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やっぱり猫は神!猫好き必見・尊すぎる「猫のお札」がある神社6選

やっぱり猫は神!猫好き必見・尊すぎる「猫のお札」がある神社6選

今日は猫の日!しかも2022年2月22日で「2=にゃん」が6つも並ぶ、100年に一度の「スーパー猫の日」。猫好きにとっては、尊い猫さまに普段以上の愛と感謝を捧げる日ですね。でも実は、猫が神様のように尊い存在なのは今に始まったことではありません。

日本では、特に江戸時代から猫が神社で祀られたり、猫の絵や猫のお札(護符)を家に貼ったりしていました。そして何と、その護符が今もいただける神社があるのです!

そこでこの記事では、猫の絵とはどんなものだったのか?ということと、現代でも猫のお札や護符がある神社を6つご紹介します。

猫の絵が領民も家計も助けた「新田猫」とは?

江戸時代の養蚕農家では、ネズミを退治して蚕を守ってくれる猫がとても大切にされましたが、当時の猫は高価で飼える農家は少数派。そこで猫の代わりに「猫絵」を描いて蚕室に貼り、ネズミ除けのおまじないとする風習がありました。

猫絵の中でもネズミ除け効果が高いとされたのが、新田郡下田嶋村(現在の群馬県太田市下田島町)に屋敷を構えていた新田岩松氏の当主が4代にわたり描いた「新田猫(新田猫絵)」です。

 

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新田岩松氏は南北朝時代に争った足利氏と新田氏両系統の血を引く家柄で、当時ネズミの害は「新田義貞一族の怨霊によるもの」という俗信があり、これに対抗できるものとして新田の殿様が描く猫絵の効力に期待が寄せられました。養蚕農家の求めに応じて描いた猫絵ではありましたが、量産することで石高わずか120石の極小旗本である新田岩松氏の家計も助けることになったといいます。

猫絵のタッチは4人の当主、温純(あつずみ)、徳純(よしずみ)、道純(みちずみ)、俊純(としずみ)によって異なっており、かわいらしい猫から睨みを利かせているような猫まで、それぞれ個性が光ります。新田猫は埼玉や長野にも広まったそうで、昨年の大河ドラマ「青天を衝け」の一コマの背景に映り込んでいたこともあったようです。

 

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幕末になって横浜港が開港されると猫絵は欧州にも輸出され、明治に爵位を得た俊純は「バロンキャット(猫の男爵)」と呼ばれたそうです。

今も猫の絵のお札・護符がある神社6選!

養蚕が行われていた地域では、新田猫と同じようにネズミ除けのご利益がある猫がかかれたお札や護符を神社で頒布していることが多々ありました。
そして、現在でも護符が残る神社は各地にあり、愛猫家たちが訪れています。ここではそのうち6つの神社をご紹介します。

●南部神社(新潟県長岡市)

南部神社には天香具土命(あまのかぐつちのみこと)という養蚕の神が祀られ、別名「猫又権現」とも呼ばれています。境内には「狛猫」ともいうべき猫の石像も鎮座。猫のお札は、道の駅「R290とちお」の観光インフォメーションにて、2種類・各500円で求めることができます。

 

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●八海山尊神社(新潟県南魚沼市)

八海山尊神社は、峻険な八海山の麓に鎮座する山岳信仰の霊場です。猫のお札は古くから伝わるれっきとしたネズミ除けのお札で、昭和30年代までは近隣のどこの家でも貼られていました。

その後は社頭の片隅にひっそりと置かれていましたが、平成20年代の初めから愛猫家たちの間で人気となり、今では猫のお札がいただけることでも有名な神社となっています。

●大日神社(埼玉県皆野町)

大日神社の猫のお札は、毎年5月5日の祭礼の時だけ授与されています。キリっとした眼差しでしっかりネズミを追い払ってくれそうな黒猫の絵が描かれたお札です。

●笠山神社(埼玉県小川町)

遠くからみると頭にかぶる笠のような形をした笠山の頂上にある笠山神社。珍しく眷属(けんぞく。神の使いのこと)が猫で、毎年5月3日の例祭日には、睨みつけているような眼光鋭い猫絵のお札がいただけます。また、お札と同じ絵の猫御朱印もいただけるようです。

●山祇神社(山梨県西桂町)

山祇(やまづみ)神社は、富士山の絶景が見えるパワースポットとして、近年はアニメなどでも人気が高まった「三ツ峠山」の麓にある神社です。猫のお札の絵柄は昔ながらの素朴なぶち猫で、5月5日の例祭のときのみ授与されます。

 

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●猫稲荷神社(福島県二本松市)

社名にそのものズバリ「猫」が入っている、珍しい神社。狛猫や猫にまつわるものはないけれど、静かにたたずむお堂の中には猫のお札が貼ってあるのだとか。残念ながらこのお札は祭礼の時のみ、集落の人だけに配られるそうです。

 

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まとめ

今回は猫の日&スーパー猫の日にちなんで、ネズミ除けの効力を期待されて描かれた「猫絵」と、今も神社で頒布されている猫のお札や護符を紹介しました。

こうしてみると、だいぶ昔から尊い猫たちと私たちの切っても切れない深い縁を感じられますね。そのことに思いを馳せつつ、興味をもったかたは猫のお札や護符のある神社に参拝してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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