加勢鳥は、五穀豊穣・家運隆盛をもたらす歳神様の来訪行事で「小正月に遠い土地からやってくる神の声によって一年の豊かさを祝う」という信仰から生まれたと考えられ、「御前加勢」と「町方加勢」が行われていました。
御前加勢は、寛永年間に始まり、毎年旧正月の十三日、上山城に昇殿を許された高野村の若衆三人が、御前で加勢鳥を披露。御殿では新しい手桶と柄杓で加勢鳥に水をかけ、酒と銭一貫文でねぎらいました。
一方の町方加勢は、十五日、周辺部の各村から集まった若衆が、商家の連なる町中の門々を歩き回り、出迎える町の若衆は裸になって手桶の水を争うようにかけ、町人たちは火伏せや商売繁盛を祈願してご祝儀を出し、酒や切り餅を振る舞いました。
明治時代、加勢鳥は旧藩時代に重要視された行事として廃止されますが、昭和三十四年に有志が集い、復活させます。昭和六十一年には上山市民俗行事「加勢鳥」保存会が結成され、上山に伝わる貴重な民俗行事が継承されています。
名称 | 上山市民俗行事奇習 「加勢鳥」【2021年まちなかの練り歩きや演舞を中止】 |
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開催場所 | 山形県上山市元城内3-7 上山城前広場~市内 |
開催日 | 2021年2月11日(木) ※10:00~15:30 【次回開催予測:2022年2月中旬頃】 |
主催 | 上山市民俗行事「加勢鳥」保存会 |
アクセス | JR山形新幹線かみのやま温泉駅から徒歩11分(上山城前広場) |
関連サイト |
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