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【赤塚梅まつり】高島平のマンモス団地の城跡を彩る溜池公園の早春の花

更新日:2021/3/18 obaq
【赤塚梅まつり】高島平のマンモス団地の城跡を彩る溜池公園の早春の花

高度成長期に誕生した高島平のマンモス団地

戦後の高度成長期には、職を求めて大勢の人々が地方から首都圏にやってきました。生活の場を変えた人々のために、大量の住宅が必要となります。都心を囲むように各地に団地が建設されました。その中で高島平団地は日本でも屈指のマンモス団地となりました。1972年から64棟の高層建物群に、1万170戸の世帯が暮らすようになったのです。巨大な住宅都市となったエリアには学校や役所、病院が次々に建設されました。都営三田線の西高島平駅の南約に1キロのところには赤塚溜池公園が整備されています。園内には梅が植栽され例年2月下旬から3月中旬にかけて早春の彩りで包まれ、「赤塚梅まつり」が開催されています。ところが2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、3月6日、7日に予定されていたイベントは全て中止となってしまいました。

高島平団地の近くに整備された赤塚溜池公園

赤塚溜池公園の園内マップ

溜池の南側に広がる梅園

赤塚溜池公園の梅園は溜池の南側、池と区立美術館に挟まれるエリアです。一周数十メートルの外周園路に囲まれた敷地内に梅が植栽されています。梅の木立の中にはテーブルやベンチが設けられているので、腰をかけて梅の花を見上げることができます。

池に接する梅園の北側

梅園の北側

梅園の南側

梅園の中央

梅園の敷地面積は広くはなく、梅の数も多いとはいえませんが、紅梅、白梅、蝋梅が魅力的な色彩のコントラストを見せています。

魅力的な色彩のコントラストを見せる紅梅、白梅、蝋梅

魅力的な色彩のコントラストを見せる紅梅、白梅

梅園内の紅梅

梅園内の白梅

梅園内の蝋梅

梅園の南からは区立美術館に向かって梅が並木道を作っています。

梅園の南から区立美術館に向かう梅の並木道

梅園の南から区立美術館に向かう梅の並木道

釣り人がのんびりと糸を垂らす溜池

梅園の北の周囲約300メートルの溜池では、釣り人が等間隔で並び水面に向かって釣糸を垂らしています。ヘラブナを筆頭にクチボソ、マブナ、ナマズなどを釣り上げることができます。釣り人の頭上は梅の花で飾られ、観梅と釣りを同時に楽しむことができます。

溜池に等間隔で並ぶ釣り人

釣り人の頭上を飾る梅の花

梅園と溜池の間には遊具広場が設けられているので、小さな子ども連れでも飽きることはないでしょう。

梅園と溜池の間に設けられる遊具広場

梅園と溜池の間に設けられる遊具広場

溜池の東岸に設置されるトイレ

戦国時代までは城が建造されていた赤塚城址

現在の赤塚溜池公園の周辺は、戦国時代までは赤塚城が建造され、小田原北条家の有力な家臣、赤塚千葉氏が居城としていました。梅園の西の丘の上が赤塚城址とされています。「赤塚梅まつり」が開催されれば赤塚城址には露店が並び、郷土芸能や琴の演奏などのステージイベントが企画されるばかりでなく、こども武者行列が行われます。

梅園から赤塚城址に向かう西の丘の坂道

赤塚城跡の石碑

赤塚城址広場

赤塚城址広場のさらに西方にも梅園が整備されています。坂道を上った丘の上にあるためか、人の影はすくなく落ち着いた雰囲気となっています。園内ではシートを敷いて弁当を広げる人の姿を見かけることができます。

赤塚城址広場の西の梅園

赤塚城址広場の西の梅園

赤塚城址広場の西の梅園でシートを敷いて飲食を楽しむ人々

東京都板橋区に高度成長期に誕生したマンモス団地の高島平団地の近くに、赤塚溜池公園が整備されています。釣り人が糸を垂らす溜池の南には、梅園が設けられ例年2月下旬から3月中旬にかけて早春の彩りで包まれます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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