皆さま、こんにちは。今月で東日本大震災から10年が経ちます。先月2月13日の午後11時過ぎに発生した福島県沖を震源とする地震では、宮城県蔵王町、福島県国見町、相馬市、新地町で震度6強を観測しました。この地震について気象庁は、平成23年3月11日に発生した超巨大地震の余震であると推定しています。あの日から10年が過ぎようとしている今、改めて地震への備えが必要であることを思い出す切っ掛けとなりました。
そのよう中、去る3月7日に雪ヶ谷八幡神社にて氏子六町会合同の春の防災訓練が開催されました。同日は3月1日から始まった『春の全国火災予防運動』の最終日。今にも雨が降りそうな曇り空、真冬のような寒さ、緊急事態宣言下といった3つの悪条件が重なりましたが、小さなお子様からお年を召した方まで多くの方が訓練に励みました。
神社主導の防火防災訓練
今年で31回目を迎える雪ヶ谷八幡神社の防災訓練。平成2年、「大喪の礼」の際に神社等が放火される事例が多かったことから地域の防火防災を高めるためにスタートしました。氏子青年会をはじめ、氏子地区六町会(希望が丘自治会、笹丸自治会、東雪自治会、東雪谷東中自治会、南雪谷自治会、雪谷石川台自治会)の皆さまが参加しています。平成30年には、ゲストとしておおた大使(大田区在住の外国人)も参加 、「おおた区報」や大田区のホームページから英語、中国語、韓国語、タガログ語、ネパール語の5か国語で、外国人も防火防災訓練に参加することの重要性を呼びかけました。
継続した訓練で地域防災力の向上
30年程の歴史のある防災訓練ですが、過去に中止となったのは、東日本大震災直後の平成23年と、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた昨年令和2年の2回のみ。開催される年によって訓練内容は異なりますが、初期消火訓練、起震車体験、応急救護訓練、通報訓練などを、田園調布消防署、大田区防災危機管理課、大田区役所雪谷特別出張所、田園調布消防団第七分団、災害時支援ボランティアのご指導とご協力のもと継続して実施されています。
社殿から出火!可搬ポンプで一斉放水
当訓練のクライマックスは、社殿から出火したという想定の避難誘導と、各町会が搬送した可搬ポンプによる一斉放水。普段、なかなか顔を合わすことのない神職の方々ですが、この防火防災訓練を通して、各町会と神社関係者が顔の見える関係を築き、地域の共助力の向上に役立っています。
地域の行事に気軽に参加しよう!
現在はコロナ禍という特殊な状況下ですが、読者の皆さまがお住まいの地域の神社や町内会でも「防災訓練」や「ラジオ体操会」などの行事が開催されているかと思います。地域のコミュニティに関心はあるけど接点がないとういう方、お神輿を担ぎたいけど切っ掛けがないという方、手始めに「防災訓練」や「ラジオ体操会」から参加されてみてはいかがでしょうか。
雪ヶ谷八幡神社・春の行事のご案内
雪ヶ谷八幡神社の主な「春」の行事予定をご紹介します。
・3月15日(日) お人形感謝祭
https://yukigaya.info/gyouji/ningyou.html#a01
・4月4日(日) 新入学児童安全祈願祭
https://yukigaya.info/gyouji/sinnyu.html#a01
・4月29日(昭和の日) 赤ちゃん泣き相撲(主催・一心泣き相撲)
https://yukigaya.info/isshinnaki/index.htm
・ゴールデンウィーク中 奉納こいのぼり
https://yukigaya.info/koinoobori/index.htm
雪ヶ谷八幡神社へのアクセス
東京都大田区東雪谷2丁目25-1(東急池上線・石川台駅より徒歩2分)
雪ヶ谷八幡神社 https://yukigaya.info
参考文献
・第15回地域の防火防災功労賞〈事例集〉平成31年1月(東京消防庁)