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千本桜「奈良 吉野山」で宿くらべ!御朱印・名所めぐりしてみた

更新日:2021/3/20 佐々木 美佳
千本桜「奈良 吉野山」で宿くらべ!御朱印・名所めぐりしてみた

吉野アンバサダーの佐々木です。
春は吉野山の本領発揮期間!シロヤマザクラを中心に約200種3万本の一目千本と呼ばれる千本桜が山いっぱいに山ごとに時期を変えて咲きます。

写真:鬼フェス 鬼の夜会 奈良の5寺社から節分の鬼が集合

今回は一足先に節分の期間に行われる「鬼フェス」で3泊4日で吉野山を大満喫してきました。

「鬼フェス」金峯山寺 鬼火の祭典 キャンペーン in 吉野山

この記事では「吉野山御朱印巡り」や、445段を降りていく脳天大神、奥千本にある西行庵をはじめ、3泊全部をちがうお宿に泊まったレポートをご紹介いたします!


写真:鬼が宿にやってくる!鬼フェス共通宿泊プラン

千本桜「奈良 吉野山」紀伊山地の霊場と参詣道

約1300年前に役行者が金峯山寺を開山し、修験道の聖木として桜に蔵王権現を刻んだことが始まりです。

吉野山のエリアは下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれています。4月初旬頃、山の下の方から下→中→上→奥千本と3週間ほど桜を楽しめ、夜桜のライトアップも行われます。
(※桜の開花状況と、ライトアップの開催状況は吉野山観光協会にご確認ください)


写真:吉野神宮 節分+鬼フェス限定の御朱印

吉野山御朱印巡り

吉野山の御朱印巡りは一番端から歩きで1時間ほどのコース。吉野神宮→弘願寺→金峯山寺→吉水神社→東南院→大日寺→喜蔵院→桜本坊→善福寺→竹林院群芳園→如意輪寺と回ると効率的。無人のため書置きのみ寺社もあります。

写真:桜の時期の金峯山寺 鬼フェスの期間のみ「鬼フェス」印が御朱印に押される

注意点は世界遺産・金峯山寺を中心に吉野神宮と如意輪寺が他の寺院とは少し離れています。途中にトイレや自販機がないため、天気の良い日にのんびり回ることをおすすめします。

限定御朱印を集めている場合は鬼フェス期間だと特別に「鬼フェス」とハンコが入った御朱印がいただけます。

時期により寺宝めぐりなども行われています。

写真:如意輪寺 後醍醐天皇の勅願寺 撮影禁止の天井画や期間限定の寺宝がみどころ。

吉野山の名所めぐり

合格祈願「脳天大神」445段の階段

受験生にぜひ訪れてほしいのは「脳天大神」。金峯山寺の境内から445段の階段を下って参拝します。わたしは親戚の受験生に郵送でお守りを送ったところ見事合格!ご利益あります!!
御朱印を書いていただく間はおさがりの「ゆで卵」を食べて待ちます。これは脳天大神様の眷属(けんぞく)である蛇の好物のため、信者さんが生卵をお供えするためです。

五節舞のはじまりの地「袖振山」勝手神社と義経千本桜の本舞台「吉水神社」


写真:勝手神社の舞塚。白拍子「静御前」が法楽の舞を舞った場所。

雅楽や舞楽が好きな人にぜひ訪れて欲しいのは「勝手神社」。
天皇が即位するときに舞う「五節舞」のはじまりの地である袖振山は勝手神社のすぐ裏、宮坂の途中にあります。山というには見落としてしまうような小さな丘ですが「袖振山」「勝手桜」という石碑を目印に見ていってください。

写真:袖振山に瀬織津姫が舞い降り、五節舞を舞ったというシーンを写真で合成再現

『五節舞』謎の天女「瀬織津姫命」による十二単の舞

本殿は近年、不審火により焼失しており、御朱印は世界遺産・吉水神社でいただけます。
参拝の作法は二礼 十七拍手 一拝。4、4、4、4、1の17拍手で十七神にご挨拶します。

歌舞伎「義経千本桜」の本舞台、秀吉が花見をした「一目千本」の絶景を眺めていきましょう。

写真:吉水神社からの「一目千本」の眺め

世界遺産 吉野水分神社(みくまり じんじゃ)

