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「横手の雪まつり かまくら・ぼんでん」春を告ぐ、動くと静のお祭り|観光経済新聞

2020/8/8
2020/8/28
「横手の雪まつり かまくら・ぼんでん」春を告ぐ、動くと静のお祭り|観光経済新聞

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2020年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

春を告ぐ、動くと静のお祭り

 東北へ向かう列車の屋台骨は東北新幹線だが、本線から盛岡駅で分岐し日本海側へと向かう秋田新幹線に乗り、大曲駅までやってきた。大曲は言わずもがな、花火が有名な土地だ。だが今日は、駅前に飾られる巨大な花火玉には目もくれず、ローカル線へと飛び乗る。向かう先は横手。雪が舞う白銀の景色を車窓から眺めること20分弱、横手駅へと到着した。

 横手という街は江戸時代を通し横手城の城下町として発展してきた。街を歩くと、みそ蔵や武家屋敷通りなど、往時の雰囲気を感じることができる。街の中心地に近づくと、銀世界の中にぽこっぽこっと巨大なおまんじゅうのように雪が盛り上がったものが次々と現れた。今回の目的、毎年2月中旬に行われる「横手の雪まつり」の見どころの一つ、かまくらだ。

 このお祭りの特徴は動と静。動に当たる「ぼんでん」は、5メートルもある丸太の先に、しめ縄や動物など色彩豊かな飾りが掲げられた幣束だ。その頭飾りの見事さを競い合うコンクールや、街のはずれの山頂にある神社目掛けて競争をする梵天奉納祭と、男たちの見せ場にぼんでんは欠かせない。

 飾りにはその年の干支やはやったキャラクター、活躍したスポーツ選手なども登場し、世相を振り返れるのもおもしろい。そのぼんでんを掲げ「ジョヤサー、ジョヤサ」という掛け声とともに山道を駆け上がっていく男たちの姿は、荒々しく魅せられる。

 対して静に当たるのは前述のかまくらだ。直径は3.5メートル、高さは3メートルもあり存在感を示しているが、このかまくらの中には何があるかご存じだろうか。そもそもかまくらは水神様を祭る小正月行事として行われていて、五穀豊穣や商売繁盛を祈るために多くの人が詰め寄せる場だ。中には子どもがおり、お餅を焼きながら「入ってたんせ」と呼び掛けるのも趣がある。

 横手で何を食べようと思うと、B級グルメで有名な「横手やきそば」もそそられるが、かまくらの中でお餅と甘酒をいただいてあったまるというのも風情があるものだ。

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