20年に一度行われる、1300年以上の歴史をもつ伊勢神宮の式年遷宮行事 「御杣始祭(みそまはじめさい)」。そこで伐りだされた木曽檜(きそひのき)の御神木を伊勢神宮へお送りすることは誉とされ、地域をあげてお祝いする「御神木祭」は人生で見られても数回という貴重な機会です。
次回の「御神木祭」の開催は、2025年。この世紀の大祭に向けて上松町の人々はどのような想いで森と向き合い、暮らしているのでしょうか。インタビューを交えながら、祭りとともにある暮らしを考えます。
御神木が伐り出される赤沢自然休養林
伊勢神宮の御正殿を建て直す「式年遷宮」の祭事のひとつに「御杣始祭(みそまはじめさい)」があります。「御杣始祭」で伐採された2本の檜は、内宮(ないくう)と外宮(げくう)にそれぞれ一本ずつ送られ、ご神体を納める器「御樋代(みひしろ)」の御用材として使われます。
「式年遷宮」は、持統天皇の時代である690年に第1回が行われ、その用材である檜は神路山(かみじやま)等、伊勢周辺の山で伐採されてきました。しかし、室町時代以降、良質な木材が不足してきたことから、江戸時代以降からは上松の檜も用いられるようになり、今に至ります。この御神木が伊勢神宮に向かう前に「奉曳車(ほうえいしゃ)」に積み、上松町民によって町を練り歩く「お木曳き行事」や地域の芸能が行われる「奉納行事」、御神木を送り出す「奉送行事」などが実施されます。これらの行事を総称して「御神木祭」と呼びます。
「木曽式伐木運材図絵」中部森林管理局所蔵
6月3日の「御杣始祭」が、伊勢神宮の神事で、6月4日~6日の「御神木祭」が上松町のお祭りです。後半の「御神木祭」のみ一般参加者でもお楽しみいただけます。
2005年に開催された「御杣始祭 御神木祭」のパンフレット
まずは6月3日、御神木を伐り出す「御杣始祭」から一連の行事が始まります。これは伊勢神宮側の神事のため、一般公開されておらず、招待された関係者のみが参列できます。実際に地元から携わるのは、「三ツ紐伐り(みつひもぎり)保存会」です。厳かな神事の後、杣夫(そまふ・山に入り木を伐採する人)が幹の3方向から斧を入れて倒す三ツ紐伐りという古式ゆかしい伝統的な手法で、御神木が伐り出されます。
純白の作業着に身を包み、伝統的な技法「三ツ紐伐り」で伐採を行う杣夫たち(2005年撮影)
運び出された2本の御神木は、両先端を菊の紋章の形に削る「化粧がけ」が施されます。そこにはとても緻密な杣(そま)の技術が詰まっています。
木の先端を、菊の紋章と同じように16面の波目模様にカットする(2005年撮影)
化粧がけが施され、奉安される御神木(2005年撮影)
御神木に化粧がけが施されたら一晩奉安され、いよいよ翌日から、「御神木祭」のはじまりです。御神木を奉曳車に乗せ、何百人もの人数で木遣り歌を歌いながら、上松駅前の奉安所へ運びます。これがお木曳き行事です。
「御神木祭」お木曳き行事の様子(2005年撮影)
その後は獅子狂言や木曽踊りなど、さまざまな芸能が披露されたり(奉納行事)、露店が並んだりと、大盛況の雰囲気に包まれます。
数々の芸能の披露が完了したのち、御神木は伊勢神宮に向けて出発します(奉送行事)(2005年撮影)。
今ではチェーンソーなど手軽に木を伐採する機械がありますが、三ツ紐伐り保存会では、斧を使う古式ゆかしい三ツ紐伐りという方法で伐採する伝統を受け継いでいます。
三ツ紐伐り保存会の杣夫であり、1985年と2005年と伐採に実際に携わった橋本光男様に、現場視点で木を伐り出すことに関するお話を伺いました。

ーー1300年の技は次の世代にどのように受け継がれているんですか?
前回(2005年)の御杣始祭の時に保存会ができました。それまでは組織がなくても木を切る人がたくさんいたんですが、今では山の仕事をしている人が少なくなっており、そうでない人でもこの保存会に所属しています。
ーー保存会には何名いますか?
25人くらいいます。ただ、実際に木の伐採に関わるのは10人くらいです。ワイヤーをかけたり引っ張ったりする人も含まれます。山仕事に関わる人が多いですが、その友人や建設業など体を使う仕事の人が多いです。若手は20代が2人で、30代が1人。40〜50代がとても多いですね。生まれてから見た人が80歳まで生きれば、単純計算で見られるのは4回だけ。とても貴重な場に立ち会うことになります。
「御杣始祭」で切り出す2本は、非常に神経を使って選び出されると言います。その基準としては、南斜面に生育しており近くを小川が流れていること、材の中心に空洞がなく枝下高18尺(約5.5m)、胸高直径60cm、末口径46cmが確保できる大きさであることなど、さまざまです。選ばれるのは、樹齢300〜400年の檜の天然木。どのように木を伐り出すのか、という点も注目すべきところです。
1985年6月3日の三ツ紐伐りの現場跡
ーー良い木材はどのように選ぶんですか?
天然木はとにかく斧を入れた時の感じが人工林の木と違います。また、天然木は材質がよく、とても貴重なものです。御神木が伐り出される赤沢自然休養林は国有林のため、伐り出す場所を選ぶときに、伊勢神宮と森林管理署が共同しながら、その場所を慎重に選んでいくそうです。また、伐採する際、2本の木の先端を交差させて倒すため、お互いが届く距離に生えている木を選ぶこともポイントです。
2本の御神木を交差して切り倒すのは、子孫繁栄の意味があるともいわれる(1985年撮影)
ーー斧を見せていただいても良いですか?
非常に重いですが、遠心力によって切る仕組みのため、先の方が重くなっています。持つところも人によって長さが変わっています。刃は自分で研ぎます。
伐採時に実際にした使用した斧。杣夫は、斧を「ヨキ」とも呼ぶ。
ーー最も難しい場面はどこでしょうか?
それは木を伐るところではなく、木を寝かすところですね。狙った方向に木を倒すことを神聖な木なので「寝かせる」と言い、そこに神経を使います。三箇所に斧を入れて残された部分である「弦(ツル)」を払う(伐る)と木が倒れていくのです。
「大山の神~左ヨキ~横山一本寝るぞー!」という掛け声とともに、左右の杣夫が木の状況をみながら弦に斧を入れます。自然に木が寝てくれますが、確実なところで寝てくれるようにする。これが安全にできるかが最も重要です。
寝かせたあと、一番若い杣夫が伐木の梢(樹木の先の部分)をとり、杣頭(そまがしら)に渡します。
伐株の中心にその梢を挿し、杣夫全員で一礼します。
ーー20年が準備期間だと思うのですが、練習の頻度やどういう風に準備を進めていくかが気になります。
開催の4〜5年前くらいから準備を進めます。練習は1年に1回だったのが、3年前になると3〜4回に増え、という具合に徐々に増えていきます。

ーーどのような想いでお祭りを継承されていますか?
御神木を伐らせていただくという気持ちが大事です。そうすれば技術も自然と覚えていくし、上達すると思います。保存会に入っているのもそういう気持ちを持った人です。また、技術の上達も大切ですが、何よりも作業を安全に無事終えることが私たちの一番の願いです。
20年に一度、伊勢神宮に出せる良質な木があるということが地域の誉れです。20年に一度、1万人の人口になる「御神木祭」。3年後に向けて、町を盛り上げていきたいです。ぜひ一度、上松町にお越しください。
上松町には森をはじめとした自然の景観がとても魅力的に感じられました。秋は紅葉、夏はホタル、年間を通して夜は星も美しいと聞いています。御神木が切り出される赤沢自然休養林や、寝覚の床(ねざめのとこ)など、見所満載なので、ぜひ御神木祭以外の時期にも訪れてみると良いでしょう。
紅葉の中、赤沢自然休養林を走る森林鉄道の様子
▼上松町の見どころ記事はこちら
御神木祭の開催 2025 スケジュール
20年に一度の御神木祭、次の開催は2025年です。
ここで大まかな予想スケジュールについて確認しておきます。
6月3日(火)御杣始祭
赤沢自然休養林周辺にて
6月4日 (水)御神木祭「お木曳行事」:神事や獅子舞など
6月5日 (木)御神木祭「奉納行事」:10以上の芸能団体の演舞や木工体験など
6月6日 (金)御神木祭「奉送行事」:御神木が伊勢神宮に向けて出発
■お問い合わせ先 一般社団法人 上松町観光協会
TEL:0264-52-1133
一般参加者がご覧いただけるのは、4〜6日の日程のみです。
次回は平日開催ですが、ぜひお越しください!
中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳の麓、一面深い森に囲まれた上松町。旧中山道沿いにあるこの町は、古くより良質な檜(ひのき)の産出地として知られ、里人は森と向き合いながら暮らしてきた。雨が滴る瑞々しい新緑、荒々しい岩肌など自然の景観と向き合い、この土地の長い歴史に想いを馳せるという贅沢さ。この上松の底知れぬ魅力を、「赤沢自然休養林」と「寝覚の床」などの見どころとともにお伝えします。
まずご紹介させていただくのが、上松町南西部に位置する赤沢自然休養林。日本三大美林として知られる木曽檜の天然林が広がっており、森林セラピーや森林浴が人気です。園内には誰もが楽しめる7つのコースが整備されています。
事前に上松町観光協会経由で予約をすると、「NPO木曽ひのきの森」のガイドの方に森の案内をしていただくことができます。ガイドの方は全員、赤沢自然休養林の隅々まで知り尽くしていることはもちろん、森の癒し効果についての生理学的な知見のある有資格者もいます。経験豊富なガイドの方と森を散策することで、動植物の観察、森林の歴史等の知識も深めることができます。
森を案内する「NPO木曽ひのきの森」の田中伸一さん
たとえば「この森の特徴は、単なる檜林ではなく、天然木であることです。通常このような環境では笹が地上に生い茂りやすいのですが、それがこの森では生えていません。だから(十分なスペースが確保されて)手を加えなくても素晴らしい天然の檜が育つんです。」などと、森の生態系を教えてくださいます。
サラサラと流れる川のせせらぎがとても気持ちの良い音を立てて、心が洗われるようです。時には小魚も見つけられます。植物の名前や小話を教えてもらいながら、森の中を進んでいきます。鳥のさえずりが聞こえると、「あれは〇〇という名前の鳥だよ」と教えてくれます。
前日が大雨だったと思えないほど、透明度の高い小川
20年に一度、伊勢神宮の式年遷宮で使われる御神木を伐切り出す御杣始祭(みそまはじめさい)。御神木を伐りだした跡地を見学することができます。
1985年6月3日の御神木伐採跡
赤沢自然休養林は、森林浴発祥の地としても知られています。森の中で寝そべったり深呼吸しながらストレッチをしたりすると、心身ともにリフレッシュされるのか、心は清々しく、体も少し軽くなるように感じます。県立木曽病院と提携した医師が同行して森林浴を楽しむ森林セラピーメニューもあります。
森林セラピー体験はいかが?
今回は新緑の時期(6月の様子)のご紹介でしたが、紅葉の時期はまた違った風景で、赤や黄色に色づいた木々が楽しませてくれるでしょう。春と秋には森林浴大会も開催されます。散策ガイドは2時間6,000円〜、森林セラピーメニューは要相談、問い合わせは上松町観光協会 (電話番号:0264-52-1133)まで。
森林は歩くだけでなく、森林鉄道に乗ってその雰囲気を味わうこともできます。この鉄道は大正初期から昭和35年まで、実際に木材の運び出しなどに使われ、当時非常に活況だった林業を支えてきました。現在は観光用として復活し、大人(中学生以上)900円、子ども(4歳〜小学生)600円で乗れるようになっています。

沢の風景を見下ろしたり、遊歩道を歩く人に手を振ってみたりと、歩きでは体感できない森の楽しみ方ができます。車内放送では、赤沢自然休養林に関する歴史なども説明してくれるため、その理解がグッと深まります。

車窓から見える景色は、手が届きそうなところに木々が生い茂り、まるで緑のトンネルを抜けていくような感覚があります。鉄道に乗っていると、森に深く潜るように進み、高揚感が味わえます。

鉄道の発着駅付近には森林鉄道記念館があり、実際に木材を運んでいた昔の蒸気機関車が展示されています。

また、車内が理髪店として改装されたユニークな展示もあり、かつては実際に利用されていました。材木関係のお仕事で、一度山に上がるとしばらく帰れないため、理髪車を利用する方々もいたのです。

走る床屋「理髪車」には、鏡、椅子、スチーム釜、流し台が完備。(今回特別に内部からの撮影許可をいただきました)
また、赤沢自然休養林の駐車場付近にある、森林資料館では、森と関わってきた人々の暮らしに関する展示が行われています。入館は無料です。

森の中に暮らす野生動物のこと、木を伐採するのに使うノコギリや斧、チェーンソーなどの道具、御杣始祭(みそまはじめさい)の様子のことなど、森にまつわることが学べます。

【赤沢自然休養林】
住所:長野県木曽郡上松町小川入国有林
交通案内:上松駅からバス30分、妻籠宿から車で70分
開園時期:4月下旬-11月上旬
ホームページ:https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/akasawa/
入園料:無料(赤沢森林鉄道乗車料金は有料)
駐車場料金:普通車 600円
※森林散策・赤沢森林鉄道・森林資料館、共通の駐車場です。
※駐車料金は、園内の整備清掃などに活用される利用者協力金を含みます。
自然の景観を楽しめる場所として、寝覚の床(ねざめのとこ)があります。ここは、旧中山道に沿って流れる木曽川のカーブする地点で、白くて大きな花崗岩が長い年月をかけて削られ、大岩や奇岩がならんでいます。その大迫力の絶景に息を飲むことでしょう。

