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話題の水中華は7月1日から!雨引観音「あじさい祭」は極楽を想う美しさ

更新日:2022/6/27 やた 香歩里
話題の水中華は7月1日から!雨引観音「あじさい祭」は極楽を想う美しさ

茨城県桜川市の「雨引観音」はあじさい寺として知られ、例年6月中旬~7月中旬頃に「あじさい祭」が開催されます。2022年は6月10日~7月10日の開催ということで、そろそろ見頃と聞いた6月18日にあじさい観賞をしてきました。

あじさいの様子や、境内で遊ぶクジャクやアヒル、7月1日から行われる水中華など、多彩な見どころをお伝えします!

※以下の写真は、記載のないものは2022年6月18日撮影。

2022年も雨引観音の「あじさい祭」が開催

「雨引観音」、正式には「雨引山楽法寺」は、西暦587年開山の、1500年近い歴史を有するお寺です。安産や子育などの御利益で知られ、一年を通して参拝者の絶えないお寺ですが、特に梅雨の時期には約100種・5,000株というあじさいを見に、たくさんの人が訪れます。

雨引観音「あじさい祭」

「あじさい祭」では、咲いている花を楽しめるだけでなく、あじさいの花手水やあじさいボウルなどが見られ、ライトアップも行われます。

雨引観音「あじさい祭」

そして一番の人気は、池にあじさいの花を浮かべる「水中華」。あじさいがじゅうたんのように水面に広がる光景は優雅で美しく、一目見ようと多くの人が訪れます。

雨引観音「あじさい祭」2020年7月5日撮影

境内いっぱいに咲くあじさいの見どころは

6月18日時点では全体的にまだ満開少し手前でしたが、それでも道路に面した斜面のあじさいはこんなにカラフルに咲いていました。

雨引観音「あじさい祭」

参道の階段沿いにもあじさいがたくさん。

雨引観音「あじさい祭」

この日はまだ花が少な目でしたが、満開になると階段回りが青く彩られます。

雨引観音「あじさい祭」2020年7月5日撮影

朱塗りの仁王門にはあじさいがよく似合いますね。

雨引観音「あじさい祭」

さらに境内の見どころをご紹介!…したいところですが、その前に。まずは本堂前にてお参りしていきましょう。

雨引観音「あじさい祭」

お参りがすんだら、境内散策へ!

この鮮やかな紅の御堂は鬼子母神堂。その前には可愛いあじさいボウルが並んでいました。

雨引観音「あじさい祭」

雨引観音「あじさい祭」

手前の白いあじさいは「白寿紅」という品種。最初は白、そこから鮮やかな紅に変わり、やがて落ち着いたチョコレート色に変わっていくという珍しい品種だそう。

雨引観音「あじさい祭」

和傘とあじさいも雨つながりで相性ばっちりですね。

雨引観音「あじさい祭」

こちらの千手観世音菩薩は、後ろのあじさいがまるで光背のよう。

雨引観音「あじさい祭」

地蔵堂横にも下りの階段があり、階段沿いにもたくさんのあじさいが。降りた先には滝の落ちる池があるのですが、この周囲も見事なあじさい園になっています。

雨引観音「あじさい祭」

雨引観音「あじさい祭」

山内には本当に広範囲にあじさいが植えられています。場所によって咲き具合も種類も違うので、時間に余裕をもって見て回るのがおすすめです。

雨引観音「あじさい祭」

雨引観音でしか見られない!?クジャクとあじさいのコラボ

雨引観音は、クジャクが放し飼いにされているお寺としても有名。それも数羽いるので、かなりの頻度でクジャクを見ることができます。ほかにもアヒルや鴨なども自由に歩き回っています。

