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花火の里あさかわ 元朝参り・除夜の花火で108発の花火と共に新年の幕開け!

花火の里あさかわ 元朝参り・除夜の花火で108発の花火と共に新年の幕開け!

オマツリジャパンでも過去2回紹介してきた花火の里 浅川町。福島県の南部に位置しているこの町では、4月には夜桜花火、8月には浅川の花火、11月には刈上げ豊秋花火、そして今回紹介する除夜の花火と春夏秋冬の花火が打ち上がります。

昨年は台風19号の影響で、観覧場所のグラウンドが使用不能になった為、秋の刈上げ豊秋花火は中止となってしまいましたが、今年も季節に応じた花火が浅川町を照らす事でしょう。

除夜の花火とは

最近、騒音の苦情などで問題になっている除夜の鐘。大晦日から元旦に掛けて108回の鐘を撞き人間が持つ108つの煩悩を消滅させ、新しい年を清々しい気持ちで迎える日本の伝統行事です。これを鐘ではなく、花火で行う事が除夜の花火です。

この108と言う数字は人間が持つ、眼・耳・鼻・舌・身(身体)・意(意識)と6種類の感官能力に、好(気持ちが好い)・悪(気持ちが悪い)・平(どうでもよい)の3種類と浄(きれい)・染(きたない)の2種類をそれぞれ振り分けます。更に前世・今世・来世の三世に振り分けると6×3×2×3=108となり、これが人間の煩悩の数を表していると言われています。

年末の花火と言えば、カウントダウン花火だと思いますが、こう言った除夜の花火が行われている地域は浅川町の他にも、新潟県や長野県などの一部の地域でも行われています。

イベント会場の様子

年が明ける1時間前の11時からは、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)のふもとの広場に浅川商工会によるテントが並びます。来場者が寒くない様にと焚火が用意され、温かいココアの無料配布(作る人が違うので年によって微妙に味が変わるとかw)が行われています。

また縁起物の破魔矢などの正月飾り、そして浅川町ならではの魔除花火も販売されていました。この魔除花火はこれまでに色々な大きさが作られている様で、今回は新製品の1寸玉(直径約3cm)が並べてありました。

この外側にお経の様な文字が書かれているのは浅川町に伝わる花火の古文書になり、これを印刷して貼り付け、1個ずつ手作業で制作されているそうです。元々、花火には魔除けの意味があり、中国では旧正月に爆竹を街中で鳴らしたり、日本でも使い終わった花火の玉皮や手筒花火を飾っている地域もあります。

とは言っても花火が当たり前にある浅川町なので、一番人気はやはり初夢お年玉大抽選会。1回300円で連続3回まで行う事ができます。1等は10,000円が当たるので、特に子供達はお年玉を増やそうとついつい財布の紐が緩んでしまいます。

折角なので自分もやってみた所、ティッシュ×2箱、ミカン×1箱が当選。ミカンは大好きなので有難いのですが、実は最近、箱買いしたばかりだったので涙目(笑)終わってみるとティッシュの景品が少し残った程度でほとんど完売!1等も最後の方に出たので、今年の盛り上がりは上々だったみたいです。

除夜の花火 打ち上げ

夏とは違い青年会の花火ではなく、主催者は商工会青年部になります。それでも大きな町ではないので商工会も兼任している方も多く、当日は警備などで色々と動き回っている様でした。最大号数は4号玉、担当煙火店は有限会社糸井火工になります。当日は福島中央テレビが取材に来ており、打ち上げ現場の様子などを1月7日の番組で紹介される様です。

2020年1月7日(火) 福島中央テレビ ゴジてれChu! 15:50~

午前0時をまわるといよいよ打ち上げ開始。イベント会場だと木が邪魔なので神社の入り口周辺から見る事をおすすめします。いつもだと画角を合わせ、カメラの設定なども終わっている筈なのですが、今回の取材相手は何度か会っている方だったので、世間話を含めた話に夢中になってしまっており慌てて準備開始!

何とか記事に出せる写真は撮れたものの、新年早々に波乱の幕開けとなってしまいました。今年の目標に早くも「油断しない」が追加されてしまった様です。基本的に単発での108発の打ち上げですが、合間と最後にはスターマインも組み込まれています。

今回は強風の影響もあり、消防署の指導により打ち上げ間隔も狭く設定されていた様です。予算の関係もあるので凝った花火が打ち上がるとかではありませんが、福島県では貴重な除夜の花火を堪能させて貰いました。今年も糸井火工のみなさんには色々とお世話になりそうです!

元朝参り

花火が終わると来場者は白山比咩神社の元朝参り(がんちょうまいり)に向かいます。元朝参りとは茨城県より北にある風習で、元旦の朝までにお参りする所から来ています。一般的な初詣は朝に限らずお参りするものなので、元朝参りは初詣よりも徳の高い行為とされているとか…。

イベント会場からすぐにお参りに行けるのは良いのですが、参拝場所は山の中腹にある為、かなり急な階段を上っていく必要があります。

ようやく、中腹地点にたどり着くと神社による縁起物の授与所あります。ここでお参りができるのではなく、更に急な階段を上がると拝殿が見えてきます。お年寄りにはなかなか体力的に厳しい場所だと思いますが、総本宮は石川県の有名な白山比咩神社なのでご利益はありそうです。

まとめ・次回開催予定

冒頭にも書いた除夜の鐘問題。騒音による苦情だけではなく、住職の高齢化で鐘を撞く体力的な問題もあると聞きます。これが花火に代われば、騒音問題はともかく空気が澄み渡る冬の美しい夜空に喜ぶ人も増え、住職の体力問題も解決です。もちろん予算的な事もありますが、花火好きとしてはもっと全国的に除夜の花火が増えて欲しいものです。

次回の花火の里あさかわ夜桜花火は、今のところ4月18日(土)を予定している様です。昨年は危うかった予算も今年は問題なさそうで大玉の打ち上げもあります。沢山の人で賑わう夜桜花火になり、浅川町をもっと盛り上げたいものです。今年も花火の良さを伝えられる活動をしていきますので、宜しくお願いします!

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマン、ライターです。
日本の良質な花火文化を記録・応援しています!WEBサイト「花火の心得」も運営中。
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