日向ひょっとこ夏祭り実行委員会提供
※8月1日、公式サイト上で中止が発表されました。詳細はこちらからご確認ください
「日向ひょっとこ夏祭り」が8月6日に開催される。ひょっとこのお面に赤い衣装で踊る「ひょっとこ踊り」は、宮崎の伝統的な踊り。例年よりも規模を縮小し3年ぶりの開催となる。
ひょっとこ踊りは、明治時代に日向市塩見永田地区で眼科医を開業していた橘公行医師が、里神楽に登場する「もどき」を元に考案したことが起源とされている。ひょっとこ踊りをベースに地域の活性化、伝統文化の継承、観光振興を目指して1984年に「日向ひょっとこ夏祭り」が始まった。毎年2000人以上の参加者と約100の参加団体がひょっとこ踊りを踊るために集う。例年行われる前夜祭と本祭り併せて7万5千人ほどが来場する。
パレードが見どころの一つ。参加者がひょっとこ、きつね、おかめの仮面をかぶり、赤い着物を身にまといながら踊る様子は日向の街をひょっとこの赤一色に染めている。衣装は、伝統を受け継ぐ橘ひょっとこ踊り保存会が監修する。
昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、中止となっていた。開催を楽しみにしていた多くの地元住民や全国の踊り手から残念に思う声が寄せられたという。3年振りに開催となった経緯について、日向ひょっとこ夏祭り実行委員会は、「楽しみにしてくださっている方の気持ちに今年はなんとしても応えたかった」と振り返る。その上で、実行委員長は「日向の街を再び真っ赤に染め、ひょっとこ踊りで来場者を魅了したいという思いで開催に至った」と話す。
感染症対策として、パレードコースの見直しと、例年本祭り前日に行っていた前夜祭を中止する。参加者は、事前の健康チェック、来場者向けには検温と消毒ができるスポットを設置するという。当日は、現在制作中の感染予防対策マニュアルに則って運営する。
3年ぶり開催にあたり実行委員会は、「今年は規模は縮小となるが、その分パレードに力を注げると思うので、より一層パレードを盛り上げていきたい。踊り手の皆さんも開催されなかった期間の貯まったエネルギーがあると思うので、思う存分発散していただきたい。全国から多くの方にお越しいただけることを楽しみにしております」と話す。
会場は、あくがれ広場(JR日向市駅前交流広場)と中心市街地。小雨決行 で荒天時は中止。