この寝覚の床の近くには、臨川寺というお寺があります。臨川寺の宝物庫には、寝覚の床付近で晩年を過ごした伝説がある浦島太郎が使っていたとされる釣竿などの珍宝や、古い道具などが保管されています。

また、周辺にある「食事処寿伊舎」や「木曽人ねざめ亭」といった食事処では、中央本線と寝覚の床が一緒に見られる屋外席もあります。名物の美味しいお蕎麦など、ぜひランチとともに楽しんでみるのも良いでしょう。


【寝覚の床】
住所:長野県木曽郡上松町寝覚
交通案内:無料駐車場あり、中津川インターから60分、上松駅からバス5分
ホームページ:https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/nezamenotoko/
観覧料:無料、臨川寺(拝観料200円)
小野の滝は旧中山道の道沿いに、突如として姿を現す滝です。古くからここを通る多くの旅人の疲れを癒してきました。その雄大な姿は歌川広重や葛飾北斎が浮世絵に描き残しているほどです。
歌川広重作:「木曽海道六拾九次乃内」の「上ヶ松」
鉄道道路脇に車を停め、すぐにそこから見られる手軽さがあり、滝壺の近くまで歩み寄ることもできます。

【小野の滝】
住所:長野県木曽郡上松町小野
交通案内:無料駐車場あり、中津川インターから60分。
上松駅からバス10分
※寝覚の床から車で3分
観覧料:無料
上松駅周辺には旧中山道・上松宿に関連するスポットも盛りだくさんです。一里塚が置かれている場所もあり、一部古い町並みも残っています。今では車や電車、バスなど便利な移動手段がありますが、江戸時代の旅人は歩いて移動していました。当時に思いを馳せながら中山道の名所を巡ってみるのも楽しいでしょう。

上松のお土産・名物についても一部ご紹介しておきましょう。こちらは、木曽地域に伝わる伝統的な祝い餅「朴葉巻き」です。一見柏餅を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、香り豊かな朴の葉で小豆のあんが入った米粉の餅を包んで蒸した和菓子です。葉が柔らかい5月下旬〜7月中旬頃の新緑の季節しか出回らないため、もしこの時期に訪れることがあればぜひ、食してみるのも良いでしょう。

道の駅や和菓子店、スーパーで販売されているほか、「上松町特産品開発センター」(住所:長野県木曽郡上松町大字小川3428, 電話番号:0264-52-1505)に問い合わせると地方発送も可能です。
さて、旅の夜、空を眺めてみると、絶景の星空が広がります。上松町は町灯りが少ない分、美しい星空を眺めることができます。また、6月下旬〜7月にかけて、蛍が見られる場所もあります。きっと、旅の疲れを癒してくれることでしょう。

このように、上松町は森林をはじめとした自然資源に恵まれており、さまざまな体験を通して、それを味わうことができます。また、森とともに生きてきた里人の暮らしの歴史や背景までも知ることで、より深く楽しむことができるでしょう。
埼玉県の北西部、秩父地方に位置する横瀬町。西武鉄道池袋駅から80分程で来られる名峰武甲山の麓の街で、フルーツ狩りや温泉、秩父札所三十四ヶ所観音霊場巡りやハイキングなどが人気を集めています。この横瀬町の伝統芸能と冬の魅力を体感できるツアーが「伝統の獅子舞と氷の芸術あしがくぼの氷柱を楽しむツアー!」と題して、2023年2月11日に開催されました。その様子をこちらの記事でご紹介していきます!
今回のツアーの舞台は、横瀬町の中央部に位置する芦ヶ久保地区。隣市の秩父と飯能や東京方面を繋ぐ秩父街道が通り、地区南東部にはその難所として知られた正丸峠が存在する場所です。鉄道最寄駅は西武秩父線の芦ヶ久保駅ですが、その目の前にある「道の駅果樹公園あしがくぼ」がツアーの集合場所ということでやってきました!

集合場所の休憩所の中へ入ると、黄色のジャケットが目印の”氷柱お兄さん”がお出迎え。参加者が揃ったところで簡単な自己紹介が行われます。

埼玉県内はもちろんですが、都内や横浜からの参加されている方もいました。中には今回の見どころの一つでもある、獅子舞が大好きと言うお子さまの姿も!他には、「きれいな景色が楽しみで」、「氷柱を一度見てみたかった」と氷柱がお目当てという参加理由もありました。

ここで、ツアー行程をご紹介したいと思います。横瀬の芦ヶ久保地区の自然と伝統を満喫できる半日プランです!
■ツアー行程
14:00 道の駅果樹公園あしがくぼ集合
14:15 あしがくぼの氷柱見学
15:30 芦ヶ久保の獅子舞観覧、体験、演者との交流
17:10 プログラム終了
17:45 あしがくぼの氷柱ライトアップ観覧 ※自由参加
ツアーの流れも分かったところで、まず最初の目的地「あしがくぼの氷柱」を目指しましょう!

「道の駅果樹公園あしがくぼ」から、あしがくぼの氷柱の会場入口までは歩いてすぐ。氷柱お兄さんが先導し、続いて進めばすぐの到着です!

今回はツアーということで、入場チケットも込みの内容になっています。チケット売り場に並ぶことなく会場へスムーズに入れました。

さあ、あしがくぼの氷柱が目前に!あたり一面に氷柱の景色が広がります。しかもこの日は前夜に降った雪のおかげで、珍しい雪を被った氷柱の姿を見ることができました!

間近で見るとこんな感じ。地面からニョキっと氷の柱が育っています。

さらに奥へと進むと、氷柱の大パノラマがお出迎えしてくれますよ!

斜面に沿って広がる氷柱の世界。これは見応えがありますね。

参加者の皆様も、思い思いに写真を撮っていました。

ここで、荘厳な氷柱の姿を動画でもどうぞ!
今年も横瀬は“あしがくぼ”の氷柱へ。本日は昨日の雪を被り、普段とは違う氷柱の景色を楽しむことができます!#埼玉 #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/oVNKacnjna
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) February 11, 2023
西武秩父線沿いに会場があるため、特急ラビューと氷柱の共演を楽しめる瞬間も。一瞬ですが、ここでしか見られない光景は必見です。

会場の最後部まで進み切ると、そこでは甘酒と紅茶のお振舞いが。寒い環境でのこのサービスはありがたいですね!

そしていただいたのがこちら。横瀬産の茶葉を使用した紅茶と、清酒・秩父錦の酒粕を使用した甘酒です!

これは染み渡りますねえ。飲んだら思わず笑顔も出ちゃいそうなところ。

また甘酒に使用されている酒粕や横瀬町内で収穫された原木椎茸の販売も行われていました。こちらも要チェックですね。

さあここからはツアー参加者限定の一般非公開エリアへと潜入していきますよ。こちらからは普段よりも近くから氷柱を楽しむことができました!

ここで氷柱お兄さんが、あしがくぼの氷柱の成り立ちを説明してくれました。氷柱が育つ斜面は夏にはお兄さんが手に持つ画像のような緑が生い茂る場所で、冬に地域の方々がホースから散水して氷柱を作り上げています。この取り組みは、横瀬に冬の見どころをとの想いから2014年に始まったもので、今や「三十槌の氷柱」「尾ノ内百景氷柱」と共に秩父三大氷柱の一つにも数えられているんです。毎年自然を相手に氷柱を作っていくので、年によっては暖かくて苦戦したり、逆に寒波でホースが凍ってしまったりと苦労も多い様子。中には水にかかりながら作業を行うため、ダウンが凍ってしまったこともあるそうですよ。そんな努力の結晶として氷柱が楽しめるのは、ありがたいものですね!

「上の方にホースがあるんです」と説明してくれました。また氷柱の色は育つ過程で変化していくそうで、最初は透明ですが厚みが増していくと青白くなっていくんだとか。この変化を楽しむのも見どころですね。ちなみに高さは最大で30m程にも育つとのことです。

特別な場所からの光景ということで、皆様で写真撮影タイム。最後は全員で集合写真も撮りました!


あしがくぼの氷柱を見た後は、会場近くの横瀬町活性化センターへ移動。こちらでは伝統芸能の「芦ヶ久保の獅子舞」が披露されます!

建物の2階に目を移すと、何やら人影が。道化が手を振ってお出迎えしてくれていました!さあ、中へと入っていってみましょう。

獅子舞会場の部屋へと入ると、歓迎ボードがありました。このようなおもてなしがあると嬉しくなりますよね!

伝統の「芦ヶ久保の獅子舞」がスタートする前に、簡単にその説明が行われます。芦ヶ久保の獅子舞は、江戸時代の1752年(宝暦2年)に竜源寺の僧侶により始まったと伝わり、「ササラ」とも呼ばれます。疫病除けや雨乞いのために行われ、今では毎年8月16日に竜源寺と近くの白鬚神社で舞われる獅子舞です。1979年(昭和54年)には、埼玉県の無形民俗文化財にも指定されました。

3頭の獅子と4人の花笠、そして道化の姿をした猿田彦で構成される獅子舞。衣装がカラフルに彩られ綺麗ですね!

サラサラという音を花笠の皆様が鳴らし、獅子舞がスタートです!(”ササラ”という呼び名は、花笠の皆様が持つ竹製の楽器に由来します。)

またお囃子も生演奏で披露されますよ。お祭りの雰囲気が上がってきますね!

赤い顔の獅子舞は、唯一の雌。当時の女性には当たり前だった、お歯黒をしている点も特徴的です。

黒い顔の雄2頭も加わり、3頭揃い踏みで舞われていきます!


この近さで落ち着いて獅子舞を見られるのはツアーならでは。特等席から獅子舞を楽しめます!


猿田彦が観客席を盛り上げにやってきました!

子どもたちに次々にちょっかい(ファンサービス?)を行っていきます。


舞の間には、獅子も太鼓を叩いて魅せますよ!

勇壮に叩き合うシーンも。

またササラの手元はこんな感じ。ギザギザになっているところを擦ることで、サラサラという音が出るのですね!

さあ獅子舞もクライマックス。最後は一列に並んでフィナーレとなりました!


お囃子の音色、獅子舞の動きを感じたい方は、ぜひ動画でもご覧ください!
芦ヶ久保の獅子舞が披露されています!三匹の獅子に道化がアクロバティックに舞う。見応えがありますね!#埼玉 #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/u9mUWivNc8
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) February 11, 2023
獅子舞を観覧した後は、なんと自分も獅子舞になれる体験の時間が用意されていました。また獅子舞だけでなく、花笠や楽器にも触れられるということで、参加者の皆様一同興味津々です!
先ほどまで舞われていた3頭の獅子頭もこのように展示され、間近で見ることができます。

花笠もこちらの通り。近くで見ると、細かな装飾がされていることが分かりますね!

さあ獅子舞になってみましょう、ということでまずはお子様から挑戦!うまく被れるでしょうか?

見事、獅子舞の姿になりました!これは嬉しいですね。

女性が務めていた花笠も被れることに。男性もOKとのことで、これはレアな体験かも。


被りなよー、と言っていただき、筆者も獅子舞に挑戦!被ってみると、布に覆われ良く見えないのかと思いきや、案外視界良好で驚きました。とは言え重量のある獅子頭を被って長時間舞われているのは尊敬です。


ササラ鳴らしにも皆様でチャレンジ!サラサラと良い音が鳴らせると快感ですね。



花笠を被りながらササラを鳴らすお子様の姿も。将来は花笠の役を引き継げるかも?

太鼓鳴らし体験も果敢に行っていきます!

最後は全員で記念写真。横瀬の伝統に触れる貴重な体験ができました!

あしがくぼの氷柱、芦ヶ久保の獅子舞と2つの内容を堪能し終え、17時10分にツアー終了となりました。ツアー終了時には17時45分から始まる氷柱ライトアップ特別招待券が配られ、希望者は再びあしがくぼの氷柱を楽しめるという嬉しい特典も!日が暮れ夜になると昼間とはまた違った氷柱の姿も味わえますので、こちらもおすすめです。

また芦ヶ久保の獅子舞が毎年8月16日に舞われる白鬚神社が、芦ヶ久保駅から歩いて4分ほどの場所にありますので、こちらもよろしければお立ち寄りください。



■芦ヶ久保駅へのアクセス
・池袋駅より西武池袋・秩父線 特急ラビュー(あしがくぼの氷柱期間臨時列車)で約80分
・西武秩父駅より西武池袋・秩父線各停で約9分

横瀬町の伝統芸能と冬の魅力を体感できるツアー、普段は見ることのできない景色や体験が詰め込まれたツアーです。次に開催される際にはぜひ参加してみてください!
個性的な焼き物「笠間焼」の産地として知られる茨城県の笠間市で、2023年4月29日(土)〜5月5日(金)まで『笠間の陶炎祭(ひまつり)』が開催されます!やったー!!
陶炎祭は、毎年ゴールデンウィークに開催される大人気のイベントで、野外の公園に200を超えるブースが立ち並びたくさんの人々と作品が集う、とても大きいスケールの陶器の祭典となります。
この記事では、今年42回目(!!)を迎える笠間の陶炎祭について詳しくご紹介します。
【笠間の陶炎祭(ひまつり)】
開催日:2023.4.29(土)〜5.5(金)9:00〜17:00
場所:笠間芸術の森公園イベント広場

笠間の陶炎祭には200の窯元・陶芸家が出店します。カップやお皿などの食器類はもちろん、花器やオブジェ、アクセサリーなど、それぞれ個性豊かで色とりどりの作品と出会えます。眺めているだけでも飽きないバラエティの豊かさです!
また、気に入った作品、気になった作品を見つけたら陶芸家さんと直接お話をしながら購入できるのも陶炎祭の特徴です。作品が生まれた経緯や陶芸家さんの想いを聞かせてもらうなど、直接購入だからこその貴重な購入体験ができますよ。
200もの陶芸家さんが出店していて、所狭しと陶器が並んでいるので眺めるだけでも楽しいのは間違いないのですが、陶炎祭に参加し慣れている方からのアドバイスとして「気に入ったものはすぐに買う!」ことが鉄則です。

