Now Loading...

稚児行列に参加したい!条件は?何を準備?まだ間に合うかも!?東京・稚児行列3選!

2023/4/29
2023/4/28
稚児行列に参加したい!条件は?何を準備?まだ間に合うかも!?東京・稚児行列3選!

子どもの健やかな成長を願って行われる稚児行列。

子どもが主役の行事として知られている稚児行列ですが、その由来や歴史についてご存知でしょうか?記事では、稚児行列の解説に加え、稚児行列への参加方法などを紹介します。

稚児行列とは?

稚児行列とは、化粧を施し、華やかに着飾った幼い子どもがまちを練り歩く行事です。

現代では一般的に、稚児行列はお寺の「花まつり」でよく見られます。花まつりとは、正式には「灌仏会」と言われ、お釈迦さまの誕生日を祝う仏教行事です。なぜ花まつりに稚児行列が行われることになったのか、はっきりした起源はわかりませんが、中世の頃、学習のために子どもが寺に出入りするようになり、やがて仏教行事にも参加するようになったのではないかと考えられています。

江戸期の灌仏会。子どもが大人に変わって甘茶をかける。(国立国会図書館蔵)

江戸時代の絵には、灌仏会に子どもが仏像に甘茶をかける様子が描かれるなど、子どもと花まつりの関係がうかがえます。さらに時代は下り、灌仏会を「花まつり」と呼ぶことにした1916(大正5)年の花まつりでは、子どもの行列「天童行道」が行われたと当時の新聞に書かれています。

京都・祇園祭で長刀鉾に乗る稚児がお祓いをうけに八坂神社に向かう様子。(国際日本文化研究センター蔵)

一方、神道では古来、神様は童の姿で現れると考えられ、幼い子どもが祭礼の際、依代の役目や、神楽などを奉納する役目を果たしてきました。現在もそのような形で子どもが祭礼に参加する場面は多く、祭りで催される時代行列などに稚児行列が加わっているケースもあります。

博多どんたくの起源とされる「博多松囃子」の稚児舞。昭和10年ごろ。(国立国会図書館)

上記のように、いつから、なんのために稚児行列が始まったかははっきりと分かりませんが、現在では「子どもの健やかな成長を願って」「子どもたちの一種の通過儀礼として」、寺社や各種団体が行っている行事になっています。地域によっては、3回参加すると健康に育つ、などといわれているそうです。

どうすれば参加できるの?

稚児行列の参加者募集は、神社やお寺の公式ホームページ、地方広報のホームページで告知や募集が行われます。昔ながらに檀家さんへのチラシ、境内の掲示板へ張り紙などがされている場合もあります。基本的に、お寺の檀家や神社の氏子でなくても参加できます。

参加できる年齢は地域などによって異なりますが、概ね、小学生までの子どもが対象になることが多いようです。10歳まで、という地域もありますので、申し込みの際に確認してください。

どんな格好をするの?借りられるの?

天冠。

稚児行列での衣装は着物・袴・金襴(きんらん)と、被り物の烏帽子または天冠が基本になります。衣装は、基本的には主催団体で貸し出してくれますが、ご確認ください。また、足袋や履物といった小物は持参することを求められる場合があります。

稚児行列は歩き回る行事なので、持参する場合は履きなれた靴がおすすめです。化粧はする場合としない場合があります。

保護者の服装は、付き添いであればスーツや着物が指定される場合があります。指定がなくても一緒に歩く際は、フォーマルに近い服装が無難でしょう。

お金はどのくらいかかるの?

参加費用は、衣装代や化粧代、写真撮影代なども含めて5,000円から1万円が相場です。当日に納める場合や、申し込みの際に払う場合があります。

まだ間に合う!?東京の稚児行列3選!

前述したように、稚児行列は花まつりに合わせて行われるため、4月8日を中心に開催されるものが多数です。しかし、神社の祭事に関連した稚児行列もありますので、それ以降にも見るチャンスはあります!申し込み状況次第では参加することもできるかもしれません。ここでは、6月から7月にかけて東京で行われる東京の稚児行列を3つ紹介します。

なお、申し込みはもう終了している可能性もあるので、各神社までお問い合わせください。

【6月】江戸三大祭にして日本三大祭!日枝神社山王祭

 

この投稿をInstagramで見る

 

てじ(@tejiphoto0928)がシェアした投稿

東京・赤坂の日枝神社山王祭は、江戸三大祭であり、日本三大祭でもある、由緒も規模も指折りの大祭です。そのお祭りのなかで、6月11日に稚児行列が行われます。先導は神主さんたちが行い、茅の輪くぐりのお練りに参加し、おはらいを受ける、といった内容です。保護者も一緒におはらいを受けるので、フォーマルな服を着ていきましょう。

【6月】こども神輿に手古舞!素盞嗚神社天王祭

激しい神輿振りで有名な、荒川区の素盞嗚神社天王祭は6月1日、3日、4日の日程で行われます。4日に御本社神輿行列に稚児行列が同行します。衣装は神社から貸し出されます。こちらの祭りでは、小学4年生から6年生を対象に、小神輿の振り手の募集があるなど、子どもたちが参加する行事が多くあります。
※申し込みは4月30日に終了しています。

【7月】猿田彦の先導!?篠崎浅間神社幟祭り

 

この投稿をInstagramで見る

 

kawaai hidezi(@kuma_de_damekichi)がシェアした投稿

長さ20メートルの大きな幟が立ち並ぶ、江戸川区・篠崎浅間神社の幟祭り。隔年で幟が立てられることになっていますが、幟の立つ年は7月1日の大祭で、浅間幼稚園の園児による浦安舞の奉納や稚児行列が催されます。コロナ禍で数年来延期が続いていましたが、2023年は幟祭りが開催される予定です。ちなみに大祭日が7月1日なのは、篠崎浅間神社が富士山信仰の神社だからで、7月1日は富士の山開きになっています。稚児行列は猿田彦や楽人、神職の方たちが先導します。

まとめ

この記事では、稚児行列の概要や、参加の方法について紹介しました。この記事を読んで興味を引かれた方は、紹介した稚児行列へ参加しに神社へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

タグ一覧