埼玉県日高市。自然、歴史、文化が交差するこの街は、毎年100校以上が遠足に訪れることから、2017年に「遠足の聖地」宣言を行い、訪れた方々がより「遠足」を楽しめるよう地域をあげて環境整備を推進しています。
この街には、関東百名山のひとつ「日和田山」、四季を彩る数々の花、歴史感じる文化観光施設など、見所が盛りだくさん。学校行事だけでなく、大人でも楽しめる魅力が詰まっています。
たくさんの花と緑に覆われる春にぴったり！この記事では、埼玉県日高市の遠足スポットを7つピックアップしてご紹介します。
巾着田
巾着田（きんちゃくだ）は、日高市内を流れる清流「高麗川（こまがわ）」の蛇行により長い年月をかけて作られ、その形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田と呼ばれるようになりました。直径約500メートル、面積約22ヘクタールの川に囲まれた平地に、桜や菜の花、アジサイ、コスモスなどの花々が咲き、なかでも秋の曼珠沙華（まんじゅしゃげ：日高市の花）群生地は辺り一面が真紅に染まり、まるで、赤い絨毯（じゅうたん）を敷き詰めたようです。毎年多くの人がその美しさに惹かれて訪れます。
春に見頃を迎える菜の花
初夏に見頃を迎えるアジサイ
秋に見頃を迎えるコスモス
日和田山
日和田山（ひわださん）は、埼玉県立奥武蔵自然公園内に位置する標高305mの小高い山で、日高市のシンボルとして親しまれています。最寄駅の西武池袋線高麗駅からハイキングコースを辿ると、山頂まで約2km、１時間程度で上ることができます。日和田山山頂へ向かうルートは「男坂」「女坂」「見晴らしの丘」と呼ばれる３つの登山道に分かれます。男坂は急坂で小学校中学年向きの岩場、女坂は低学年でも登ることのできる基本ルート、眺望のある見晴らしの丘を経由するルートになっています。いずれも巾着田が一望できる金刀比羅神社に向かい、遠くに目を向けると東京スカイツリーや新宿の高層ビル群、筑波山、大山、丹沢、富士山、奥多摩や奥秩父の山々が一望できます。
高麗郷古民家
国の登録有形文化財（建造物）です。母屋が建築されたのは江戸時代から明治時代前半と言われています。平面形式は六間取りで各部屋の規模が大きくなっているのが特徴です。常時観光案内が可能です。巾着田から川沿いを抜けて徒歩１分、建物内の見学も無料です。月・火曜日、12月29日～1月3日が休館日です。
高麗郷民俗資料館
古代高麗郡集落ジオラマ
高麗郷古民家から橋を渡って徒歩3分で高麗郷民俗資料館（見学無料）があります。市の歴史を物語る貴重な財産として民俗資料を大切に保管しています。
施設情報
住所：埼玉県日高市大字梅原2
電話番号：042-985-7383
交通：JR高麗川駅下車 徒歩30分
もしくは、飯能駅行き「高麗小学校前」下車1分、西武池袋線高麗駅下車 徒歩15分
もしくは、高麗川駅・埼玉医大行き「高麗小学校前」下車1分
開館時間：午前9時から午後5時まで（最終入館は、午後4時30分）
休館日：月曜日（祝日と重なる場合は開館し、火曜日が休館）
国民の休日（9月23日の秋分の日は開館します）
年末年始（12月29日から1月3日まで）
料金：無料
ホームページ：https://www.city.hidaka.lg.jp/soshiki/kyoiku/shogaigakushu/bunkazai/rekishibunkazai/22057.html
（※2022年3月現在の情報です。）
高麗神社
約1300年前（西暦716年）にこの地を開き、高麗郡が置かれた当時のリーダーである高麗王若光（こまのこきしじゃっこう）の徳を偲び、その霊を祀って建立されたもので、出世開運の神として有名です。
高麗家住宅
高麗神社の裏手にあり、代々宮司を務めた高麗家の住宅。かやぶきの入母屋造りの住宅として、埼玉県下で一番古いものとされています。（建築は江戸時代前半と推定）
聖天院
正式名は高麗山聖天院勝楽寺と称し、高麗王若光の菩提寺として建立されました。市指定文化財になっている二層楼閣・総けやき造りの山門の美しさなどが有名です。銅鐘は、鎌倉時代（1261年）の鋳造で、国指定重要文化財に指定されています。(本堂は拝観料が必要です。大人300円・小人(中学生まで)150円）
この記事では、埼玉県日高市のオススメの遠足スポットを7つピックアップして紹介しました。中でも日高市を代表する観光地となっている「巾着田」では、季節の花のほかバーベキューや川遊びも楽しめることから、一年を通じて多くの方々で賑わっています。
四季によって表情を変える豊かな自然は、何度訪れてもあなたに新しい発見を与えてくれるはず。仲間とでも、家族とでも、おひとりさまでも、ぜひ「遠足の聖地」を訪れてみてくださいね。
