盛岡・開運と焼印が押された約10センチ角のパン。
一口食べたらハマル人続出です。
毎月12日のパンの日にあわせて、盛岡の隠れた手土産「盛岡あんぱん」と「開運あんぱん」をレポートします。あわせて「盛岡七夕まつり」もご紹介!
盛岡インター近くのデイリーヤマザキ
店内焼きたてパンが売りのデイリーヤマザキの店内では、毎日焼きたてパンを販売していますが、今回ご紹介する「盛岡あんぱん」が買えるのは、盛岡南インター近くの店舗だけ!
こちらの店舗、インターの近くとあって、長距離トラックの運転手などが多く立ち寄っています。
手作りのお弁当も人気ですが、「盛岡あんぱん」は、すぐ品切れになるほど人気商品です。
店内のお土産コーナーに、売り切れることが多い人気商品
盛岡の文字の焼印が押してあり、ちょっとした手土産にもなるのがうれしいですね。
しっとりふわふわの生地の中には、甘いホイップクリームと適度な甘さの粒あんがぎっしり詰まっています。
クリームと粒あんそしてしっとりした生地がたまらない!
粒あんの中にホイップクリームが溶け込むように口の中で混ざっていく感じが後を引きます。
そして、少し塩気があるしっとりした生地が食感をひとつにまとめてくれます。
お土産にも自分のご褒美にも買いたいあんぱんなのです。
いかにも縁起がよさそうな名前のあんぱん「開運あんぱん」。
こちらは、盛岡駅近くのデイリーヤマザキの店内で焼かれています。簡単に言うと「盛岡あんぱん」と焼印が違うだけなのですが、なぜ「開運」なのでしょうか?
開運の焼印がラッキーな気持ちにさせてくれる
慶長3年、南部信直が、北上川、中津川の合流点に位置した丘陵地を利用して盛岡城を築城しました。全長249kmの1級河川の北上川は、夏には「花火大会」や「盛岡舟っこ流し」などが行われる市民の憩いの場ともなります。
そして22.8kmの1級河川の中津川は盛岡市内で北上川に合流しています。この大きな北上川が駅の近くを流れているのです。
そこには、不来方橋(こずかたばし)・旭橋(あさひばし)・開運橋(かいうんばし)の3つの大きな橋が架かっています。
盛岡駅 東口近くにあるデイリーヤマザキ
盛岡駅からまっすぐのところにあるのが「開運橋」。その近くのデイリーヤマザキの店舗で焼いているが「開運あんぱん」なのです。
新幹線が通る前は二度泣き橋といわれた「開運橋」
新幹線が開通する前は、盛岡に転勤で来た人が開運橋を渡り、「こんなにも遠くに来てしまった」と泣き、別の勤務地になるときに「盛岡を離れたくない」と2度泣くのでそう言われていました。
とても心が温かくなるお話ですよね。
このあんぱんを食べたら盛岡の人情を感じるかもしれませんね。
盛岡七夕まつり(2019年の様子)
長さ365mの全天候型アーケードを中心に、約80店舗が営業している通称・ホットライン肴町を会場に、毎年8月4日(水)~7日(土)まで行われます。
例年およそ50本の七夕飾りが飾られ、たくさんの市民でにぎわいます。古き良き町並みと屋台が年代をこえて人気です。
今年は7月22日(木・祝)~8月3日(火)をプレ期間として行うことになりました。
オリンピックを盛り上げる七夕飾りもあるかもしれません。
今年の情報はこちらから
手土産にいかが。盛岡あんぱんと開運あんぱん
車でこられる時は、盛岡南インター近くで「盛岡あんぱん」、新幹線でこられる時は「開運あんぱん」を手土産にして、盛岡七夕まつりを楽しんでみませんか。人気のパンですから売り切れの時もありますので、あしからずご了承ください。
■盛岡あんぱん
デイリーヤマザキ 盛岡南インター店 24 時間営業
住所 盛岡市永井13地割 字中村24-1
電話 019-638-3335
■開運あんぱん
デイリーヤマザキ 盛岡開運橋店 24 時間営業
住所 盛岡駅前通り7-12
電話 019-652-4300
青森は県内だけでも様々なねぶた祭り(ねぷた祭り)があることで知られますが、地域ごとにかなり特色があることをご存知でしょうか。
有名な青森ねぶた祭り、巨大な立ちねぷたがそびえ立つ五所川原立佞武多祭りなど様々ですが、今回私がお邪魔したのは「世界一の扇ねぷた」がある青森県平川市。
津軽地方の魅力ある街で体験したねぷたの運行、間近でのねぷた見物、さらには農泊での「炭焼き」や「茶道」などの様子をレポートします!