「一通り見てからあとで買いに来よう…」と思っても、ブース番号も作家さんの名前も忘れてしまい、お店に戻れない。との声が多いそうです。また運良く戻れても買われてしまっていることもあるので、お気に入りを見つけたらその場で購入することを心がけましょう。
新人の陶芸家さんたちが集まる「笠間のたまご 新人エリア」も設けられているのもユニークな点です。未来の著名陶芸家をいち早く見つける楽しみもありますね。

また、会場の笠間芸術の森公園イベント広場では、会場中央にフードコートが用意され窯元が提供する様々なオリジナルグルメを楽しめます。
2022年の出店の例では、そば粉のガレット、麻婆ごはん、豚焼肉丼、ラムチョップステーキ&生ビール、ねぎちぢみ、コロッケバーガーなどなど。軽食やスイーツだけではなくしっかりめのご飯物まで楽しめるのがとてもおもしろいですね。
↑こちらは小学生が作った作品の展示
陶炎祭では、とても広い会場を活かし陶芸に関わる多くの企画が開催されています。
去年は、東京駅の石畳や最高裁判所の建物などに使われる「稲田御影石」をもとに開発した新しい笠間焼「笠間長石シリーズ」をお披露目したり、作家さんのそれぞれ個性的なぐい呑み、徳利、片口などお酒に寄り添った力作が並ぶ圧巻の「ぐい呑み1,000個展」などを楽しめました。
また、キッズランド、夜祭&ライブなど期間中は楽しみが盛りだくさんです。今年も陶器市をより盛り上げる様々な企画が用意されているとのことなので、詳細発表が楽しみです。
↑2022年の陶炎祭体験MAP。出店者がとても多い!
今回の陶炎祭をきっかけに笠間に遊びに行かれる方々に、ぜひ合わせて回ってほしい名所を紹介します。
陶炎祭の会場である笠間芸術の森公園には、陶芸を専門に扱う美術館「茨城県陶芸美術館」、ロクロや手ひねりなどの陶芸体験ができる「クラフトヒルズ・笠間工芸の丘」などが併設されています。ほかにも園内には陶製のオブジェが設置されている「陶の杜」などがあり、さまざまな形で笠間焼を楽しめる公園です。。暖かくなってくる時期なのでお散歩がてら園内を散策してはいかがでしょうか。

1350余年の歴史を誇る、日本三大稲荷のひとつとされている神社です。農業、工業、商業、水産業などのあらゆる殖産興業の守護神として人々の生活すべてを見守ってくれています。例年4月中旬から5月下旬には境内の「藤」が見頃を迎え、期間限定の御朱印も頒布されます。
↑藤の季節限定で頒布される笠間稲荷神社の御朱印
標高143m、約7haの笠間つつじ公園に、霧島・久留米・やまつつじ・大柴などの様々な品種約8,500株が山一面に植えられています。4月中旬〜5月上旬に開催されるので会期中にぜひ。

笠間芸術の森公園から車で3分ほどで行ける道の駅かさまの、笠間の栗専門店「楽栗 La Kuri」では名物モンブランがいただけます。ちょっと寄ってみようかな。
↑楽栗filo(フィーロ)
入場料金:500円
18才以下無料(高校生まで)
障がい者無料(付添の方1名含む)
【電車・バスで】
JR常磐線友部駅、JR水戸線笠間駅より路線バス、観光周遊バス、臨時バス運行
【車でのアクセス】
−東京方面から
常磐自動車道・岩間IC~国道355号線、水戸IC~国道50号線、北関東自動車道・友部IC~国道355号線
−栃木・群馬方面から
北関東自動車道・笠間西IC
【駐車場】
笠間市内各地に臨時駐車場が開設されます。
会場から少し離れた臨時駐車場がオススメで、北山公園近くの大規模臨時駐車場は無料で利用でき、かつ会場直行のシャトルバスも運行されるので便利です。(周回バス・シャトルバスの運賃は大人100円、子供50円)
詳しいイベント情報は陶炎祭公式HPをチェックしてください。

笠間の陶炎祭(ひまつり)は42回を迎える大規模な陶器のお祭りです。陶器好きな方はもちろん、様々な企画とフードで楽しめるイベントとなっています。ゴールデンウィークはぜひ「笠間の陶炎祭」にでかけてみてはいかがでしょうか。
筆者の橋本の家(埼玉県鴻巣市)から笠間まではちょうどよいドライブの距離なので、カミさんを連れてぜひ遊びにいきたいです。
「祭りで日本を盛り上げる」をミッションに掲げ、地域の社会課題解決を目指して活動するオマツリジャパンは、これまで培ったノウハウを活用して地域文化を持続的に推進する新サービス、「ブンカジャパン」を立ち上げました。
ブンカジャパンは地域文化のファンづくりと文化の観光資源化を目指します。今回はその取り組みの一環として「魅力発信感謝祭」を開催。ブンカジャパン利用地域の中から、地域文化をSNSで魅力的に発信してくれている3アカウントを“勝手に”表彰し、地域の魅力や発信で心がけていることなどを伺ってみました。
・埼玉県秩父地域 小鹿野町地域おこし協力隊 りほ@おがの移住女子 さん
・群馬県富岡市 Gmoto Projectメンバー/yudaiさん
・縁|安芸高田の神楽 さん
この記事では、埼玉県小鹿野町の魅力を発信している「りほ」さんと、オマツリジャパン代表「加藤優子」による対談の様子をお届けします。富岡市のyudaiさん、縁|安芸高田の神楽さんにはアンケートやコメントにて魅力を語っていただきました。
りほさん
小鹿野町地域おこし協力隊。2019年の5月に横浜から単身小鹿野町に移住してきた。
ゆうこ
オマツリジャパンの社長。東京在住だが、現職も前職も秩父には縁があるらしい。2児の母。
ゆうこ:本日は「ブンカジャパンキャンペーン 魅力発信感謝祭 記念対談」にご登場いただき誠にありがとうございます。オマツリジャパン代表の加藤優子と申します。本日は、りほさんと直接お話しできることを嬉しく思います。
りほさん:よろしくお願いします。
ゆうこ:今回は、りほさんが大好きな秩父地域の魅力を沢山語っていただければと思います。
実は私、前職の漬け物屋さんの商品開発部にいたころに秩父の会社さんに商品を作っていただいたことがあるんです。なので、秩父はずっと思い入れのある地域のひとつで、オマツリジャパンのお仕事ですと、秩父夜祭はもちろんですが、大人気のウイスキー祭りにもご招待頂いたことがあります。あとは「じゃらんぽん」ってお祭りがあるんですが……(しばらく、ゆうこによる秩父愛が炸裂する)……と秩父は語り尽くせないですね。
りほさん:秩父への熱いエピソード、ありがとうございます!私は小鹿野町地域おこし協力隊の「りほ」と申します。
移住のきっかけの経緯を話させてもらうと、将来的には自然の豊かな場所に移住したいと願望はあったのですが、結婚するまでは実家から通える場所で仕事をしようと、渋谷でOLをしていました。ですが、満員電車に揺られたり、顔の見えない相手との調整など、人との関わりが薄くロボットみたいな働き方をしているなと思ってしまったんです。
そこで、人と密に関わったり、自然に触れられるような働き方がしたいと深く考えまして、それから約1年もしないうちの2019年、全国規模の移住促進イベントが開催されることを知って参加したのが今日の第一歩だったのかなと思います。
ゆうこ:ふむふむ。そうだったんですね。秩父のほかに、移住場所の候補はあったのですか?
りほさん:はい、ありました。初めて親元を離れる移住を考えていたので、近場の関東圏内で探していたんです。ですが、その移住促進イベントでいろいろお話を聞くと、募集している地域おこし協力隊のお仕事は害獣を撃つ仕事や力仕事などが多かったんです。
その時はまだどんな理想があるのか、自分が移住でなにをしたいのかがまだハッキリしていなくて、どんな答えがあるかもわからない状態だったんです。モヤモヤしたまま会場をあとにしようとしたのですが「そういえば埼玉県さんとお話してないな」とふと気が付き、会場に戻ったんです。
そうしたら、小鹿野町の担当の方が声をかけてくれて、いろいろ話すうちに希望や理想の形が次々と言語化され、私にとっての移住のイメージが明確になりました。ほかの地域ではこのようなことが起こらなかったので、小鹿野町の担当者の方とフィーリングが合ったんだと思います。
ゆうこ:そこで、ご縁が繋がったんですね。
りほさん:通常はいくつか移住候補を出し体験後に移住をするのが一般的だと思うのですが、ほかの地域は試さずに小鹿野町に何度か通って関わりを持ちつつ、地域おこし協力隊の募集が始まったらすぐに応募し、無事に採用となりました。
ゆうこ:先程「近場の関東」、との話がでましたが、改めてご出身はどちらですか?
りほさん:横浜です。秩父に行くことを周りの人に伝えると、海から山奥への移住だからか「大丈夫?」「本当に?」と、すごくびっくりされたのですが、実は小鹿野町はイメージほど田舎ではなくコンパクトシティで、生活での不便はまったくないんです。
車で5分の場所にコンビニがありますし、スーパーやホームセンターなどの生活に必要な施設は揃っています。ですが、車で15分も走れば大自然でリフレッシュができる。すごく便利だと思います。田舎すぎず、都会すぎずというところがとても心地良く感じています。
小鹿野の市街地から10分程度車を走らせればこの自然たち🌿
本当に心が洗われる✨
移住してきてよかった。#おがの #秩父 #埼玉 #空 #花 #山 #sky #flower #mountains #お散歩 #ドライブ #癒し #最高の休日 #夏 #relax #refresh #summer pic.twitter.com/e0wUoVjMoS— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) July 26, 2019
ゆうこ:たしかに、そうですね。東京からのアクセスも悪くはないですもんね。ところで、小鹿野町地域おこし協力隊ではどのようなお仕事をされているのですか?
りほさん:コロナ禍前は移住促進担当として東京のイベントに参加したり、観光交流館の利活用もミッションにあったので、建物を使って移住者と地元の方の交流会を月1で実施していました。
現在はSNSを使った発信をメインの活動としつつ、小鹿野町はバイクで町おこしをしていることもあり、女性3人で公式アンバサダーとしてバイクのイベントや取材などしています。
また、小さいころからクラシックバレエをしていたことから、オープンヨガをやったり、地元高校出身のパフォーマーである村岡友憲さんにSNSで見つけて頂き、「尾ノ内氷柱での屋外パフォーマンス “尾ノ内沢の龍”」に参加させてもらえることになりました。
先日、尾ノ内氷柱での屋外パフォーマンス “尾ノ内沢の龍” が無事終了いたしました🐉❄️
(毎日新聞にも掲載いただきました🗞 https://t.co/4JU9Okahuk)
見にきてくださった方々、応援してくださった方々、素敵なお言葉をかけてくださった方々、本当にありがとうございました!
(↓) pic.twitter.com/ykhiqND9Eb
— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) February 20, 2023
ゆうこ:本当にりほさんが生き生きされている様子がすごく伝わってきます。ありがとうございます!
ゆうこ:キャンペーンの感謝の品物「斎藤染物店の刺し子巾着」が届いているはずなのですが、見せていただくことは可能ですか?
りほさん:はい、こちらになります!


