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「向方のお潔め祭り」祭りで生まれたつながりの輪|観光経済新聞

更新日:2022/7/29 りかちゃん
「向方のお潔め祭り」祭りで生まれたつながりの輪|観光経済新聞

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2022年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

祭りで生まれたつながりの輪

長野県天龍村には、三つの地区で「霜月神楽」と呼ばれる祭りが伝承されている。なかでも向方(むかがた)地区で毎年1月3日に行われる「向方のお潔め祭り」は、とても素朴で力強い舞が奉納される。

湯を沸かした釜の周りで、笛と太鼓、歌ぐらに合わせて奉納される舞は、華美な衣装もなく、面形もないが、この地域で暮らす人のひたむきさが現れているようだ。

かつては「宮人(みょうど)」という制度により、祭りに携わるのは限られた地域の人たちだった。このままでは祭りの存続が危ぶまれるとの思いから、芸能部を組織し、地域内外から、祭りに関われるように変えていったのだという。そのひたむきさが、祭りを、そして、地域を盛り立てようとする地域外の人を引きつけているのかもしれない。

2022年。コロナ禍で多くの祭りが自粛開催する中でも、向方のお潔め祭りは、地域内外から舞手が集まり、感染症対策のもと通常通り開催された。夕方ごろから始まった舞は、扇や鈴、剣などを手にした舞手たちが交代で行い、「四ツ舞」「三ツ舞」「火伏せ」など、日付が変わるころまで厳かに続けられた。

舞手は自分の出番が終わると、途端に安堵の表情を浮かべ、皆で談笑しながら休息をとる。舞っているときの真剣な表情とは一変し、とても和やかな表情だ。舞手が地元の人なのか、地域外の人なのか、知り合いでなければ区別がつかないほど打ち解けている。

老若男女がそれぞれに自らの役割を果たし合い、皆で息を合わせ、祭りを楽しんでいる様子は、見ているこちらも笑顔にさせてくれる。

笑顔の輪が広がっていく限り、祭りはこれからも絶えず受け継がれていくことだろう。

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この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
長野出身!地元大好き!山梨は第二の故郷。
長野と山梨のお祭りをメインにご紹介して行きます。

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