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<節分トリビア>渡辺さんの家で節分に豆をまかないという伝承、その意外な理由とは!?

2023/2/2
2023/2/1
<節分トリビア>渡辺さんの家で節分に豆をまかないという伝承、その意外な理由とは!?

さて、皆さん節分の季節がやってまいりましたね。

一昨年(2021年)は、124年ぶりに、2月2日が節分でしたが、今年は例年とおり2月3日が節分となります。なぜ、この日が節分かと言うと、そもそも昔の暦(太陰太陽暦)では立春に最も近い新月を元日としておりました。で、新年の始まりを迎えるにあたって、邪気を祓(はら)い清め、一年間の無病息災祈る行事を行っておりました。

その中の1つに、豆をまいて鬼を払い無病息災を願う行事がありました。現在では、この風習のみ残り、節分=豆まきとなっているというわけです。

さて、そんな豆まきですが、「渡辺」姓の方は豆をまく必要がないって知っていましたか? その由来は、平安時代まで遡りますが、かつて源頼光に仕えた武士に渡辺綱(わたなべのつな)という方がおりました。

この方は、渡辺氏の祖であり、通称「頼光四天王」の筆頭、京都の大江山に住む「酒呑童子(しゅてんどうじ)」という鬼や、その子ども「鬼童丸(きどうまる)」を退治したり、羅生門の鬼の腕を切り落としたりといった、鬼退治にまつわる伝説を持っている、まるで「鬼滅の刃」を地でいくようなお方です。おまけに、先祖の源融(みなもとのとおる)は『源氏物語』の主人公の光源氏のモデルとされる説もありますが、綱も美男子として有名でありました。

つまり、そんなもの凄くお強い方でありイケメンの「渡辺綱さん」と同じ姓を持つ「渡辺さん」の家には、鬼が寄りつかないということになります。よって、”豆まきで追い払う必要がない” という言い伝えに結びついたわけです。

なお、余談ですがライターの「マサ」は、姓は渡辺となります。私自身、こちらの話を聞いたのは最近であり、幼い頃は普通に豆まきをしておりました。今思うと、豆を無駄にしてまったことが悔やまれます。また、余談ついでですが、かつて、ワタシの正式な苗字は「渡邉」だったのですが、色々と書類等で面倒と感じ、3年前に「渡辺」に正式に改名いたしました。大した理由でないのに役所が受け付けてくれるか心配でしたが、無事、受け付けて頂けました。

 

節分のお祭りといえば、京都市左京区で行われる「吉田神社の節分祭」!

 

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「吉田神社の節分祭」は室町時代から続く、京都の一大行事です。例年約50万人の参拝者が訪れ、境内は多くの露店(その数なんと約800店!)と厄除祈願やくちなし色の御神札を求める参拝者の人波で埋め尽されます。

なぜ、くちなし色かと言うと、この色は、古くより魔除けの力があると言われており、節分祭中は特別神符はもちろん神札神符に至るまでくちなし色に染められます。

くちなしの実で染めた色を「くちなし色」という 画像:Photo AC

なお、こちらの節分祭では、平安時代から行われてきた伝統的な鬼払いが行われます。盾と矛を持ち、魔よけの力を持っている方相氏(ほうそうし)と呼ばれる神様が、青・赤・黄の三匹の鬼を追いつめ退散させます。また、同じ日に行われる疫神祭(えきじんさい)は、一年の無病息災を祈願し、厳かに執り行われます。

京都の観光も兼ねて、是非ご参加ください。

参考記事:
「節分とは?2023年は2月3日|豆まきや恵方巻の意味と由来」(Skyward plus)
「渡辺家では節分に豆をまかないらしい ←いったい何故?専門家に聞くと…」(Jタウンネット)
「頼光四天王の一人『渡辺綱』の伝説。平安時代のイケメン武将」(LEGEND大全)
「節分祭について」(吉田神社公式HP)

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