一同:おお〜〜!結構しっかりした厚手の生地で丈夫そう、素敵ですね。大きさもちょうどよくて普段使い出来そうです。
ゆうこ:夏のお祭りでも持っていけそうですね?もうなにかに使われていますか?
りほさん:いえ、こちらでご紹介すると聞いていたので、汚さないようにしていました。帰省時にも使わせていただきます。改めて、ありがとうございます!
ゆうこ:SNSへの投稿を拝見させていただいても、ものすごく地域愛に溢れているなと感じているのですが、ここまで熱を入れて活動されている理由や地域への想いを教えてください。
りほさん:一番感じるのは「人のあたたかさ」ですね。地域おこし協力隊は個人事業主のような感じで、なにかスキルを持って移住してくる方を望んでいると思います。ですが、私はなんのスキルも無いのに受け入れてくれて、家族、娘、孫のように接してくれるんですね。背中を押してくれたり、相談に乗って頂いたりご指導を頂いたり……。本当に親戚が増えたような感じなんです。こう話をしていても感極まりそうになるのですが……。
なので、小鹿野町の人はおもてなしの心や受け入れるあたたかい気持ちを持って、イベントや観光に訪れている方々を迎え入れているんだよ。と、一人でも多くの人にSNSを始めとして伝えていきたい。と思っています。そこが私の一番大きな気持ちであり、想いです。
お世話になっている町の方から”栗が採れすぎて困ってる!”とご連絡😳急遽栗拾いに✨
楽しくて夢中になってあっという間に1人で6キロ採った🤣
大きくてつやつやで中身ぎっしりの立派な栗たち🌰♡
私が採った分+おまけの4キロをいただき計10キロ🥰みんなに分けて回ってる🤣
今年初栗、楽しみ♡感謝です🙏🏻 pic.twitter.com/v7W101cJj9— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) September 21, 2022
3/4、町内イベント”薬師堂マーケット”にお手伝いへ🌸
両神小学校生の発案に多くの人たちが共感し協働して作り上げた、みんなが笑顔で繋がる楽しい空間でした🎀
地域を大切にする取組を、年齢や立場関係なく想いで繋がった人たちで楽しく作る…とても素敵で感動でした💗
photo by▶︎@naochi_tter 📸 pic.twitter.com/oxdhIoWeA6— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) March 29, 2022
小鹿野で出会った仲良し4人組で女子会💐
秩父の山道を少し行ったところ、定峰峠の麓にあるおしゃれで可愛いGelateria HANA(ジェラテリア ハナ)さんにて🍨💕
秩父地域の食材を使い、こだわりと真心込めて手作りしたジェラートもありました🤲🏻💜
(時期により、メニューや営業時間に変動あり) pic.twitter.com/UmKQ0kJq3y— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) July 10, 2022
SNSをやっていると、地域の方々も見てくださっていて、「ありがとう」と声をかけていただいたり、感謝していただけるんですね。私が出来ることで、町の人に少しでもありがとう、良かったと思ってもらえると嬉しいですね。小鹿野町は第二の故郷だと思っています。
ゆうこ:感動的なお話をありがとうございます……!人々のあたたかさに触れて、そこに感銘を受けたことが今のSNSの発信に繋がっていることがよくわかりました。
私も何度も秩父には足を運んでいますし、前職で小鹿野町の方々によくしてもらいましたが、深い付き合いができていたわけではなかったので、りほさんのお話を聞いてより秩父地域の方々への理解が深まりました。改めてありがとうございます。
ゆうこ:想いに溢れたお話をいただきましたが、続いて特におすすめしたい小鹿野町の自慢のスポットや食べ物など教えてください。
りほさん:沢山ありすぎて大変なのですが、代表的なところですと、まずは食べ物でいうと「わらじカツ丼」こちらはぜひ食べていただきたいです。
器からカツがはみ出ちゃう⁉️
可愛い鼻緒で写真映え間違いなし❤️
秩父名物わらじカツ丼が食べられる小鹿野町のお店 “昭和ジュニア” さん甘いタレがたっぷり染み込んだ大きなわらじカツ。
自家製のお漬物とお味噌汁もついてボリューム満点✨
味よし見た目よし!
懐かしい雰囲気で私の大好きなお店 pic.twitter.com/31Vtv5nwBd— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) January 19, 2023
季節的なところだと、冬は「氷柱」ですね。住んでいると厳しい寒さですし、台所のオリーブオイルが凍ることもあるのですが、そんな環境の中美しい氷柱ができることもあり、ぜひ観ていただきたいです。
春ですと、珍しい福寿草が咲いていたり、山の中にいきなり関東地方最大級の面積お花畑が現れる小鹿野町の「ダリア園」もオススメですし、個人的には皆野町の「天空のポピー」もすごく感動して、見どころがたくさんあるので、ぜひ訪れていただきたいです。
両神山麓花の郷ダリア園、見頃継続中
関東最大級の約10,000㎡の敷地に350種・5,000株のダリアが咲く、山の中のお花畑
今季の営業終了まで残り1週間ですが(11/3まで)、よほど冷え込んだりお天気が崩れない限りは閉園日までたくさんのダリアを楽しむことができるそう!
ぜひお立ち寄りください pic.twitter.com/Z3bs9DpiKY— りほ@おがの移住女子 (@riho_ogano) October 27, 2022
また住んでいる方々が「お祭り好き」で地元愛に溢れていることも知っていただきたいですね。秩父夜祭の際は平日でも学校や会社がお休みになるところもあるんです。地域まるごとお祭りを盛り上げる文化にもとても感動しました。
ゆうこ:一貫して人の良さを魅力的に聞かせていただいたのですが、自然の素晴らしさや「花」も魅力なんですね。東京に住んでいると、おすすめスポットとして「花」が話題になることはあまりないと感じています。東京からもアクセスしやすいので、ぜひ皆さん癒やされにお出かけしてほしいなぁ。と思いました。
りほさん:ぜひ自然に癒やされに来てください!頑張れば日帰りも十分可能なので、来やすいと思います。
ゆうこ:りほさんのSNSを拝見しても、とても魅力的に発信されていると感じているのですが、発信にあたってなにか気をつけていること、こだわっていることがあれば教えてください。
りほさん:そうですね。いくつかあるのですが、一番気をつけていることは「公平さ」です。中立の立場でフェアに発信することをいつも心がけています。
半分公務員のような立場でもあるので、どこか一つの発信が増えてしまったり、肩入れをしたり、誰かが気分を悪くするような発信はしないように気をつけたりですね。
投稿の内容では、イベントなどの表向きの投稿はもちろんですが、小鹿野の魅力の部分で関わる方の裏側の様子を発信することも意識しています。氷柱を作っている方々の苦労であったり、甘酒を配っている方など、一見スポットが当たらないところでの地域の方々の努力や尽力してくださっている様子もしっかり伝えていきたいといつも考えています。
テクニックのところですと、ひとつのイベントを何日も連続で発信しないようにしています。食べ物のあとはイベント、私の活動について、など、見てくださる方に「毎日同じ投稿が続いているな」と思われないように気をつけています。
また記事の正確性のために、関係者の方に話を聞きに行ったり、ネットで調べる際も少なくとも4つか5つは確認して情報の漏れがないように心がけています。
また、気付く範囲でできるだけ皆さんにコメントを返すように気をつけています。
ゆうこ:小鹿野の魅力をいろんな角度から感じてらっしゃるからこその、表面的なところだけではなく裏側の努力の部分を伝える意識や、同じような投稿が被らないように工夫して投稿されているのはとても勉強になります。
これらのSNS発信のコツはほかの地域の方々もとても参考になると思いますね!素晴らしい。
ゆうこ:あっという間に最後の質問になってしまいました…!これからの活動でやりたいことを教えていただけますか?
りほさん:はい。なんの経験もない中、協力隊としてとても貴重な経験をさせていただいて、地域の方々のあたたかさに触れてすごく幸せな日々を送らさせていただいている。という実感があります。ですが実は今年度末の3月いっぱいで任期の4年間が終わってしまい、地域おこし協力隊は卒業なんです。
ゆうこ:なんと、そうなんですね。寂しくなりますね。
りほさん:そうなんです。ですが、地域の方々や団体さんがなんとか私のいまの居場所を残せないか?と考えてくださっているようで、本当にまた泣きそうになってしまうんですが…。
私にとっては秩父地域、小鹿野は第2の故郷だと思っているので、これからも関係人口としてでも末永く関係を続けて関わり続けたいと思いますし、仕事の様子を見ながらいつか子供が生まれたら戻って来たいともおもっています。イベントに参加してSNSで発信したり、バレエもやっているのでなにか地域と絡めてコラボできないかなとか考えています。
ゆうこ:4月以降はどんな活動を予定されているんですか?
りほさん:私がこの4年間で協力隊として地域で経験させて頂いたこと自体が、夢だったんです。なので、この経験の延長として、形を変えてもこれからも続けていくことが私の望む活動、夢です。
ゆうこ:小鹿野で夢を叶えていて、今後もりほさんの夢はこの地で叶えられていくということですね。いやぁ、素晴らしいですね。
りほさん:具体的な動きとしては、秩父地域に関わりながらボランティア団体も抜けることはなく、関われるところを無理なくスポットでお仕事させていただいたりを考えています。
ゆうこ:ありがとうございます。最後に、今日の感想をお願いします!
りほさん:最初は緊張していたのですが、とても皆さん暖かく迎えていただき、楽しい時間でした。ありがとうございます!

– まずは自己紹介をお願いします
梅田裕大と申します。
宮城県出身、大学への入学を機に群馬県に。卒業後、群馬のことが好きだと改めて痛感し、2023年4月より群馬に移ることになりました!(現在は埼玉に住んでおります)
群馬の好きなところは数え切れない程ありますが、中でも一度見ていただきたいのは裾野まで雄大に見える赤城山です。赤城山以外にも山・川など自然が豊かです!
-キャンペーン感謝の品はいかがでしたか?
富岡市のおっきりこみを頂きました。
おっ切り込みは幅広の麺が一般的にはイメージされると思いますが、富岡市のおっ切り込みはそこまで幅広ではなく、 ただ、うどんなどよりは幅広な今までの常識を覆されたおっ切り込みでした。野菜もたくさん入っており、スープもとても美味しく、味・ボリューム大満足でした!
-梅田さんとは地域でどのような活動をされているんでしょうか?
私の富岡市とのつながりは農業です。
群馬県の20~30代を中心としたコミュニティの「Gmoto Project」という団体に所属しており、 その中の活動の1つ「Furatto」で富岡市にて農場を経営されながら民宿を営んでいる方にお力添えを頂き、農業活動をしております。その農場は見渡す限り山ばかりで、都会の喧騒を離れ、自然豊かな土地で農作物を作るという贅沢な経験ができる場所です。
ちなみに、昨年はキャベツ、トマト、大根、ニンジン、唐辛子、レタス、麦(ビール用)、下仁田ネギなどさまざまな種類の作物を作り、今年も3月より活動を始めていく予定です。
-SNS投稿で気を付けていることはありますか?
群馬の良さを伝えるために行っております。また、発信することだけを意識するのではなく、まずは群馬出身ではない自分自身が群馬の良いところをさらに知っていこうと楽しむ気持ちを常に心掛けております。
-これからの活動でやりたいことを教えてください
群馬の魅力をさらに発信していきたいと思います。今までは週末に群馬に行って、撮り溜めをすることが多かったのですが、今後は群馬に拠点を移すことになりますので、さらに頻度、内容の質等にもこだわっていきたいと思います。
その中で、日常生活の発信などもしていけたらと考えております。
群馬のセレクトショップである「ぐんまちゃん家」が昨年12月に閉店致しました。東京における群馬の発信拠点が無くなってしまった今、群馬の魅力を伝えるために取り組んで参りたいと思います。
-記事を読んでくれた方々にメッセージをお願いします
本日は非常に貴重な機会を頂きまして、誠にありがとうございました。
また、当日急遽予定が入ってしまい、文章での回答となってしまったこと、誠に申し訳ございません。何気ない投稿がこのように目に留めて頂けて、嬉しい限りです。
最近群馬はメディアでも取り上げられることが増えてきており、注目されてきております。しかし、ある不動産大手が行った都道府県別調査によると群馬県外の方による「群馬に対する魅力度」は36位、一方で群馬県居住者による「群馬に対する魅力度」は15位と、群馬に一度関わりを持っていただければその魅力は伝わるのだと感じております。
今後環境等も変わって参りますが、SNSが発達した今だからこそ、モラルはしっかりと持ち続けながら群馬の魅力発信の活動は続けていきたいと思います。
ぜひ今後ともよろしくお願いいたします!
ありがとうございました!
縁|安芸高田の神楽さんからは、とても愛のあふれるコメントを頂戴いたしました!
私が何故ここまで安芸高田神楽を愛しているか・・。
私は安芸高田神楽のことが病的に好きです。小さい頃から、神楽(地元は島根県西部)とは縁が切れない地域で育ちました。
小学生の頃、地元の神楽共演大会で安芸高田神楽を観た時は衝撃的でした。化粧をして女性のように舞う姿、口上の抑揚、面の早替わり等々。神楽の概念を変えた出来事でした。
それからずっと安芸高田神楽の虜になり、数年前には安芸高田神楽の地域で住みたいという思いで移住を決断しました。私の夢は2つあります。
1つ目は安芸高田市の神楽団体が一同に集まる神楽大会を継続的に毎年開催することです。安芸高田市の神楽団体は22あります。(人口は約 28,000人) 神楽の町、安芸高田市をさらに神楽の町にしていきたいと思います。
2つ目は1人でも多く安芸高田神楽のファンになってもらえるような取組をしていきたいと思います。一昨年から神楽門前湯治村の神楽資料館で、お試しガイドや神楽団の稽古見学お試しツアー
を実施したところ参加者の方から嬉しい反応がたくさんありました。近いうち、本格的に行いたいと思います。私の神楽熱を皆さんに、お伝えできたらと思います。安芸高田神楽に触れてみたい方、全く知らない方も、まずは生で観に来てください。お待ちしております。
今回直接お話を聴けた秩父地域のりほさん、文章で魅力を伝えて頂いたyudaiさん・縁|安芸高田の神楽さん、お三方共、地元出身ではないですが、第三者視点からの地域への愛が溢れていたと思います。
これからもブンカジャパンでは、地域文化のファン創出の一環として、魅力的な発信をされている方々にフォーカスして地域魅力の深堀をしていくのでご期待ください!
文化庁が認定している日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて文化・伝統を語るストーリー。尾道市も「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」が日本遺産として認定されています。
そんな町を構成する要素として見逃せないのが、尾道を形作る石たち。燈篭や手水鉢、鳥居、狛犬など、美しい石造物を作ったのは、尾道石工という存在です。知ればもっと町歩きが楽しくなる!尾道の石の世界をご紹介します。
写真提供:栗山主税
尾道水道と花崗岩が露出する尾道三山(大宝山・摩尼山・瑠璃山)に囲まれた尾道市。実は多くの良質な石材に恵まれてきました。
「箱庭的」と言われるこの町の風景は、町が発展するにつれて建てられた社寺の周辺に、家々が密集して建ち並んだことで、水道の間際まで家々がせまる状態に。細く入り組んだ路地や坂道は、人々にとっての生活基盤。そんな路地や坂道を作る石段、石畳、石垣などは、尾道三山から切り出された石でできているのです。
そう考えると、尾道は狭小な空間に展開する巨大な石造物!
路地や坂道を歩くだけで、こうした石垣や石段、井戸。神社やお寺に行けば、石塔や狛犬、燈籠などの美しい石造物や巨岩に出会うことができるのです。

尾道石工とは、旧市街地である江戸時代の「尾道町」や明治から昭和初期の「尾道市」エリアで暮らし、石造物を作っていた石工です。石工とは今で言う、石材店や彫刻家といったところでしょうか。
石造物には時折、作った人の名前(銘)が彫られています。この銘部分も、石造物の見どころ!「尾道石工」「尾道住石工」「石工尾道住」「尾道」という文字が、名前の前に入っていたら、それが尾道石工の作品の証しです。
古い石工としては、享禄4年(1531)の芥河某という銘が残っていることがわかっています。また、16~17世紀の石工銘を見てみると「大工」「石大工」や「小工」と当時の呼び名で彫られているものを見ることができます。棟梁的な立場の石工を大工、その下につく石工を小工と呼んでいたのではないか、と考えられているそうです。このように石に彫られた銘から、昔の制度を感じることができるんですよ。
燈篭や鳥居、石畳など石造物が数多くある尾道ですが、尾道石工の銘が一番多く彫られているのは、なんと獅子・狛犬(略して、狛犬)! これらは、まさに尾道石工の代名詞ともいえる作品たち。石工たちも、狛犬作りに自信を持っていたのですね。
数ある尾道石工の作品群のなかでも、観光を楽しみながら、チェックしたい名作をピックアップしてみました。

ただの石の階段と侮ることなかれ! 御袖天満宮の 55 段の石段は、長さ5.2mの一本石が、55本積まれているというアーティスティックな作品なんです。最上段をみてみると、わざと接ぎ目がつくられているのもポイント。今も少しの崩れもない、美しい造形を目にすることができます。映画「転校生」の階段オチのシーンでも有名な場所なんですよ。

千光寺へ向かう千光寺新道。こちらの美しい石段の横にある石垣は、大正時代に作られたもの。お城の石垣のような大きな花崗岩が多く使われた石垣「天春の石垣」と呼ばれ、美しいそりも見られます。こちらは、明治~大正時代の実業家である天野春吉氏が石段とともに整備したものなのだそう。

この立派な竜宮造りの石門も尾道石工の作品。ひとつの岩から作られたのではなく、いくつもの石を組み合わせて作っています。尾道石工の技巧が光る作品なのです。

きれいな球の形をつくるというのは、簡単ではありません。でも、尾道石工は、硬い石から球の形を作ることが得意でした!
八坂神社にはそんな大きい球にのった狛犬さんがいます。写真でみたものと実物とではサイズ感が異なるので、意外と大きい!と感じるかも!?