平川ねぷたに登場するねぷたは扇型の巨大なものが主流。その姿形だけでなく、運行にも青森との違いが顕著に見て取れます。
青森では掛け声が「らっせらー」ですが、平川では「ヤーヤドー!」の大音量がねぶたの上からマイクで発声され、ねぷたを曳く人々もそれに続いて「ヤーヤドー!」と声を張り上げます。
他にも若い女性が大きな桶胴太鼓の上に乗って妖艶な雰囲気を醸し出すなど、青森ねぶた祭りとは違った華やかさを随所で感じることができるはずです。
同県内の青森ねぶたとここまで違う理由は、青森ねぶたが「凱旋」なのに対し、平川のねぷたは「出陣」であるからだそう。
「明るく楽しい」が青森だとすれば、「勇ましく猛々しい」が平川といった具合ですので、ぜひ両方経験して違いを感じてもらいたいと思います。





今回私たちがツアーでお世話になったのは「金屋地区」の皆さん。同じ地域に関わる老若男女が一つになり、笑顔でねぷたを引きながら街を練り歩きました。
平川ねぷた祭りを通じて結束し、準備段階からこの日に向けて一つのことに取り組んだ皆さんは出陣前に仲良く食事。こんな風景もお祭りの大きな魅力ではないでしょうか。
祭りの終盤には高さ12メートルもの「世界一の扇ねぷた」が登場!あまりにも大きいため様々な方法で電線をかいくぐりながら前へと進み、メイン観客席の前でせり上がります。
この圧倒的なスケール、動画では伝えきれないのが残念です。ぜひ現地で体感していただきたいと思います。
平川市は青森県の中央南、津軽地方にある地方都市。弘前から弘南鉄道弘南線で15分ほどの場所に位置しています。
冬が厳しい反面、夏の平均気温は8月でも22.9度と涼しく、湿気も少ないためエアコンなしでも快適に過ごすことができました。地域一帯にリンゴ農園が広がるほか、桃の栽培も盛ん。時期が違いましたが大根やニンジンも有名とのことです。
市内にある猿賀公園は蓮の花が池一面に広がり、毎年夏には「蓮の花まつり」も開催されています。
今回私がお世話になったのは、株式会社グリーンファーム農家蔵さん主催の「平川ねぷたまつり&農作業・農村生活体験ファームステイ」
地元の農家さんにお邪魔し、農作業などを通じながら生活を体験し、さらには平川ねぷた祭りの運行まで行えるという魅力盛りだくさんのツアーです。



私がお世話になったお宅では「炭焼き」でリンゴや栗、蓮、松ぼっくりなどの「炭」作りを火おこしの段階から行い、地域に伝わる農業を五感で体感することができました。
脱臭や除湿効果がありスーパーにも置いてある「炭」ですが、炎の熱や煙の匂い、そして平川の風を感じながら自分で作ったものは感慨深さもひとしおです。
こちらはステイ先の奥様の作品。もはや芸術作品です。
最終日の出発前には、ご厚意を受けてお抹茶をいただく体験も。ご自宅の和室でいただくお茶からは、時間がゆっくりと流れる豊かさを感じます。
お茶をいただいた和室。こちらのお部屋に宿泊させていただきました。
これらの体験の中で非常に価値があったのは、ステイ先のご家族や同行者たちと一緒の時間を過ごし、様々な会話を交わしながら過ごすことができたこと。
農泊でお世話になった方の人生やこの地で経験したことに自分を重ね、様々な「学び」を得ることができたことが最大の収穫のように感じています。これこそ観光旅行では絶対に味わえない農泊の魅力ではないでしょうか。
受け入れてくれたご家族の皆さん、株式会社グリーンファーム農家蔵さん、金屋地区の皆さん、ありがとうございました!