水の神「天之水分(あめのみくまり)大神」が主神。豊臣秀頼が桃山時代に再建した社殿がみどころです。
吉野水分神社は金峯山寺から約2.5㎞、徒歩で小一時間ほどの場所。桜の時期にはバスが出ます。鬼フェス鬼あるき」の出発地点のひとつです。

西行庵

奥千本にある西行庵。
月と花を歌う歌人「西行」がわび住まいをした場所です。


写真:金峯神社 帰りに徒歩5分ほどで義経隠塔へ

西行庵のある場所は吉野水分神社のさらに奥。金峯神社まではタクシーで来られます。そこから山の中に入り、手すりを伝って道なき道を進んで行きます。

写真:右の手すりにつかまって山の斜面を歩く。左側の山に鹿が見えた。桜が満開のときに再訪したい。

小石の転がる細い道を落下しないかおびえながらゆっくりと進んでいると、鹿が声をあげて、山の向こうに走っていきました。小鹿がいる時は特に鹿に襲われないように注意してください。
ここは多少の山の身支度が必要な場所。冬場は通行禁止、吉野山にはコンビニはなく、自販機も下、中千本くらいまで、トイレも吉野水分神社あたりまで戻らないとありません。


写真:湯川屋 吉野の湯 日帰り温泉も可能

吉野山での宿泊3選

予算に応じて色々な宿があります。どこにすれば良いか迷ったら吉野山観光協会に電話で予約の代行が可能です。オススメがどこか教えてくれて便利です。

景勝の宿 芳雲館

〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2340
0746-32-3001
http://www.hounkan.co.jp/

芳雲館にチェックインをすると、お茶とわらび餅によるウェルカムドリンクのおもてなしでお出迎え。ロビーにある「いろりの間」でのんびりしてからお部屋へ案内してくれます。
このいろりの間とお部屋から桜の景色が窓いっぱいに広がります。(※写真は節分に撮影。冬の景色です。)

食事は吉野葛の入った鍋や原木シイタケなど地元産の料理はどれもやさしい味で美味しかったです。宿の入口の前で、看板犬が巨大などん兵衛の中で眠っている姿にも癒されました。

太鼓判

〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1278
0746-32-3071
http://taikoban-yoshino.com/honkan.html

「太鼓判」「花夢花夢」「KAM INN」の3つは、吉野山の観光協会会長のお宿。
鬼フェスでも雷様の姿で参戦している名物会長です。

お部屋からは桜が一望できます。共同トイレと洗面所が学生時代に使う合宿みたいで懐かしい気持ちに。

食事は豆乳鍋一人前。量も多く豪勢な料理に大満足まちがいなしです。
ウナギ屋さんも併設されており、宿でのんびりしてお昼にウナギを楽しむこともできます。

ゲストハウスKAM INN

〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2352
0746-39-9169
http://taikoban-yoshino.com/kaminn.html

吉野山リピーターの定宿「KAM INN」。袖振山のすぐ隣にあります。
一名でも個室の一部屋で安心です。共同キッチンやシャワールームが使えます。プラス料金で「太鼓判」で朝食や外湯を使うことも可能。

吉野山は17時頃にはお店が閉まるため、夕食は柿の葉寿司などを昼間に買っておくか、食材を持ち込みして自分で作ります。
私は素泊まりで予約し、朝食に500円のお弁当をお願いしました。

看板猫はスタッフも年単位で少しずつ仲良くなっていっているところなので、あまり追いかけないようにしましょう。

スタッフさんは金峯山寺の行者さん。
毎朝6:30にある金峯山寺の勤行にも参加するのも宿泊ならではの経験です。

帰りは近鉄 青の交響曲(青のシンフォニー)で贅沢に時間をすごしてみては。

楽しかった3泊4日の吉野山の旅。
次は紅葉の時期にも訪れたいと感じた吉野山でした。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
毎日「京都散歩の旅」なカメラマン。
奈良・吉野アンバサダー。観光経済新聞、楽天トラベル等を執筆。聖地と舞が好き。民俗芸能や瀬織津姫研究中。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/

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