知らなければ通り過ぎる階段や石造物。ちょっと立ち止まって注目してみると、人の手が作ったとは思えない美しさに気づくことができます。表の尾道も良いけど、ちょっと裏の知られざる尾道の姿にもぜひ注目してみてください!
町の雰囲気や歴史を楽しむだけでも楽しい尾道。でも、せっかくなら尾道の非日常=お祭りを楽しみに訪れてみませんか。
尾道のおすすめお祭りをご紹介します。

尾道市民俗文化財に指定されている奇祭「尾道ベッチャー祭」は、毎年11月1日・2日・3日に行われています。別名一宮神社とも呼ばれる吉備津彦神社の大祭にあたるお祭りです。
事の起こりは1807年(文化4年)。尾道で疫病が流行した際、奉行だった南部藤左衛門(なんぶとうざえもん)が、各寺社に病魔退散のお祓いを命じます。吉備津彦神社でも祭事を行い、獅子頭とベタ(武悪)・ソバ(大蛇)・ショーキー(天狗)が、御神輿の先導を行ったことが始まりと言われています。
ハイライトとなるのは三日目。三鬼神と呼ばれる「ベタ」、「ショーキ」、「ソバ」と「シシ」が登場。手にした「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。その恐ろしい面に、子どもたちは阿鼻叫喚! しかし、叩いたりつつかれたりすることで、疫病退散をはじめとする様々な御利益があると言われており、親はどんどん子どもを差し出すのです。この三鬼神の後ろには威勢の良い御神輿が続き、祭りを活気づけます。

南北朝時代から室町・戦国時代にかけて瀬戸内海のほぼ中央に位置する因島を拠点に活躍した村上水軍。その勇ましい姿を再現する「因島水軍まつり」は、三部構成で成り立っています。
毎年6月末頃に行われるのは、オープニングに位置づけられている「島まつり」。「いざ出陣」と勝鬨をあげ、祭りの成功を祈ります。
毎年8月末頃には「火まつり」と「海まつり」が行われます。「火まつり」は夜に行われ、火に照らされた海辺に集まるのは、水軍跳楽舞(ちょうらくまい)や鎧武者。大松明の練りまわしのほか、花火も上がり、夏らしい一夜となります。
一方、昼に行われる「海まつり」の見どころは、村上水軍が伝令船として使用したという木造船「小早(こはや)」の競争レース。1つの船に16人が乗り込み、1キロの距離で速さを競います。
2022年は中止となりましたが、新しい小早が作られるなど、来年への仕込みは行われている様子。村上水軍というキーワードに胸が熱くなる歴史好きは、ぜひチェックを。

聖徳太子創建と伝えられ、足利尊氏が戦勝祈願を行ったことでも有名な浄土寺。こちらで、西暦偶数年の8月18日に奉納される「吉和太鼓おどり」は、広島県無形民俗文化財にも指定されているお祭りです。
その始まりは諸説ありますが、足利尊氏が尾道から九州に向かうときに水先案内をつとめた吉和の漁師たちが、尊氏の戦勝を祝って踊った踊りが始まりとも言われています。
中世寺院建築が各所に残る尾道市内を練り歩いた後、浄土寺へ。石段をあがる時には、敵の襲来に備えて後ろ向きで上るという、ちょっと変わった姿も。その後、本堂前で勇壮な船歌の奉納や吉和太鼓おどりが披露されます。

広島県内でも最大級の規模を誇る花火大会で、住吉神社の神事のひとつ。毎年7月末〜8月上旬に開催されています。前回開催された際は1万3000発もの花火が尾道の夜空を飾りました。
また「夜空も足下もきれいな祭」を掲げ、ゴミ分別にも力を入れていたり、4年に1度、フォトコンテストが行われたりと、見に来た人もお祭りに参加できるのも魅力。コロナ禍以降中止が続いていますが、来年こそはと多くの人が待ちわびている、夏の夜を飾る風物詩です。

普段の尾道とは違う表情を見せてくれるお祭りたち。訪れる際は、ぜひ泊まりがけで、日常の尾道と非日常の尾道、どちらの顔もじっくり味わってみてくださいね。
尾道市は、文化庁が選定する日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」に選ばれています。この町並みを構成する要素として見逃せないのが、石! 燈篭や手水鉢、鳥居、狛犬など、町を構成する美しい石造物を、尾道石工と呼ばれる人たちが作り上げてきました。
彼らが特に得意とするのは狛犬だったと言われています。そこで今回は、尾道石工が残した狛犬さんをピックアップします。きっと寺社巡りが楽しくなりますよ。
写真提供:栗山主税
尾道水道と花崗岩が露出する尾道三山(大宝山・摩尼山・瑠璃山)に囲まれた尾道市。実は多くの良質な石材に恵まれてきました。
「箱庭的」と言われるこの町の風景は、町が発展するにつれて建てられた社寺の周辺に、家々が密集して建ち並んだことで、水道の間際まで家々がせまる状態に。細く入り組んだ路地や坂道は、人々にとっての生活基盤。そんな路地や坂道を作る石段、石畳、石垣などは、尾道三山から切り出された石でできているのです。
そう考えると、尾道は狭小な空間に展開する巨大な石造物!
路地や坂道を歩くだけで、こうした石垣や石段、井戸。神社やお寺に行けば、石塔や狛犬、燈籠などの美しい石造物や巨岩に出会うことができます。
これらを作った尾道石工は、旧市街地である江戸時代の「尾道町」や明治から昭和初期の「尾道市」エリアで暮らし、石造物を作っていた石工です。石造物に「尾道石工」「尾道住石工」「石工尾道住」「尾道」という文字が、名前の前に入っていたら、それが尾道石工の作品の証し。そして、これらの銘が一番多く彫られているのは、獅子・狛犬(略して、狛犬)なんです! まさに尾道石工の代名詞ともいえる作品たちなんですね。

石碑の脇から2匹がひょっこり! その愛嬌あふれる姿にもトキメクが、1つの石からこんな複雑な彫刻を作り上げた石工の技にも惚れ惚れします。
文政8年(1825)に作られたもので、石碑の中央には「柔能制剛弱能制強」と彫られています。銘はないものの、尾道石工のものと考えられている作品です。

きれいな球の形をつくるというのは、簡単ではありません。でも、尾道石工は、硬い石から球の形を作ることが得意でした!
八坂神社にはそんな大きい球にのった狛犬さんがいるんです。特に広島エリアには多く分布するスタイルで、全国でもみることはできますが、一番古いと言われているのが八坂神社吽像とのこと。貴重ですよね!

お座りをしている形の狛犬は、江戸時代に多く作られたクラシックスタイル。一番古いものは尾道市長江一丁目の艮神社にいる狛犬です。寛政 12 年(1800)、明屋八三郎作とのことで、どっしりボディに&キリッとしたお顔立ちです。

狛犬というのは、いろんな場所から影響を受けて形作られていっています。お尻を高く上げた構え型狛犬と呼ばれるスタイルは、出雲からの影響が大!
尾道市木ノ庄町市原の天満宮の狛犬は、明治から大正にかけて活動した竹谷秀七の作品。江戸時代の狛犬たちとは、またちょっと違う感性を感じますよね。吽形のあごひげが、ちょっとライオンっぽいところもポイントです。

知らなければ通り過ぎる階段や石造物。ちょっと立ち止まって注目してみると、人の手が作ったとは思えない美しさに気づくことができます。町の景色と合わせて、尾道石工が得意とした狛犬さん巡りも一緒に楽しんでみては。
埼玉県の北西部、秩父地方に位置する横瀬町。池袋から西武鉄道で80分ほどという立地にありながら、名峰武甲山に代表される豊かな自然が広がり、四季折々のフルーツ狩りや、点在する寺院での「札所巡り」などの体験を味わえる、非日常な魅力が溢れる町です。
そんな横瀬町の魅力を体感できるメディテーション(心を鎮めて無心になる)ウォーキングツアーが2022年12月4日に開催されました。この記事ではその様子をご紹介していきます!
豊かな自然や歴史ある寺院、様々な文化財が点在する横瀬町は「日本一歩きたくなる町プロジェクト」と銘打ち、ウォーキング関連の事業を続々と展開しています。
今回のイベントは、そんな横瀬をウォーキングしながら、寺院での体験やフルーツビネガー作り、しいたけ狩りなどを通じて癒されていこうという趣旨のツアーです。
横瀬町の近隣や東京都などの近隣諸県から、続々と参加者が横瀬駅へと集合します。この日のツアー行程はこちらの通りです。
■ツアー行程
09:00 横瀬駅集合
09:20 札所9番 明智寺
10:00 札所8番 西善寺(坐禅体験あり)
11:40 小松沢レジャー農園(フルーツビネガーづくり)
12:40 〃 (しいたけ狩り)
しいたけ狩り終了後、随時解散

参加者の皆さんが揃ったところで自己紹介。朝日が降り注ぐ中、どこから来たのか等をお互いにシェアしていきます。

挨拶や開催概要説明が終わったら、ウォーキングツアースタートです!本日は行程にもある通り、二つの札所とレジャー農園を巡り、様々な体験も用意されています。「ところで、札所とは何ぞや」という方向けに解説しますと、札所とは「秩父札所三十四ヶ所観音霊場」を構成する、34ヶ所のお寺のことを指します。横瀬町内には6つの札所が存在し、今回はこの中の2ヶ所を訪問するんです!

一つ目の札所、明智寺に着く前に横瀬らしい風景に遭遇。セメント工場が前方に見渡せる通りに出ました。横瀬は近代日本の発展を支えた、セメント産出地としてもよく知られています。

道路上に工場の物品を運ぶコンベアがあるのも横瀬らしく他では見られない風景ですね。

明智寺に近づいてきたところで、お次は道標を発見!横瀬町内には札所の所在を伝える道標が四方に設置されています。

今回のツアーを案内してくれている加藤さんが、道標の説明をしてくれました!道標によると、明智寺はもう間もなくのようですよ。


道標から少し歩いたところで、明智寺に到着です。札所であることを伝えるのぼりも立てられています!

秩父札所三十四ヶ所観音霊場に参加しているお寺は、臨済宗や曹洞宗等の禅宗が中心なのですが、こちらの明智寺は1191年(建久2年)に明智禅師によって創建された臨済宗の寺院になります。観音堂ではご本尊の如意輪観音が出迎えてくれるのでお参りをしましょう。如意輪観音は、安産・子育ての観音さまとしても知られ、地域の方々に親しまれています。

寺務所では御朱印をいただくこともできるので、要チェックです!

横瀬町内にある6つの札所では、期間限定で切り絵の御朱印を頒布しています。それぞれのお寺の特徴をあしらったデザインが採用され、この明智寺は桜をモチーフにしたものとなっています。かわいらしいですね!

明智寺を出たら、続いては武甲山の方角を目指して進みますよ!

とここで、加藤さんから武甲山についてご説明。武甲山の標高は1304m、横瀬をはじめ秩父地方のシンボルとして知られる山で、山頂には武甲山御嶽神社が設置されていました(現在は石灰採掘のため移転)。明治に入ると石灰採掘のために山の形が変わってきましたが、近代日本の発展を支えてきた山と言っても過言ではありません。
武甲山の山頂の様子を写真で見せる加藤さん
先に進むと今度は地蔵堂がありました。加藤さんが子どもの頃から大事にされているそうで、延命を願う皆さまが今でもお祈りに来られているようです。

お地蔵さまのご利益を、ぜひいただきたいところですね!地蔵堂の中は千羽鶴や花で彩られ、大切にされていることがわかります。

さあ、武甲山がだいぶ近づいてきました。札所8番の西善寺はもうすぐですよ。

このような里山の風景が残るのも横瀬の魅力。

武甲山が水源という生川(うぶがわ)は風光明媚な場所。下流では荒川へ合流するそうで、加藤さんが子どもの頃は川岸でよく遊んだのだとか。

さて、続いての目的地の西善寺に到着しました!こちらではアクティビティも用意されています。

「秩父第八霊場」の看板も掲げられる西善寺本堂。西善寺は1460年(寛正元年)創建の臨済宗のお寺で、本堂には12年に1度、午年にご開帳される、秘仏の十一面観音が安置されています。それでは中へ入ってみましょう。

こちらで行われるのが、座禅体験です!中々体験する機会の無い座禅ですが、西善寺では団体での座禅体験を都度受け付けられています。まずは住職による座禅の説明からスタート。

座禅を行う際の姿のことを”坐相(ざそう)”と言いますが、座り方には二通りがあります。それが座禅でイメージされやすい両足を足の付け根部分に乗せる”結跏趺坐(けっかふざ)”といわゆるあぐらの”半跏趺坐(はんかふざ)”です。まずは足の組み方の練習から行われました。

足の組み方を習得したら、いよいよ座禅の本番。長いこと座ることになるので、事前に身体を動かし、ほぐしておくことも大切です。

住職により鐘が鳴らされ、座禅体験がはじまりました。半眼になり、呼吸を整え、精神を集中させていきましょう。「座禅は修行ではなく、贅沢な時間を過ごせると思って過ごしてください」とは、住職の言葉です。

座禅に慣れてきたところで、住職が棒のような物を手に取りました。バシンと背中や肩を叩くイメージのある、あの棒です。臨済宗ではこの棒を警策(けいさく)と呼ぶそうですよ。

バシン、またバシンと次々に参加者の皆さんが警策を受けていきます!

