傾いているからです。

お風呂に「柚子」はなぜ?

さて、冬至の日には柚子湯に入る風習があります。それではなぜ柚子をお風呂に入れるようになったのでしょうか?

柚子は夏の8月から青い柚子を収穫・使用することができ、10月~11月の晩秋に黄色く色づいた柚子を収穫します。柚子を冬至のお風呂に入れ始めたのは江戸時代のことで、銭湯が「催し湯」の一つとして入れたのが始まりといわれています。冬至を「湯治(とうじ)」、柚子を「融通(ゆうずう)」に引っ掛けて、「お湯に入って融通よくしよう」という駄洒落であったという説が有力です。

とはいえ、柚子の果皮にはリモネンやγ-テルピネンといった天然の芳香成分が含まれます。リモネンには、自律神経のバランスを整え、心身のリラックスや疲労の回復にも効果があるといわれています。ほかにも抗菌効果や抗ウイルス作用、鎮痛などの効果も期待できるようです。

香りには、脳に働きかけ、血管を収縮させ適度に血圧をあげ、血液の循環を促す「ノルアドレナリン」というホルモンを分泌させる作用もあります。柚子の豊かな香りで、血行がよくなることで、肩こりや冷え性、神経痛、腰痛など様々な悩みの軽減にも効果的なうえに、血行不良からくるお肌のくすみやクマ対策など嬉しい効能が期待できます。

ぜひ皆さんも冬至の長夜に柚子湯で温まってみてください。

冬至に柚子がもらえるお祭り

埼玉県川口市の元郷氷川神社では、毎年冬至の日に、境内で採れたゆずに神紋(三つ雲巴)の焼印を施した「福柚」を配布しています。2022年の開催については、元郷氷川神社のホームページでご確認ください。

同じく埼玉県さいたま市の一山神社では、冬至の日に「一山神社冬至祭」が行われます。祭りのクライマックスはなんといっても「火渡り」。年の瀬に、一年間の穢れを祓い、来る年の無病息災・家内安全を願って素足で燠火の上を渡るこの祭は、さいたま市無形民俗文化財に指定されています。

この時、お供えした柚子を参拝者に配布することから「柚子まつり」とも呼ばれています。持ち帰った柚子は、風呂に入れるだけでなく、縁の下に投げ入れたりもするそうです。2022年の開催は、12月22日(木)14:00〜です。柚子には数量に限りがあるのでご注意を。特別朱印も配布されるそうです。

かぼちゃを食べて運気アップ!「ん」のつく幸運フードも◎

冬至には、全国的にかぼちゃを食べる風習があります。それではなぜ冬至にかぼちゃを食べるのでしょうか。

冬至は、古代中国の陰陽思想において陰から陽、気の流れが北から南に向かう転換日ともいわれています。かぼちゃは「南瓜」と漢字で書くことから、南に運気を向けるため冬至に相応しい食べ物と考えられてきたのです。また、かぼちゃの鮮やかな黄色い身の色から、金運を祈願するという意味も込められているそうです。

かぼちゃの他に、小豆も冬至に食べると良いとされてきたもの一つです。冬至には太陽の力が弱まり、邪気や悪霊に気を付けなければならない日。そのため、邪気を払うとされる小豆を食べることが良いとされています。

また、北関東の一部の地域では、冬至にこんにゃくを食べる習慣があります。冬至との関連ははっきりしませんが、こんにゃくには、体に溜まった砂、つまり老廃物を出す効果があるとされています。年末のデトックスで良い年を迎えましょうということかも知れません。

 

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また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、節目である冬至には「ん」の付く食べ物が良いというシャレのような風習もあります。
なかでも二つの「ん」がつく「なんきん」「にんじん」「れんこん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」の七つの食べ物は「冬至の七種」と呼ばれ、栄養満点で、出世運や金運上昇など「ん(運)」を集める食べ物だと考えられてきました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

冬至に良い食べ物にゆかりのあるお祭り

毎年冬至の日に大阪市西成区の上の天神・生野神社で行われている「こつま南瓜祭り」では、蒸しカボチャの配布や祈願券の授与などがあります。

愛知県西尾市の妙善寺は「かぼちゃ寺」の異名で知られる、かぼちゃ尽くしのお寺です。実は妙善寺は、日本におけるかぼちゃ伝来の地とされている場所。その昔、妙善寺の住職は、観音様の導きによって海に出てみると、浜に見慣れない野菜が流れ着いていました。拾った住職がそれを料理してみるとなんとも美味。里の人々にも食べさせたところ、皆が健康になった、という縁起が伝えられています。

妙善寺では、毎年9月から12月にかけて、全国からかぼちゃが集う「かぼちゃサミット」が催されます。冬至のクライマックスには、コンテストに入賞した立派なかぼちゃの展示や、心も身体も暖まる美味しい「かぼちゃしるこ」がふるまわれます。2022年のかぼちゃサミットは、12月22日(木)午前7時からです。「かぼちゃみこしお練り」もあります。

 

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次のページでパワスポが並ぶ「冬至のレイライン」や「一陽来復」について紹介します!

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オマツリジャパン オフィシャルライター
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