Now Loading...
マツログ

日本から花火大会が消滅!?花火大会で守るべきマナー10ヵ条!

日本から花火大会が消滅!?花火大会で守るべきマナー10ヵ条!

8月もいよいよ始まり、テレビや新聞などでも連日と言ってもいい程、花火大会の話題について取り上げられる様になってきました。SNS上では友達や家族と花火大会に行った様子や撮影した花火写真をアップする人達で溢れかえっています。(自分の場合は季節問わずですがw)

おそらく日本で生まれた人は、これまで当たり前の様に夏には花火大会があり、当たり前の様に見て育ってきたかと思われます。しかし、そんな当たり前にあった花火大会が、現在少しずつ消滅の危機にあるのです。

何と言っても、その一番の大きな理由は資金不足によるものです。現在の日本は昔の様な高度経済成長の時代ではなくなり、国も企業も花火大会にお金をかける事が少しずつ難しくなってきています。加えて少子化による運営の人材不足、警備費の高騰、ゴミの問題、様々な要因により、年々小さな花火大会から順番に消滅していっているのです。

花火大会は日本の貴重な文化です。「昔は花火大会と言う物があってな…」と子供や孫に話す日が来てしまっては絶対にいけません!花火大会に行く一人一人が昔と今は状況が違う事を認識し、素晴らしい文化を後世に残す努力をするべきです。その為の花火大会で守るべきマナー10ヵ条です!

場所取りは必要な分だけに。決められた日時を守って!

花火大会に行くと必要以上に広大な場所を確保している人を見掛けます。たった数人しかいないのにみんなが何十畳ものレジャーシートを広げていたら観覧場所がどれだけあっても足りません。花火大会でのマナー違反は全て自分さえ良ければと言う心が生み出します。どうしても広い場所が必要であれば有料席を購入すればいいのです。

また、実行委員が場所取りは〇月〇日からと決めているのにも関わらず、何日も前から場所取りをしている人も見掛けます。場所取りの日時を指定しているのは理由があって行っている事です。そもそも花火大会以外の日は、公共の場所であったり私有地だったりします。不法に占拠するのは違法です。仮に撤去するにしてもその運営の労力は馬鹿になりません。

駐車違反は法律の問題だけではありません!

花火大会の日は違法駐車が絶えません。大きな花火大会だと警察だけでは取り締まる事ができず、実行委員が花火大会費用から警備員を雇って、幅広い地域を見回る場合もあります。

違法か違法でないかの問題だけではなく、その地域に住む人から邪魔だと運営側に苦情が入り、最悪の場合は翌年から花火大会自体が中止なんて事も検討されてしまいます。

場合によっては駐車場が確保できない花火大会では路上に停めていい事もあるかもしれません。そんな場合でも消火栓が車の下にない事、緊急車両が通れる様になどの配慮は必要です。

ドローンの無断飛行、場合によっては何億円もの損害請求?

最近はどの花火大会でもドローンの飛行禁止は言われていると思います。そもそも航空法で夜間の飛行やお祭り会場で飛ばす場合は特別な許可を申請する必要があります。

花火の玉が当たって操縦不能になり、観客席に落ちてケガをすると言うだけでなく、打ち上げ現場に落ちて配線などを巻き込み大爆発なんて可能性も0ではありません。沢山の人がこの日を楽しみにし、何百万、何千万、何億円もの大金をかけて開催される花火大会をたった一人の身勝手で中止にして良い筈はありません。

そもそもドローン自体には何の罪もありません。使い方次第で様々な可能性があるのにも関わらず、一部の人間が勝手な事をするからどんどん締め付けが厳しくなり、いつまで経っても日本はドローン後進国なのです。

禁止エリアでの花火観覧は運営費用の圧迫につながる!

花火の打ち上げ現場は当然ながら禁止ですが、(実際に数年前に打ち上げ中に現場に入って中断した花火大会があった)それ以外でも通路だったり、橋の上だったりと禁止エリアで観覧する人が後を絶ちません。

花火大会での安全上の理由だったり、警察からの指導による理由で禁止しているにも関わらず観覧する人がいるのであれば、また例によって花火大会費用から警備員を雇わなくてはいけません。仮に安全な場所に見えても花火大会で警備をして貰う上で警察からの指導を無視する事は絶対にできないのです。

都心などで安全上の確保ができない事を理由に中止になる花火大会は、観覧場所に必ずしも危険な場所があるからと言う理由だけではないのです。

撮影場所、撮影方法を考えて!