住職が静かに歩いてくる様子はドキドキしそうですが、警策を受けるのは自己申告性。受けたい時は合掌をすることが合図となり、住職が反応してくれていました。

座禅をしている間は鳥の囀りや風の音、電車でも音を感じて、生かされていることを感じる良い機会です。頭をクリアにしていく時間として使えれば贅沢なひと時になりますね。また呼吸もやはり大切で、頭に新しい酸素を送りリフレッシュすることを意識すると良いそうです。深呼吸し吐き切る、そしてゆっくり吸い上げる呼吸法をやってみてください!

座禅を体験した後は、リラックスタイムも大事ですよね。お茶やお菓子の振る舞いも行われました。


横瀬名物「たらし焼き」も提供されました!小麦粉で作られた生地をフライパンにたらして作ったクレープのような食べ物で、織り込んだ中にはソースやマヨネーズなどが塗られ、お好み焼きのようでもあります。元々は農作業後のおやつなどとして食べられていたそうですよ。

西善寺を出たご一行が次に向かうのは、小松沢レジャー農園。いちごやぶどう等のフルーツ狩りにしいたけ狩り、マス釣りに蕎麦打ち体験、そしてバーベキューと、「体験」から「味わう」まで何でも楽しめる農園です。

こちらでは「フルーツビネガーづくり」と「しいたけ狩り」の二つのアクティビティを楽しんでいきます。

まずはフルーツビネガーづくり。作り方の説明がされていきます。

フルーツビネガーとは果物をお酢と氷砂糖で漬け込んで作る果実酢のこと。このツアーでは横瀬で採れるフルーツを使用して作ることができます!

さあ、上手に作ることができるでしょうか。皆さん熱心な表情で作り進めていきます。


フルーツの詰め方にも個性が出そうですよね。

氷砂糖を入れ、お酢を注ぎ入れたら完成です!


そしてできあがったものがこちら。こんなにきれいに作れたら嬉しいですよね!

マイフルーツビネガーが完成したら、お次は本日最後の行程の「しいたけ狩り」です。まずはしいたけの狩り方、狩った後のおすすめの食べ方についてご説明がありました。そのままバター醤油などももちろんおいしいですが、味噌マヨネーズを塗ったり、チーズを乗せて焼くとさらにおいしいとのことですよ。

結構広いしいたけ狩りの会場。お気に入りのしいたけは見つかるでしょうか。


立派なしいたけが育っていますね。いしづきの近くを持ってひねると、ポキっと取ることができます。

上手に取ることができるでしょうか!


たくさんのしいたけが育っているので、どれを取るか悩んでしまいそうですね。

収穫したしいたけは、今回は200gまで持ち帰りOKとなっていました!場内にはいくつも計りが置いてあるので、チェックしながら収穫を続けることができ安心です。

「ちょっとオーバーしてるけど、これくらいならいいよ!」なんて会話もありながら、収穫したしいたけを持ち帰り用に見てくれる受付のおじさん。お家でしいたけを食べられるのが楽しみですね!

こんな巨大に育つこともあるそうです(こちらは記念撮影用でした)。

しいたけ狩りを終え、朝から4時間程のツアーもこれにて終了となりました!横瀬の自然、歴史に触れ、メディテーションができたウォーキングツアー。武甲山に見守られながら気持ちの良い横瀬を歩いて、食の体験までできてしまう今回の企画。参加者の皆さんも横瀬の魅力を味わうことができたようでした。

横瀬は自然、歴史、食を一年を通して体験できる町です。忙しい日々にふと疲れを感じたら、都心から約80分で行ける非日常空間で癒しのひとときを味わってみてはいかがでしょうか。ぜひ横瀬の魅力に触れに来てみてください。
埼玉県秩父郡、横瀬町。池袋から西武鉄道で約1時間半とアクセスがよい場所で、【レトロな木造校舎で写真撮影】趣ある木造校舎での写真撮影や、古民家貸切で「かまど炊き」を体験!人と自然の関係を楽しむ“エモ”ツアーに参加してきました。
日帰りの半日コースながら、廃校の見学・撮影や古民家での薪割りやかまどを使ってランチを作るなど、普段なかなかできない貴重な体験が凝縮されたツアーだったので、写真かなり多めでレポートいたします。
手軽に非日常を体験したい方、非日常を写真に切り取りたい方にオススメのツアーです。
↓集合場所の駅から見た自然豊かな景色。iPhone 13 miniで撮影。

こちらは芦ヶ久保駅。池袋から乗り換え一回、約1時間半で着きます。

「日本一歩きたくなる町プロジェクト」と銘打ち、ウォーキング関連の事業を続々と展開する横瀬町。駅前の看板に大きく「日本一歩きたくなる町 よこぜ」と書かれているとおり、今から歩くツアーにでかけます。
後述しますが、目的地の古民家までそこそこの距離はあったのですが、丁度よいウォーキングコースで歩くのが楽しかったです。

こちら、今回の廃校エモ写真&古民家かまど炊き体験ツアーのガイド、駒井信一さんです。笑顔が素敵。

集合場所の駅から隣接している道の駅に移動し、ツアーの簡単な説明と簡単な自己紹介で始まります。
約半日一緒に過ごし、ご飯を作る仲間。みなさん、横瀬町や秩父からだけではなく、埼玉の各方面から参加されていました。

こちらがツアーの日程表です。芦ヶ久保小学校の見学・写真撮影から、古民家でのかまど炊き体験。14時ごろ解散と、約半日コースとなります。

最初の目的地、芦ヶ久保小学校へ出発です。写真撮るぞ!
ちなみに本日の装備は、5D mark2、TAMRON17−35F2.8−F4、Canon135mmF2.8+iPhone13 miniです。
廃校+古民家と室内がメインとなるので、広角レンズがあると楽しいかも。もちろんスマホの広角レンズも大活躍します。

ガイドの駒井さんは、道中でも横瀬町の説明をしてくれます。
横瀬町には果樹園が複数あるとのことで、シーズンはフルーツ狩りが楽しめます。かまど炊き体験でも実感できますが、横瀬町はたくさんの作物を生産しており、大自然を楽しむだけではなくグルメを目的に遊びにきても良さそう。

5分ほど歩き、芦ヶ久保小学校へ到着!!こちらでは見学と写真撮影を体験しました。

芦ヶ久保小学校は2008年に廃校になりましたが、その後映画撮影やコスプレ撮影やイベントに活用されているため、校内はとてもきれいでした。

皆さん各々の場所で見学をしながら、撮影をしています。

気が付いたら参加者の皆さんが音楽室に集まってそれぞれ打楽器やピアノを演奏し、楽しんでいました。

誰もいない廊下を撮影できる機会って、なかなか無いですよね。




一番のお気に入り、仮面ライダースナックの箱です。

思い思いに撮影して次の目的地に向かいます。
この日は本当に天候に恵まれていて、気持ちよく歩けました。

出発地点の道の駅から約1キロ地点。もうちょっと歩きますが、豊かな自然を眺めながらのウォーキングなので全然飽きなかったです。
イベント当日の12月18日はまだ山々が黄金色でした。

こちらは、茶畑の説明。横瀬町はお茶も生産していて、道の駅では紅茶のソフトクリームも販売しているとのこと。(道の駅一番人気!)

135mmの単焦点レンズに付け替えて、古民家に向かっている様子を撮ります。

古民家に到着!歩く距離はちょうどよかったです。ほどよい運動っていいよね。

本日お世話になる「ようこそ古民家へ 芦ヶ久保」は、古民家をリノベした宿泊施設。本日はこちらでの古民家見学&かまど炊き体験でご飯を炊き、豚汁を作ります。


…完全に古民家です!

趣きと迫力がある古民家にテンションが上がりつつも、古民家でのスケジュール説明とかまど炊きの役割分担です。
お米を炊くチームと、豚汁を作るチームに分かれ、手が空いた人から薪割りを開始します。

こちら、お米チーム。水が冷たいので大変ですが、慣れている人が先導して進めます。

こちらは豚汁チーム。横瀬町で採れた大量の野菜を切っていきます。

大根がすごい大きさ!

これまた巨大なコンニャクも切っていきます。
埼玉県在住の筆者としては、このあたりの野菜の大きさには慣れているつもりでしたが、改めて見ると本当にでかいです。

手が空いた方から、薪割り体験を始めます。
初めての薪割りでもスタッフの方が丁寧に教えてくれるので、こわくないです。小学生の子たちは本当に一生懸命たくさん薪割りしてくれました。

参加者の方々も各々に真剣に割っていました。

古民家のすぐ裏が山で、時間によって色が変わる様子も感じられました。いいなぁ。

薪割りと平行して、かまどへ火をつけます。こちらもなかなか貴重な体験なので、順番で実施しました。

薪に火を付けるプロがいて、割とスムーズに火がついたのはラッキー!(手こずったらスタッフが助けてくれるはず)

そうこうしているうちに、豚汁用の野菜やお肉がどんどん出来上がってきました。

お米とお野菜をお鍋に入れて出来上がりを待ちます。

ご飯と、豚汁が出来上がる間に、古民家の見学や写真撮影タイムです。せっかくなので、写真と一緒に「ようこそ古民家へ 芦ヶ久保」をご紹介します。
こちらは1日1泊の1棟貸しをしていて、10名までは同一料金で利用できます。研修や合宿に使いたいなぁ。

古民家の1階は、リノベしてかなりきれいにしていますが、ベースの部分は古民家をそのまま残しています。部屋広いなぁ。

和室が4部屋あり、大勢で泊まるときも広々使えます。

こちらは1階のキッチンと続くダイニング&リビング。ソファでゆっくりと過ごせます。

こちらも1階の洗面台。

五右衛門風呂があるんだぜ…!!


お風呂はもうひとつ、開放的な野外風呂もあります。

古民家らしさを残したまま、おしゃれな雰囲気。


こちらは2階。

2階は1階と大幅に変わり、洋室メインです。

2階は12畳のリビング、8畳2部屋と6畳の部屋があります。住めるぞ。

そうこうしているうちに、ご飯の準備が出来てきました。




今回のかまど炊き体験の成果、ご飯と豚汁とお漬物とねぎ味噌です。

おまけでキュウイも切っていただきました。

お米はミルキークイーン。横瀬町で採れたお米です。ねぎ味噌が合いすぎて大興奮。埼玉のお野菜、美味しいんですよ。

豚肉以外はほぼ横瀬町産で仕上げた豚汁。とっても身体が温まりました。

おかわりはセルフで。

囲炉裏でランチタイムなご家族です。こちらも貴重な体験。

横瀬町の農作物の豊富さを知り、知識を得られることで、さらにおかわりしたくなります。

筆者はご飯、豚汁ともに一回ずつお代わりし、さらにおこげのおにぎりもいただきました。あー美味しかった。

最後に、一人ずつ感想をシェア。廃校見学もかまど炊きも初体験の方が多く「貴重な体験」との感想が印象的でした。

今回来た横瀬町は筆者の妻の実家からもそう遠くない場所なので以前から何回か訪れたことがありましたが、実際に案内いただきながら町を歩き、地のものを食べることで、より深く横瀬町のことを知れました。
特に農作物が豊富で食べ物がこんなに美味しいと知れたのはかなり大きな収穫だったので、次回キャンプや古民家利用時には横瀬町での食材現地調達が大分捗りそうだなと実感しています。
また、芦ヶ久保小学校も古民家もかなりフォトジェニックだったので、撮影&BBQツアーも楽しめそうですね。結果写真は400枚位撮りました。
今回の古民家ツアーはまだまだ実施されるとのことなので、都心からも来やすい「廃校エモ写真&古民家かまど炊き体験ツアー」に参加してみてはいかがでしょうか。
次回は2023年1月22日(日)に開催!お申し込みはコチラ↓
【レトロな木造校舎で写真撮影】趣ある木造校舎での写真撮影や、古民家貸切で「かまど炊き」を体験!人と自然の関係を楽しむ“エモ”ツアー
埼玉県の北西部、秩父地方に位置する横瀬町。名峰武甲山の麓の街で、フルーツ狩りや温泉、数々のお祭りに伝統芸能、自然を活かした「あしがくぼの氷柱」などがよく知られています。また山間ながら池袋から西武鉄道で80分程で来られると言う立地から、ハイキング客も多く訪れている町です。
この横瀬町の魅力を体感できるウォーキングツアーが2022年11月23日に開催されました。その様子をこの記事でご紹介していきます!
豊かな自然や歴史ある寺院や様々な文化財が点在する横瀬町は「日本一歩きたくなる町プロジェクト」と銘打ち、ウォーキング関連の事業を続々と展開しています。
今回のイベントは、そんな横瀬をウォーキングをしながら町の自然を体感し、合わせて地域おこし活動に関わる人々の話を通じて町の魅力に触れていくという趣旨のものです。
横瀬町の近隣や東京都、神奈川県からの参加者が、続々と横瀬駅へ集合します。この日の行程はこちらの通りです。
■ツアー行程
13:45 横瀬駅集合
14:10 交流拠点「Area898」の見学、横瀬町の解説
15:15 寺坂棚田の見学、解説
16:00 花咲山公園、花咲山醸造所の見学
17:00 交流拠点「Area898」でチャレンジキッチンENgaWAのカレーを実食
17:30 自由解散

さあ、参加者全員が揃ったところで出発です!本来であれば駅で自己紹介を行うはずでしたが、あいにくの雨のためにまずは一つ目の目的地、コミュニティ・イベントスペースの「Area898」を目指します。

Area898に向かう途中で、今回のツアーの道先案内人 大野さんが足を止めます。そしてご紹介したのが、横瀬小学校です!こちらの第一校舎は1933年(昭和8年)に建造された歴史ある建物。石造りの玄関、木造二階建ての校舎が魅力的です。古き良き時代を回想させる町として知られる横瀬。このような魅力をこの後も歩きながら紹介してくれますよ!

