「250畳の大藤」を中心として開園されたあしかがフラワーパーク
日本では部屋の広さを畳の枚数で表現することがよくあります。場合によっては万国共通の平方メートルを使うより、面積を正確に実感できることも多いようです。栃木県足利市のあしかがフラワーパークでは、藤棚の大きさが畳の枚数で表されるようです。しかも250畳と言われると、とてつもない大藤であることが想像されます。あしかがフラワーパークでは「250畳の大藤」を中心として、例年4月中旬から5月下旬にかけて、「あしかがフラワーパーク大藤まつり~ふじのはなの物語」が開催されています。2021年は4月15日~5月23日の期間で実施されています。
日本で最も大きな藤棚
あしかがフラワーパークは、1920年代に地元の地主が大藤を植樹したことが起源とされています。1968年に設立された早川農園は、1997年に「あしかがフラワーパーク」 としてオープンしました。元々は湿地帯であったため、園内には 250トン を超える炭を敷き詰め土壌の浄化を図りました。活性化された土壌に根づいた樹齢150年を超える大藤は、250畳から5倍近くまで成長し、日本で最も大きな藤棚となっています。
公園の中央で元気に育つ大藤の姿は、時間を忘れいつまでも見ていたくなりますが、八重藤、大長藤、むらさき藤、うす紅の棚の藤棚も全く引けをとることはありません。
大きな藤棚の中に入ると全身が藤の花で包まれますが、白藤のトンネルやうす紅橋では、頭上を藤の花が彩ってくれます。
水平方向ばかりでなく垂直方向にも広がる藤の花房
藤棚やトンネル、橋では藤の花が水平方向に繋がりますが、あしかがフラワーパークでは、垂直方向の演出も加わります。紫藤のスクリーン、白藤の滝、藤のドームを見上げていると首が痛くなってしまうかもしれません。
魅惑的な空間を作り上げる夜間のライトアップ
「あしかがフラワーパーク大藤まつり~ふじのはなの物語」では、多種多様の藤の花が園内を演出していますが、日中ばかりではなく夜間にはライトアップが行われ、より魅惑的な空間となります。
栃木県足利市のあしかがフラワーパークは、1本の大藤を起源としています。樹齢150年を超える大藤は、今では1,000畳を超える広さにまで枝を伸ばし、日本最大の藤棚となっています。大藤の他にも八重藤、大長藤、むらさき藤などが、大きな藤棚を作り、例年4月中旬から5月下旬には園内を甘い香りで包みます。「あしかがフラワーパーク大藤まつり~ふじのはなの物語」の開催日には夜間のライトアップが行われ、幻想的な空間が広がります。