Now Loading...

桜スプリングフェスティバル(中止) - 横田基地にお邪魔して桜レポート

2021/3/31
2021/3/31
桜スプリングフェスティバル(中止) - 横田基地にお邪魔して桜レポート

3月23日(火)に横田基地に桜を見に行って来ました。例年であれば、この時期に桜スプリングフェスティバルを行い賑わいを見せているようですが、新型コロナ禍のため2年間も開催出来ていない状態だそうです。新型コロナ禍で、様々なお祭りやイベントが中止となっておりますが、桜スプリングフェスティバルでは今回中止に当たってのメッセージと、綺麗に咲いた桜の様子を皆さんに伝えられるようにとご協力頂きました。今回はそのメッセージと桜の様子を中心にレポートいたします。

桜スプリングフェスティバル中止のメッセージ

メッセージ動画 (英語)と動画の下に日本語意訳を掲載いたします。

<日本語 意訳>

こんにちは。空軍兵、家族ならびに周辺地域の皆様を、新型コロナウィルス感染症から守るため、残念ながら横田基地の今年の桜祭りを中止とすることをお知らせいたします。皆様のご理解とご協力に感謝いたします。関係者の皆様の計画など影響がないよう、早い段階でお知らせいたします。

ここには120を超える桜が植えられていますが、今回は、このようなヴァーチャルな方法で皆さんと桜を共有し、ここ施設の東側でのちょっとした歴史についてお話ししたいと思います。

これらの木々は「関東施設整理統合計画(Kanto Plain Consolidation Plan)」の一部として1970年頃に植えられました。その計画の中で、基地内の病院・映画館と言ったような当時他の基地にもあった施設を統合するものでした。実際に元の桜の樹齢は50年以上で、3~4年ぐらい前に枯れてしまった桜を4~5本程度取り除き、植え替えをはじめました。なので「古いものもあれば、新しいものもある」という状態です。このことが意味するのは、桜が成長し続け、今後数十年続くことを意味します。

私たちが日常を取り戻し、将来安全にフェスティバルを楽しむことが出来るようになることを願っています。私たち、チーム横田も心待ちにしていますし、ご支援くださる地域の皆様に咲き乱れる桜を楽しんでいただきたいです。近いうちに、そのような機会が戻ることを願っています。

基地内の中で古くから残る桜の1つは、基地の反対側にあります。横田基地と日本の地域の方々との友情を示しています。1953年4月23日に、基地の中心地であった場所に1本の桜が植えられました。基地と日本の地域社会の友情がいかに親密であるかを示しており、私たちはそれがこれからも続いていくことを願っています。

<日本語 意訳 終わり>

横田基地ってどんな場所?

横田第2ゲート

米軍基地としての横田基地は東京都の福生市、羽村市、瑞穂町、武蔵村山市、立川市、昭島市の5市1町に隣接しています。福生市のHPによれば「本土(沖縄県を除く)では最大の米空軍基地であるとともに、在日米軍司令部及び第5空軍司令部がおかれている極東における主要基地であり輸送中継基地としての機能を有している」とのことですが、近年は米軍の輸送中継基地から、日本の防空及びミサイル防衛の機能を持った、日米が共同で使用する基地として態様を変えているそうです。

とても天気の良い日でしたが、そのため基地の広さを容易に感じることが出来ました。どのぐらい広いかと言うと、東京ドームの約150個分の大きさだそうです。東京ドームの収容人数は最大55,000人ですので、825万人、大雑把に言って1千万人近くが同時に収容できるぐらいの大きさです。日本の総人口の1/13が入ると考えると、もう何だか段々よく分からなくなってきますが、面積は約7.136㎢、東西に約2.9㎞、南北に約4.5㎞、周りの距離は約14㎞だそうです。

こちらが例年であれば、桜スプリングフェスティバルが開催される場所だそうです。ライターが行った時は、桜は満開ではありませんでしたが、木々に花がつきはじめ、近くに行くと綺麗に見ることが出来ました。新型コロナ禍でなければ、以下のパンフレットのような内容で開催されているようです。基地の武蔵村山市側で開催されるので、バスか車が良さそうです。ライターは福生方面のゲートから入ったので、この場所までは基地の車で案内してもらいましたが、福生側からだとかなりの距離がありました。

基地内の桜と日米親善について

メッセージにあった1953年4月23日に寄贈された桜の木になります。日米親善の象徴となり歴史的な意義のある桜となっています。50年以上経っておりますが、病気にさえならなければ樹齢100年を越すものもあると言われています。桜のメンテナンスは基地の土木担当が行っているそうですが、広大な敷地ですので仕事量が凄そうです笑 ちなみにこの場所は、かつて第1ゲートがあった場所とのことで、先程の桜スプリングフェスティバルの会場とは反対の場所になり、一般の方の立ち入りは出来ません。

ここからは先程の桜スプリングフェスティバルの会場付近から順に、写真で桜をお楽しみ頂ければと思います。

桜スプリングフェスティバル会場付近

先程の旧第1ゲートに向かう途中の桜

ここからは横田基地からご提供頂いた写真となります。

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

Photo by Yasuo Osakabe

ボリューム◎の基地グルメを味わう

横田基地やその歴史に触れながら、基地内の桜を楽しむことが出来てよかったです。思ったよりも広大な敷地と綺麗な場所で、『ビバリーヒルズ青春白書』のような気分で、基地内を散歩することが出来ました。横田基地の桜取材の最後の方で、横田基地グルメを体験することが出来てラッキーでした。最後にその様子をお伝えいたします。

基地内に「ルート16(シックスティーン)」という飲食店がありました。最初、ルート66(シックスティー)というアメリカで有名なかつての国道のことかと聞き間違えましたが違いました笑 横田基地に面した国道が「国道16号」のようで、こちらに掛けたのでしょうか。 お店のつくりからアメリカっぽい雰囲気がひしひしと伝わって来ます。

何故か車の半分がお店から突き出しています。

店内の様子とメニュー表になります。執筆現在では1ドル110円程度ですので、商品にもよりますがサイドメニューが220円程度で購入できますので、良心的な値段です。英語だけの注文かと思いましたが、外国人の店員さんが日本語を話せたのでちょっとしたイレギュラーな事態があっても注文も楽でした。

ライターはハンバーガーのセット「Route 16 Burger」を注文しましたが、1,000円程度でこの量で、とてもお得でした。味も良く、ハンバーガーのお肉はジューシーで、パン生地もパサパサせず、肉や野菜との相性が抜群です。ポテトでカーリーフライを選びましたがサクサクして食べやすく、味付けもスイートティー(アイスティー)の甘さとピッタリでした。最後は食レポになりましたが、横田基地内は面白いもので一杯でした。

他にも行ってみたい場所がありましたが、アメリカとの協定の関係で簡単には利用できない施設もありました。ライターはてっきり基地なので基本的に治外法権かと思っていたのですが、基地内でも公務を除き、協定等で決められたこと以外は日本の法律が適用されるようです。このような珍しい機会に学べて、桜を楽しめてとてもよかったと思います。秋には日米友好祭と言うお祭りも開催されているようで、今後も横田基地のお祭りと交流が楽しみです。

タグ一覧