校舎を見ようと足を止める皆さん。赤い服が大野さん。
さあ、最初の目的地であるArea898に到着しました!

中にはおしゃれな空間が広がっていますね。こちらはJA直売所の跡地をリノベーションして、2019年に誕生したばかりの新しい施設なんです。

暖かい部屋にも入れたところで、ここからはお互いに自己紹介タイム。いろいろな場所から、横瀬の魅力に触れてみようと参加されています。

横瀬町の紹介もスライドを使ってしっかりと!


千葉県から移住され、横瀬で活躍される飯島さんからの横瀬の魅力紹介もありました。

横瀬は川、山、子どもの無邪気さといった魅力が日常にあり惹かれたんだとか。また人口が少ないことが逆に個として認識されるなど、人との交流が魅力的な街とのことです。また、横瀬にはいろんなことにチャレンジしやすい土壌ができていて、”よこらぼ”という横瀬町が提供する“まちづくり”の実践や実証試験の支援事業からArea898も作られています。

施設の紹介も行われました。Area898はイベントスペースだけでなく、地域のコミュニティスペースとしても機能しています。

元々はJA直売所だったということもあり、荷物を置くパレットを活用した椅子があったり、冷蔵庫が棚になっていたりとユニークです。


Area898に併設してあるのがLivingAnywhere Commons横瀬(LAC)。コワーキングスペース付きシェアレジデンスです。LACは横瀬だけでなく日本中に拠点があり、登録していると全国の施設を使用することができる仕組みで、この日も多くの方が仕事などに活用していました。

コワーキングスペースの様子がこちら。広々と快適に使えそうです。

集中したい時にはこのような小部屋も。かわいらしいですね!

そして横瀬の特徴が出るのがこちら。JAの跡地ということで、なんと金庫の中のワークスペースまであります!

これはなかなかできない体験かも。

泊まったり仕事をしたりが手軽にできると言うのも、飯島さんが移住を考えた際には便利なポイントだったとのことでした!

Area898を見学した後は横瀬の自然に触れに行きます。目指すは埼玉県内最大級の棚田である寺坂棚田!それでは出発です。

寺坂棚田への道中に現れたのがこちらのチャレンジキッチンENgaWA。こちらは、地域の農産物を活用した新しい特産品の開発・販売の拠点となる施設です。イベント時には一般向けの商品提供も行われるとのこと。

こちらに置いてあるイスが注目ポイントで、なんと2020年に惜しまれながら閉園したとしまえんで使われていたイスなんです。横瀬は西武線沿線という縁から、町内各所にトシマエングッズがあるそうで必見です!

さあ寺坂棚田へと近づいてきました。里山の風景は美しいですね!また奥には横瀬の主要産業でもあるセメント工場の煙突も見えています。

寺坂棚田へは、もう間もなくです!

到着しました!こちらが寺坂棚田の風景です。

この光景は写真を撮りたくなりますよね!

当日はあいにくのお天気でしたが、晴れているとこんなに素敵な景色を味わえますよ。

ここで大野さんから説明が行われます。寺坂棚田は350枚もの田んぼからなる埼玉県内最大級の棚田で、オーナー制度や、稲作を体験できる「寺坂棚田学校」という取り組みも行われているそうです。また縄文時代の竪穴式住居跡が見つかるなど、古い時代から人が住んでいたことが確認されている地帯でもあります。

鎌倉時代の寺坂棚田復元図
また寺坂棚田からは棚田越しに横瀬川を挟んで武甲山を望むこともできます。明治時代に石灰の採掘が始まる前には、この写真のように見えていたそうですよ!

また寺坂棚田では7月に「寺坂棚田ホタルかがり火まつり」、9月に「寺坂棚田彼岸花まつり」が開催されています。美しい風景の中行われるお祭りを、ぜひチェックしてみてください。


それでは棚田の畦道を歩いて、次の目的地へ進みましょう。


続いて到着したのが花咲山公園。横瀬の観光地の一つです!こちらは四季折々の花木が楽しめる公園で、ウォーキングコースにもなっており多くの方が訪れます。官学連携で武蔵野美術大学と作り上げたアート作品や藤棚も見どころです。

花咲山公園をはじめ、町内には複数のウォーキングコースが設定されている。
※紫陽花の時期の花咲山公園の写真をお願いします
花咲山公園を見た後は、そこから徒歩3分ほどの場所にある花咲山醸造所にて、その名を冠したお酒「花咲山」はいかがでしょうか。こちらも”よこらぼ”を通してどぶろく特区となった横瀬で2020年に誕生したどぶろくで、横瀬の新たな名産品として注目を集めています。寺坂棚田をはじめとした田んぼで育ったお米を原料に作られたお酒ですので、ぜひお試しください!

ラベルと同じ花模様の風呂敷も販売されています。

このどぶろくを作るのは町内で蕎麦屋「しんべい」を営む田端さん。どぶろく作りの秘話や苦労をお聞きすることができたので、生産者の思いを感じながら味わえました。

ツアーも終盤に向かい、再びArea898へ。最後は横瀬の食材で作られたカレーと紅茶を楽しみます!どのようなものなのでしょうか。

配膳されてきたカレーがこちら。寺坂棚田で収穫された黒米に、プラム・ゆず・春菊を使用したルーがおいしい!横瀬の味を楽しむことができます。お肉をキウイで漬け込み、柔らかく爽やかにしているのもポイントです。季節やその日によって内容は変わりますが、横瀬駅前に位置する「ENgaWA駅前食堂」でこのようなカレーを味わうことができますので、ぜひお立ち寄りください。

カレーを作られた福田さんからの説明もありました。福田さんも地域おこし協力隊を活用して、横瀬に移住されています。

また横瀬ではお茶を栽培されており、そのお茶で作った紅茶も提供されました。

なお紅茶も駅前のENgaWA駅前食堂で購入することができますので、要チェックです!

カレーを食べたらクロージング。質疑応答や感想の共有が行われました。参加者は「チャレンジできる環境や、外部の人を受け入れる町民の方々に感銘を受けた」「地域の人に生で話を聞くことで町の歴史に触れられて良かった」などとツアーの感想を口にし、締めくくりとなりました!

池袋駅より西武池袋線 特急ラビューで約80分

横瀬町の魅力に迫る触れるウォーキングツアーで、たくさんの魅力に出会うことができました。歩いて気付くのは横瀬の美しい自然、人との交流で感じるのは温かさとチャレンジ精神。記事中で何度か紹介した”よこらぼ”のように、横瀬は地域を挙げた取り組みによってたくさんのアクションが生まれている町です。来る度に新しい魅力に出会えそうな横瀬町に、ぜひお越しください!
また行きたい!と思える地域はどんなところだろう?
今や多拠点居住やワーケーションなど、定住に限らない生活や働き方が注目されている。自分に帰るべきふるさとがあったとしても、居心地の良い地域が増え、通いたくなる素敵な場所との出会いはもちろん嬉しい。旅をすることは一時的な余暇だけではなくて、地域との関係性を新しく築く楽しみでもあるのだ。
今回、2022年10月22〜23日の日程で、クラブツーリズム主催のツアー『第2のふるさとづくりプロジェクト 秩父のお祭り文化にふれる2日間』に参加してきた。埼玉県秩父市でディープなお祭り文化に触れ、担い手の方々にお話を伺ったり、祭りの担い手体験もさせてもらった。その様子を参加者の目線で振り返りたい。
今回ツアーの対象地となった埼玉県秩父市は、埼玉県北西部にある人口6万人の市だ。池袋から西武池袋線で一本で行けるため都心から感覚的には近い。ただし都心と比較すれば、驚くほどに地域の祭り文化が根付いている。なんと年間約300日もお祭りが行われているというのだ!
盆地の地形に農業がしっかりと根付いているため、共同体での作業も多く、地域での助け合いや祈りが生じてきた。一方で養蚕業が盛んで街道があり、昔から物流と経済が発達したため、お金を持った商人も現れた。このように地域コミュニティの助け合いと、それを支える経済的な地盤がしっかりしていたことを背景に、祭りが増えていったという特徴がある。
こちらは秩父を代表する山の1つとも言える武甲山。昔からこの山は信仰の対象として崇められてきた。

今回のツアーは2日間の日程で行われ、1日目は唐沢の獅子舞の道具見学、2日目が秩父市浦山の獅子舞見学と「獅子舞」がメインテーマだった。クラブツーリズムのツアーで獅子舞を扱うことは少なく、非常に貴重な機会だ。しかも今回の秩父の獅子舞に関しては、本当に魅力満載なのでぜひ前提知識としてここで語らせていただきたい。
秩父の獅子舞は「三匹獅子舞」という種類に分類される。一般的に多くの人が想像するであろう、お正月にショッピングモールなどに現れる獅子舞とは違い、頭を噛むということはない。獅子頭の顔は獣のようで、鳥の羽がつけられ角もある。一人で演じる一人立ちの獅子舞が3つということで、「三匹獅子舞」と名付けられている。この獅子舞、動きがとっても激しくて、ケモノ感が満載だ!

なぜ三匹の獅子舞なのかといえば、太陽、月、星という天体を表現しているからとも言われている。また、その獅子舞の周囲にいる四台の花笠は春・夏・秋・冬という四季、あるいは東西南北や四天王などを表しているとされる。獅子舞にはこのように万物を包括するような壮大な思想が詰め込まれているのだ。

浦山の獅子舞は歴史が相当古い。その成立は後嵯峨天皇の時代(1242~46年)に遡り、天皇の勅使として派遣された山崎角兵衛という人物が振り付けをしたものだ。800年以上前の演舞が今に伝えられているということで、これだけ古い三匹獅子舞は現在、ほとんど残されていない。
しかもその舞いは風のそよぐ音や川のせせらぎなど身の回りの自然がヒントになって作られており、暮らしとセットで見て回ることで理解がぐっと深まる。獅子舞の想像以上の奥深さに驚く参加者も多かったことだろう。こちらは川遊びができそうな浦山の川の様子だ。

今回のツアーでは、獅子舞のみならず神社や郷土資料館、鍾乳洞の見学など、地域を深く味わえる体験も盛り込まれていた。それら含めて、このツアーの様子を振り返る。
こちらが今回のツアーの大まかな行程である。
<1日目 10月22日(土)>
西武池袋駅(10:00集合/10:30発)- 西武秩父駅 − 長瀞・宝登山神社(散策・参拝)− 長瀞町郷土資料館(「唐沢の獅子舞」有形文化財を見学)- 長瀞まちなか散策(ガイドの話を聞きながら街歩き)
宿泊:民宿 優月荘
<2日目 10月23日(日)>
秩父神社(参拝)- 浦山歴史民族資料館(ガイドよりダムに沈んだ集落の歴史・風土を知る)- 札所28番橋立堂の石灰岩体と橋立鍾乳洞(拝観)- そば処手打 土津園(昼食)- 浦山地域(大日堂、石雲山昌安寺を中心に行われる「浦山の獅子舞」参加体験)- 西武秩父駅 – 西武池袋(18:46着)

今回、参加者の人数は20名ほどだった。同行させてもらう参加者の方々にご挨拶してバスに乗り込んだ。それではツアーで巡った場所の中で、秩父ならではの文化と親和性の高い部分を中心に抜粋して紹介させていただこう。
このツアーでまず初めに訪れたのが、長瀞・宝登山神社(散策・参拝)だ。日本の神社といえば質素なイメージを持つ方が多いだろうが、この神社はどこかカラフルな色合いが目立っており派手である。これは、中国の陰陽五行の思想や日光東照宮などの影響を受けているという。そのほか、境内には忘れ物に対してご利益がある宝玉稲荷神社など、ユニークな場所もあった。

この資料館では、長瀞町の無形文化財に指定されている「唐沢の獅子舞」の獅子頭やひょっとこ面を見学した。唐沢の獅子舞は江戸時代の享保9年(1724年)に越後の宮大工が伝えたと言われており、わずか18軒の家で200年以上獅子舞を継承してきた。宝登山神社の例大祭などでも舞っていたようだ。後継者不足のため昭和59年から休止状態となっているが、ここではその貴重な歴史を学ぶことができる。

実際に、獅子頭の着用もさせていただくことができた。頭についているのはシャモの羽らしく、なかなか手に入るものではない。意外と軽くて、前方も見やすいという声も挙がっていた。獅子頭が公開されるという今回のような機会は珍しいらしい。ガイドさんの話を伺いながら、ぜひもっとたくさんの方にこの貴重な文化財を見ていただきたいと感じた。地域の宝物である獅子舞の道具を見学して着用させていただくことは貴重であり、今回のようなツアーだからこそできることだろう。

今回のツアーは1泊2日で、民宿「優月荘」に泊まった。秩父の雄大な自然の中にひっそりと佇むお宿で、広々とした畳の個室に泊まらせていただくことができた。宿の親父さんと秩父の話で盛り上がったり、朝食会場から鹿を見かけたりしたのは良い思い出だ。

2日目の秩父神社の参拝では、鳥居の前にいた狛犬がとても力強い造形で凛々しく感じられた。この秩父神社はなんと2100年の歴史があるらしい。秩父の歴史がとても古いことを改めて実感した。

神社の社殿は宝登山神社同様に、とってもカラフルな色彩に圧倒された。「見ざる聞かざる言わざる」で有名な三猿の逆バージョン「逆三猿」が見られた。つまり、「よく見て、よく聞いて、よく話せ」ということらしい。