花火大会は自分一人の物ではありません。誰にも邪魔されずにいい写真が撮りたいが為に後ろの観客がいるにも関わらず、一番前で三脚を立てて撮影する人がいます。これは観覧場所に自分の方が早く来たからとか、そう言う問題ではありません。

三脚を立てて撮影したいのであれば、邪魔にならない様に後方に下がったり、もしくは後ろに誰も来ない障害物を背にするとか方法はあります。花火大会によってはカメラマン席が用意されていたりもします。もちろん他の観客が気が散ってしまう花火打ち上げ中のフラッシュ使用は厳禁です!

また、スマートフォンでの撮影に関しても連写モードにして「シャカシャカシャカ」とうるさい音を周囲に響かせる人も考えものです。花火観覧を邪魔された人はもしかしたら花火大会に協賛金を払ってくれた人かもしれません。「快適な環境で花火が見られないのであれば、来年から協賛するのを辞めようか」などと考えないとも限りません。

喫煙場所は大丈夫ですか?

最近は世間が禁煙志向になっているので、喫煙自体が減ってきていますがそれでもまだ中には観覧席で堂々とタバコを吸っている人がいます。花火大会ほどの人口密度が高い場所で火事なんか起きたら逃げるのも容易ではありません。また、行き帰りの混雑の中で歩きタバコなんて更に最悪です!

大抵は花火大会の会場内に喫煙場所が確保されていますので、マナーを守って喫煙してください。ドローンなどと同じで一部の人がマナーを守らないから喫煙者は肩身が狭くなるのです。

席を立つ時は周囲の迷惑を考える!

トイレや屋台に行く為に花火の打ち上げ中にも関わらず、他の観客の視界をさえぎって席を立つ人がいます。席を立つ場合は花火のプログラムとプログラムの合間にするとか、他の人の邪魔にならない配慮が必要です。それよりも折角の花火大会なので、始まる前に余裕をもって準備し、打ち上げ中は席を立たなくてもよい状況にしておくのがベストです。

また、混雑を避ける為に花火の打ち上げ中にも関わらず早めに帰ってしまう人がいますが、花火師さんが一生懸命作った花火なので最後の一発まで見て行って欲しいものです!(どうしても事情がある人は別です。)

ゴミ問題を考える!

警備費用と並んで問題になるのがゴミの問題。会場に集まったゴミは花火大会の運営が処理費用を負担しています。一般家庭のゴミとは違い処分にも費用がかかります。

そもそも花火大会で出している屋台で出たゴミならまだ分からなくもないのですが、何故、自分の都合で一般家庭から持ち込んだ食べ物などのゴミの処理費用を運営が負担する必要があるのでしょうか?

一般的に花火大会は飲食ありきであるのは分かりますが、そんな事で花火大会の開催費用が圧迫されるのは本末転倒です。自分で持ってきたゴミは持って帰って可能な限り家庭で捨てる、また大きなゴミが出ない様に気を付けるだけでもかなり違います。

当然ながら周辺にポイ捨てなどは、そこに住む地域住民から花火大会の運営に苦情が入り、来年から花火大会は見合わせなんて事にもつながり兼ねないのは言うまでもありません。また花火大会の翌日には地元の子供達などが周辺のゴミ拾いのボランティアに関わっている事も忘れてはいけません!

最後に観覧場所を離れる時はしっかり確認!

上のゴミ問題と重なってきますが、場所取りに使ったガムテープがそのままになっている事が多いです。花火大会が終わってからでは周囲が暗くガムテープを剥がすのが面倒になったのだろうと思いますが、それならば花火大会が始まる明るいうちに剥がしておくべきです。

中には確信犯的な人もおりレジャーシートも飲食のゴミもそのまま、まるでトイレに行ったのかと思うぐらい、もぬけの殻になっている事もあります。こう言う人は二度と花火大会に足を運んで欲しくありません!

また、最後は懐中電灯などで周囲を照らし忘れ物がないかの確認も必要です。運営としても沢山の忘れ物が届くので、対応に割かれる労力は大変です!

誘導無視は大事故の恐れ!来年度の警備費の負担が増えます!

横断歩道や駅などで入場制限をしているにも関わらず、自分だけが早く帰りたいが為に無視して通ろうとする人がいます。そんな事が続けば、その場所に来年はもっと警備員を増やそうかなどと言う話になり、警備費用の負担が増える事につながってしまいます。

2001年、兵庫県の明石花火大会で起きた事故は、花火大会に行く道の歩道橋で大勢が将棋倒しになり、死者11名、重軽傷者247名もの犠牲が出ました。楽しいはずの花火大会で二度とこの様な悲劇はあってはなりません!花火大会は公共の場として自分本位でない行動が必要です!一人一人がマナーを守る事で花火大会が続けられるのです。

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマンです。
日本の良質な花火文化の記録・拡散を理念にメディアなどでも活動中。
個人のWEBサイトでは「花火の心得」を運営してます!
お祭りの最新情報をチェック!

あわせて読みたい