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カワイすぎる愛され「だるま」6選!立ち上がる勇気をくれる縁起物

2023/3/1
2023/2/28
カワイすぎる愛され「だるま」6選!立ち上がる勇気をくれる縁起物

数ある縁起物の中でも、最もポピュラーなものといえば「だるま」ではないでしょうか。日本の各地にさまざまな由来を持っただるまが作られています。

古くは平安時代に禅宗とともに日本に伝わっただるまは、江戸時代には起き上がり小法師と合体して、「何度転んでも起き上がる」という健気な開運人形として現在でも親しまれています。

3月3日・4日には、東京に春を告げる一大行事として調布・深大寺だるま市も開かれます。ぜひこの機会に、お気に入りのだるまを見つけてみてはいかがでしょうか。

この記事では、全国で作られているだるまの中から、部屋に飾りたくなる「カワイイ」だるま6つを紹介します。

だるま界一の伊達者「松川だるま」(宮城)

©︎kouki takahashi

くりっとした眼と凛々しい口元の「松川だるま」は、天保年間(1830~)に伊達仙台藩士の松川氏によって作られ始めたものと伝わっています。歳の縁起物として正月に販売され、仙台庶民の信仰を集めてきました。

松川だるまの特徴は、目がさめるような鮮やかな彩色。一般的に赤い配色が多いだるまですが、松川だるまでは大胆に青色が配されています。これは、青が空と海を表し、高貴な色として武士に好まれたからだと言われています。

そして、最初から目が描かれているのも特徴の一つ。伊達藩祖の政宗は独眼竜と呼ばれていたことは有名ですが、それを慮ったのではと考えられています。

サンタクロースかな?「三角だるま」(新潟)

新潟県の伝統民芸である「三角だるま」。三角帽子を被ったサンタクロースや白雪姫の小人たちにも見えますが、モデルはわら帽子を被った雪ん子だと言われています。

一番の特徴はその形ですが、阿賀野市の今井人形店の三角だるまは、急角度の「への字口」が醸し出す、なんともとぼけた表情がとても魅力的です。

赤は大きく、青は少し小さく作られます。三角だるまにまつわる言い伝えに、赤は女性、青は男性を表すというものがありますが、「新潟で、杉と男は育たない」という諺と合わせて、新潟女性のパワフルさを賞賛する玩具でもあるようです。

我が子荷にならず!「甲州親子だるま」(山梨)

©︎kouki takahashi

子供を抱いた珍しい意匠が特徴の「甲州親子だるま」。子宝・安産祈願や、子供の健やかな成長を願う縁起物です。

甲州の戦国武将・武田信玄をモデルにしたという親だるまの顔はイカついですが、少し黒目が下を向いて描かれ、子供を優しく見守っています。実はこれ、神棚など家の高いところに飾った時、下から拝む人間と目が合うようにしたのが由来ということですが、親子の愛情を感じさせるデザインに感じられます。

子供だるまにもヒゲを描いてあるのは、親を超えて立派になれよ、という願いが込められているそうです。

UFOなのかい?「吉備津だるま」(岡山)

ソンブレロのような体型が特徴の「吉備津だるま」。岡山の郷土玩具を復刻している東隆志さんの作品です。父と母、そして顔が赤い丸になっているのは生まれてくる子供を表すと言われています。三つで一つのだるまとして、縁結びや子宝、安産、夫婦円満を願う縁起物です。

少し困ったようなこの表情、庇護心をくすぐられます。どこかの星からUFOに乗ってやってきた宇宙人にも見えます。坂崎千春さんが描いた、某雑誌のキャラクター、クウネルくんを思い出しました。

投げ込まれる幸運「金天だるま」(愛媛)

天骨が平らで、金色に輝く「金天だるま」は、四国・松山の郷土玩具です。概ね5センチ程度のサイズ感も可愛らしいですね。

通称「金天さま」は、学業成就や金運向上の縁起物として、約150年前から親しまれていて、家々を回って芸を披露していた門付と呼ばれる人々が、家庭の玄関に金天だるまを投げ入れて、「福がやってきたよ!」とご祝儀をもらう風習があったそうです。この習慣は、次に紹介する大分の姫だるまに影響を与えたと言われています。

微笑む福神「姫だるま」(大分)


アルカイックスマイルが色っぽい大分「姫だるま」は、江戸の後期、冒頭の松川だるまと同じく下級武士の内職として作られるようになったと伝わっています。前述の松山市にも姫だるまがありますが、大分の姫だるまは、豊後・岡藩の下級藩士の妻・綾女(あやじょ)さんがモデル。質素な生活ぶりで家を支えたと伝わっています。名前が残るほどですから、有名な才媛だったのでしょう。

大分には昭和始め頃まで、元旦の夜に「オキャガリ」という掛け声とともに、縁者の家にこの姫だるまを投げ込む風習がありました。投げ込まれた姫だるまは、各家で神棚に飾って、1年間の家内安全を祈願したそうです。

姫だるまの裏側には、子孫繁栄と夫婦和合を意味する「宝珠」という紋様が描かれています。

(番外)起き上がりだるまは日本で生まれた!

冒頭で述べたように、現在のような起き上がりだるまは、江戸時代に日本で誕生しました。

「だるま」の元になった達磨大師は、5〜6世紀の高僧です。禅宗はその教えが難解なことからなかなか一般民衆には広まりませんでしたが、戦国〜江戸初期にようやく浸透するようになり、達磨大師の絵や人形が縁起物として人気を集めるようになりました。

一方、室町時代の後半に、大陸との交易の中で中国の「不倒翁(ふとうおう)」という起き上がり小法師が玩具として伝わっていました。江戸期になってこの二つが結びついて、起き上がりのだるまが作られるようになったそうです。韓国にも張り子の起き上がり小法師「オットゥギ」があります。

中国の不倒翁

韓国のオットゥギ

東京・深大寺で「だるま」が春を告げる!

3月には、日本三大だるま市の一つである「深大寺だるま市」が開催されます。300年以上も続くこの行事は、江戸に春を告げる行事として庶民に親しまれてきた縁日。当日は、境内に大小300もの縁起だるま店が立ち並び、多くの人で賑わいます。

調布市・深大寺だるま市は、2023年も同寺最大の行事である「厄除元三大師大祭」に合わせ、3月3日、4日の2日間にわたって開催予定。ぜひ皆さんもお気に入りの「だるま」を探しにお出かけください。

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