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雪上をティラノサウルスが走る!? 夜は花火も!平庭高原スキー場祭りは穴場!

2023/2/21
2023/2/27
雪上をティラノサウルスが走る!? 夜は花火も!平庭高原スキー場祭りは穴場!

2023年2月11日(土)
岩手県久慈市山形町にて、平庭高原スキー場祭り2023が行われました。
パウダースノーのスキー場で3年ぶりに開かれるイベントに、子供も大人も雪上で満面の笑みを浮かべていました。

極上パウダースノーのスキー場

ここ平庭高原は、日本海側から来る雪雲が山脈を二つ越える事によって水分が少なくなるため、サラサラのパウダースノーが積もります。フワッとする滑り心地が魅力です。

尾根にあるリフト頂上付近では、空気中の水分が木々に凍り付く「霧氷(むひょう)」が見られ、清涼な美しさに心惹かれます。

雪上を爆走する恐竜たち?!

平庭高原スキー場がある久慈市は、9000万年前の地層が分布しており、そこから採掘される琥珀の国内最大の産地です。琥珀とは、太古の樹液が化石化した美しい色合いの鉱物です。
9000万年前は恐竜が地球を支配していた時代なので、恐竜の化石も多く発掘されており、2018年にはティラノサウルス類の歯の化石が発見され、国内外から注目を浴びました。それを活かし、恐竜の街としてアピールしたいと恐竜レースを企画し、今年から始めたそうです。

レースは小学生以下の子供の部と、中学生以上の部に分かれており、子供の部では上半身が露出した着ぐるみ、中学生以上は全身がすっぽり入るタイプの着ぐるみを被り、雪上を疾走します。

さあスタート!

コーンで折り返し、スタート位置に戻ってダッシュ!

ミニ恐竜が走る姿はとてもかわいらしいです。

続いて中学生上の部。首をブンブン揺らしながら疾走する姿は何度見ても笑ってしまいます。

 

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必死に走る姿がコミカル!

コーンでの折り返しでは転倒するティラノが続出。会場の笑いが止まりません!

ゴール前で力尽きたりもします(笑)

そりの行方は尻しだい!ケッツ滑り選手権

使う道具はビニール袋、それだけ!至ってシンプル。
ゆえに方向制御が難しく、ぶつかったり止まったり回ったりと、一筋縄では行きません。

滑りやすいよう、まずはじめに圧雪車で斜面を馴らします。圧雪車の力走を間近で見られるのも楽しいです。

さあスタート!さっそく頭から滑ってる子もいますね。

なかなかゴールにたどり着けなかったりします。
雪遊びの原点ともいえるそり遊びですが、整備されたスキー場で思い切りレースできるのは、有りそうで無かった企画ですね!

恐竜・ケッツ の両レースを終えると、この地に伝わる郷土芸能「大黒舞」が子供たちにより披露されます。

風土の歴史が生んだ、素朴なご当地グルメを味わう!

田楽
久慈地方は、昔は夏も涼しくて米が育ちにくい土地であり、穀物中心の食生活でした。蕎麦や小麦、豆腐の田楽が伝統的に食べられており、それをここで味わう事が出来ます。

久慈市名物「まめぶ汁」
クルミと黒砂糖が入った団子が入った汁物で、その団子を「まめぶ」と言います。団子が、毬のように丸い麩のように見える事から「まりぶ」と言われ、それが訛って「まめぶ」と呼ばれるようになったのが語源とされています。
甘い団子が汁物に?!と驚きますが、甘さ控え目の団子と、薄めの味噌ベースの汁がうまく調和し、体に染み入る美味しさです。

前述の通り、この地域の土地は狭窄で、穀物中心の食生活をしていたのですが、飢饉の際には多くの餓死者を出したことから、幕府から藩に、農民はそば切りや麺類を食べずに凶作に備えよ、という命令があったそうです。そこで農民たちは、麺ではなく団子にし、かつ野菜の下に隠して食べるようにしたことから誕生したと言われています。

べご汁
久慈市山形地区は、短角牛の生産地で、そのお肉を使った「べご汁」も味わうことも出来ます!べごとは、東北地方の方言で牛という意味です。

花火の色彩が雪面を染める!

すっかり辺りが暗くなった18:00。たいまつ滑走が行われます。
温かみを感じるたいまつの灯りが、闇夜を進む光景は幻想的です。

そして18:30、クライマックスとなる花火の打ち上げ開始です。

白銀のゲレンデを染める花火の色彩が美し過ぎます!

この美しさは一見の価値アリです!!

黄金の柳が雪山を照らします。

フィナーレは、2カ所からのワイド打ちになり、大きな金色の花火がゲレンデを包み込みました。

北東北・岩手の奥にあり、あまり知られていないスポットではありますが、寒さが生む美しい景色、愉快な恐竜レース、絶景の花火と、ここでしか体験できない冬の楽しさがぎゅっと詰まったお祭りです。ぜひお出かけください!

平庭高原へのアクセス

自動車利用の場合
仙台方面から
仙台宮城I.C~東北道~滝沢I.C~国道4号~国道281号 約4時間

公共交通利用の場合
東京・仙台方面から
JR東北新幹線(はやぶさorやまびこ) 東京~盛岡 約2時間20分
仙台~盛岡 約40分

JRバス 白樺号 盛岡~平庭高原 約2時間
バス停から徒歩15分

※花火終了後は、久慈駅までの無料シャトルバスが運行されます。

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