続いて、浦山歴史民俗資料館を訪問!ガイドさんの解説の元、地域の暮らしについて詳しく知ることができた。浦山という地域はダムの建設により、最盛期の頃に1200人台だった人口が、70人ほどに減少。その中で伝承されてきた生活文化が薄れてしまうという実感から、この資料館が作られた。

普段はここで浦山の獅子舞の実物の展示が見られるのだが、この日はお祭りの当日だったので、獅子舞が出張中になっていた。ただ、豊富な写真資料とともに、これから見る浦山の獅子舞への期待感が高まっていった。それにしてもダム建設や人口減少などによる急激な担い手不足の中でもなお継続されている浦山の獅子舞は本当にすごい。今や集落の人は少なくなり、地元の影森中学校では獅子舞を踊る機会が設けられているという。

このツアーでは食事も充実していた。例えば2日目のお昼は、蕎麦屋さんで昼食をとった。蕎麦はちぢれ麵のような感じで、さっぱりしていて食べやすかった。薬味はわさびやネギに加えて、刻んだくるみが出されるのがとても珍しい。前菜の御膳には味噌付きのコンニャクもあり、その土地の郷土料理を味わうことができた。

ツアーの最後に、秩父市浦山の大日堂境内にて、いよいよクライマックスである浦山の獅子舞を見学した。

浦山の獅子舞の見所は獣のような動きにあると思う。まるで、イノシシが山で踊っているようにも見える。土地から湧き上がるように生まれたその芸能が脈々と受け継がれていることに感動した。

ただ単に見学するだけでなく、今回ツアーの参加者は獅子舞と一緒に大日堂をぐるぐると回ったり、獅子舞の円の中心に入って厄除けを祈願してもらったりした。激しい獅子舞にビクビクしながらも、その演舞を間近に体感できたのだ。

演舞の後に、記念撮影タイムがあった。また、獅子頭を被らせてもらったり、大きな太鼓を持たせてもらったり、演舞の際に使用する刀を触らせてもらったりと、貴重な体験をさせていただいた。

その後は獅子舞とともに、悪魔祓いが登場!集落の家を一軒一軒回って歩いていたので付いて歩いた。原始的な信仰を思わせる衣装にはギョッとした。顔中に化粧をしてカラフルな装束を身にまとっているのだ。獅子舞のみならず、秩父にはその奥深い歴史の一端を垣間見れる祭りがまだまだたくさん息づいていることを実感できた。

獅子舞と悪魔払いがそれぞれ家を一軒ずつ回って、部屋の中で頭を下げる人々の周囲をぐるぐると回り厄払いを行った。ツアー参加者も地域の家に上がらせてもらって、お祓いを体験できた。個人的に頼むのはなかなか難しい、貴重な体験だった。

今回、秩父のお祭りをテーマとしたツアーに参加してみて、とにかくディープだったのが良かった。個人で旅行する場合は、自分のペースで行きたいところに滞在できるのがメリットだ。ただし、個人で地域に入っていく場合は、できることが限られることも少なくない。
今回は獅子舞見学の時に、担い手さんとの交流や、家の中にお邪魔して門付け体験までさせてもらえた。また、民宿での宿泊体験や参加者同士の交流も団体旅行ならではで、例えば「神社のこの装飾はこういう意味があるんだよ」などと教えてもらい、自分にはない視点を得られた。
また、現地ガイドの方が同伴することで、地域に眠っている宝物である獅子頭を見せてもらったり、解説いただいたりという機会にも恵まれた。自分とは違う知識を持った人の視点に触れることで、一気に知識の幅が広がった気がする。

誰でもすぐに訪れられる有名な観光地でのツアーだけではなく、今回のように地域を深く理解し貴重でディープな体験を求めてツアーに参加するのも選択肢の1つだと感じた。
このツアーに参加したことで、本当にたくさんの秩父の魅力を知ることができた。
浦山の獅子舞を見学した時、何人かの担い手さんにお話を伺ってみると、埼玉県の春日部市や東京など、地域外から来る人が多いことに気づいた。
故郷は浦山でも住んでいるのは違う土地。故郷に関わり続けるということについて考えさせられた。本当に大事な場所なんだと思った。「ぜひSNSでも発信してくださいね」と頼まれたり「来年は踊りに来てください」と誘ってもらったり、その芸能の魅力をどうにか伝えようと奮闘されている様子が伺えた。
地域の人と対話することで関係性ができ、「またあの人と会いたい」「あの格好良い獅子舞を踊りたい」などの思いが生まれる事で、「第二のふるさと」ができるのだろう。
秩父には300もの祭りが存在する。奥深い歴史を感じながら祭りを体験し、それが自分の心の支えになっていく。その先にまた秩父に行きたいと思える。そのような可能性が十分に感られた2日間だった。
海、湖、川、そして水を蓄える山。そんな豊かな水環境に恵まれた福井県美浜町には、水辺が育んだ美味しいふるさとの味があります。
数ある食材の中でも鯖を使った”へしこ”や”若狭ぐじ”、”寒ブリ”がイチオシ。特に「へしこ」は、この地域ならではの伝統発酵食品です。どのような食材なのか、読んだらきっと食べたくなる魅力をご紹介します。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/mihama-appeal/)
海、川、湖と3つの水辺が存在する美浜町は、美しい景色と合わせて、おいしい食材にも多く出会えます。かつて、この若狭地方から京都へ通じる道は「鯖街道」と呼ばれ、多くのおいしい海産物が昔から水揚げされ、京の都に運ばれました。
夏と言えば、ウニや若狭ぐじ。冬になれば、若狭ふぐや寒ブリ、越前がになどが食通の舌をうならせます。特に、寒ブリはまるまると太っており、脂の乗りも上々です。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/mihama-appeal/)
お酒が好きなら、ぜひ地酒「早瀬浦」とご一緒に。この地域の人たちが、地域の料理と一緒に飲むために作っているお酒ですから、どの魚とも相性抜群です。
お魚を中心とした美浜町グルメのマリアージュは、旅の思い出をより”おいしい”時間にしてくれますよ。
画像提供:美浜町
福井県若狭地方の伝統発酵食品である「へしこ」は、長く厳しい雪の季節を乗り越えるために作られた保存食のひとつです。樽に漬け込むことを「へしこむ」と言ったことから、「へしこ」と呼ばれるようになりました。
いわしやふぐなど、様々な食材を「へしこ」にしますが、代表格はなんといっても鯖! 江戸時代中期には作られていたことがわかっています。
作るタイミングは年に1度だけ。稲刈り後の新米シーズンに出た糠を使います。まずは塩漬けにしたのちに、糠漬けにしてから10か月。冬から次の夏を超えて、熟成させます。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/product/へしことは?/)
そうして出来上がった発酵食品「へしこ」は、食べる分だけ切って、ちょっとずつ楽しみます。お茶漬けにしてもよし。パスタの具材にするのもよし。糠が苦手なら、糠を取って刺身として食べるのもよし。
でも、糠にも旨みが凝縮されているので、ぜひ一緒に味わいたいところ。ビタミンやミネラル、食物繊維なども豊富なんです。
画像提供:美浜町
一番のオススメは、日本酒とご一緒に! 糠を少し残して、軽く火で炙るというシンプルな食べ方が、王道&へしこのおいしさを存分に味わえる調理法なんですよ。
夏の爽やかな美浜町も素敵ですが、寒い季節ならではの味覚を楽しめるのも美浜町の魅力。その味覚とは”寒ブリ”!
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/product/buri/)
冬の日本海の荒波を泳いできた寒ブリは、身が引き締まり脂の乗りがよく、抜群の肉質。餌の豊富な若狭湾で育ったものは品質が良く、なかでも11月下旬〜1月に美浜町日向で水揚げされ「活け越し」「血抜き」「神経抜き」の処理をした重さが8kg以上のものは「ひるが響」と呼ばれています。食通をうならす高品質の寒ブリをぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
画像提供:美浜町
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/product/amadai/)
京都で「若狭ぐじ」と呼ばれるブランド魚は、ほんのり甘みのある上品な味わいの白身のお魚。他のエリアでは高級料亭でしか味わえないですが、美浜町なら気軽にいただくことができます!
旬は7月の終わりから8月末まで。地元の人たちの心づくしの手料理でぜひ味わって!
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/product/fugu/)
他にもまだまだ美味しい食材がいっぱいの美浜町! 産地ゆえに新鮮な料理をリーズナブルに味わえるのは、旅の醍醐味。おいしい時間を過ごしに、美浜町を訪れてみてくださいね。
自然が織りなす美しい景色は、その場所に足を運んだからこそ目にすることができるもの! 写真や動画だけじゃ写しきれない美しい景色が若狭美浜町にはあります。
数ある美しい景色の中でも、美浜町へ来たら絶対足を運びたい場所をご紹介します。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/beach/crystalbeach/)
まるで日本じゃないみたい!? そんな気持ちにさせてくれる絶景ポイントのひとつが「水晶浜」です。
サラサラの白い砂が一面に広がる砂浜に、透明感の高い海はこれまでも、2001年「日本の海水浴場88選」、「2016年おすすめな日本全国の絶景ビーチランキング」で4位を獲得するなど、多くの人の心を魅了してきました。
画像提供:美浜町
県外からも人が訪れるほどの人気スポットで、海水浴だけでなく、マリンスポーツを楽しむ人も。
散策するだけでも、非日常を味わえる美しい浜辺です。
画像提供:美浜町
周りを見渡せば、三方五湖を一望できる! 三方五湖レインボーラインには、スマホのカメラじゃ収まりきらない絶景が広がります。2020年にリニューアルして、まだまだ新しい施設は、訪れるだけでテンションが上がる場所なんです。
眼下に広がる三方五湖とは、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖という5つの湖の総称。2005年11月には、ラムサール条約に登録されています。それぞれ違う塩分濃度で海水魚から淡水魚まで生息していたり、水鳥の貴重な生息地となっていたりします。また、水月湖の湖底には、7万年の歳月をかけて積み重なったという世界一の「年縞」と呼ばれる模様があるんですよ。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/spot/三方五湖レインボーライン/)
そんな湖を一望できるのが、山頂公園。ここは恋人の聖地としても有名なんです!
画像提供:美浜町
さらにいくつものテラスがあり、それぞれ違う景色を楽しみながらゆったり過ごすことができます。オシャレな施設は景色と相まって”映える”こと、間違いなしですよ!
画像提供:美浜町
海、川、湖と3つの水辺が存在する美浜町は、水と緑が織りなす美しい景色が見どころです。しかも、ただ美しいだけじゃない。高いところでも海辺でも、絶景として名高い景色に出会えます。季節ごとに変わる山々の景色と共に移りゆく美景に、ぜひ会いに来てください!
海、川、湖と豊かな水と絶景に出会える美浜町には、地域の文化を伝えてきたお祭りがあります。地元の文化に触れることができるお祭りをご紹介します。
画像提供:美浜町
毎年、冬まっただ中の1月第3日曜日に開催される日向の水中綱引き。災害による土砂の取り除き作業中に作業を妨げた大蛇を退治しようと、大蛇より長い綱を張って防いだことが始まりと言われています。
お祭り当日は、長床で伊勢音頭を歌い終えると若者たちが、運河に架かる太鼓橋から次々と水中に飛び込みます! 東西に分かれて綱を引き合い、綱が切れたところで終了。綱は、海の神に捧げるため外海へ流されます。とても迫力のある光景で出会えるお祭りです。
画像提供:美浜町
弥美(みみ)神社で毎年5月1日に行われる例大祭。別名「5月まつり」「宮代まつり」と呼ばれ、漁業権・山入権宣言、大漁豊作祈願の神饌奉納などが行われるお祭りです。
見どころは、町指定無形民俗文化財・県指定無形民俗文化財に指定されている「王の舞」。紅の衣に天狗の面、鳳凰の冠を付けた舞手は、鉾を振りながら約1時間、優雅に舞い踊ります。
画像提供:美浜町
毎年5月上旬に行われる日吉神社/瑞林寺の「子供歌舞伎」の始まりは、江戸時代。コレラが流行し多数の死者が出た際、お寺の住職が「これは神仏の祟りだから、寺社に子供歌舞伎を奉納するように」と託宣を受けたことが始まりです。
社前や区内各地を巡行する山車の舞台で一生懸命上演される子供歌舞伎に、きっと神様や仏様もにっこり微笑んで、病の流行を止めてくれたのかも知れないですね!
画像提供:美浜町
毎年7月中旬、2日にわたって行われる弁天祭。別名「弁天さん」と言います。
見どころは、海上渡御。鮮やかなのぼりを立てた船から、弁天さんを喜ばせようと海への落とし合いが行われます。水しぶきを上げて海へ落ちる姿は、迫力満点。まさに船上の相撲大会のようで、見ている人たちからも、水しぶきを上げて人が落ちるたびに拍手と歓声が湧き上がります。
画像提供:美浜町
毎年7月下旬の3日間、水無月丸と弁天丸という二艘立ての船に神輿を乗せて、賑やかなお囃子と共に海上渡御するお祭りです。
お祭り中は露店が集まったり、盆踊り大会が行われたりと、大盛り上がり。多くの人が訪れるお祭りです。
天狗(平成10年) 画像提供:美浜町
八朔とは旧暦8月1日のこと。今は9月1日に行われているお祭りでは、若者たちが、豊作を祈り、八朔音頭を歌いながら樽神輿を担いで暴れ回り、神社への奉納を行います。
見どころは福井一の奇祭とも言われる「暴れ天狗」。「男子のシンボル」を模した神棒を持つ「天狗」が、女性や子どもを追いかけ回します。でも、この神棒でつつかれると子宝に恵まれると言われています。
画像引用元:若狭美浜観光協会(https://wakasa-mihama.jp/spot/新庄の八朔祭り/)
地元の人にとって非日常なお祭りは、旅人にとってはより格別な非日常体験ができる空間。さらに、その土地に暮らす人たちの文化と心意気も感じることができます。
より深く美浜町を味わい尽くせるお祭りにも、ぜひ注目してみてくださいね。