唐津市の「ぼたんと緑の丘」
九州の佐賀県唐津市にある「ぼたんと緑の丘」。この場所は、戦国時代末期に岸岳城主として唐津周辺を治めていた波多三河守とその妻の安子姫が愛したとされる、「切子のボタン」伝説に因んでつくられた回遊式の日本庭園です。こちらで毎年4月から5月にかけて行われているお祭りがあります。「ぼたんと芍薬まつり」です!
九州最大級のぼたん園
園名に”ぼたん”と入るように、ぼたんが見どころの”ぼたんと緑の丘”で行われるお祭り「ぼたんと芍薬まつり」!なんとこちらは九州最大級のぼたん園であり、80種2200株ものぼたんが植えられています。このぼたんが見ごろを迎える時期に行われるお祭りをご紹介していきます!
園内は回遊式になっており、散策路の両脇にたくさん植えられるぼたん!さあ、進んでみましょう!
黄色の大輪の花を咲かせるぼたんが出迎えてくれます。幾重にも重なる黄色がきれいですね!
こんな白くてふわふわした花を持つぼたんも!
美しく、真っ赤に咲くぼたんは特に目を惹かれます!
園内には、次から次へと色とりどりのぼたんが咲いています。
密集して咲いているのも見応えがありますね!
お祭り期間中はたくさんのぼたんが咲いていますので、ぜひお好みのぼたんを探してみてください!
冒頭で「切子のボタン」伝説について触れましたが、ぼたんを愛していた波多氏はその後領地を追われてしまいます。豊臣秀吉の配下に属していた波多氏ですが、朝鮮出兵の際の軍令違反を咎められ、領地を没収されて唐津を去ることに。その際に家臣が城内にあったぼたんを持ち運び、時代を越えて大切に育てられてきたそのぼたんは今でも唐津市内で花を咲かせているんだとか。ちなみにお隣福岡県の有名なお祭り「博多祇園山笠」では、勇壮に街を練り歩く山笠にぼたんが飾られていますが、この時の波多氏を憐れんではじまったと行為だと言う話も残っています。
30000本の芍薬が咲く!
ぼたん園を抜けると、続いて登場するのが芍薬園!なんと30種30000本もの芍薬が植えられています!
淡い赤が特徴な芍薬が、次々に開花しています!咲き誇った時には、さらに美しい光景が広がりそうですね!
何枚にも重なる赤い花びら。時にこの凛とした姿が、立った女性にも例えられるとも言う芍薬。空高く真っすぐと延び、華やかに咲かせる花が特徴的です!対して先にご紹介したぼたんは横に花を咲かせることから、座った女性に見立てられるのだとか。2人の美しい女性を見比べられちゃうお祭りですね!笑
周辺情報とアクセス
ぼたんと芍薬まつりが行われている唐津市には、玄界灘に望む白亜の唐津城と言った見どころや、活造りが有名な呼子のイカなどの名物があります!また毎年11月2日から4日の3日間には市内最大のお祭り「唐津くんち」が開催!お囃子に乗せて獅子や鯛、船などの曳山が街中を進む様子に惹きつけられるお祭りです!
「唐津くんち」城下町に響く「エンヤ、エンヤ!」|観光経済新聞
そして福岡方面へお帰りの際は、途中唐津市内にある井出ちゃんぽんもおすすめのスポットです!ちゃんぽんって、長崎名物じゃないのと思われた方もいるかもしれませんが、こちらの井出ちゃんぽんは唐津市のお隣、武雄市発祥のちゃんぽん屋さんです!
井出ちゃんぽんの特徴は、山盛りに積まれた野菜やきくらげ、そしてしっかりとしたとんこつスープです!見てください、このボリューム!一見食べられるかなと不安になりましたが、不思議とペロっと食べられてしまいました。お車でぼたんと芍薬まつりへ来られた方は、ぜひチェックしてみてください!
■ぼたんと芍薬まつりへのアクセス
・車の場合:長崎自動車道多久I.Cから約50分。西九州自動車道北波多I.Cから約15分。
・電車&バスの場合:JR唐津駅下車後、大手口バスセンターからバスに乗り約30分で着く「ぼたんと緑の丘入口」バス停下車ですぐ。