雨引観音「あじさい祭」

あじさいを背景に佇むクジャクを見られるところは、あまりないのではないでしょうか。

雨引観音「あじさい祭」

クジャクとのコラボは格調高げになりますが、アヒルとあじさいだと、ほっこりメルヘン調に。

雨引観音「あじさい祭」

また、あじさい祭期間中は17~21時の間、ライトアップも行われます。

雨引観音「あじさい祭」

雨引観音「あじさい祭」

境内を照らす明かりの中で、あじさいもよりしっとりと落ち着いて見えます。

雨引観音「あじさい祭」

「水中華」は水面を彩る花じゅうたん

雨引観音のあじさい祭で最も注目されるのは「水中華」でしょう。池の半分ほどに色とりどりのあじさいが浮かべられます。この美しさを写真に収めようと、たくさんの人がカメラやスマホを構えます。

2022年は7月1日~10日の予定。なお、写真は2020・2021年に撮影したものです。

雨引観音「あじさい祭」2020年7月5日撮影

あじさいの上で鴨が遊んでいたり、花の下を鯉が泳いでいたり…。現実離れした眺めに、「極楽浄土」という言葉さえ浮かびます。

雨引観音「あじさい祭」2020年7月5日撮影

雨引観音「あじさい祭」2021年7月10日撮影

鬼子母神堂横にも小さな池があるのですが、ここにはあじさいがハート形に飾られていました。

雨引観音「あじさい祭」2020年7月5日撮影

雨引観音「あじさい祭」2021年7月10日撮影

2022年はどんな水中華が見られるでしょう。なお、ウクライナ支援の一環として、平和と復興を願う特別な水中華を開催すると予告されています。

あじさいだけ?いいえこんなにある雨引観音の魅力

小高い山から景色を一望

雨引観音は標高約400mの雨引山の中腹、標高200m程度のところにあります。天気がよければ、眼下に広がる関東平野を気持ちよく眺められますよ。

雨引観音「あじさい祭」

あじさい柄の御朱印帳も人気

雨引観音で人気の御朱印帳は、愛らしいあじさい柄!桜や紅葉もあしらわれていてとても華やかです。他のお寺でこの御朱印帳を持って並んでいたら、「可愛いですね~!」と声をかけられたこともありました。

雨引観音「あじさい祭」

春には奇祭「マダラ鬼神祭」も

4月には、炎の前で鬼が舞う、勇壮な「マダラ鬼神祭」が開催されます。日本二大鬼神祭の一つと言われ、大変迫力のあるお祭りだそう。「マダラ鬼神祭」については下の記事が詳しいので、ぜひご参考に。

雨引観音へのアクセスは?

雨引観音に公共交通機関で行く場合、JR岩瀬駅から、桜川市バス「ヤマザクラGO」を利用します。

JR岩瀬駅

ただし「ヤマザクラGO」が雨引観音まで行くのは土日祝日のみ。平日は、雨引山手前の「本木」というバス停が最寄りになります。「本木」からは約2km、徒歩約30分の距離。しかも上り坂で道も広くはなく、あじさいシーズンは車も多いです。歩く場合は十分ご注意ください。

土日祝日でも、時間帯によっては雨引観音に行かないバスもあるので、事前によく確認してくださいね。

桜川市ヤマザクラGO時刻表(2022年6月現在)

タクシーなら、岩瀬駅~雨引観音間は約10分、料金は2500~3000円程度です。駅前ではタクシーが待っていることもありますが、雨引観音からだと呼ばなければならないので、時間に余裕をみておきましょう。

また、駅前の高砂旅館でレンタサイクルも借りられます。

岩瀬駅前のレンタサイクルについて

雨引観音「あじさい祭」

花のピークをつかまえるのは意外に難しいもの。ですが雨引観音には多彩な見どころがあるので、見頃を少し逃しても楽しめます。猛暑が続きますが、不快指数を忘れるような美しい眺めを、ぜひご覧ください。

雨引観音公式サイト

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火や花見、季節のイベントなどが大好物。車の運転ができない分、飛行機・鉄道・バス・自転車そして自分の脚を駆使して全国を飛び回る、自称「鈍足の旅人」。

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